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3章
63話:不穏
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ダリウスに連れられ集落へとたどり着いた。集落は俺達が住むような人の街とは違い、隠れ里のような感じで集落の中も結界で覆われている。
「許可を得て妖精の国に入る冒険者がいるけど、集落に入ったとか見たっていう報告がほとんどないのはこの結界で覆われているからなんだ~」
九兵衛さんが言う。冒険者ギルドの総長として、妖精の国側に入る時の交渉や、やり取りなんかをしていて妖精の国側に入った冒険者からの報告を聞いているが、たいした話は聞けないらしい。
「確かに僕の集落も他の種族をいれたという話は聞きませんね。特に人族はあまり好きではないかもしれませんね」
妖精族は種族としての個々が劣り、数だけ多く野蛮な人間を毛嫌いするものもいると聞く。
「俺達大丈夫かな……」
「周平が不安がると凄い怖いからやめてよね?」
バニラが横で言う。バニラは只野人間だし、力で無理やり捻じ曲げるような事も出来ないからな。ここは不安がらせないようにしないとだな。
「ハハッ、心配すんな。大丈夫かなってのは歓迎されるかどうかって話だ」
ダリウスは大丈夫というが穏便に行きたいしできるだけ不快になるのも避けたいのだ。といっても俺や立花は人間というくくりに入るかは微妙だがな。
「あなた達は恩人なので大丈夫ですよ」
「そうは言ってもな……なんなら一回外にでて……」
「それはもう今更ですね」
ほんとそれな。集落を進んで行くと長老らしき人物とその取り巻きが立っていた。
「長老様!」
「ダリウス無事だったかのう」
「はい、この方たちに助けてもらいました!」
ダリウスは俺達の方を指し事の発端を説明した。
「この度は我らの集落のエルフを助けていただき感謝します」
「いえいえ、たまたま見かけたものでね」
想像していたより温かい感じがするな。
「私はこの集落の長老をしておるロモンド・ヨーク・エイムウェルと申す。早速わしの家に来て話を聞かせてほしい」
ロモンドは俺達を家まで案内した。ロモンドの家は他の家よりは大きく、良い造りではあったが人の街と比較してはいけないな。言うならば地球で暮らしていたころロッジのような造りで、家によっては木の上にあったりもする。
木の上にはターザンのように綱渡りができる所もあるようだし、大量のバナナがあったりしたら妖精ではなくネクタイを付けたマヌケなサルがでてくるんじゃないかと想像してしまう。何しろこの世界は地球では想像上だけのものとされていた生き物や、魔法等の幻想的な力が存在する世界だ。
「さて改めてワシ等はお主たちを歓迎する。じゃが不法入国をしてまでこの国に来た理由を差支えがないのであれば話してほしい」
「あら、知っていたのね」
「うむ、結界を無効化されてそこから侵入した者がいるという報告は警備隊のものがここに来て教えていったからのう」
まぁバレているのは想定通りだし当然と言えば当然か。妖精の国は王都があり、その次に街と呼べる大きな集落、普通の集落といった感じのランクになっていて、情報の伝達はその順番で伝わる感じらしい
「周平ここは俺が」
「九兵衛さん?」
九兵衛さんが話し始めた。
「失礼、俺の名は高天原九兵衛、冒険者ギルドというグループの総長をやっており、十年前から眠りについている友であるロードリオンに会いに来た。リオンはたしか王都ヒムヤーで眠っていると聞いているので、そのために王都を目指していましてね~」
「なんと!冒険者ギルドの総長殿でしたか」
「ご存知でしたか?」
流石は冒険者ギルドの総長ってとこか。元々交渉や話なんかは凄くうまかったからな。
「うむ、妖精族以外の種族を王都や街にいけばたまに見かけますし、その大半は冒険者ギルドからの派遣者だという話を聞いていますからな」
どうやら冒険者ギルドは妖精の間でもけっこう知られているみたいだな。
「それで今回こんな形での入国になったのはリオンと早急に会うためです。正規の入国の手続きをすると手間がかかるのでね」
「そうですか……初代様に……」
それを聞いたロモンドの表情は暗くなる。
「リオンに何か?」
九兵衛さんが聞くとロモンドは口を開いた。
「実は初代様が眠ってから五年ぐらいした時に王の座についていたブルーピーター様が初代様に謀反の容疑をかけたのです」
「謀反?」
どういうことだ?ここはロードリオンの国だし、初代妖精王であり始祖であるロードリオンになぜ?
「初代様は人間族の大国ファラリス連邦に妖精を半奴隷状態で売り飛ばした売国奴であると」
「リオンがそんなことを?冗談はやめてくれないか」
「総長の言う通り。それに妖精族の奴隷は禁止なはず……」
「はい、隷属の輪をつけることは当然禁止されていますので、半奴隷状態といった感じだったそうです。現王は私財を投げ売ってその半奴隷状態だった妖精を解放したのですが、その妖精族の証言で初代様だと……」
どうやらロードリオンがファラリス連邦にお金を借りて、それを返さないまま溜まった借金の返済をするのに連邦の貴族側に妖精を売ったのが話の始まりらしい。売られた妖精四人はみな無事戻ってきたらしいが、ファラリス連邦の貴族側に自分達を売ったのはロードリオンだと証言したらしい。
「それでリオンは?」
「眠っておられていたのでそのまま永久封印という形になりました。さらに強力な結界を何重にもかけたとか……それでそれに加担したとされるリオン様に同行していた人間族の女も捕らえて、ヒムヤーにある独房にぶち込んだとか……」
それを聞いた瞬間隣にいた実が力を全開にしてオーラを放つ。
「おい、爺さんその話はどういうことだ?その女に拷問だぁ?」
実はスイッチが入り今にも暴れそうである。九十九のことになると本気になるのは昔からだが、この話を聞いたら無理もない。
「わ、私も他の者から聞いただけで、捕えられるぐらいならと自己封印状態にはいったなんて話もあるので真実はよくわかりませぬ……」
「みのるん落ち着いて!」
「ザルカヴァの言う通りだ、ロモンドさんにキレてもしゃーないぞ」
実はそれを聞くと一度深呼吸する。こいつも暴れだしたらヤバいからな……というか騎士団メンバーは、能力の低めなエミリアや直樹でも、その気になれば国一つ壊滅させるぐらいの事はできるからな。それぐらいにみんな強い。
「みんなすまない……九十九ちゃんがそんな酷い目に遭っているのを想像したら怒りがこみ上げてきちゃって……」
とりあえず落ち着いたようだな……気持ちは痛いほどわかる。
「事態はあまり穏やかではないね~とりあえず封印されている場所はわりますかね?」
「元々眠っていた場所が王都ヒムヤーの光大樹でして、そこから移動させるのは不可能なのでそこに封印されているかと」
「ありがとうございます」
九兵衛さんは一呼吸置く。流石の九兵衛さんもイライラが隠せない様子だ。
「まったく次から次へと面倒だね~」
大きくため息をついた。妖精の国に行ったら、ロードリオンと再会して迷宮攻略して終わりかと思っていたが、そう簡単には行かせてくれないようだ。
「まぁ二人共罪人扱いだし、奪還するのに今の王様に気を遣う必要はないかな」
「フフッ、周平の言う通りね」
おそらく二人を嵌めた犯人も、今の王様かもしくはその取り巻きというちんけな筋書きも見えてきた……まったく権力に溺れた雑魚は身の程をわきまえないのが困るところだ。あの人が同族を奴隷に売り飛ばすなど馬鹿な話だ。
「うん、戦争だね~」
にっこりと笑みを浮かべながらそれを言う九兵衛さんに少し恐怖を感じた。まぁこれはそれ以外に選択肢はないし仲間優先だから当然だ。
「フフッ、戦争よりも殲滅かしらね~」
「ハハッ、違いない」
「九十九ちゃんに何かしたアホがいたらそいつはただじゃ殺さない……」
「みんなの力がどんなものか楽しみだ~」
今回は俺も戦争に賛成だ。二十柱三人と対峙して勝てる国家など、この世界には存在しない。
「長老さん話を聞かせていただき感謝します」
「いえいえ、それでこれからどうするのですか?」
「当然この国を一度ぶち壊します~」
「えっ……」
それを聞いたロモンドは一瞬何を言っているのかわからなかったみたいだがすぐに現実に戻ると鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。明日か明後日あたりは良くも悪くも大きな事件になることが確定した瞬間である。
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「確かに僕の集落も他の種族をいれたという話は聞きませんね。特に人族はあまり好きではないかもしれませんね」
妖精族は種族としての個々が劣り、数だけ多く野蛮な人間を毛嫌いするものもいると聞く。
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「ハハッ、心配すんな。大丈夫かなってのは歓迎されるかどうかって話だ」
ダリウスは大丈夫というが穏便に行きたいしできるだけ不快になるのも避けたいのだ。といっても俺や立花は人間というくくりに入るかは微妙だがな。
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「それはもう今更ですね」
ほんとそれな。集落を進んで行くと長老らしき人物とその取り巻きが立っていた。
「長老様!」
「ダリウス無事だったかのう」
「はい、この方たちに助けてもらいました!」
ダリウスは俺達の方を指し事の発端を説明した。
「この度は我らの集落のエルフを助けていただき感謝します」
「いえいえ、たまたま見かけたものでね」
想像していたより温かい感じがするな。
「私はこの集落の長老をしておるロモンド・ヨーク・エイムウェルと申す。早速わしの家に来て話を聞かせてほしい」
ロモンドは俺達を家まで案内した。ロモンドの家は他の家よりは大きく、良い造りではあったが人の街と比較してはいけないな。言うならば地球で暮らしていたころロッジのような造りで、家によっては木の上にあったりもする。
木の上にはターザンのように綱渡りができる所もあるようだし、大量のバナナがあったりしたら妖精ではなくネクタイを付けたマヌケなサルがでてくるんじゃないかと想像してしまう。何しろこの世界は地球では想像上だけのものとされていた生き物や、魔法等の幻想的な力が存在する世界だ。
「さて改めてワシ等はお主たちを歓迎する。じゃが不法入国をしてまでこの国に来た理由を差支えがないのであれば話してほしい」
「あら、知っていたのね」
「うむ、結界を無効化されてそこから侵入した者がいるという報告は警備隊のものがここに来て教えていったからのう」
まぁバレているのは想定通りだし当然と言えば当然か。妖精の国は王都があり、その次に街と呼べる大きな集落、普通の集落といった感じのランクになっていて、情報の伝達はその順番で伝わる感じらしい
「周平ここは俺が」
「九兵衛さん?」
九兵衛さんが話し始めた。
「失礼、俺の名は高天原九兵衛、冒険者ギルドというグループの総長をやっており、十年前から眠りについている友であるロードリオンに会いに来た。リオンはたしか王都ヒムヤーで眠っていると聞いているので、そのために王都を目指していましてね~」
「なんと!冒険者ギルドの総長殿でしたか」
「ご存知でしたか?」
流石は冒険者ギルドの総長ってとこか。元々交渉や話なんかは凄くうまかったからな。
「うむ、妖精族以外の種族を王都や街にいけばたまに見かけますし、その大半は冒険者ギルドからの派遣者だという話を聞いていますからな」
どうやら冒険者ギルドは妖精の間でもけっこう知られているみたいだな。
「それで今回こんな形での入国になったのはリオンと早急に会うためです。正規の入国の手続きをすると手間がかかるのでね」
「そうですか……初代様に……」
それを聞いたロモンドの表情は暗くなる。
「リオンに何か?」
九兵衛さんが聞くとロモンドは口を開いた。
「実は初代様が眠ってから五年ぐらいした時に王の座についていたブルーピーター様が初代様に謀反の容疑をかけたのです」
「謀反?」
どういうことだ?ここはロードリオンの国だし、初代妖精王であり始祖であるロードリオンになぜ?
「初代様は人間族の大国ファラリス連邦に妖精を半奴隷状態で売り飛ばした売国奴であると」
「リオンがそんなことを?冗談はやめてくれないか」
「総長の言う通り。それに妖精族の奴隷は禁止なはず……」
「はい、隷属の輪をつけることは当然禁止されていますので、半奴隷状態といった感じだったそうです。現王は私財を投げ売ってその半奴隷状態だった妖精を解放したのですが、その妖精族の証言で初代様だと……」
どうやらロードリオンがファラリス連邦にお金を借りて、それを返さないまま溜まった借金の返済をするのに連邦の貴族側に妖精を売ったのが話の始まりらしい。売られた妖精四人はみな無事戻ってきたらしいが、ファラリス連邦の貴族側に自分達を売ったのはロードリオンだと証言したらしい。
「それでリオンは?」
「眠っておられていたのでそのまま永久封印という形になりました。さらに強力な結界を何重にもかけたとか……それでそれに加担したとされるリオン様に同行していた人間族の女も捕らえて、ヒムヤーにある独房にぶち込んだとか……」
それを聞いた瞬間隣にいた実が力を全開にしてオーラを放つ。
「おい、爺さんその話はどういうことだ?その女に拷問だぁ?」
実はスイッチが入り今にも暴れそうである。九十九のことになると本気になるのは昔からだが、この話を聞いたら無理もない。
「わ、私も他の者から聞いただけで、捕えられるぐらいならと自己封印状態にはいったなんて話もあるので真実はよくわかりませぬ……」
「みのるん落ち着いて!」
「ザルカヴァの言う通りだ、ロモンドさんにキレてもしゃーないぞ」
実はそれを聞くと一度深呼吸する。こいつも暴れだしたらヤバいからな……というか騎士団メンバーは、能力の低めなエミリアや直樹でも、その気になれば国一つ壊滅させるぐらいの事はできるからな。それぐらいにみんな強い。
「みんなすまない……九十九ちゃんがそんな酷い目に遭っているのを想像したら怒りがこみ上げてきちゃって……」
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「事態はあまり穏やかではないね~とりあえず封印されている場所はわりますかね?」
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「ありがとうございます」
九兵衛さんは一呼吸置く。流石の九兵衛さんもイライラが隠せない様子だ。
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「まぁ二人共罪人扱いだし、奪還するのに今の王様に気を遣う必要はないかな」
「フフッ、周平の言う通りね」
おそらく二人を嵌めた犯人も、今の王様かもしくはその取り巻きというちんけな筋書きも見えてきた……まったく権力に溺れた雑魚は身の程をわきまえないのが困るところだ。あの人が同族を奴隷に売り飛ばすなど馬鹿な話だ。
「うん、戦争だね~」
にっこりと笑みを浮かべながらそれを言う九兵衛さんに少し恐怖を感じた。まぁこれはそれ以外に選択肢はないし仲間優先だから当然だ。
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「ハハッ、違いない」
「九十九ちゃんに何かしたアホがいたらそいつはただじゃ殺さない……」
「みんなの力がどんなものか楽しみだ~」
今回は俺も戦争に賛成だ。二十柱三人と対峙して勝てる国家など、この世界には存在しない。
「長老さん話を聞かせていただき感謝します」
「いえいえ、それでこれからどうするのですか?」
「当然この国を一度ぶち壊します~」
「えっ……」
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