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4章
89話:解放
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閉店の時間まで店に滞在し、従業員だけになった所でリエンダにこの話を持ち掛けた。
「店主から聞いたわ、あなた飼い主がいないんだってね」
「ええ、それで私に何かさせたいの?」
その魔道具を私は知っている。確証はないがもし私の予想が正しければ……
「私達と一緒に同行しない?あなたの力が必要なの」
それを聞いた九兵衛さんは私に耳打ちする。
「どういうことだい?話がまったく読めないんだけど……」
「後で説明するわ」
飼い主のいない状態がわかれば今後彼女が悲惨な目に合うかもしれない。利用するついでに自由にしてあげれば互いにウィンウィンだ。
「ついてきてくれる代わりにこの国からの脱出と隷属の輪を破壊してあげるわ」
それを聞いたリエンダは怪訝な顔でこちらを見る。
「どういうこと?そんなこと言われても信用できないわ……」
突然の申し出に戸惑い、警戒心を強く見せる。
「九兵衛さん、隷属の輪を破壊してあげて」
「何か考えあるんだね」
九兵衛さんはヴィエナの腕にある隷属の輪に触れる。巨人王である九兵衛さんなら金属で作られた物質を物理的に破壊することなど造作もない。
「はいよ~」
九兵衛さんは輪にのみ力をかけヴィエナにはめられた輪を破壊する。
「完了~」
それを見たヴィエナは何が起きたのかわからないといった表情だ。
「あとは君の上腕部に刻まれている隷属紋を立花ちゃんに見せて~」
獣人族は隷属の輪を嵌めるだけでなく直接雇用主との契約も行う。こっちも解除しなければ完全な奴隷解放にはならない。
「これが隷呪ね、まぁちょろいわね」
これなら創生魔法を使う必要もないわね。
「神の戒厳(ゴッドディスペル)!」
これはありとあらゆる魔法効果を解除する神魔法と呼ばれる魔法で使用できるのはごく少数に限られている。リエンダの左腕に刻まれた隷呪は解除され完全に開放された。
「嘘……私自由なの?」
「フフッ、協力してくれるかしら?」
◇
リエンダを連れて宿へと向かった。忠告通り途中変な輩に襲われたが、全て片付け外でのびている。リエンダは九兵衛さんが気に入ったようで、顔を赤くして腕を組んでいる。ザルちゃんに見せてあげたいわね。
「改めてありがとう。まだ実感がわかないけど感謝してもしきれないわ」
「礼には及ばないわ」
そんなことを言うリエンダだが顔からはウキウキの表情がにじみ出ている。奴隷から解放され自由になったのが凄く嬉しいのだろう。だがこれだけではまだこの国を出るのは難しい。次は身分を与えなければだ。
「それで立花ちゃんの考えを聞こうか」
「そうね、リエンダの隷呪を解除し輪を破壊したのは、所有主がすでに死んでいるというのがわかったからよ」
それを聞いたリエンダは驚きの表情を隠せないようだ。
「どういうこと?」
「あなたのその魔道具は所有主からもらったのよね?」
「うん、所有主であるお爺さんがお守りだから肌身離さずつけておきなさいって」
やっぱりそうか、どうやらいい主人だったようね。
「あなた前の主人の時はそれなりにいい生活していたんじゃないかしら?」
「ええ、一人だったし私は身の回りの世話をしていただけだから、特に何かされたわけでもないわ」
「その魔道具は主人の死を隠蔽するものよ。普通隷呪はその主人が死ねば色を変えて消滅する。だけどその魔道具、生命の篝火は所持しているだけで主人が疑似的にその場にいるかのようになるの」
昔それを用いて主人の死を隠蔽しようとした人がいた。結局見破ってしまったけどその時同じ物を使っていたのを覚えている。
「それってあれかな?自身が死んでも奴隷として売られないように……」
九兵衛さんが言う。
「そういうことね、あなたの主人は何か言っていなかったかしら?」
「もしずっと帰って来なかったら、どうにかして国を出るんだって……あれ……」
リエンダの目から涙が流れる。おそらくあなたの主人はあなたを自由にするために。でも奴隷が国境を超えることが許されてないからここまで誘導したのね。確か奴隷を連れて国外に出るのは主人がいてもかなり厳しい。その主人がどこまで考えていたかは知らないが、どうにかして抜け出してくれる可能性に賭けた。別れて主人が死ぬと同時に生命の篝火が発動、主人といなくても隷呪が有効で輪がついていれば特に何か捕まることもなく過ごす事が出来る。
「いい人で良かったね~」
九兵衛さんはリエンダの頭を撫でると九兵衛さんの胸で大泣きをし始めた。その涙には複雑な感情が絡まっているのだろうと私は思う。
「ううっ……お爺ちゃん……ありがとう……」
さて次はマラケートの家ね。
◇
次の日の朝、私達はマラケートの家に向かった。当然だがリエンダにも同行してもらう。
「ここだね~」
「フフッ、楽しみね~」
昨日あれだけコケにしてきたのが冒険者ギルドの総長なんて夢にも思わないはずだ。応接室で待っているとマラケートがやって来る。
「私がこの街の領主のマラケートだ、よろ……」
「昨日はどうも~」
九兵衛さんはマラケートにとびっきりの笑みを浮かべて言う。
「お、お前は……」
マラケートの顔が白くなる、おそらく色々察したのだろう。
「どうも~改めて冒険者ギルドの総長の高天原九兵衛です。隣にいるのは秘書であり冒険者のフォルモサ、そして同じく冒険者の……」
「リエンダ・エンペリーです、よろしくお願いします」
「な、何!き、貴様奴隷のはずじゃ……」
リエンダは腕を見せ隷呪と隷属の輪がないのとギルドカードを見せつける。九兵衛さんがいて、私の魔法があれば即席のギルドカードの発行が可能なのだ。つまり彼女は本日の朝をもって立派な冒険者の仲間入りをしたのだ。
「ああ、あの輪はアクセサリーの一環ですよ~」
リエンダはクスクスと笑う。つまりマラケートは冒険者ギルドの総長の前で、冒険者に粗相をしたことになる。それを理解したのだ。
「昨日はその……わしもついイライラしてだな……」
マラケートはタジタジになる。もし自分のせいで冒険者ギルドが連邦から撤退すれば自分の責任になるからだ。
「ははっ、うちの冒険者にしようとしたことは目を瞑ってもいいと本人はいっているからね~」
「あ、ああ、それはこちらとしてはありがたいですな~」
マラケートは白い顔で苦笑いをしている。
「ただ、こちらも頼みごとが聞きいれてくれないと、口が滑っちゃうかもしれないからそこはよろしくね~何しろ総長である俺の前で部下である冒険者に辱めを与えようとしていたからね~」
九兵衛さんが笑いながら脅しをかけるとマラケートは観念したのかその後の要求の大半は通った。流石に首都ファラモンドへの通行許可証は難しいらしく、申請の手助けをしてくれるだけに留まったが、追加物資の支援を約束させ他の街への移動などはすんなり行くようにしてくれるみたいだ。マラケートは終始焦った顔で私達の顔色を窺っていた。要求をするたびに苦虫かみ潰したよう顔をしてきたが、何か言おうとする度にソフトに脅しをかけると素直に言う事を聞いたのだった。
「というわけでそんな感じだからよろしくね~」
「し、承知した……だから昨日の件は……」
マラケートはすがるような目でこちらを見てくる。
「ああ、夜俺達を襲った件も含めて水に流すよ、ただしわかっているね?」
「は、はい……街で獣人族への乱暴はしないと約束するしその他の頼み事もお任せください」
「うんうん、これで冒険者ギルドもこの街の緊急時には懇意に動いてくれるはずさ」
さすがは九兵衛さん、こういう交渉事で相手を丸め込むのは流石ってとこね。
交渉が終えると屋敷をでて次の街へ行く準備をする。 一人仲間が増え、リエンダをいれた三人で次の街へと向かった。
「店主から聞いたわ、あなた飼い主がいないんだってね」
「ええ、それで私に何かさせたいの?」
その魔道具を私は知っている。確証はないがもし私の予想が正しければ……
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飼い主のいない状態がわかれば今後彼女が悲惨な目に合うかもしれない。利用するついでに自由にしてあげれば互いにウィンウィンだ。
「ついてきてくれる代わりにこの国からの脱出と隷属の輪を破壊してあげるわ」
それを聞いたリエンダは怪訝な顔でこちらを見る。
「どういうこと?そんなこと言われても信用できないわ……」
突然の申し出に戸惑い、警戒心を強く見せる。
「九兵衛さん、隷属の輪を破壊してあげて」
「何か考えあるんだね」
九兵衛さんはヴィエナの腕にある隷属の輪に触れる。巨人王である九兵衛さんなら金属で作られた物質を物理的に破壊することなど造作もない。
「はいよ~」
九兵衛さんは輪にのみ力をかけヴィエナにはめられた輪を破壊する。
「完了~」
それを見たヴィエナは何が起きたのかわからないといった表情だ。
「あとは君の上腕部に刻まれている隷属紋を立花ちゃんに見せて~」
獣人族は隷属の輪を嵌めるだけでなく直接雇用主との契約も行う。こっちも解除しなければ完全な奴隷解放にはならない。
「これが隷呪ね、まぁちょろいわね」
これなら創生魔法を使う必要もないわね。
「神の戒厳(ゴッドディスペル)!」
これはありとあらゆる魔法効果を解除する神魔法と呼ばれる魔法で使用できるのはごく少数に限られている。リエンダの左腕に刻まれた隷呪は解除され完全に開放された。
「嘘……私自由なの?」
「フフッ、協力してくれるかしら?」
◇
リエンダを連れて宿へと向かった。忠告通り途中変な輩に襲われたが、全て片付け外でのびている。リエンダは九兵衛さんが気に入ったようで、顔を赤くして腕を組んでいる。ザルちゃんに見せてあげたいわね。
「改めてありがとう。まだ実感がわかないけど感謝してもしきれないわ」
「礼には及ばないわ」
そんなことを言うリエンダだが顔からはウキウキの表情がにじみ出ている。奴隷から解放され自由になったのが凄く嬉しいのだろう。だがこれだけではまだこの国を出るのは難しい。次は身分を与えなければだ。
「それで立花ちゃんの考えを聞こうか」
「そうね、リエンダの隷呪を解除し輪を破壊したのは、所有主がすでに死んでいるというのがわかったからよ」
それを聞いたリエンダは驚きの表情を隠せないようだ。
「どういうこと?」
「あなたのその魔道具は所有主からもらったのよね?」
「うん、所有主であるお爺さんがお守りだから肌身離さずつけておきなさいって」
やっぱりそうか、どうやらいい主人だったようね。
「あなた前の主人の時はそれなりにいい生活していたんじゃないかしら?」
「ええ、一人だったし私は身の回りの世話をしていただけだから、特に何かされたわけでもないわ」
「その魔道具は主人の死を隠蔽するものよ。普通隷呪はその主人が死ねば色を変えて消滅する。だけどその魔道具、生命の篝火は所持しているだけで主人が疑似的にその場にいるかのようになるの」
昔それを用いて主人の死を隠蔽しようとした人がいた。結局見破ってしまったけどその時同じ物を使っていたのを覚えている。
「それってあれかな?自身が死んでも奴隷として売られないように……」
九兵衛さんが言う。
「そういうことね、あなたの主人は何か言っていなかったかしら?」
「もしずっと帰って来なかったら、どうにかして国を出るんだって……あれ……」
リエンダの目から涙が流れる。おそらくあなたの主人はあなたを自由にするために。でも奴隷が国境を超えることが許されてないからここまで誘導したのね。確か奴隷を連れて国外に出るのは主人がいてもかなり厳しい。その主人がどこまで考えていたかは知らないが、どうにかして抜け出してくれる可能性に賭けた。別れて主人が死ぬと同時に生命の篝火が発動、主人といなくても隷呪が有効で輪がついていれば特に何か捕まることもなく過ごす事が出来る。
「いい人で良かったね~」
九兵衛さんはリエンダの頭を撫でると九兵衛さんの胸で大泣きをし始めた。その涙には複雑な感情が絡まっているのだろうと私は思う。
「ううっ……お爺ちゃん……ありがとう……」
さて次はマラケートの家ね。
◇
次の日の朝、私達はマラケートの家に向かった。当然だがリエンダにも同行してもらう。
「ここだね~」
「フフッ、楽しみね~」
昨日あれだけコケにしてきたのが冒険者ギルドの総長なんて夢にも思わないはずだ。応接室で待っているとマラケートがやって来る。
「私がこの街の領主のマラケートだ、よろ……」
「昨日はどうも~」
九兵衛さんはマラケートにとびっきりの笑みを浮かべて言う。
「お、お前は……」
マラケートの顔が白くなる、おそらく色々察したのだろう。
「どうも~改めて冒険者ギルドの総長の高天原九兵衛です。隣にいるのは秘書であり冒険者のフォルモサ、そして同じく冒険者の……」
「リエンダ・エンペリーです、よろしくお願いします」
「な、何!き、貴様奴隷のはずじゃ……」
リエンダは腕を見せ隷呪と隷属の輪がないのとギルドカードを見せつける。九兵衛さんがいて、私の魔法があれば即席のギルドカードの発行が可能なのだ。つまり彼女は本日の朝をもって立派な冒険者の仲間入りをしたのだ。
「ああ、あの輪はアクセサリーの一環ですよ~」
リエンダはクスクスと笑う。つまりマラケートは冒険者ギルドの総長の前で、冒険者に粗相をしたことになる。それを理解したのだ。
「昨日はその……わしもついイライラしてだな……」
マラケートはタジタジになる。もし自分のせいで冒険者ギルドが連邦から撤退すれば自分の責任になるからだ。
「ははっ、うちの冒険者にしようとしたことは目を瞑ってもいいと本人はいっているからね~」
「あ、ああ、それはこちらとしてはありがたいですな~」
マラケートは白い顔で苦笑いをしている。
「ただ、こちらも頼みごとが聞きいれてくれないと、口が滑っちゃうかもしれないからそこはよろしくね~何しろ総長である俺の前で部下である冒険者に辱めを与えようとしていたからね~」
九兵衛さんが笑いながら脅しをかけるとマラケートは観念したのかその後の要求の大半は通った。流石に首都ファラモンドへの通行許可証は難しいらしく、申請の手助けをしてくれるだけに留まったが、追加物資の支援を約束させ他の街への移動などはすんなり行くようにしてくれるみたいだ。マラケートは終始焦った顔で私達の顔色を窺っていた。要求をするたびに苦虫かみ潰したよう顔をしてきたが、何か言おうとする度にソフトに脅しをかけると素直に言う事を聞いたのだった。
「というわけでそんな感じだからよろしくね~」
「し、承知した……だから昨日の件は……」
マラケートはすがるような目でこちらを見てくる。
「ああ、夜俺達を襲った件も含めて水に流すよ、ただしわかっているね?」
「は、はい……街で獣人族への乱暴はしないと約束するしその他の頼み事もお任せください」
「うんうん、これで冒険者ギルドもこの街の緊急時には懇意に動いてくれるはずさ」
さすがは九兵衛さん、こういう交渉事で相手を丸め込むのは流石ってとこね。
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