民間企業と社員。様々な働く人間たち

砂糖と油にまみれた男

その男は、会社に出社するとまず、お菓子を食べ始めるのだ。出社直後はチョコレート、仕事が進むとジュースを口ににしお昼前にはスナック菓子へ手が伸びてゆく。
パソコンの画面では自身の仕事に関係する資料を取りまとめているのだが、明らかにパソコンを触る回数よりもお菓子を食べる手の方がよく動いている。
12時のお昼になると、カップラーメンととんかつ弁当を食べる。
そしてお昼からはジュースを片手に、仕事を再開するのだが、これまた、パソコンを触る回数よりも、ジュースに手を伸ばす回数の方が多いのだ。
ジュースはすべてを飲みきるのではなく少しの量を残して新しい物を空ける。
この男の始末が悪いところは飲みを得たジュースのペットボトルを廃棄せずに、机の橋に並べてあるのだ。その様子はまさにボーリング場さながらである。
２ヵ月後その男は突然会社に来なくなった。噂では体調を崩し、病院へ行くと緊急入院を余儀なくされたとの事だった。
その後、約１ヶ月間入院し、復帰しても、周りに謝罪する事はなかったと言うことである。これを教訓に体調管理と食べるものには気を付けたいものだ。