7 / 136
序章 A Tear In The Rainy Town
雨降る街の枯れた涙―⑥―
しおりを挟む
サキの目の前に聳え立つ巨人。
身長は“ガンビー“よりも高く、4メートル。
大猩々との違いは、上半身と下半身の割合は均等で、人型の体を為している。
ただ、巨人の正確な特徴を挙げるなら、頭部が無い。
首なし”ウィッカー・マン”の右腕に張り付いているのは、人の顔を描いたような模様の盾――いや、六角形を引き延ばした、厚みのある棺だった。
青白い光と蒸気の対流が、棺の蓋で蠢いている。
サキは、右腕の盾の表面に無数の人の顔が描かれているように見えた。
先ほどの”ウィッカー・マン”内で見かけた光源。
“クァトロ“や“ガンビー“が“星屑“なら、巨人の中では”恒星”として、眩く煌きが雨天を消さんとしていた。
「あれは……デュラハン」
驚きと恐怖で口がぎこちなくなるが、サキは辛うじて言葉を絞り出す。
バンクーバーに存在する”ウィッカー・マン”の中で、いつからか一際異質な存在が確認されるようになった。
“クァトロ“の様な“四つん這い“でなければ、“ガンビー“の様に足腰が未発達でもない。
首が無いことから“首なし騎士”の名前が与えられた。
周囲が騒めき始めて、高揚感が警戒感に変わる。
未確認の”ウィッカー・マン”の攻撃手段は不明。
壁で区切られた場所に入り込んだ”ウィッカー・マン”は、”ワールド・シェパード社”が確認する限り、今日を除けば一体もない。
活動していた種類も、“クァトロ“と“ガンビー“に限られ、“首なし騎士”の情報は一つも持ち得なかったからだ。
「やっと現れたか。それにしても、DUNSMUIRから水平線でも見えるほどの身長……か?」
ブルースが、突如サキの隣で喜々と話す。
「アイザック=ニュートンかよ?」
ロックもサキを挟むように、右逆手に翼剣の切っ先を下に向けた。
「サキちゃん。ここからは、私たちの仕事。ペンス硬貨を賭ける価値もない危険な仕事よ」
キャニスがサキの前に現れ、異議も挟ませない口調で、二本のトンファーを構える。
「それと、ペンス硬貨の文句よりも高く飛ぶ仕事だ!!」
サキとキャニスの前で、紅き外套を翻して、ロックは飛翔。
黒と赤の翼剣が天空から両断せんと迫るが、デュラハンの右手の棺が塞ぐ。
ロックの力と拮抗するが、デュラハンの足元の重心が揺らぐ。
ブルースのショーテル、その鍔から吐き出された銃撃がデュラハンの両膝を貫いた。
銃より射出された火力で、デュラハンの甲冑の様な外殻を下半身から削っていく。
外殻が壊れ、露出した腹部に、キャニスのトンファーの先端が突き刺さった。
彼の体内から突き出た爆炎に、首なし騎士は呑まれる。
噴き出した爆炎が、キャニスの癖毛のお下げを二房揺らした。
首なし騎士の周囲に炎が広がり、灰燼が盛大に宙へ舞い上がる。
「やったの……?」
サキが呟いた。
”ウィッカー・マン”に軽口を言い合いながら、立ち向かった三人の戦士。
彼らの攻撃に、立ち上がることは無い。
だが、それは彼女の希望的観測にしかならなかった。
否定したい現実が、サキの目の前で佇む。
先ほどの集中攻撃で傷一つ付いていない、仁王立ちする“首なし騎士”。
――あの三人の攻撃を受けて、無傷なの!?
ロックの神々しさと荒々しさの入り混じった力と、彼と肩を並べられる二人の男女の攻撃に応えた素振りを見せない“首なし騎士“に、サキは驚愕した。
先ほど訪れたサキの高揚感が、巨人から排出された蒸気と共に立ち消える。
ロックの目に映る自分の顔が、また青くなっていた。
しかし、炎に煽られた、彼の顔は、
「ま、簡単にはいかねぇよな?」
ロックは、口から労苦を漏らす。
だが、口調と裏腹に、猛禽か猛獣を連想させる口を釣り上げた笑顔を、サキに向けた。
「だから、背後から撃つんじゃねぇぞ?」
ロックの言葉が、サキを安心させた。
しかし、それを見せられ、
――戦いたい。
眼前の戦いを見せられる度に内なる渇望が、サキの中で増していく。
ロックの笑顔自体、全てを任せろという意味かもしれない。
だが、笑顔の意味を考える度に、サキの中では彼の望むことと反対の意思が芽生える。
あの事件以来、その笑顔を見せてくれる人たちに応えよう。
それが、彼女の生きる第一義となっている。
彼女の一歩先では、硬質な衝突音が響いていた。
音の出どころは、ロックの籠状護拳。
右脚の反動から生まれた深紅の風からの右拳が、“首なし騎士”を腹から大きく揺さぶった。
“首なし騎士”は叫ぶことなく、蹈鞴を踏む。
足元の路地の土瀝青が剥げ、生の茶色の地表を曝け出した。
衝撃は、“首なし巨人“の全身から膝を伝い、周囲の雨粒と大気も震わせる。
閃光が、サキの目を覆った。
音が遅れて響くと、彼女の目の前には宙を飛ぶ、苔色の閃光。
ブルースの剣から放たれた、翡翠色の三日月が二つ、デュラハンの両肩と両腰を交差に刻んだ。
「ロック、ナイス一発!!」
「一発で済むところを、二手でやるテメェに言われても嬉しくない」
ブルースの称賛をロックが、笑いながら拒否する。
ブルースの雷撃の巻き添えを食わない様に、ロックはデュラハンから後退。
紅い外套を翻しながら、巨人の正面に立つと半自動装填式の銃を構える。
ブルースも彼の隣で、両腕を突き出し、鍔が銃口と化した二振りの半月刀の照準を首なし騎士に合わせた。
ロックとブルースから放たれた銃撃が、雨音と鬱屈した空気を吹き飛ばした。
雨音と空気を消すブルースのショーテルに付いた軽機関銃が、管楽器の様に軽快な音を放つ。
その音を縫うようにして、ロックの弾丸が一発ずつ紡がれた。
半自動装填式の銃声が雨の市街を駆け抜け、首なし巨人の歩幅を崩す。
腰と膝への衝撃によって、”首なし騎士”が大きくよろけた。
「一番乗り!」
巨人の肩に乗るのは、キャニス。
しかも、彼女が首の付け根を中心に立ったので、“デュラハン“は両手を付かされた。
その上から、二対の杭が両肩に打たれる。
金属火薬を使っているのか、火花が甲冑を壊し、キャニスの二房のお下げが猛る松明の様に舞い上がった。
閃光に紛れたロックの突進に、キャニスを背負いながら二足で立ち上がる“デュラハン“。
その勢いで、キャニスを振り払うが、遅すぎた。
両腕を交差させながら密着すると、紅い閃光が一筋走る。
サキはそれが噴進火炎であると気づいた時、ロックは右袈裟から走らせた刃を胴体の中心に突き立てていた。
「巨人は乗るものじゃない、倒すもんだ!!」
そう叫ぶと、噴進火炎の衝撃が、雨天の街を揺らす。
その動力を得て、ロックはデュラハンの胴を突き上げた。
火炎の動力と熱により、巨人の左鎖骨に掛けて胴体に裂け目が走る。
ロックの攻撃の衝撃は、巨人の両足を一瞬、土瀝青から突き放し、尻もちを付かせた。
「巨人は乗るものじゃない……いい言葉だ。取り敢えず、俺が乗るのは――」
「はい、色呆け冗句はなし」
ブルースの言葉は、キャニスの腹への肘鉄で途切れた。
「ついでに言えば、無駄話も止めろ。まだ動いている」
ロックが、彼らの前に立ち、首なし騎士に目を向ける。
サキもつられて見ると、“首なし巨人“の胴の中に、青白い光が揺らめいていた。
身長は“ガンビー“よりも高く、4メートル。
大猩々との違いは、上半身と下半身の割合は均等で、人型の体を為している。
ただ、巨人の正確な特徴を挙げるなら、頭部が無い。
首なし”ウィッカー・マン”の右腕に張り付いているのは、人の顔を描いたような模様の盾――いや、六角形を引き延ばした、厚みのある棺だった。
青白い光と蒸気の対流が、棺の蓋で蠢いている。
サキは、右腕の盾の表面に無数の人の顔が描かれているように見えた。
先ほどの”ウィッカー・マン”内で見かけた光源。
“クァトロ“や“ガンビー“が“星屑“なら、巨人の中では”恒星”として、眩く煌きが雨天を消さんとしていた。
「あれは……デュラハン」
驚きと恐怖で口がぎこちなくなるが、サキは辛うじて言葉を絞り出す。
バンクーバーに存在する”ウィッカー・マン”の中で、いつからか一際異質な存在が確認されるようになった。
“クァトロ“の様な“四つん這い“でなければ、“ガンビー“の様に足腰が未発達でもない。
首が無いことから“首なし騎士”の名前が与えられた。
周囲が騒めき始めて、高揚感が警戒感に変わる。
未確認の”ウィッカー・マン”の攻撃手段は不明。
壁で区切られた場所に入り込んだ”ウィッカー・マン”は、”ワールド・シェパード社”が確認する限り、今日を除けば一体もない。
活動していた種類も、“クァトロ“と“ガンビー“に限られ、“首なし騎士”の情報は一つも持ち得なかったからだ。
「やっと現れたか。それにしても、DUNSMUIRから水平線でも見えるほどの身長……か?」
ブルースが、突如サキの隣で喜々と話す。
「アイザック=ニュートンかよ?」
ロックもサキを挟むように、右逆手に翼剣の切っ先を下に向けた。
「サキちゃん。ここからは、私たちの仕事。ペンス硬貨を賭ける価値もない危険な仕事よ」
キャニスがサキの前に現れ、異議も挟ませない口調で、二本のトンファーを構える。
「それと、ペンス硬貨の文句よりも高く飛ぶ仕事だ!!」
サキとキャニスの前で、紅き外套を翻して、ロックは飛翔。
黒と赤の翼剣が天空から両断せんと迫るが、デュラハンの右手の棺が塞ぐ。
ロックの力と拮抗するが、デュラハンの足元の重心が揺らぐ。
ブルースのショーテル、その鍔から吐き出された銃撃がデュラハンの両膝を貫いた。
銃より射出された火力で、デュラハンの甲冑の様な外殻を下半身から削っていく。
外殻が壊れ、露出した腹部に、キャニスのトンファーの先端が突き刺さった。
彼の体内から突き出た爆炎に、首なし騎士は呑まれる。
噴き出した爆炎が、キャニスの癖毛のお下げを二房揺らした。
首なし騎士の周囲に炎が広がり、灰燼が盛大に宙へ舞い上がる。
「やったの……?」
サキが呟いた。
”ウィッカー・マン”に軽口を言い合いながら、立ち向かった三人の戦士。
彼らの攻撃に、立ち上がることは無い。
だが、それは彼女の希望的観測にしかならなかった。
否定したい現実が、サキの目の前で佇む。
先ほどの集中攻撃で傷一つ付いていない、仁王立ちする“首なし騎士”。
――あの三人の攻撃を受けて、無傷なの!?
ロックの神々しさと荒々しさの入り混じった力と、彼と肩を並べられる二人の男女の攻撃に応えた素振りを見せない“首なし騎士“に、サキは驚愕した。
先ほど訪れたサキの高揚感が、巨人から排出された蒸気と共に立ち消える。
ロックの目に映る自分の顔が、また青くなっていた。
しかし、炎に煽られた、彼の顔は、
「ま、簡単にはいかねぇよな?」
ロックは、口から労苦を漏らす。
だが、口調と裏腹に、猛禽か猛獣を連想させる口を釣り上げた笑顔を、サキに向けた。
「だから、背後から撃つんじゃねぇぞ?」
ロックの言葉が、サキを安心させた。
しかし、それを見せられ、
――戦いたい。
眼前の戦いを見せられる度に内なる渇望が、サキの中で増していく。
ロックの笑顔自体、全てを任せろという意味かもしれない。
だが、笑顔の意味を考える度に、サキの中では彼の望むことと反対の意思が芽生える。
あの事件以来、その笑顔を見せてくれる人たちに応えよう。
それが、彼女の生きる第一義となっている。
彼女の一歩先では、硬質な衝突音が響いていた。
音の出どころは、ロックの籠状護拳。
右脚の反動から生まれた深紅の風からの右拳が、“首なし騎士”を腹から大きく揺さぶった。
“首なし騎士”は叫ぶことなく、蹈鞴を踏む。
足元の路地の土瀝青が剥げ、生の茶色の地表を曝け出した。
衝撃は、“首なし巨人“の全身から膝を伝い、周囲の雨粒と大気も震わせる。
閃光が、サキの目を覆った。
音が遅れて響くと、彼女の目の前には宙を飛ぶ、苔色の閃光。
ブルースの剣から放たれた、翡翠色の三日月が二つ、デュラハンの両肩と両腰を交差に刻んだ。
「ロック、ナイス一発!!」
「一発で済むところを、二手でやるテメェに言われても嬉しくない」
ブルースの称賛をロックが、笑いながら拒否する。
ブルースの雷撃の巻き添えを食わない様に、ロックはデュラハンから後退。
紅い外套を翻しながら、巨人の正面に立つと半自動装填式の銃を構える。
ブルースも彼の隣で、両腕を突き出し、鍔が銃口と化した二振りの半月刀の照準を首なし騎士に合わせた。
ロックとブルースから放たれた銃撃が、雨音と鬱屈した空気を吹き飛ばした。
雨音と空気を消すブルースのショーテルに付いた軽機関銃が、管楽器の様に軽快な音を放つ。
その音を縫うようにして、ロックの弾丸が一発ずつ紡がれた。
半自動装填式の銃声が雨の市街を駆け抜け、首なし巨人の歩幅を崩す。
腰と膝への衝撃によって、”首なし騎士”が大きくよろけた。
「一番乗り!」
巨人の肩に乗るのは、キャニス。
しかも、彼女が首の付け根を中心に立ったので、“デュラハン“は両手を付かされた。
その上から、二対の杭が両肩に打たれる。
金属火薬を使っているのか、火花が甲冑を壊し、キャニスの二房のお下げが猛る松明の様に舞い上がった。
閃光に紛れたロックの突進に、キャニスを背負いながら二足で立ち上がる“デュラハン“。
その勢いで、キャニスを振り払うが、遅すぎた。
両腕を交差させながら密着すると、紅い閃光が一筋走る。
サキはそれが噴進火炎であると気づいた時、ロックは右袈裟から走らせた刃を胴体の中心に突き立てていた。
「巨人は乗るものじゃない、倒すもんだ!!」
そう叫ぶと、噴進火炎の衝撃が、雨天の街を揺らす。
その動力を得て、ロックはデュラハンの胴を突き上げた。
火炎の動力と熱により、巨人の左鎖骨に掛けて胴体に裂け目が走る。
ロックの攻撃の衝撃は、巨人の両足を一瞬、土瀝青から突き放し、尻もちを付かせた。
「巨人は乗るものじゃない……いい言葉だ。取り敢えず、俺が乗るのは――」
「はい、色呆け冗句はなし」
ブルースの言葉は、キャニスの腹への肘鉄で途切れた。
「ついでに言えば、無駄話も止めろ。まだ動いている」
ロックが、彼らの前に立ち、首なし騎士に目を向ける。
サキもつられて見ると、“首なし巨人“の胴の中に、青白い光が揺らめいていた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

糸と蜘蛛
犬若丸
ファンタジー
瑠璃が見る夢はいつも同じ。地獄の風景であった。それを除けば彼女は一般的な女子高生だった。
止まない雨が続くある日のこと、誤って階段から落ちた瑠璃。目が覚めると夢で見ていた地獄に立っていた。
男は独り地獄を彷徨っていた。その男に記憶はなく、名前も自分が誰なのかさえ覚えていなかった。鬼から逃げる日々を繰り返すある日のこと、男は地獄に落ちた瑠璃と出会う。
地獄に落ちた女子高生と地獄に住む男、生と死の境界線が交差し、止まっていた時間が再び動き出す。
「カクヨム」にも投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる