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13話:露店にて
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盗賊を撃退してから二週間ほどが経った頃、エリンギ王国の王都シイタケについた。名前についてツッコむのは当然なしだ。全くどういうネーミングセンスと由来があるのか……
「着いた!」
馬車を預り所まで持って行き昼食をとる。
「さてこの後どうするみんな?」
シーラがみんなに問いかける。確かに王都に着いたから何かするという訳でもないんだよね。リオは故郷にすぐ向かうかい?なんて聞いたら、いずれ顔を出すけど今いいとのことだ。
「とりあえず宿取りですよね」
「それは私が目星つけてるから大丈夫。後でミーナと取りにいくから」
「だったら別行動にするかい?」
少し一人で色々のんびりする時間があると嬉しい。
「そうね。夕方にこの場所にでも戻るという事でいいんじゃないかしら?」
「リオの意見に賛成ね」
という事で一人になったわけだが、どこで何をするか……
街並みを見つつ、城の外観でも見るか。
露店街での食べ歩きや買い物を楽しみつつ街を見ていた。
「お兄ちゃんこれどうですか?」
声をかけて来たのは露店街の雑貨屋の売り子をしている女の子だ。アクセサリーのような物が売り物して置かれている。
「これは君が作ったのかい?」
「私はまだまだ。でもお父さんの元で修行中なんだ!」
「そうか。君は土属性なんだね」
右目付近を眼帯のような物で隠しているな。怪我でもしたのだろうか。
「お嬢ちゃんこれとこれくれないかい」
あの三人にお土産として丁度いいな。
「ありがとう。銀貨三枚です」
「オーケー。それと君の右目は怪我をしているのかい?」
「えっ……」
少女の顔が暗くなる。これ聞いちゃいけなかったやつかな。
「傷があるならお兄ちゃんが治してあげるよ」
「それは無理だよ。これはお父さんが何人もの人に見せたけど治せないって……」
ほう。それは俺に対する挑戦状だ。そんなこと聞いたら意地でも治さないとだ。
「おい眼帯女今日も店番か?」
突然声が聞こえてくる。子供達だ。
「そ、そうよ……何か文句あるの?」
「別に~お前が店番なんかしたら客が逃げちまうけどな~」
三人の子供が馬鹿にするように笑う。女の子もどこか悲しそうな顔を見せる。こういうのは躾をしないとだな……
「は~い、君達こっち来て~」
見えない拘束線をこっそり魔法で出して無理やり引き寄せてますけどね。
「か、体勝手に……」
三人の子供はこっちに引き寄せられる。
「まずこういう時はこの子に謝罪ね」
「はっ!なんで俺がこいつに……グホッ!」
キツいゲンコツをお見舞いしてお仕置きだ。まったく女の子悲しませるとか人類の敵。
「いってぇ……何するんだ!」
「はい、君達もね」
「い、嫌だね!」
逃げようとするが、当然拘束されているので逃げれることなく転ぶ。
「謝らない度にゲンコツをするよ~」
こんな時も顔はあくまでも営業スマイルだ。
「ぐっ……だってそいつの目が……」
「目がなんだい?そんなんで馬鹿にしていいと思ってるのか?」
周りの客の注目を少し浴びてしまっているがまぁいい。ここまで来たらしっかり躾ないと。
「だ、だって……」
「だってじゃないよ。謝りなさい!」
軽く威圧をすると泣きそうに半べそをかいて渋々と謝る。
「こんなかわいい子にもう二度としないこと!いいね?」
「それはお前だって目を見てないからそんな事が言えるんだい!」
「目?」
「こいつ目が見えないし、傷跡があるんだぜ!俺少し見た事あ……グヘッ!」
まったく失礼な子供だ……眼帯で隠した状態でも結構可愛いのにそれがわからないとは……
「またゲンコツが欲しいかい?」
「それは勘弁……」
「もういいよ。私のこの目は事故だし、こんな目でも生きていけるから!」
女の子は真っすぐな目でこちらを見る。清々しいいい表情だ。
「お兄ちゃんありがとう。可愛いなんて言われて凄く嬉しかった!これ私が作ったやつなんだけど受け取ってくれますか?」
それは眼帯を付けた戦士の人形だ。独眼竜みたいでカッコいいな。
「ありがとう。ならお礼もしないとね」
「えっ、ちょっと……」
少女の眼帯を外す。すると傷跡の残る肌と、見えていないであろう赤く充血した目が姿を現した。
「ちょっと……」
「いいから」
少しこれを使うのは反則だけど今回は特別だ。
「リザレクション!」
これはありとあらゆる傷や死んだ細胞を生き返らせる第十位階魔法だ。直近であれば死んだ人間の蘇生もできるが、基本的には傷跡や失った部位なんかの完全再生に使う事の方が多い。
「どうだい?見えるかい?」
「えっ……目が見える?」
「それで今の君の顔だ」
収納空間から手鏡を出して見せる。
「えっ……傷もない……嘘……」
周りにいる人々は驚き過ぎて目を点にしている。まぁ無理もないんだけど、あんまり見られちゃいけないし気をつけないとだ。
「君達?何か言う事は?」
「嘘……お兄ちゃん何者だよ……」
「奇跡かよ……」
「今までごめん……許してくれ」
子供達は素直に頭を下げる。お前等傷がある時から仲良くしてればこの子と結婚できたかもだけどそのチャンスを失ったな。
「別にいいよ……今凄く嬉しいから、お兄ちゃんに免じてチャラにしてあげる」
三人とその場で握手を交わすと三人はどこかに消えてった。すると少女がジト目でこちらを見る。
「お兄ちゃん名前は?」
「俺はジン。君は?」
「私はシェーン……私ね……お兄ちゃんのこと一生忘れないから!ありがとう!」
そんな少女の頭を撫でてあげる。五年後の時点でかなり期待でき……ってそんな話じゃないな。
「ハハッ、大袈裟だな~俺は代わりにこいつを貰ったし、等価交換って事にしておこうか」
シェーンは涙を流しながら何度もありがとうと頭を下げる。紳士として将来の美女の人生を守っただけなんだけどね。それにいい事したし気持ちがいい。
「それじゃあね」
「うん!また店に来てね!」
露店街を去り城の方に向かっていると、何人かの兵士と思われる人物がついてきた。さっきの見ていたのだろうな。
「ええっと、何か御用です?」
振り返り逆に声をかけると、兵士の中からいかにも偉い感じの指揮官的な人が出て来た。
「さっきの見た事のない魔法を見せてもらいました!是非力を貸していただきたく思い、後を付けました」
「ハハッ、わかりやすいのはいいんだけど、まず自己紹介からじゃない?」
「これは失礼した。私はエリンギ王国騎士団長のシドと申す」
「俺はジン。とりあえず話は聞くよ」
「着いた!」
馬車を預り所まで持って行き昼食をとる。
「さてこの後どうするみんな?」
シーラがみんなに問いかける。確かに王都に着いたから何かするという訳でもないんだよね。リオは故郷にすぐ向かうかい?なんて聞いたら、いずれ顔を出すけど今いいとのことだ。
「とりあえず宿取りですよね」
「それは私が目星つけてるから大丈夫。後でミーナと取りにいくから」
「だったら別行動にするかい?」
少し一人で色々のんびりする時間があると嬉しい。
「そうね。夕方にこの場所にでも戻るという事でいいんじゃないかしら?」
「リオの意見に賛成ね」
という事で一人になったわけだが、どこで何をするか……
街並みを見つつ、城の外観でも見るか。
露店街での食べ歩きや買い物を楽しみつつ街を見ていた。
「お兄ちゃんこれどうですか?」
声をかけて来たのは露店街の雑貨屋の売り子をしている女の子だ。アクセサリーのような物が売り物して置かれている。
「これは君が作ったのかい?」
「私はまだまだ。でもお父さんの元で修行中なんだ!」
「そうか。君は土属性なんだね」
右目付近を眼帯のような物で隠しているな。怪我でもしたのだろうか。
「お嬢ちゃんこれとこれくれないかい」
あの三人にお土産として丁度いいな。
「ありがとう。銀貨三枚です」
「オーケー。それと君の右目は怪我をしているのかい?」
「えっ……」
少女の顔が暗くなる。これ聞いちゃいけなかったやつかな。
「傷があるならお兄ちゃんが治してあげるよ」
「それは無理だよ。これはお父さんが何人もの人に見せたけど治せないって……」
ほう。それは俺に対する挑戦状だ。そんなこと聞いたら意地でも治さないとだ。
「おい眼帯女今日も店番か?」
突然声が聞こえてくる。子供達だ。
「そ、そうよ……何か文句あるの?」
「別に~お前が店番なんかしたら客が逃げちまうけどな~」
三人の子供が馬鹿にするように笑う。女の子もどこか悲しそうな顔を見せる。こういうのは躾をしないとだな……
「は~い、君達こっち来て~」
見えない拘束線をこっそり魔法で出して無理やり引き寄せてますけどね。
「か、体勝手に……」
三人の子供はこっちに引き寄せられる。
「まずこういう時はこの子に謝罪ね」
「はっ!なんで俺がこいつに……グホッ!」
キツいゲンコツをお見舞いしてお仕置きだ。まったく女の子悲しませるとか人類の敵。
「いってぇ……何するんだ!」
「はい、君達もね」
「い、嫌だね!」
逃げようとするが、当然拘束されているので逃げれることなく転ぶ。
「謝らない度にゲンコツをするよ~」
こんな時も顔はあくまでも営業スマイルだ。
「ぐっ……だってそいつの目が……」
「目がなんだい?そんなんで馬鹿にしていいと思ってるのか?」
周りの客の注目を少し浴びてしまっているがまぁいい。ここまで来たらしっかり躾ないと。
「だ、だって……」
「だってじゃないよ。謝りなさい!」
軽く威圧をすると泣きそうに半べそをかいて渋々と謝る。
「こんなかわいい子にもう二度としないこと!いいね?」
「それはお前だって目を見てないからそんな事が言えるんだい!」
「目?」
「こいつ目が見えないし、傷跡があるんだぜ!俺少し見た事あ……グヘッ!」
まったく失礼な子供だ……眼帯で隠した状態でも結構可愛いのにそれがわからないとは……
「またゲンコツが欲しいかい?」
「それは勘弁……」
「もういいよ。私のこの目は事故だし、こんな目でも生きていけるから!」
女の子は真っすぐな目でこちらを見る。清々しいいい表情だ。
「お兄ちゃんありがとう。可愛いなんて言われて凄く嬉しかった!これ私が作ったやつなんだけど受け取ってくれますか?」
それは眼帯を付けた戦士の人形だ。独眼竜みたいでカッコいいな。
「ありがとう。ならお礼もしないとね」
「えっ、ちょっと……」
少女の眼帯を外す。すると傷跡の残る肌と、見えていないであろう赤く充血した目が姿を現した。
「ちょっと……」
「いいから」
少しこれを使うのは反則だけど今回は特別だ。
「リザレクション!」
これはありとあらゆる傷や死んだ細胞を生き返らせる第十位階魔法だ。直近であれば死んだ人間の蘇生もできるが、基本的には傷跡や失った部位なんかの完全再生に使う事の方が多い。
「どうだい?見えるかい?」
「えっ……目が見える?」
「それで今の君の顔だ」
収納空間から手鏡を出して見せる。
「えっ……傷もない……嘘……」
周りにいる人々は驚き過ぎて目を点にしている。まぁ無理もないんだけど、あんまり見られちゃいけないし気をつけないとだ。
「君達?何か言う事は?」
「嘘……お兄ちゃん何者だよ……」
「奇跡かよ……」
「今までごめん……許してくれ」
子供達は素直に頭を下げる。お前等傷がある時から仲良くしてればこの子と結婚できたかもだけどそのチャンスを失ったな。
「別にいいよ……今凄く嬉しいから、お兄ちゃんに免じてチャラにしてあげる」
三人とその場で握手を交わすと三人はどこかに消えてった。すると少女がジト目でこちらを見る。
「お兄ちゃん名前は?」
「俺はジン。君は?」
「私はシェーン……私ね……お兄ちゃんのこと一生忘れないから!ありがとう!」
そんな少女の頭を撫でてあげる。五年後の時点でかなり期待でき……ってそんな話じゃないな。
「ハハッ、大袈裟だな~俺は代わりにこいつを貰ったし、等価交換って事にしておこうか」
シェーンは涙を流しながら何度もありがとうと頭を下げる。紳士として将来の美女の人生を守っただけなんだけどね。それにいい事したし気持ちがいい。
「それじゃあね」
「うん!また店に来てね!」
露店街を去り城の方に向かっていると、何人かの兵士と思われる人物がついてきた。さっきの見ていたのだろうな。
「ええっと、何か御用です?」
振り返り逆に声をかけると、兵士の中からいかにも偉い感じの指揮官的な人が出て来た。
「さっきの見た事のない魔法を見せてもらいました!是非力を貸していただきたく思い、後を付けました」
「ハハッ、わかりやすいのはいいんだけど、まず自己紹介からじゃない?」
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