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第二章 バナナをめぐる戦い

バナナをめぐる争い

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3匹が帰ろうとすると、一つの大きな影が背後に迫りました。

「おい、待て」

その声に驚き、3匹が同時に後ろを振り替えると、そこには見たこともない大きなゴリラが立っていました。そのゴリラは見るからに怒っています。

「お前たちどこへ行く。そのバナナは俺のバナナだ。置いていけ」

するとイクマムキングがゴリラに返事しました。

「このバナナはみんなのバナナなんだよ、独り占めはやめなよ」

するとゴリラは「ここのバナナはみんなのバナナだ。食料を見つけることができなかった動物たちに、分け与えるものだ、お前のように働かない者が食べてはいけない」とイクマムキングに伝えました。その返答には他の2匹も何も言い返すことができませんでした。キツネとイタチも心の中ではゴリラの発言に同意していたのです。

イクマムキングは私も働いているよと言い返し、バナナを持ち帰ろうとしました。しかしその行手を阻んだのが、もう1匹のゴリラでした。そのゴリラはただのゴリラではなくキングコングでした。そのキングコングは3引きの前に立ちはだかりましたが、気が小さいのか自分からは何もしてきませんでした。
3匹はゴリラとキングコングから逃げようと考え、それぞれが別の方向に逃げることにしました。しかし、イタチとキツネは別の方向へ逃げましたが、何故かイクマムキングだけはキツネと同じ方向へ逃げました。
ゴリラとキングコングは逃げた3引きを追いかけました。
ゴリラはイクマムキングとキツネを追いかけ、石を投げたり、バナナの皮を投げたりとあの手、この手を使って妨害を始めました。その一方で、イタチを追いかけたキングコングはただ追いかけているだけで、何も仕掛けてはこなかったのです。よほどの臆病者と思われます。
イクマムキングはただひたすら走っているだけでしたが、キツネは走りながら、道の狭いところを通って逃げることでゴリラの追撃を巧みにかわしながら逃げました。キツネが振り替えるとゴリラは何か呪文のような言葉を発していました。
すると突然目の前に落とし穴ができ、イクマムキングが落とし穴の中に落ちてしまいました。キツネは運良く落とし穴には落ちませんでした。
さらにゴリラが言葉を発するとイクマムキングはフンコロガシの姿に変えられてしまいました。キツネが驚いていると目の前にゴリラが立っていました。
ゴリラはキツネに言いました。

「みんなが働いているからこそこの森の住人たちは困った時に食べ物を分け与えているのだ、働かずに食べ物を得るものには天罰を与える必要がある。」

そう言ってさらにゴリラが呪文を唱えるとキングコングとイタチが目の前に現れました。キツネとキングコングが驚いているとゴリラはさらに呪文を唱えました。
するとキングコングはフンに変えられてしまいました。

「イクマムキングをもとの姿に戻したければこのフンを転がしながら3匹で、この島を3周する必要がある。」と言い、3匹はイクマムキングを元の姿に戻すため、フンを転がしながら旅に出かけました。

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