戴首飾

首輪ちゃん

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第三話 「 一驚 」

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 「あ、それとそう。…少し待ってて。」
 そう言って部屋を出ていく。なんなんだろう。火照ったカラダ、ぼうっと部屋のドアを見つめる。
 ほどなくして彼が何かを抱えて部屋に入ってきた。
 「これ、買ったんだ。欲しがってたでしょ。」
 そう言って見せられたのは、首輪や手枷てかせをはじめとするSMグッズや調教道具と呼ばれる物だった。
 「買ってくれたの?」
 驚きとよろこびであなたを見上げる目がパァッと大きくなる。ずっと首輪をしたかった。精神的な首輪だけでなく、物理的な首輪すなわち首飾しゅしょくを望んでいた。日常の中で数回「首輪してほしいな」と発言したことはあった。本当に用意してくれたことがうれしかった。

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