46 / 109
2章
45話:特訓の成果
しおりを挟む
特訓を初めてから一か月が経とうとしていた。それは彼女が訓練の成果を見せる日でもあった。一月の間、何度も死にかけながらも耐え、成果を見せる日だった。
いよいよだ……
母親の顔も知らぬまま、小さい頃父親に売られて公爵のメイドとしてやってきた。耐えられなくなり、脱走した時彼らに出会った。得体の知れない感じがしたので、最初は信用できなかったけど、私に新しい世界を見せてやると言って助けた。お兄ちゃんのように私を引っ張ってくれた。もう一人は、第一印象は怖そうなお姉さんという感じだった。でも彼女も手を差し伸べてくれ、今では姉のような感じだ。家族のいない私にとって二人と出会ってからの日々は楽しいものだった。
もっと強くなって色々な世界を見てみたい……今彼女はそんな想いでいた。
◇
「来たか……」
バニラは待ち合わせの場所であるここ。山の中のとある区画というか、バニラが特訓をしていた場所だ。ここで彼女がどれぐらい育ったかの試験をする予定だ。
「ええ、特訓の成果を見せるわ!」
なんだか凄くウキウキしているな。前よりも面構えも雰囲気も少し変わった。特訓を通じて少し大人びてきたのかもしれないな。
「ハハッ、そんなにかしこまるなって~」
「フフッ、そうね。なんかここの場所来ると勝手に体が硬くなるというか……」
うん……立花のせいだわそれ。場所の選出少しミスったかもしれないな。
「ああ……嫁が厳しくてすまんな」
横にいる立花を軽く睨みつけるが、私の訓練に文句あるかしら?と言わんばかりの堂々っぷりだ。まぁそれが彼女のいいとこでもあり、悪いとこでもある。結局それって紙一重ってことなんだよな。長所が短所になることもあれば逆もある。
「というか俺でいいのか?」
まぁ立花だとスパルタ教育した手前、かなり私情が絡んでくるだろうから、立花は除外としてもカゲロウや実でもいいわけだ。
「カゲロウおじさんと迷ったんだけどね……」
「お、おじさんだと……」
横で立ってるおじさんにも地味にダメージ入ったな。まぁアラフォーはおじさんだわ。
うん俺はって?
俺は十七歳のぴちぴちの青年だわ。
「やっぱりどれぐらい見違えたかで一番驚くのは周平だと思ったから周平にしたの」
「なるほどな。それで俺か」
あんまりこいつの訓練は見ていないし、ラスト一週間はむしろ見せてくれなかったからな。その時点で俺だと決まっていたのだろうな。
「オーケー。なら早速始めようか」
「うん!それじゃあいくよ!」
模擬戦が始まった。
「雷の衝撃よはしれ……ライジングショット!」
第四位階魔法科。一小節だけで唱えられる領域まで達したか! 確かに成長してるじゃねぇか。
「ライジングショット!」
ならその返しとして、同じ魔法を強い奴が打った時どれぐらい違うかを教えてやろう。
「なっ……」
俺のライジングショットがバニラのライジングショットを打ち消し、そのままバニラに向かう。
「風よ纏え……風障壁!」
ライジングショットをガードする。ハハッ、いい感じじゃねぇか。もっと成果を見せてくれ。
「我が道にはばかる者に裁きを与えん……いでよ炎の道……フレイムロード!」
まじか……一月でそこまでいくんか……
「フレイムロード!」
第五位階魔法か……確かにその域でまでは進めるとは言ってたけどここまでとは……
「フレイムロード!」
俺のだした炎の柱がそのままバニラの炎を飲み込むと追加で呪文を唱え始めた。
「我に集え水の力よ……水の旋風となって滅ぼさん……アクアハリケーン!」
これも第五位階魔法だな。そろそろただオウム返しするだけじゃつまらんな。
「サンダーショット!」
ハンデだな。第三位階以下で相手をしてやるとしよう。
「そのまま押し切れぇぇぇ!」
「果たして押し切れるかな……」
魔法の階位こそ向こうの方が上だが、こっちの方が魔力も高く、圧倒的な能力差がある。魔法は使用者によって、姿を変える。
「相殺か……流石は周平ね!」
「当然!ほらまだまだ始まったばっかりだし、見せてくれよ」
「ハイマジックガード!」
魔法防御を一時的に高める第五位階魔法。こっちは無詠唱か……回復魔法は元々覚えさせられていただけ、進歩も違うということだな。
「星屑の弾丸、高速の光となれ……クイックスター!」
「むっ……」
小さな星の固まりを瞬速で放つ第五位階魔法だ。第五位階魔法をこのペース……後は体術をしっかり身につければ銀ランクの冒険者と同等ぐらいになりそうだ。
「エアーショット!」
手から放つ空気の塊を放つ第三位階魔法だが連打でバニラに向かって放つ。
「キャッ……」
連続で放つことで、バニラの周辺には風が発生しておりそれを受けて少し動揺した様子だ。
「アクアショット!」
「キャァァァ!」
威力は弱めたが、エアーショットを何発も打ち続けたことで、ハイマジックガードをそのまま貫通したようだ。
「いてててっ……」
「ここまでか?」
倒れたバニラを見下ろしながら、一歩ずつ近づく。
「まだよ……弾けろ風の衝撃、眼前の敵を吹き飛ばせ……エアロバースト!」
「うっ……」
つい油断してしまい、目を腕で隠す。
「これならどうだ!」
バニラは二つの短刀を繰り出し、それぞれに魔力を纏わす。
「それは魔法剣……うぉっと……」
速度も地味に速いな。魔法は第五位階までをきっちりやったところでそっちの特訓もやっていたってことか。
「フフッどうやら実践でも使えそうね」
「立花、最後の一週間はこれをやっていたのか?」
「ええ、間に合うか微妙だったけど、短刀での立ち回りなら、この子の握力でも問題ないと判断したのよ」
でもそんなすぐに習得できる技でもないんだがな……大方魔力を纏ってる時の感覚を共有させて、無理やり体に叩き込んだってところか?
「ハァァァ!」
折角なのでバニラのラッシュを遮らないよう、攻撃を避けるだけにしておく。銭湯でも胸の大きさは大体把握していたがこう動くとけっこう揺れて……ああいかんいかん。
「動きも中々様になってるじゃないか」
「良かった。周平にそう言ってもらえて訓練した甲斐があったよ!」
「おうそりゃなによりだ」
「魔法剣ファイア&アクア」
それぞれの短刀に水と炎の魔法を纏う。魔力纏うだけじゃなくて魔法までいけるのか……けっこう将来有望だったりだな。
「おっと……」
「避けすぎ!」
「そりゃ当たったら痛いだろ?」
一応振り回してる刃物だからな。当たったら地味に痛いし。
「周平は丈夫だから問題ないでしょ!」
「だーめ。悔しかったらもっと精進しなさいな~」
妹がいたらこういうやり取りするのかもしれないな。
「どうだ?新しい世界は見えたか?」
「うん!周平と立花のお陰で凄く楽しい!もっと色んな世界を見てみたい!」
「そうか。ならあん時助けて良かったよ」
そろそろバテテきたみたいだし終わらせるか……十分特訓の成果も見ることができたし、そもそもステータスを覗けば強くなったのなんて一目瞭然だ。
バニラ
種族:人間
レベル55
職業:旅人
攻撃:3600
防御:3000
魔法攻撃:5100
魔法防御:5100
素早さ:4200
魔力:5100
異能:クイックトリック(B)
称号:駆け出しの旅人
前の真っ新な状態に比べたら成長したものだ。
「それじゃあちゃんと受け止めてね……」
一旦下がり、一瞬間を置くと高速でこちらに向かってきた。異能であるクイックトリックで一時的な高速移動をしているのだろう。
「ハァァァ!」
ならちゃんと素手でそれを受け止めてやるか……
こちらに刃を向けているその両手を寸前のところで掴み、短刀を受け止める。
「凄いね」
バニラは受け止められて一瞬唖然とした表情を見せたが、すぐに俺を見て微笑む。
「だろ?まだまだだけど見事だったよ」
俺も微笑み返すとバニラは腕の力を抜き、そのまま崩れ落ちそうになったので抑える。
「お疲れ様」
「ちょっと頑張り過ぎちゃった」
「ああ、見事だ」
バニラの特訓の成果を十分に堪能し、模擬戦は終了した。
いよいよだ……
母親の顔も知らぬまま、小さい頃父親に売られて公爵のメイドとしてやってきた。耐えられなくなり、脱走した時彼らに出会った。得体の知れない感じがしたので、最初は信用できなかったけど、私に新しい世界を見せてやると言って助けた。お兄ちゃんのように私を引っ張ってくれた。もう一人は、第一印象は怖そうなお姉さんという感じだった。でも彼女も手を差し伸べてくれ、今では姉のような感じだ。家族のいない私にとって二人と出会ってからの日々は楽しいものだった。
もっと強くなって色々な世界を見てみたい……今彼女はそんな想いでいた。
◇
「来たか……」
バニラは待ち合わせの場所であるここ。山の中のとある区画というか、バニラが特訓をしていた場所だ。ここで彼女がどれぐらい育ったかの試験をする予定だ。
「ええ、特訓の成果を見せるわ!」
なんだか凄くウキウキしているな。前よりも面構えも雰囲気も少し変わった。特訓を通じて少し大人びてきたのかもしれないな。
「ハハッ、そんなにかしこまるなって~」
「フフッ、そうね。なんかここの場所来ると勝手に体が硬くなるというか……」
うん……立花のせいだわそれ。場所の選出少しミスったかもしれないな。
「ああ……嫁が厳しくてすまんな」
横にいる立花を軽く睨みつけるが、私の訓練に文句あるかしら?と言わんばかりの堂々っぷりだ。まぁそれが彼女のいいとこでもあり、悪いとこでもある。結局それって紙一重ってことなんだよな。長所が短所になることもあれば逆もある。
「というか俺でいいのか?」
まぁ立花だとスパルタ教育した手前、かなり私情が絡んでくるだろうから、立花は除外としてもカゲロウや実でもいいわけだ。
「カゲロウおじさんと迷ったんだけどね……」
「お、おじさんだと……」
横で立ってるおじさんにも地味にダメージ入ったな。まぁアラフォーはおじさんだわ。
うん俺はって?
俺は十七歳のぴちぴちの青年だわ。
「やっぱりどれぐらい見違えたかで一番驚くのは周平だと思ったから周平にしたの」
「なるほどな。それで俺か」
あんまりこいつの訓練は見ていないし、ラスト一週間はむしろ見せてくれなかったからな。その時点で俺だと決まっていたのだろうな。
「オーケー。なら早速始めようか」
「うん!それじゃあいくよ!」
模擬戦が始まった。
「雷の衝撃よはしれ……ライジングショット!」
第四位階魔法科。一小節だけで唱えられる領域まで達したか! 確かに成長してるじゃねぇか。
「ライジングショット!」
ならその返しとして、同じ魔法を強い奴が打った時どれぐらい違うかを教えてやろう。
「なっ……」
俺のライジングショットがバニラのライジングショットを打ち消し、そのままバニラに向かう。
「風よ纏え……風障壁!」
ライジングショットをガードする。ハハッ、いい感じじゃねぇか。もっと成果を見せてくれ。
「我が道にはばかる者に裁きを与えん……いでよ炎の道……フレイムロード!」
まじか……一月でそこまでいくんか……
「フレイムロード!」
第五位階魔法か……確かにその域でまでは進めるとは言ってたけどここまでとは……
「フレイムロード!」
俺のだした炎の柱がそのままバニラの炎を飲み込むと追加で呪文を唱え始めた。
「我に集え水の力よ……水の旋風となって滅ぼさん……アクアハリケーン!」
これも第五位階魔法だな。そろそろただオウム返しするだけじゃつまらんな。
「サンダーショット!」
ハンデだな。第三位階以下で相手をしてやるとしよう。
「そのまま押し切れぇぇぇ!」
「果たして押し切れるかな……」
魔法の階位こそ向こうの方が上だが、こっちの方が魔力も高く、圧倒的な能力差がある。魔法は使用者によって、姿を変える。
「相殺か……流石は周平ね!」
「当然!ほらまだまだ始まったばっかりだし、見せてくれよ」
「ハイマジックガード!」
魔法防御を一時的に高める第五位階魔法。こっちは無詠唱か……回復魔法は元々覚えさせられていただけ、進歩も違うということだな。
「星屑の弾丸、高速の光となれ……クイックスター!」
「むっ……」
小さな星の固まりを瞬速で放つ第五位階魔法だ。第五位階魔法をこのペース……後は体術をしっかり身につければ銀ランクの冒険者と同等ぐらいになりそうだ。
「エアーショット!」
手から放つ空気の塊を放つ第三位階魔法だが連打でバニラに向かって放つ。
「キャッ……」
連続で放つことで、バニラの周辺には風が発生しておりそれを受けて少し動揺した様子だ。
「アクアショット!」
「キャァァァ!」
威力は弱めたが、エアーショットを何発も打ち続けたことで、ハイマジックガードをそのまま貫通したようだ。
「いてててっ……」
「ここまでか?」
倒れたバニラを見下ろしながら、一歩ずつ近づく。
「まだよ……弾けろ風の衝撃、眼前の敵を吹き飛ばせ……エアロバースト!」
「うっ……」
つい油断してしまい、目を腕で隠す。
「これならどうだ!」
バニラは二つの短刀を繰り出し、それぞれに魔力を纏わす。
「それは魔法剣……うぉっと……」
速度も地味に速いな。魔法は第五位階までをきっちりやったところでそっちの特訓もやっていたってことか。
「フフッどうやら実践でも使えそうね」
「立花、最後の一週間はこれをやっていたのか?」
「ええ、間に合うか微妙だったけど、短刀での立ち回りなら、この子の握力でも問題ないと判断したのよ」
でもそんなすぐに習得できる技でもないんだがな……大方魔力を纏ってる時の感覚を共有させて、無理やり体に叩き込んだってところか?
「ハァァァ!」
折角なのでバニラのラッシュを遮らないよう、攻撃を避けるだけにしておく。銭湯でも胸の大きさは大体把握していたがこう動くとけっこう揺れて……ああいかんいかん。
「動きも中々様になってるじゃないか」
「良かった。周平にそう言ってもらえて訓練した甲斐があったよ!」
「おうそりゃなによりだ」
「魔法剣ファイア&アクア」
それぞれの短刀に水と炎の魔法を纏う。魔力纏うだけじゃなくて魔法までいけるのか……けっこう将来有望だったりだな。
「おっと……」
「避けすぎ!」
「そりゃ当たったら痛いだろ?」
一応振り回してる刃物だからな。当たったら地味に痛いし。
「周平は丈夫だから問題ないでしょ!」
「だーめ。悔しかったらもっと精進しなさいな~」
妹がいたらこういうやり取りするのかもしれないな。
「どうだ?新しい世界は見えたか?」
「うん!周平と立花のお陰で凄く楽しい!もっと色んな世界を見てみたい!」
「そうか。ならあん時助けて良かったよ」
そろそろバテテきたみたいだし終わらせるか……十分特訓の成果も見ることができたし、そもそもステータスを覗けば強くなったのなんて一目瞭然だ。
バニラ
種族:人間
レベル55
職業:旅人
攻撃:3600
防御:3000
魔法攻撃:5100
魔法防御:5100
素早さ:4200
魔力:5100
異能:クイックトリック(B)
称号:駆け出しの旅人
前の真っ新な状態に比べたら成長したものだ。
「それじゃあちゃんと受け止めてね……」
一旦下がり、一瞬間を置くと高速でこちらに向かってきた。異能であるクイックトリックで一時的な高速移動をしているのだろう。
「ハァァァ!」
ならちゃんと素手でそれを受け止めてやるか……
こちらに刃を向けているその両手を寸前のところで掴み、短刀を受け止める。
「凄いね」
バニラは受け止められて一瞬唖然とした表情を見せたが、すぐに俺を見て微笑む。
「だろ?まだまだだけど見事だったよ」
俺も微笑み返すとバニラは腕の力を抜き、そのまま崩れ落ちそうになったので抑える。
「お疲れ様」
「ちょっと頑張り過ぎちゃった」
「ああ、見事だ」
バニラの特訓の成果を十分に堪能し、模擬戦は終了した。
0
お気に入りに追加
3,020
あなたにおすすめの小説
わがまま令嬢の末路
遺灰
ファンタジー
清く正しく美しく、頑張って生きた先に待っていたのは断頭台でした。
悪役令嬢として死んだ私は、今度は自分勝手に我がままに生きると決めた。我慢なんてしないし、欲しいものは必ず手に入れてみせる。
あの薄暗い牢獄で夢見た未来も、あの子も必ずこの手にーーー。
***
これは悪役令嬢が人生をやり直すチャンスを手に入れ、自由を目指して生きる物語。彼女が辿り着くのは、地獄か天国か。例えどんな結末を迎えようとも、それを決めるのは彼女自身だ。
(※内容は小説家になろうに投稿されているものと同一)
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。
udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。
他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。
その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。
教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。
まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。
シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。
★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ)
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる