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絡まれている女子がいたらどうするかって?
まずは助ける、そしてお決まりの展開が俺を待っているに違いないからだ。絡まれている女子は見た所赤髪ロングの美人、助けるのに理由はいらない。
「なぁ俺達とお茶しようぜ!」
「そんな困りますわ……」
あの邪魔な男どもを早速ご退場してもらいますか~
あいつらの便意を刺激する魔法をこっそりとかけた。
「うんこに苦しめ糞餓鬼ども!」
俺がかけた魔法は腸の動きを無理やり活性化させる魔法だ。この魔法はうざい奴を簡単に撃退できるもので昔よく多用したものだ。対策の取れない下級魔導士はこれで簡単に撃退できたりする。
「うっ、腹が急に……」
「俺もだ……何で……」
「くっ、どうして……」
俺の魔法がかかると三人は急に悶えだしトイレへと向かった。
苦しめ餓鬼ども。
赤髪美女は何が起きたのかわからいといった感じだ。俺は早速美女の元に行き話しかけた。
ハーレムのまず第一歩だ。
「やぁ、危ないとこだったね。まったく強引な連中は困るよね~」
俺はそんなに容姿が悪いわけではないしむしろいい方だ。そんな俺が声をかければ悪い気はしないだろう。
まずは涼しい顔で話しかけた。さてここで向こうが助けてくれた俺に感謝を感じ、後に恋愛に発展するフラグも立つだろう。
「さっきのあんたがやったの?」
「まぁね、俺はクロス・アステック、君は?」
「私はアーニャ・ヴォルヴォレッタよ、あなたは平民かしら?」
「ああ、君は貴族かい?」
「ええそうよ、どうりで貧乏くさそうな感じがしたのよ」
アーニャが見せたのは落胆の表情だ。
むっ、凄い嫌な感じがするが助けたのはミスだったか……
「あなたみたいな下賤な平民よりも貴族のイケメンの方に助けてもらって恋に落ちる予定でしたのに……どうしてくれるのかしら!?」
「いや、そんなこと言われても……」
アーニャは逆切れ状態だがそんなこいつに言いたい。
そんな本みたいな夢物語あってたまるか!
「私とても不愉快ですわ。というかあんな雑魚ども片づけるのは余裕でしたし、あなたはほんと余計なことをしてくれましたね」
うん?
助けたのに何で俺はこんなこといわれないといけないんだ?
不快はこっちの台詞なんだが……
「とにかくあなたは私に謝りなさい!」
今度は謝りなさいときたか……
「なんで俺が謝らないといけないのか理解できないね!」
「貴族である私に不快な思いをさせたのだから当然ですわ。さぁ早く謝罪を!」
こいつ容姿はそこそこだがすごくムカつく……関わるだけでシメたくなるから無視して退散だな。美人だから攻撃は勘弁してやるか。
「話にならないし俺はいくわ~」
無視してその場を離れようとするとアーニャが魔法を発動数する。
「待ちなさい、ショックサンダー!」
「魔封壁!」
アーニャの飛んできた魔法を防ぐ。
第三位階魔法の無詠唱か……まったく物騒な女だ、俺もイライラがそろそろ募ってきたな……
「なっ……」
アーニャは防がれたショックを隠せないようだ。
この程度防ぐのなんて造作でもない。
「不意打ちは嫌いじゃないけど勝てる相手かしっかり見極めてやるんだな……」
「ま、待ちなさい……話はまだ」
「トイレでも行ってな!」
尿意のでる魔法をアーニャにかけた。
ふん、仕返しだ、ちょっとは苦しめ!
「ぐっ……急にトイレが……お、覚えてなさい!」
さて食堂車でコーヒーでも飲んで落ち着くか。
こんな時代に転生させやがって……まったく迷惑な話だ。
食堂車に入りコーヒーを一つ注文した。幸いなことに客は少なく落ち着けそうだ。まずコーヒーを一口のみまずは大きなため息をつく。
「はぁ……」
列車に乗ってからまだ全然時間も経ってないのに、俺のストレス値はとても高かった。フラストレーション溜まってし落胆を隠せない。というかこれ入学後もこういう問題にぶつかりそうだな。学校に入ったら暫くは様子を見て大人しくした方がいいかもしれないな。と言うのも貴族は元々平民に上に立たれるのをよく思わない人種だ。それは俺が生きていた時代もそうだった。
「しかしどうしてこうなったんだ……俺が助けてあんな風に迷惑がられるなんて……」
相部屋だった奴も平民を下に見るような奴で、ただでさえショックを受けているのに助けた奴も同じような奴とは……
前は列車で一緒だったラクティと色々自己紹介とかして仲良くなって、その後は色々他の客室に行って話してと楽しかった記憶しかない……なのに今度は一体なんだ?俺は他人の魔力量をおおよそわかるが、どいつも自分より遥か下だ。そんな奴らに平民だからといって馬鹿にされて見下されるとかたまったものではない。
「ランスロット先生マジで何してんだよ……」
ランスロット先生は完全実力主義で身分の差別を完全に許さなかったからいいが今はおそらく違う。アランのあの口ぶりからしてランスロット先生がいないのも間違いない。不老不死で何百年の校長をやってたあの人がいなくなった理由とかも調査する必要があるな。
「ここまで差別が酷いってのは、あの学校を離れてから結構経っているな」
というかそれで色々問題が発生しているから俺をこの時代に持ってきている可能性が高いな。
ルシファー先生の奴め……まったく……勘弁してくれ……
「十五歳までの記憶をほじくると、確か三十年ぐらい前まで悪い魔法使いがいてそいつが倒されたって話だよな」
レインズ魔法学校もランスロット先生がいない以上何かしろの影響は受けてそうだな。
「俺はただ昔届かなったあれを手にして複数の美女に囲まれたいだけなのに……」
魔女飼いとして俺がやってきたことの続き……魔導士としてさらに高みをいくためにもこんな所でめげる訳にはいかない。
「俺は成し遂げるのだ……必ず……」
ちらほら人が増えてきたが、大半が貴族だと思うので席をどかそうとする奴がきたら今度は最初から軽く脅すつもりだ。目立つわけにもいかないのでぶちのめすような事はしないが、この魔女飼い様がこんな糞餓鬼どもに譲るなど有り得ない。
「あのう……」
「あぁっ!」
「ひっ、ごめんなさい」
思わず威嚇してしまったが見るとよく見ると黒髪ショートのかわい子ちゃんだった。
まずは助ける、そしてお決まりの展開が俺を待っているに違いないからだ。絡まれている女子は見た所赤髪ロングの美人、助けるのに理由はいらない。
「なぁ俺達とお茶しようぜ!」
「そんな困りますわ……」
あの邪魔な男どもを早速ご退場してもらいますか~
あいつらの便意を刺激する魔法をこっそりとかけた。
「うんこに苦しめ糞餓鬼ども!」
俺がかけた魔法は腸の動きを無理やり活性化させる魔法だ。この魔法はうざい奴を簡単に撃退できるもので昔よく多用したものだ。対策の取れない下級魔導士はこれで簡単に撃退できたりする。
「うっ、腹が急に……」
「俺もだ……何で……」
「くっ、どうして……」
俺の魔法がかかると三人は急に悶えだしトイレへと向かった。
苦しめ餓鬼ども。
赤髪美女は何が起きたのかわからいといった感じだ。俺は早速美女の元に行き話しかけた。
ハーレムのまず第一歩だ。
「やぁ、危ないとこだったね。まったく強引な連中は困るよね~」
俺はそんなに容姿が悪いわけではないしむしろいい方だ。そんな俺が声をかければ悪い気はしないだろう。
まずは涼しい顔で話しかけた。さてここで向こうが助けてくれた俺に感謝を感じ、後に恋愛に発展するフラグも立つだろう。
「さっきのあんたがやったの?」
「まぁね、俺はクロス・アステック、君は?」
「私はアーニャ・ヴォルヴォレッタよ、あなたは平民かしら?」
「ああ、君は貴族かい?」
「ええそうよ、どうりで貧乏くさそうな感じがしたのよ」
アーニャが見せたのは落胆の表情だ。
むっ、凄い嫌な感じがするが助けたのはミスだったか……
「あなたみたいな下賤な平民よりも貴族のイケメンの方に助けてもらって恋に落ちる予定でしたのに……どうしてくれるのかしら!?」
「いや、そんなこと言われても……」
アーニャは逆切れ状態だがそんなこいつに言いたい。
そんな本みたいな夢物語あってたまるか!
「私とても不愉快ですわ。というかあんな雑魚ども片づけるのは余裕でしたし、あなたはほんと余計なことをしてくれましたね」
うん?
助けたのに何で俺はこんなこといわれないといけないんだ?
不快はこっちの台詞なんだが……
「とにかくあなたは私に謝りなさい!」
今度は謝りなさいときたか……
「なんで俺が謝らないといけないのか理解できないね!」
「貴族である私に不快な思いをさせたのだから当然ですわ。さぁ早く謝罪を!」
こいつ容姿はそこそこだがすごくムカつく……関わるだけでシメたくなるから無視して退散だな。美人だから攻撃は勘弁してやるか。
「話にならないし俺はいくわ~」
無視してその場を離れようとするとアーニャが魔法を発動数する。
「待ちなさい、ショックサンダー!」
「魔封壁!」
アーニャの飛んできた魔法を防ぐ。
第三位階魔法の無詠唱か……まったく物騒な女だ、俺もイライラがそろそろ募ってきたな……
「なっ……」
アーニャは防がれたショックを隠せないようだ。
この程度防ぐのなんて造作でもない。
「不意打ちは嫌いじゃないけど勝てる相手かしっかり見極めてやるんだな……」
「ま、待ちなさい……話はまだ」
「トイレでも行ってな!」
尿意のでる魔法をアーニャにかけた。
ふん、仕返しだ、ちょっとは苦しめ!
「ぐっ……急にトイレが……お、覚えてなさい!」
さて食堂車でコーヒーでも飲んで落ち着くか。
こんな時代に転生させやがって……まったく迷惑な話だ。
食堂車に入りコーヒーを一つ注文した。幸いなことに客は少なく落ち着けそうだ。まずコーヒーを一口のみまずは大きなため息をつく。
「はぁ……」
列車に乗ってからまだ全然時間も経ってないのに、俺のストレス値はとても高かった。フラストレーション溜まってし落胆を隠せない。というかこれ入学後もこういう問題にぶつかりそうだな。学校に入ったら暫くは様子を見て大人しくした方がいいかもしれないな。と言うのも貴族は元々平民に上に立たれるのをよく思わない人種だ。それは俺が生きていた時代もそうだった。
「しかしどうしてこうなったんだ……俺が助けてあんな風に迷惑がられるなんて……」
相部屋だった奴も平民を下に見るような奴で、ただでさえショックを受けているのに助けた奴も同じような奴とは……
前は列車で一緒だったラクティと色々自己紹介とかして仲良くなって、その後は色々他の客室に行って話してと楽しかった記憶しかない……なのに今度は一体なんだ?俺は他人の魔力量をおおよそわかるが、どいつも自分より遥か下だ。そんな奴らに平民だからといって馬鹿にされて見下されるとかたまったものではない。
「ランスロット先生マジで何してんだよ……」
ランスロット先生は完全実力主義で身分の差別を完全に許さなかったからいいが今はおそらく違う。アランのあの口ぶりからしてランスロット先生がいないのも間違いない。不老不死で何百年の校長をやってたあの人がいなくなった理由とかも調査する必要があるな。
「ここまで差別が酷いってのは、あの学校を離れてから結構経っているな」
というかそれで色々問題が発生しているから俺をこの時代に持ってきている可能性が高いな。
ルシファー先生の奴め……まったく……勘弁してくれ……
「十五歳までの記憶をほじくると、確か三十年ぐらい前まで悪い魔法使いがいてそいつが倒されたって話だよな」
レインズ魔法学校もランスロット先生がいない以上何かしろの影響は受けてそうだな。
「俺はただ昔届かなったあれを手にして複数の美女に囲まれたいだけなのに……」
魔女飼いとして俺がやってきたことの続き……魔導士としてさらに高みをいくためにもこんな所でめげる訳にはいかない。
「俺は成し遂げるのだ……必ず……」
ちらほら人が増えてきたが、大半が貴族だと思うので席をどかそうとする奴がきたら今度は最初から軽く脅すつもりだ。目立つわけにもいかないのでぶちのめすような事はしないが、この魔女飼い様がこんな糞餓鬼どもに譲るなど有り得ない。
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