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美女との遭遇
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俺は慌てて速攻でスマイル顔に戻した。取り敢えず誰であろうと初対面の可愛い子にはとりあえずスマイルが大事だ。
「わ、悪い、ついイライラしててさ。君は?」
「大丈夫です。私はリオナ・ハイクレアです。一応言っておくと平民です!」
それを聞いて俺はテンションが上がった。
平民のかわい子ちゃんとか天使なこと間違いなし。ここは今後の為にも当然仲良くなっておこう。
「俺はクロス・アステック、同じ平民だよ、よろしくね~」
「はい!よろしくお願いします」
赤髪性格ブスのフェイントからの黒髪美人とは神も俺を見捨てていないようだ。
「あの!さっきのやり取り見ていました!」
「ハハッ、恥ずかしいとこ見られてたね~」
「いえ、貴族の人をあしらうクロスさん見て感動しました。それで話しかけようと思ってここまで追いかけてきたんです!」
そかそか~リオナちゃん、俺は君みたいな子に逆ナンされて嬉しいぞ~
最初に平民と言ったのはそれでか。
中身はおっさんであろう自分が若い女の子に話しかけられて鼻の下を伸ばしているのを想像すると恥ずかしいが、今はフレキシブルな十五歳だし、気にしないでいこう。
「嬉しいね~俺のことはクロスでいいよ」
「わかりました、じゃあ私のこともリオナと呼んでください」
「了解~それと敬語もなしで。俺達学友になるんだし」
同じ同級生だし敬語はなしでいきたいからな。毎回クロスさんなんて言われていたら背中が痒くなってしまう。
「う、うんわかった」
それからリオナと話を始めた。
◇
リオナとの会話は普通に楽しい。どうやらリオナも同室の子が貴族で嫌気がさしたらしく、客室を出たら俺を見かけたらしい。
「クロスに出会えてよかったよ~」
「俺もリオナみたいなかわいい女の子に話しかけてもらえて光栄だよ」
少し地味目だが可愛く、胸もでかくて俺好みだ。何より態度が高圧的じゃないし、優しそうだ。
守ってあげたくなるぜ~
「もう、クロスったらお世辞がうまいんだから~」
リオナは顔を赤らめる。
やべぇこの子かわいいわ。
他の奴……特に貴族の食い物にされるぐらいなら俺が守らないと。
「リオナはどこ出身?」
「私はパスキエという田舎町、クロスは?」
「俺はイラプトという街だよ。同じラティス地方だね」
「ふふっ、案外近いね。クロスと同じクラスだったらいいなー」
それはこっちの台詞ですな~
俺も同じクラスがいいですわ。
「たしか中等部からの付属生も併せて全部で二〇〇人弱を五クラスで分けるんだったよね」
俺の時は違ったが現在中等科の付属性は貴族じゃないと駄目らしい。そんなクソみたいなルール作った奴呼び出してシメたい所だが今はそんな事考えても仕方ない。
「うん、正直不安だよ……今年はリーズガルド王国の第三皇子等その他有力貴族が付属から上がって来るからね」
リーズガルドの第三皇子か。リーズガルドってのはレインズ魔法学校や俺やリオナの故郷を治めている国の事でこの世界の中では一番強いとされる大国だ。ちなみに前世の時もあった国だがその当時は校長のランスロット先生が学校の敷地を国の領土にする事を許さなかった。先生は二十柱という神の一人だったし誰も文句は言えなかったのだ。
まぁそいつも所詮貴族だし、どいつもこいつもアーニャやアランみたいな奴ばっかりなんだろうな……不愉快になって暴れないように気をつけないと。
「大丈夫!きっと同じクラスになるからお互いに協力し合って頑張ろう!」
「うん!」
数時間リオナとお茶をしながら話した。金銭面にあまり余裕がなさそうに見えたので当然全部支払い好きなものを食べさせた。
俺も平民だけど、平民だから金がないは違うんだな~
転生後に確認したが、前世のときの収納庫魔法とその持ち物はそのまま引き継げるようになっている。当時のレアなアイテムや貴重な魔導書はそのまま引き継いでいたのだが、加えて前世で死ぬまでに貯めたお金は現在のお金に変換してあった。
ルシファー先生は全くいい仕事をしてるぜ。元は貴族だったし魔女飼い時代に貯めたお金がたんまりあるからお金に困ることはない。人一人養うのなんてぶっちゃけ可能だ。
「しかしリオナちゃん可愛いな~」
まぁ昔も女には困らなかったが、ピンとくる子にはなかなか出会えなかったな~当時の仲良し六人の中の第六席だったラムルマはアークルとだし第四席だったウィンクスは親友のラクティとくっついて俺とバヤルドは卒業時、彼女はいなかった。
巨乳黒髪ショートのちょい地味目で優しい感じなのと、貴族がゴミすぎるのが多い感じだからかあの子が余計に天使に見えたのだろう。
「部屋戻るのが苦痛だ……」
話を終え部屋に戻る時昔の事をふと思い出していた。
そういえば昔魔女飼いと呼ばれていた頃、何人も女を囲っていた。俺が作った魔女会という組織は当然魔女達がメインで構成されていたし、主に引き入れたのはあの当時流行った魔女狩りの為だ。仲間にしたのは貴族や魔力が高く素質の高い子がメインだったが、何より何かしらで心に闇を抱えた子が多い印象だった。
中でも俺が研究した成果の恩恵を受けた腹心の七魔女は特別だった。あの時俺が転生を選び死んだきりになっているがあの後どうなったのだろうか……
その七人に特別な力を与えており、与えられえた力は俺とリンクしていて繋がるようにしていたが、今ではそれも切られている。一度死んだし当然といえば当然だが、力が戻らないというのは気がかりで、それはつまり継承者がいるか封印されているかの二択だ。
「あの力は回収したいがどこにあるか……」
転生と同時に大半は戻ってきたが、あの時と比べたら全てにおいて不完全。それを取り戻す事や、当時俺がやっていた研究の中で世に公表していないのが今の世の中でどうなっているか等調査する事は盛り沢山だ。
着いてしまったか……
考え事をしていたらいつの間にか部屋の前に着いてしまう。一度大きく深呼吸をして部屋を開けた。
「わ、悪い、ついイライラしててさ。君は?」
「大丈夫です。私はリオナ・ハイクレアです。一応言っておくと平民です!」
それを聞いて俺はテンションが上がった。
平民のかわい子ちゃんとか天使なこと間違いなし。ここは今後の為にも当然仲良くなっておこう。
「俺はクロス・アステック、同じ平民だよ、よろしくね~」
「はい!よろしくお願いします」
赤髪性格ブスのフェイントからの黒髪美人とは神も俺を見捨てていないようだ。
「あの!さっきのやり取り見ていました!」
「ハハッ、恥ずかしいとこ見られてたね~」
「いえ、貴族の人をあしらうクロスさん見て感動しました。それで話しかけようと思ってここまで追いかけてきたんです!」
そかそか~リオナちゃん、俺は君みたいな子に逆ナンされて嬉しいぞ~
最初に平民と言ったのはそれでか。
中身はおっさんであろう自分が若い女の子に話しかけられて鼻の下を伸ばしているのを想像すると恥ずかしいが、今はフレキシブルな十五歳だし、気にしないでいこう。
「嬉しいね~俺のことはクロスでいいよ」
「わかりました、じゃあ私のこともリオナと呼んでください」
「了解~それと敬語もなしで。俺達学友になるんだし」
同じ同級生だし敬語はなしでいきたいからな。毎回クロスさんなんて言われていたら背中が痒くなってしまう。
「う、うんわかった」
それからリオナと話を始めた。
◇
リオナとの会話は普通に楽しい。どうやらリオナも同室の子が貴族で嫌気がさしたらしく、客室を出たら俺を見かけたらしい。
「クロスに出会えてよかったよ~」
「俺もリオナみたいなかわいい女の子に話しかけてもらえて光栄だよ」
少し地味目だが可愛く、胸もでかくて俺好みだ。何より態度が高圧的じゃないし、優しそうだ。
守ってあげたくなるぜ~
「もう、クロスったらお世辞がうまいんだから~」
リオナは顔を赤らめる。
やべぇこの子かわいいわ。
他の奴……特に貴族の食い物にされるぐらいなら俺が守らないと。
「リオナはどこ出身?」
「私はパスキエという田舎町、クロスは?」
「俺はイラプトという街だよ。同じラティス地方だね」
「ふふっ、案外近いね。クロスと同じクラスだったらいいなー」
それはこっちの台詞ですな~
俺も同じクラスがいいですわ。
「たしか中等部からの付属生も併せて全部で二〇〇人弱を五クラスで分けるんだったよね」
俺の時は違ったが現在中等科の付属性は貴族じゃないと駄目らしい。そんなクソみたいなルール作った奴呼び出してシメたい所だが今はそんな事考えても仕方ない。
「うん、正直不安だよ……今年はリーズガルド王国の第三皇子等その他有力貴族が付属から上がって来るからね」
リーズガルドの第三皇子か。リーズガルドってのはレインズ魔法学校や俺やリオナの故郷を治めている国の事でこの世界の中では一番強いとされる大国だ。ちなみに前世の時もあった国だがその当時は校長のランスロット先生が学校の敷地を国の領土にする事を許さなかった。先生は二十柱という神の一人だったし誰も文句は言えなかったのだ。
まぁそいつも所詮貴族だし、どいつもこいつもアーニャやアランみたいな奴ばっかりなんだろうな……不愉快になって暴れないように気をつけないと。
「大丈夫!きっと同じクラスになるからお互いに協力し合って頑張ろう!」
「うん!」
数時間リオナとお茶をしながら話した。金銭面にあまり余裕がなさそうに見えたので当然全部支払い好きなものを食べさせた。
俺も平民だけど、平民だから金がないは違うんだな~
転生後に確認したが、前世のときの収納庫魔法とその持ち物はそのまま引き継げるようになっている。当時のレアなアイテムや貴重な魔導書はそのまま引き継いでいたのだが、加えて前世で死ぬまでに貯めたお金は現在のお金に変換してあった。
ルシファー先生は全くいい仕事をしてるぜ。元は貴族だったし魔女飼い時代に貯めたお金がたんまりあるからお金に困ることはない。人一人養うのなんてぶっちゃけ可能だ。
「しかしリオナちゃん可愛いな~」
まぁ昔も女には困らなかったが、ピンとくる子にはなかなか出会えなかったな~当時の仲良し六人の中の第六席だったラムルマはアークルとだし第四席だったウィンクスは親友のラクティとくっついて俺とバヤルドは卒業時、彼女はいなかった。
巨乳黒髪ショートのちょい地味目で優しい感じなのと、貴族がゴミすぎるのが多い感じだからかあの子が余計に天使に見えたのだろう。
「部屋戻るのが苦痛だ……」
話を終え部屋に戻る時昔の事をふと思い出していた。
そういえば昔魔女飼いと呼ばれていた頃、何人も女を囲っていた。俺が作った魔女会という組織は当然魔女達がメインで構成されていたし、主に引き入れたのはあの当時流行った魔女狩りの為だ。仲間にしたのは貴族や魔力が高く素質の高い子がメインだったが、何より何かしらで心に闇を抱えた子が多い印象だった。
中でも俺が研究した成果の恩恵を受けた腹心の七魔女は特別だった。あの時俺が転生を選び死んだきりになっているがあの後どうなったのだろうか……
その七人に特別な力を与えており、与えられえた力は俺とリンクしていて繋がるようにしていたが、今ではそれも切られている。一度死んだし当然といえば当然だが、力が戻らないというのは気がかりで、それはつまり継承者がいるか封印されているかの二択だ。
「あの力は回収したいがどこにあるか……」
転生と同時に大半は戻ってきたが、あの時と比べたら全てにおいて不完全。それを取り戻す事や、当時俺がやっていた研究の中で世に公表していないのが今の世の中でどうなっているか等調査する事は盛り沢山だ。
着いてしまったか……
考え事をしていたらいつの間にか部屋の前に着いてしまう。一度大きく深呼吸をして部屋を開けた。
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