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第一章
12話 かわいい
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「うわー、可愛い服がいっぱいある……さすがは都会ってとこだね」
寮制の学校である上に、学校の敷地自体が一つの小さな町並みに広いので、学校の外に出ることは授業以外で普通はない。しかし、街のように娯楽施設があるわけではないので、休日は学校ですることはほとんどない。その為、平日、休日共に学校の門が閉まる時間ー18時までに戻ってくるのであれば外出は許可されていた。豪傑高校は日本で一番栄えている東京の中心にあるので、周りには沢山の遊び場があった。
少し早めに授業が終わったので、きいは私服に着替えて学校から徒歩で十分ほどのところにあるとあるアパレルショップに来ていた。
「ねえ、あの子めっちゃ可愛くない?」
「え、ほんとだ。服のセンスもいいね」
店内で服を見ていると、近くを通った女子高生がきいをじっと見つめ始めた。
きいはその声に気づかないふりをして服の見物を進める。
街を歩けば人にすれ違う度に二度見されて誰もが可愛いと思わず声を漏らす。それはきいの日常だった。
「よし、これにしよーっと」
きいは選んだ服を一度試着して最終確認を済ませた後、レジに向かう。
「お買い上げありがとうございました!」
袋を手に取って、きいは店を出た。時間を確認する。今は、17時半。もう少し見て回りたい気持ちもあったが、門限が近づいている。流石に入学してすぐに破るのは印象が良くない。きいは好奇心に蓋をして、学校に続く道を歩き始めた。
「やっぱり好きなものを見て回るときが一番楽しいよね~」
きいは上機嫌に人通りの多い道を歩いていた。
「ねえねえ、君!この後俺達とどっかいかない?」
きいの目の前に四人の男達が立ち塞がった。
きいは彼らと目を合わせず、すっと避けて歩き続ける。
「ねえってば~」
腕を掴まれて、道のはずれの路地の方にきいは引き込まれた。四人の男に囲まれる。
「この後、僕達と一緒に来てくれるよね?」
「……結構です」
「えーそんなこといわずにさあ~」
「絶対に損はさせないから!」
きいは心の中でため息をついた。
ー面倒くさいなあ。体格差は明らかだから、近づいて抱きかかえられでもしたら勝ち目はない。ここで能力を使ってちゃちゃっと倒しちゃうのもありだけど、バレてあの二人みたいに目を付けられるのも勘弁だ。
きいは目の前にいる男と目を合わせた。
「いいの?」
「もちろん!俺達は大歓迎さっ」
「ボク、男だけど」
「……ん?」
男は眉を顰める。
「何かの冗談か?そんな嘘ついたってばればれだよ~」
右にいる男が笑う。
「本気だけど?ほら」
きいは一つの躊躇いもなく上の服をめくって見せた。
鍛えられて適度に割れた腹筋が露になる。
「ちょっめっちゃ大胆……ってーは?」
きいの後ろにいる男以外がきいの上半身を見て固まった。
「分かった?無いでしょ、キミ達のだーい好きなものが。言ったでしょ、ボクは男なの。恋愛対象も可愛い女の子だから」
きいはため息交じりにそう言うと、上の服綺麗に戻して大通りへと歩き始める。
目の前にいた男の横を通り過ぎようとした時、肩を押されて元居た位置に戻された。
「何?まだ何かあるの?」
きいが思いっきり男を睨みつけようとしたその時、男達がきいに近づいての体をじろじろとなめるように見始めた。
「男なのにこんなフリフリのスカート入っちゃてんの~」
「きもっ!」
「髪まで巻いて変態じゃね?」
「女装の趣味でもあんの?」
下品な笑い声をあげる男達。
きいの中で何かがプツンと切れた。
「ああ!?好き勝手言わせておけば……!」
きいは正面にいた男の胸倉を掴んだ。ぐっとこぶしを握って右手を振りかぶった。
「ーきい!」
聞き覚えのある声がした。きいの手が止まる。
声がした方、大通りから誰かがきい達の所に駆け寄ってきた。
「ま、待って!」
きいの制止する声に、その人物はきい達から少し離れた所で立ち止まる。
男達がその人物に注目した。その人物の姿を目に留めた男は発情期の猿のように騒ぎ立てる。
「え、めっちゃかわい子ちゃんじゃん?芸能人だったりする?ってかもしかして、こいつの知り合い?」
きいがいまだ胸倉を掴んでいる男は反転して、きいをその人物に見せつける。思わぬ行動にきいはなす術がなかった。
「やめっ……!」
「きい?」
「……ふう」
きいとその人物ーふうの目が合った。きいは男を掴んでいる手を離して、咄嗟に自分が着ている服を隠そうとした。しかし、もうすでに手遅れでふうはしっかりときいの姿を捉えてしまっていた。
「っ……」
きいはクラスメートしかり、学校の生徒に自分の事を隠すつもりはなかった。きいはきいで、きいがありたいと思った自分で居る。それを否定する気は毛頭ない。でも今日ここでのクラスメイトとの遭遇は予期していなかった。学校では、男子高生の制服。自分なりに可愛く着こなしたりする時もあるし、髪もふわふわにまいている。しかし今のきいはガーリー系の服を着ており、しかもスカートを履いていた。この格好を見られるには、まだ心の準備ができていなかった。
ーこいつらみたいに、きっと気味悪がるに決まってる。これ以上、傷つく前にこいつらをちゃっちゃと片付けていこう……
きいは覚悟を決めて再び拳を握った。男が、ふうに話しかける。
「ねえ、お姉さん。もしかしてこいつの女装初めて見たって感じ?男なのにこんな格好しちゃってさ、気持ち悪いよな。お姉さんもそう思うでしょ?」
きいは男の胸倉を再び掴んで、右手を振りかぶるーが、その手は誰かの手に包み込まれた。ふわりと優しい香りが鼻をくすぐった。
「きい。駄目だよ」
「……ふう?」
いつの間にかふうがきいのそばに来ていた。彼女の銀色の髪がさらりときいの頬を撫でる。
彼女は男の胸倉を掴んでいたきいの手をそっと引きはがし、きいの右手を引く。
「行こう」
きいはふうに手を引かれるがまま歩き出す。
「待ってよ、お姉さん。こんな変態放っておいて、お姉さんだけでもこの後俺らと……」
ふうは自身の肩を掴んでいた手をさっと振り払った。その天色の瞳が鋭い光を帯びる。
「黙れ」
「なっ」
ふうは吐き捨てるようにそう言うと、男達を鋭い目で見た。きいでさえも身震いしたくなるような殺気に近いオーラがふうから放たれる。
ふうはいつも優しげに目を細めて微笑んでいるイメージがあった。そんな彼女からこれほどまでの威圧感を出せるとは誰も想像できないだろう。
男達が威圧に怯んで固まると、ふうはそのままきいを連れていく。
きいはふうに連れられるがままに学校への道を無言で歩き続けた。手は繋がれたままで、ふうのぬくもりがきいに直接伝わってくる。
ふうの横顔を盗み見る。先程の威圧感は嘘の様に消えており、ふうの表情はいつもと変わらず穏やかなものだった。でもその表情が今のきいにはやけに怖かった。
「あの、ふう……」
彼女の端正な横顔を見つめながら、きいはそっと声をかけた。
「きい。暴力を振るったって何も解決しないよ」
彼女は、きいに顔を向ける。優しい声で、でも諭すように言った。
「でもっ、あいつらは……」
きいの事を馬鹿にしてきた。きいを否定した。たったそれだけのことだが、そのことはきいにとっては暴力をふるう理由としては十分すぎるものだった。
ーあいつらは、暴力をふるってもいい部類の人間だ。
そう言おうとしたら、ふうの両手に頬を包まれた。
ふうと至近距離で目が合う。その綺麗な空色の瞳に見つめられる。一切の揺らぎや濁りもないもないまるで作り物の様な瞳。
「それにー折角のかわいい顔と、服が台無しになる」
「え……」
想定外の言葉にきいは声を漏らした。
「その服似合ってる。凄く、かわいい」
ふうははにかむように笑った。
ふうの口から自然に溢れた『かわいい』という言葉。きいの中でその『かわいい』という言葉が繰り返される。気が付けば、きいの中であの男達の言葉がかき消されていた。
ふうの『かわいい』という言葉が嘘ではないことは、経験上、きいには分かった。
きいは真っすぐな、心の底からのふうの言葉になんて返したらよいか分からず口を開きかけたまま止まっていると、ふうはぱっと手を離して、再び歩き出した。
「早く行かないと、門限の時間になっちゃうね」
ふと時計を見ると、今は17時50分だった。
「ちょっと走ろうか?」
きいの返事を待たずにふうはきいの手を強く握って、走り出した。
高級な絹のように艶やかな銀髪が太陽に反射して輝く。
きいは彼女に釣られて走り出す。
「走るって……学校まで結構急な坂なかったっけ!?」
「あかりからね、夕飯一緒に食べたいから早く帰ってきてって連絡が来てて。時間もギリギリだし、訓練と思って!」
ふうは肩越しにきいに笑いかけた。
走ってはいるが、駆け足程度で全力で走る様子はない。きいの格好に配慮してくれているのだときいは思った。
「学校に着いたら、ふうは先に寮に戻ってて。ボクは近くのトイレで着替えてから行くから」
「うん、わかった」
二人は手をつないだまま学校へと続く坂道を駆け上がっていった。
寮制の学校である上に、学校の敷地自体が一つの小さな町並みに広いので、学校の外に出ることは授業以外で普通はない。しかし、街のように娯楽施設があるわけではないので、休日は学校ですることはほとんどない。その為、平日、休日共に学校の門が閉まる時間ー18時までに戻ってくるのであれば外出は許可されていた。豪傑高校は日本で一番栄えている東京の中心にあるので、周りには沢山の遊び場があった。
少し早めに授業が終わったので、きいは私服に着替えて学校から徒歩で十分ほどのところにあるとあるアパレルショップに来ていた。
「ねえ、あの子めっちゃ可愛くない?」
「え、ほんとだ。服のセンスもいいね」
店内で服を見ていると、近くを通った女子高生がきいをじっと見つめ始めた。
きいはその声に気づかないふりをして服の見物を進める。
街を歩けば人にすれ違う度に二度見されて誰もが可愛いと思わず声を漏らす。それはきいの日常だった。
「よし、これにしよーっと」
きいは選んだ服を一度試着して最終確認を済ませた後、レジに向かう。
「お買い上げありがとうございました!」
袋を手に取って、きいは店を出た。時間を確認する。今は、17時半。もう少し見て回りたい気持ちもあったが、門限が近づいている。流石に入学してすぐに破るのは印象が良くない。きいは好奇心に蓋をして、学校に続く道を歩き始めた。
「やっぱり好きなものを見て回るときが一番楽しいよね~」
きいは上機嫌に人通りの多い道を歩いていた。
「ねえねえ、君!この後俺達とどっかいかない?」
きいの目の前に四人の男達が立ち塞がった。
きいは彼らと目を合わせず、すっと避けて歩き続ける。
「ねえってば~」
腕を掴まれて、道のはずれの路地の方にきいは引き込まれた。四人の男に囲まれる。
「この後、僕達と一緒に来てくれるよね?」
「……結構です」
「えーそんなこといわずにさあ~」
「絶対に損はさせないから!」
きいは心の中でため息をついた。
ー面倒くさいなあ。体格差は明らかだから、近づいて抱きかかえられでもしたら勝ち目はない。ここで能力を使ってちゃちゃっと倒しちゃうのもありだけど、バレてあの二人みたいに目を付けられるのも勘弁だ。
きいは目の前にいる男と目を合わせた。
「いいの?」
「もちろん!俺達は大歓迎さっ」
「ボク、男だけど」
「……ん?」
男は眉を顰める。
「何かの冗談か?そんな嘘ついたってばればれだよ~」
右にいる男が笑う。
「本気だけど?ほら」
きいは一つの躊躇いもなく上の服をめくって見せた。
鍛えられて適度に割れた腹筋が露になる。
「ちょっめっちゃ大胆……ってーは?」
きいの後ろにいる男以外がきいの上半身を見て固まった。
「分かった?無いでしょ、キミ達のだーい好きなものが。言ったでしょ、ボクは男なの。恋愛対象も可愛い女の子だから」
きいはため息交じりにそう言うと、上の服綺麗に戻して大通りへと歩き始める。
目の前にいた男の横を通り過ぎようとした時、肩を押されて元居た位置に戻された。
「何?まだ何かあるの?」
きいが思いっきり男を睨みつけようとしたその時、男達がきいに近づいての体をじろじろとなめるように見始めた。
「男なのにこんなフリフリのスカート入っちゃてんの~」
「きもっ!」
「髪まで巻いて変態じゃね?」
「女装の趣味でもあんの?」
下品な笑い声をあげる男達。
きいの中で何かがプツンと切れた。
「ああ!?好き勝手言わせておけば……!」
きいは正面にいた男の胸倉を掴んだ。ぐっとこぶしを握って右手を振りかぶった。
「ーきい!」
聞き覚えのある声がした。きいの手が止まる。
声がした方、大通りから誰かがきい達の所に駆け寄ってきた。
「ま、待って!」
きいの制止する声に、その人物はきい達から少し離れた所で立ち止まる。
男達がその人物に注目した。その人物の姿を目に留めた男は発情期の猿のように騒ぎ立てる。
「え、めっちゃかわい子ちゃんじゃん?芸能人だったりする?ってかもしかして、こいつの知り合い?」
きいがいまだ胸倉を掴んでいる男は反転して、きいをその人物に見せつける。思わぬ行動にきいはなす術がなかった。
「やめっ……!」
「きい?」
「……ふう」
きいとその人物ーふうの目が合った。きいは男を掴んでいる手を離して、咄嗟に自分が着ている服を隠そうとした。しかし、もうすでに手遅れでふうはしっかりときいの姿を捉えてしまっていた。
「っ……」
きいはクラスメートしかり、学校の生徒に自分の事を隠すつもりはなかった。きいはきいで、きいがありたいと思った自分で居る。それを否定する気は毛頭ない。でも今日ここでのクラスメイトとの遭遇は予期していなかった。学校では、男子高生の制服。自分なりに可愛く着こなしたりする時もあるし、髪もふわふわにまいている。しかし今のきいはガーリー系の服を着ており、しかもスカートを履いていた。この格好を見られるには、まだ心の準備ができていなかった。
ーこいつらみたいに、きっと気味悪がるに決まってる。これ以上、傷つく前にこいつらをちゃっちゃと片付けていこう……
きいは覚悟を決めて再び拳を握った。男が、ふうに話しかける。
「ねえ、お姉さん。もしかしてこいつの女装初めて見たって感じ?男なのにこんな格好しちゃってさ、気持ち悪いよな。お姉さんもそう思うでしょ?」
きいは男の胸倉を再び掴んで、右手を振りかぶるーが、その手は誰かの手に包み込まれた。ふわりと優しい香りが鼻をくすぐった。
「きい。駄目だよ」
「……ふう?」
いつの間にかふうがきいのそばに来ていた。彼女の銀色の髪がさらりときいの頬を撫でる。
彼女は男の胸倉を掴んでいたきいの手をそっと引きはがし、きいの右手を引く。
「行こう」
きいはふうに手を引かれるがまま歩き出す。
「待ってよ、お姉さん。こんな変態放っておいて、お姉さんだけでもこの後俺らと……」
ふうは自身の肩を掴んでいた手をさっと振り払った。その天色の瞳が鋭い光を帯びる。
「黙れ」
「なっ」
ふうは吐き捨てるようにそう言うと、男達を鋭い目で見た。きいでさえも身震いしたくなるような殺気に近いオーラがふうから放たれる。
ふうはいつも優しげに目を細めて微笑んでいるイメージがあった。そんな彼女からこれほどまでの威圧感を出せるとは誰も想像できないだろう。
男達が威圧に怯んで固まると、ふうはそのままきいを連れていく。
きいはふうに連れられるがままに学校への道を無言で歩き続けた。手は繋がれたままで、ふうのぬくもりがきいに直接伝わってくる。
ふうの横顔を盗み見る。先程の威圧感は嘘の様に消えており、ふうの表情はいつもと変わらず穏やかなものだった。でもその表情が今のきいにはやけに怖かった。
「あの、ふう……」
彼女の端正な横顔を見つめながら、きいはそっと声をかけた。
「きい。暴力を振るったって何も解決しないよ」
彼女は、きいに顔を向ける。優しい声で、でも諭すように言った。
「でもっ、あいつらは……」
きいの事を馬鹿にしてきた。きいを否定した。たったそれだけのことだが、そのことはきいにとっては暴力をふるう理由としては十分すぎるものだった。
ーあいつらは、暴力をふるってもいい部類の人間だ。
そう言おうとしたら、ふうの両手に頬を包まれた。
ふうと至近距離で目が合う。その綺麗な空色の瞳に見つめられる。一切の揺らぎや濁りもないもないまるで作り物の様な瞳。
「それにー折角のかわいい顔と、服が台無しになる」
「え……」
想定外の言葉にきいは声を漏らした。
「その服似合ってる。凄く、かわいい」
ふうははにかむように笑った。
ふうの口から自然に溢れた『かわいい』という言葉。きいの中でその『かわいい』という言葉が繰り返される。気が付けば、きいの中であの男達の言葉がかき消されていた。
ふうの『かわいい』という言葉が嘘ではないことは、経験上、きいには分かった。
きいは真っすぐな、心の底からのふうの言葉になんて返したらよいか分からず口を開きかけたまま止まっていると、ふうはぱっと手を離して、再び歩き出した。
「早く行かないと、門限の時間になっちゃうね」
ふと時計を見ると、今は17時50分だった。
「ちょっと走ろうか?」
きいの返事を待たずにふうはきいの手を強く握って、走り出した。
高級な絹のように艶やかな銀髪が太陽に反射して輝く。
きいは彼女に釣られて走り出す。
「走るって……学校まで結構急な坂なかったっけ!?」
「あかりからね、夕飯一緒に食べたいから早く帰ってきてって連絡が来てて。時間もギリギリだし、訓練と思って!」
ふうは肩越しにきいに笑いかけた。
走ってはいるが、駆け足程度で全力で走る様子はない。きいの格好に配慮してくれているのだときいは思った。
「学校に着いたら、ふうは先に寮に戻ってて。ボクは近くのトイレで着替えてから行くから」
「うん、わかった」
二人は手をつないだまま学校へと続く坂道を駆け上がっていった。
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