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第二章 Beggar’s Banquet
狂宴―⑫―
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先程の雷撃のお陰で、広場を覆っていた青白い光は弱まっている。
その分、“フル・フロンタル“の数も減っていた。
熱力を奪っていたバンクェットも、罅を入れられ、腕を無くし、顔を残した胸部像になり果てる。
青白い命の炎は、残った乳房の間に据えられた宝石の様に弱く輝いていた。
「”ウィッカー・マン”は少なくなって来たなら、白馬の王子の行くべきところは、サキのいるあの光」
「その比喩が誰のことを指しているのか、聞かんからな」
ブルースの修辞学に辟易するロックは、目の前の光景に思わず息を呑む。
腕無しバンクェット像が、光に包まれ、美貌が流動物のように歪んだ。
無機的で有機的な白い芋虫の様なものが、地面を高速で這いながら、女神像を包み込む。
ロックは、先ほど、フェリー乗り場で散らばらせた、バンクェットの欠片だと気づく。
白い芋虫が、頭部と胸部の女神を包み、一際大きな頭部を作り出した。
「白馬の王子とか……それ関係なら、ブルース。口づけはお前に任せる」
「これって……口に近づいたら喰われる結末しか無いよね!?」
ロックの左隣で、ブルースは疑義と共に、両腕を突き出した。
目の前の、女神像の頭部に、白灰色の流体が集まり始める。
ロックが目を凝らすと、ブルース、サキ、キャニスと協力して破壊したバンクェット像の破片も流体となった。
大小問わず白灰色の雫の群れが、巨大なバンクェットの頭部を支える、肩と腕に変わる。
肩部とそれぞれから延びる腕だけの女神は青白く輝く両掌で大地を、ロックとブルースに向け、前のめりに這い出した。
彼らの身長ほどある、女神バンクェットの右掌が天を覆う。掌の影と共に勢いよく、ロックの頭上に振り下ろされた。
ロックは右に半身を引きつつ、背後へ跳躍。
“ブラック・クイーン”の籠状護拳からイニュエンドを取り出し、バンクェットの頭部を狙った。
雷鳴の角笛による、ナノ加工弾を二発放つ。
女神像の右肩と右目を抉る。
女神像は、ロックの銃弾を受けても這いずりながら、白灰色から白銀色を撒き散らした。
撒き散らされた白銀色の雫が、手足を作り出す。
白銀色の群れに、ブルースは両腕で突き出した“ヘヴンズ・ドライヴ“の鍔から銃弾を散らせた。
流れる銃弾に、“フル・フロンタル“の群れのそれぞれの頭部、肩に脚部が遮られる。
しかし、動きを遅く出来ても、歩行を止められなかった。
這う女神像の右肩に佇む銀灰人形。
扁桃の頭部と扁桃の一対。
それが、他の銀灰人形の肉を得ながら、サロメを作る。
「寝技で女性を足蹴にするというのは、女好きが聞いて呆れますね……ブルース=バルト?」
「少なくとも、体をとっかえひっかえする様な奴を女性とは言うには抵抗があるね。サン=テグジュベリでも読めば?」
ブルースに向けて、サロメは有角羊の形をした圏から銃弾を放つ。
これが、合図だった。
ロックはイニュエンドに弾丸を装填。
ブラック・クイーンを抱え、走り出す。
確かに“フル・フロンタル“は、減る気配はない。
しかし、一際大きな女神バンクェット像の中に、他の女神像の残骸、“フル・フロンタル“を吸収するほど、莫大な熱力が存在する。
女神像の中にいる、サキ。
彼女を囲む、バンクェット像を壊すしかない。
銀灰色の扁桃人形の青白い指先が、凶刃となる。
しかし、ロックは右肩に降りかかる銀灰色の手刀を外套の上腕二頭筋を覆う革帯で受け止めた。
若干、熱が彼の右肩を焼く。
焦げた臭いを吸いつつ、ロックは背を向けイニュエンドをブラック・クイーンの籠状護拳に入れた。
上腕二頭筋を狙った“フル・フロンタル“の胸部に、彼は右肩を押し込む。
逆手に構えた右手のブラック・クイーンの幅広の剣を右腕で、“フル・フロンタル“を突き上げた。
翼剣に貫かれ、固定された銀灰人形を盾にしながら、ロックは前進。
二体目と三体目を押しのけ、加速を加えた。
群れをかき分けるロックに、サロメは、左手の圏に付いた銃で狙う。
しかし、“フル・フロンタル”の体を盾にしているため、銃弾がロックに届かない。
ロックの持つ”ウィッカー・マン”の盾が、サロメに到達。
彼女の胴体を押しつぶした時、ロックは籠状護拳から銃を取り出した。
ブラック・クイーンの刃は消え、扁桃の人形の背中に体を押されたサロメが、潰された肺から吐息を漏らす。
それを合図に、取り出した拳銃、“イニュエンド”で“フル・フロンタル”の肥大化した頭を打ち抜いた。
“供物を味わう舌”のサーモバリック爆弾は、別名、酸素食いとも言われる。
動力炉の熱力を含む酸素を、三発の銃弾が貪り、扁桃の体を燃え上がる盾にした。
サロメの体にも延焼し、彼女の肺も酸素食いの炎を吸い込んでしまう。
象牙色の目と、整った鼻、耳や肢体の内から、炎が吐き出された。
ロックが盾にした“フル・フロンタル“も灰燼となる。
燃えていないサロメの腹部を、ロックは右肩で突き上げた。
彼は籠状護拳に銃を戻し、翼剣“ブラック・クイーン“に変える。
剣先を下に据える“愚者の構え“で、彼の左袈裟から大きく振り上げた。
黒い刀身を囲む紅い刃、そこから赤黒い紫電が迸る。
刀の軌跡に沿って、静止荷重を逆算して作った刃波が、衝撃の熱力量と振り回した運動の熱力量の合算による爆轟となった。
ブラック・クイーンの“頂き砕く一振り”で、翼剣内の分子の電子配列を変える。
分子構造の強度を地球上で一番硬い、物体で作られた剣から生じ得る熱量を、サキを包む巨大バンクェットの額に叩きこんだ。
サキを囲む光の熱量と、剣の熱量が激突。
物体同士の衝突は、衝撃と熱を生む。
ロックは迷える者の怒髪の噴進火炎の刃で、罅割れたバンクェットの両眼を横薙ぎに焼き切った。
剣の軌跡で彩られた炎は、“フル・フロンタル“の群れとサロメも覆う。
一振りから生まれた熱風が、大きな頭部を肩部で支える巨大バンクェットと、サキを包む光も捻じ曲げた。
ロックの物理、電気に化学の、熱力三重奏が、白墨色の女神像を一瞬で瓦礫に変える。
周囲の“フル・フロンタル“も、ロックの攻撃の誘爆に消えていった。
――サキは!?
ロックは、疑似物理現象で消えようとする光の中で、手を伸ばそうとする。
ロックの前方は、光の奔流に阻まれ、サキに届かない。
それどころか、彼女との間に生まれた、斥力の波に突き飛ばされる。
曇天の空を、空中で背中から一回転しながら、ロックは大地に降り立った。
恒星の爆発は収束して、眩い光は引いていく。
しかし、ロックは目を疑った。
“フル・フロンタル“とバンクェットも無くなり、破壊を逃れた店舗が生々しく残る、グランヴィル・アイランド。
光が去って立つ――少女。
それは、ブレザーの制服に包まれたサキに他ならない。
彼女が無事だったことへの安堵はある。
しかし、ロックは、心の中に出た驚愕に戸惑った。
心の中で出るべきでない驚愕が、胸に去来した理由。
彼女を挟む様にして立つ、二つの人型の光を見てしまったが為のものだった。
その分、“フル・フロンタル“の数も減っていた。
熱力を奪っていたバンクェットも、罅を入れられ、腕を無くし、顔を残した胸部像になり果てる。
青白い命の炎は、残った乳房の間に据えられた宝石の様に弱く輝いていた。
「”ウィッカー・マン”は少なくなって来たなら、白馬の王子の行くべきところは、サキのいるあの光」
「その比喩が誰のことを指しているのか、聞かんからな」
ブルースの修辞学に辟易するロックは、目の前の光景に思わず息を呑む。
腕無しバンクェット像が、光に包まれ、美貌が流動物のように歪んだ。
無機的で有機的な白い芋虫の様なものが、地面を高速で這いながら、女神像を包み込む。
ロックは、先ほど、フェリー乗り場で散らばらせた、バンクェットの欠片だと気づく。
白い芋虫が、頭部と胸部の女神を包み、一際大きな頭部を作り出した。
「白馬の王子とか……それ関係なら、ブルース。口づけはお前に任せる」
「これって……口に近づいたら喰われる結末しか無いよね!?」
ロックの左隣で、ブルースは疑義と共に、両腕を突き出した。
目の前の、女神像の頭部に、白灰色の流体が集まり始める。
ロックが目を凝らすと、ブルース、サキ、キャニスと協力して破壊したバンクェット像の破片も流体となった。
大小問わず白灰色の雫の群れが、巨大なバンクェットの頭部を支える、肩と腕に変わる。
肩部とそれぞれから延びる腕だけの女神は青白く輝く両掌で大地を、ロックとブルースに向け、前のめりに這い出した。
彼らの身長ほどある、女神バンクェットの右掌が天を覆う。掌の影と共に勢いよく、ロックの頭上に振り下ろされた。
ロックは右に半身を引きつつ、背後へ跳躍。
“ブラック・クイーン”の籠状護拳からイニュエンドを取り出し、バンクェットの頭部を狙った。
雷鳴の角笛による、ナノ加工弾を二発放つ。
女神像の右肩と右目を抉る。
女神像は、ロックの銃弾を受けても這いずりながら、白灰色から白銀色を撒き散らした。
撒き散らされた白銀色の雫が、手足を作り出す。
白銀色の群れに、ブルースは両腕で突き出した“ヘヴンズ・ドライヴ“の鍔から銃弾を散らせた。
流れる銃弾に、“フル・フロンタル“の群れのそれぞれの頭部、肩に脚部が遮られる。
しかし、動きを遅く出来ても、歩行を止められなかった。
這う女神像の右肩に佇む銀灰人形。
扁桃の頭部と扁桃の一対。
それが、他の銀灰人形の肉を得ながら、サロメを作る。
「寝技で女性を足蹴にするというのは、女好きが聞いて呆れますね……ブルース=バルト?」
「少なくとも、体をとっかえひっかえする様な奴を女性とは言うには抵抗があるね。サン=テグジュベリでも読めば?」
ブルースに向けて、サロメは有角羊の形をした圏から銃弾を放つ。
これが、合図だった。
ロックはイニュエンドに弾丸を装填。
ブラック・クイーンを抱え、走り出す。
確かに“フル・フロンタル“は、減る気配はない。
しかし、一際大きな女神バンクェット像の中に、他の女神像の残骸、“フル・フロンタル“を吸収するほど、莫大な熱力が存在する。
女神像の中にいる、サキ。
彼女を囲む、バンクェット像を壊すしかない。
銀灰色の扁桃人形の青白い指先が、凶刃となる。
しかし、ロックは右肩に降りかかる銀灰色の手刀を外套の上腕二頭筋を覆う革帯で受け止めた。
若干、熱が彼の右肩を焼く。
焦げた臭いを吸いつつ、ロックは背を向けイニュエンドをブラック・クイーンの籠状護拳に入れた。
上腕二頭筋を狙った“フル・フロンタル“の胸部に、彼は右肩を押し込む。
逆手に構えた右手のブラック・クイーンの幅広の剣を右腕で、“フル・フロンタル“を突き上げた。
翼剣に貫かれ、固定された銀灰人形を盾にしながら、ロックは前進。
二体目と三体目を押しのけ、加速を加えた。
群れをかき分けるロックに、サロメは、左手の圏に付いた銃で狙う。
しかし、“フル・フロンタル”の体を盾にしているため、銃弾がロックに届かない。
ロックの持つ”ウィッカー・マン”の盾が、サロメに到達。
彼女の胴体を押しつぶした時、ロックは籠状護拳から銃を取り出した。
ブラック・クイーンの刃は消え、扁桃の人形の背中に体を押されたサロメが、潰された肺から吐息を漏らす。
それを合図に、取り出した拳銃、“イニュエンド”で“フル・フロンタル”の肥大化した頭を打ち抜いた。
“供物を味わう舌”のサーモバリック爆弾は、別名、酸素食いとも言われる。
動力炉の熱力を含む酸素を、三発の銃弾が貪り、扁桃の体を燃え上がる盾にした。
サロメの体にも延焼し、彼女の肺も酸素食いの炎を吸い込んでしまう。
象牙色の目と、整った鼻、耳や肢体の内から、炎が吐き出された。
ロックが盾にした“フル・フロンタル“も灰燼となる。
燃えていないサロメの腹部を、ロックは右肩で突き上げた。
彼は籠状護拳に銃を戻し、翼剣“ブラック・クイーン“に変える。
剣先を下に据える“愚者の構え“で、彼の左袈裟から大きく振り上げた。
黒い刀身を囲む紅い刃、そこから赤黒い紫電が迸る。
刀の軌跡に沿って、静止荷重を逆算して作った刃波が、衝撃の熱力量と振り回した運動の熱力量の合算による爆轟となった。
ブラック・クイーンの“頂き砕く一振り”で、翼剣内の分子の電子配列を変える。
分子構造の強度を地球上で一番硬い、物体で作られた剣から生じ得る熱量を、サキを包む巨大バンクェットの額に叩きこんだ。
サキを囲む光の熱量と、剣の熱量が激突。
物体同士の衝突は、衝撃と熱を生む。
ロックは迷える者の怒髪の噴進火炎の刃で、罅割れたバンクェットの両眼を横薙ぎに焼き切った。
剣の軌跡で彩られた炎は、“フル・フロンタル“の群れとサロメも覆う。
一振りから生まれた熱風が、大きな頭部を肩部で支える巨大バンクェットと、サキを包む光も捻じ曲げた。
ロックの物理、電気に化学の、熱力三重奏が、白墨色の女神像を一瞬で瓦礫に変える。
周囲の“フル・フロンタル“も、ロックの攻撃の誘爆に消えていった。
――サキは!?
ロックは、疑似物理現象で消えようとする光の中で、手を伸ばそうとする。
ロックの前方は、光の奔流に阻まれ、サキに届かない。
それどころか、彼女との間に生まれた、斥力の波に突き飛ばされる。
曇天の空を、空中で背中から一回転しながら、ロックは大地に降り立った。
恒星の爆発は収束して、眩い光は引いていく。
しかし、ロックは目を疑った。
“フル・フロンタル“とバンクェットも無くなり、破壊を逃れた店舗が生々しく残る、グランヴィル・アイランド。
光が去って立つ――少女。
それは、ブレザーの制服に包まれたサキに他ならない。
彼女が無事だったことへの安堵はある。
しかし、ロックは、心の中に出た驚愕に戸惑った。
心の中で出るべきでない驚愕が、胸に去来した理由。
彼女を挟む様にして立つ、二つの人型の光を見てしまったが為のものだった。
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