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2章
29話:アルマンゾールへ
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コジーンを出て一瞬間。ギャラントプルームを目指す為嫁の立花と追加二人といらないのが一匹ついてくる旅をしている。ホック大平原をそのまま横断だ。バニラは毎日景色を見て感動しているが、それだけ外の世界が久しぶりだからだろう。大平原から見れる景色をすっと眺めていた。
「しかし馬車の旅ってのは結構時間のかかるものだな~」
「飛行機や電車なんかはないからね~」
「俺も地球からここに来てから、凄い不便さを感じたよ……」
「だろうな~」
カゲロウは二十年前に召喚された先代勇者の一人。先代の話についてあの国では何も言っていなかったと思うが実際は何があったのか……気になるところだ。
「お前ん時は何人召喚されたんだ?」
「俺の時は十人だったな……どうせ気になるのだろうから聞いておくが半分は死んだ。それ以外は確認が取れてない……」
「なるほどな……魔大陸でか?」
「ああ……俺含む五人は途中でリタイアしたんだ……というかリタイアせざるを得なかったんだがな……」
カゲロウの顔は険しい。きっと昔の嫌な記憶でも浮かんできたのだろう。トラウマというのは中々消えてなくならないからこそトラウマだしな。
「そうか……わざわざすまん……」
「大丈夫さ……お前の顔見てたら、聞きたそうな顔してたからな。それよりお前は勇者じゃなかったのか?それと嫁の方も同じ地球出身だろ?」
「俺達前世は二十柱だったからな~立花は向こうで能力覚醒してたから自分から来た形だな~」
「まじか……」
それを聞いたカゲロウと驚きを隠せないのか思わず目を点にしている。
「二人ともそれって本当?」
少し遅れて時間差でバニラがそのことに驚く。
「まだ共に不完全だけどね~あっ、これは他言無用よ……もしバラしたら……」
「あ、はい。バニラは墓場に持っていきます!」
「俺も別に言わんよ……」
「待つでチュ……二人が我ら神獣の創生者だったんでチュね!」
さらに時間差でネズ子が反応する。こいつメスだったみたいでネズ子と仮で名付けることにしたのだ。本人はちゃんとした神獣らしい名前をつけろと煩いので立花と検討中だ。
「正確にお前等作ったのは王だけどな~」
「いやいや、私のご主人はそんな方だったとは……今までのご無礼をお許しくださいでチュ~」
そういや最初会ったときは、凄い舐め腐ってたな。ボコボコにして無理やり従わせるような感じだったが、これでこいつも逆らわんだろう。
「わかればいいよ。それとお前達神獣は二十柱を信仰しているのか?」
この世界の人間族の大半はダーレー教を信仰しており、熱心な信者はファラリス連邦の聖地ペブルスに足を運ぶぐらいだ。昔ペブルスを死の街にしてやろうかと考えたが周囲の反対にあってやめたんだよな。なんでも中途半端に、聖地にそういうことすると、団結心や反抗心とかそういうのが一つにまとまったりする場合があって戦争の泥沼化に繋がるからとガルカドール卿に言われたな。
「当然でチュ。我ら神獣は生まれたその時から創造者が誰であるかが頭にインプットされてるでチュ」
腐ってもそこは神獣ってだけのことはあるな。だいたい神獣と呼ばれるのは、もっとかこよくて強いのばっかりだが、そんな中ネズミを神獣として作ったルシファーさんの意図を知りたいところだ。
もしかしてネタか?いやそんなことは流石にないか。
「カゲロウとバニラは?」
「俺は魔大陸でバイアリー教ってのも学んだし、途中であったエルフにそこら辺の話も聞いたからな……どっちが神かで言えばお前達の方が軍配が上がる。詳しく聞けば、妖精族の伝承が一番正しいというのは一目瞭然だ」
バイアリー教に関しては完全に俺達よりに書かれているからな。妖精族は宗教を持たないで、人間族と魔族の争いには基本中立を貫いているし、歴史に関しては公平かつ正確に伝えている。まぁ初代妖精王自体、二十柱の一角で俺達の仲間なわけだが。
「私はよく知らないけど公爵家はダーレー教徒で賄賂なんかの話とかも聞いたりしたからあっちはあんまりいい印象はないかな~というか私やカゲロウさんを助けてくれた周平のことは信じているから!」
自身満々に目をキラキラさせてこちらを見る。
バニラは妹のような感じがして可愛いんだよな。ついここで頭を撫でたりなんかしたくなるんだがそれは敢えてしない。
「そうか!まぁ助けた以上は、ある程度は俺達で鍛えるし面倒を見るよ。なっ立花?」
「そうね~みっちりしごくいて生きていけるぐらいの力はつけさせてあげるわ~」
ここで立花に振らないで照れるような素振りを見せたり、頭撫でたりしたら……あの時と同じ目に合うのは言わなくてもわかる事だ。今の返しと振りは、自分をほめてあげたいぐらいだ。
「しかし勇者召喚なんてまだあんなことしてるんだな……俺ん時だってその前だって失敗してるし」
「だから今回はたくさん召喚したんだろうさ。ステータス面で途中で限界がきてしまう勇者なら捨て駒として持ってこいだし、かといって国に魔王を倒すような強者はいない……だから加護である程度までは強くなれる勇者を召喚するのさ」
魔王を倒すには、代にもよるがステータス十万を超える必要がでてくる。だがそれは、すなわち超人の域に達することを意味する。成長力の高い勇者は他の者に比べて、伸びが早くすぐに強くなれる。だが基礎が出来上がる前に、ステータスが伸びてしまうので途中で止まってしまうのだ。いくらギフトがあっても超人になることはできない。これは初めから超人基質だった初代勇者を除けば、ほぼ全ての勇者がそんな感じだろう。
「酷い……そんな風に人を扱うなんて許さない!」
バニラは公爵家で酷い扱いを受けてきた使用人をたくさん見てきただけに許せないだろう。
「だな……俺達の時も途中でそれに気づき王国からは離反した。その前の代の勇者の話もチラッと聞いていたからな~」
「だからこそお前は生き長らえたんだろう。魔大陸入りしてしまえば音信不通になったところで追撃はこない」
初代の三人は後から騎士団に入ったが、強すぎるが故に脅威とみなされ、反発の姿勢を見せたら命を狙われた。あいつはずっとファーガスのことを恨んでいたからな。
「そうだ……俺は別に地球に戻る気もなかったからそのまま放棄したというわけだ」
きっとクラスメイト達も強くなっていくうちに意見が割れ、カゲロウのようになる者も出てくるのだろう。
「周平、馬を止めて!」
「おう!」
二頭の馬で俺達を引いているが、本来馬車を操る人が前に座って動かす必要がある。だが俺達は、魔法で馬をそれぞれ遠隔操して操っている。それぞれが意識の一部を一頭ずつに移す感じだ。
「どうした?」
「前に倒れている人がいるわ」
「だな……ちょっと様子を見て来るからここにいてくれ」
馬車から降り、倒れている人の様子を見に行く。見たところ男のようだし、死んでいたら身ぐるみはいで金を回収、死んでなくても謝礼を回収だな。
「おい、あんた大丈夫か?」
「うっ……」
見たところ体を怪我しており、命に別状はないものの、手当てをしてやる必要がありそうだな。
「あなたは?」
「俺は周平だ、あんたは?」
「俺はキャロネロだ……アルマンゾールを目指していたが途中盗賊団に襲われたんだ……それで色々と持ってかれて……ツッ!」
どうやら腕の傷が痛むようだな。
「ラ・ヒーリング!」
腕の傷を治す。これは第五位階魔法で外傷の治療によく使う魔法だ。
「す、済まねぇ……」
「これでもう大丈夫……ってわけではなさそうだな」
「しかし馬車の旅ってのは結構時間のかかるものだな~」
「飛行機や電車なんかはないからね~」
「俺も地球からここに来てから、凄い不便さを感じたよ……」
「だろうな~」
カゲロウは二十年前に召喚された先代勇者の一人。先代の話についてあの国では何も言っていなかったと思うが実際は何があったのか……気になるところだ。
「お前ん時は何人召喚されたんだ?」
「俺の時は十人だったな……どうせ気になるのだろうから聞いておくが半分は死んだ。それ以外は確認が取れてない……」
「なるほどな……魔大陸でか?」
「ああ……俺含む五人は途中でリタイアしたんだ……というかリタイアせざるを得なかったんだがな……」
カゲロウの顔は険しい。きっと昔の嫌な記憶でも浮かんできたのだろう。トラウマというのは中々消えてなくならないからこそトラウマだしな。
「そうか……わざわざすまん……」
「大丈夫さ……お前の顔見てたら、聞きたそうな顔してたからな。それよりお前は勇者じゃなかったのか?それと嫁の方も同じ地球出身だろ?」
「俺達前世は二十柱だったからな~立花は向こうで能力覚醒してたから自分から来た形だな~」
「まじか……」
それを聞いたカゲロウと驚きを隠せないのか思わず目を点にしている。
「二人ともそれって本当?」
少し遅れて時間差でバニラがそのことに驚く。
「まだ共に不完全だけどね~あっ、これは他言無用よ……もしバラしたら……」
「あ、はい。バニラは墓場に持っていきます!」
「俺も別に言わんよ……」
「待つでチュ……二人が我ら神獣の創生者だったんでチュね!」
さらに時間差でネズ子が反応する。こいつメスだったみたいでネズ子と仮で名付けることにしたのだ。本人はちゃんとした神獣らしい名前をつけろと煩いので立花と検討中だ。
「正確にお前等作ったのは王だけどな~」
「いやいや、私のご主人はそんな方だったとは……今までのご無礼をお許しくださいでチュ~」
そういや最初会ったときは、凄い舐め腐ってたな。ボコボコにして無理やり従わせるような感じだったが、これでこいつも逆らわんだろう。
「わかればいいよ。それとお前達神獣は二十柱を信仰しているのか?」
この世界の人間族の大半はダーレー教を信仰しており、熱心な信者はファラリス連邦の聖地ペブルスに足を運ぶぐらいだ。昔ペブルスを死の街にしてやろうかと考えたが周囲の反対にあってやめたんだよな。なんでも中途半端に、聖地にそういうことすると、団結心や反抗心とかそういうのが一つにまとまったりする場合があって戦争の泥沼化に繋がるからとガルカドール卿に言われたな。
「当然でチュ。我ら神獣は生まれたその時から創造者が誰であるかが頭にインプットされてるでチュ」
腐ってもそこは神獣ってだけのことはあるな。だいたい神獣と呼ばれるのは、もっとかこよくて強いのばっかりだが、そんな中ネズミを神獣として作ったルシファーさんの意図を知りたいところだ。
もしかしてネタか?いやそんなことは流石にないか。
「カゲロウとバニラは?」
「俺は魔大陸でバイアリー教ってのも学んだし、途中であったエルフにそこら辺の話も聞いたからな……どっちが神かで言えばお前達の方が軍配が上がる。詳しく聞けば、妖精族の伝承が一番正しいというのは一目瞭然だ」
バイアリー教に関しては完全に俺達よりに書かれているからな。妖精族は宗教を持たないで、人間族と魔族の争いには基本中立を貫いているし、歴史に関しては公平かつ正確に伝えている。まぁ初代妖精王自体、二十柱の一角で俺達の仲間なわけだが。
「私はよく知らないけど公爵家はダーレー教徒で賄賂なんかの話とかも聞いたりしたからあっちはあんまりいい印象はないかな~というか私やカゲロウさんを助けてくれた周平のことは信じているから!」
自身満々に目をキラキラさせてこちらを見る。
バニラは妹のような感じがして可愛いんだよな。ついここで頭を撫でたりなんかしたくなるんだがそれは敢えてしない。
「そうか!まぁ助けた以上は、ある程度は俺達で鍛えるし面倒を見るよ。なっ立花?」
「そうね~みっちりしごくいて生きていけるぐらいの力はつけさせてあげるわ~」
ここで立花に振らないで照れるような素振りを見せたり、頭撫でたりしたら……あの時と同じ目に合うのは言わなくてもわかる事だ。今の返しと振りは、自分をほめてあげたいぐらいだ。
「しかし勇者召喚なんてまだあんなことしてるんだな……俺ん時だってその前だって失敗してるし」
「だから今回はたくさん召喚したんだろうさ。ステータス面で途中で限界がきてしまう勇者なら捨て駒として持ってこいだし、かといって国に魔王を倒すような強者はいない……だから加護である程度までは強くなれる勇者を召喚するのさ」
魔王を倒すには、代にもよるがステータス十万を超える必要がでてくる。だがそれは、すなわち超人の域に達することを意味する。成長力の高い勇者は他の者に比べて、伸びが早くすぐに強くなれる。だが基礎が出来上がる前に、ステータスが伸びてしまうので途中で止まってしまうのだ。いくらギフトがあっても超人になることはできない。これは初めから超人基質だった初代勇者を除けば、ほぼ全ての勇者がそんな感じだろう。
「酷い……そんな風に人を扱うなんて許さない!」
バニラは公爵家で酷い扱いを受けてきた使用人をたくさん見てきただけに許せないだろう。
「だな……俺達の時も途中でそれに気づき王国からは離反した。その前の代の勇者の話もチラッと聞いていたからな~」
「だからこそお前は生き長らえたんだろう。魔大陸入りしてしまえば音信不通になったところで追撃はこない」
初代の三人は後から騎士団に入ったが、強すぎるが故に脅威とみなされ、反発の姿勢を見せたら命を狙われた。あいつはずっとファーガスのことを恨んでいたからな。
「そうだ……俺は別に地球に戻る気もなかったからそのまま放棄したというわけだ」
きっとクラスメイト達も強くなっていくうちに意見が割れ、カゲロウのようになる者も出てくるのだろう。
「周平、馬を止めて!」
「おう!」
二頭の馬で俺達を引いているが、本来馬車を操る人が前に座って動かす必要がある。だが俺達は、魔法で馬をそれぞれ遠隔操して操っている。それぞれが意識の一部を一頭ずつに移す感じだ。
「どうした?」
「前に倒れている人がいるわ」
「だな……ちょっと様子を見て来るからここにいてくれ」
馬車から降り、倒れている人の様子を見に行く。見たところ男のようだし、死んでいたら身ぐるみはいで金を回収、死んでなくても謝礼を回収だな。
「おい、あんた大丈夫か?」
「うっ……」
見たところ体を怪我しており、命に別状はないものの、手当てをしてやる必要がありそうだな。
「あなたは?」
「俺は周平だ、あんたは?」
「俺はキャロネロだ……アルマンゾールを目指していたが途中盗賊団に襲われたんだ……それで色々と持ってかれて……ツッ!」
どうやら腕の傷が痛むようだな。
「ラ・ヒーリング!」
腕の傷を治す。これは第五位階魔法で外傷の治療によく使う魔法だ。
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