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◇もふもふばかりじゃない◇
しおりを挟むさあ出発進行~。何方か出口解ります?何?解る訳無いから城壁超えるか壊す?無理言うな!お前は脳筋か?先にお色気むんむんで鍵ゲットしてくる?チャラ神が兎に角脱出してこいと言ったんだよ。貴女のスキルは当てには出来ぬわ!城壁の壁に沿って行けば、入口か出口に着く筈?お~。まともなご意見戴きましたよ。寡黙なお兄ちゃん、ナイスお言葉。頭ナデナデしちゃうよ。え?でも歩くの面倒臭いから、暗黒魔法で壁を破壊する?こら止めれ!敵が気付いて押し寄せたらどうするんだ!俺の超絶魔法で蹴散らす?それは私達にも危険が有りませんか?てな訳で却下です。皆さま、隠れながらコソコソ行きますよ。小心者は身を守るのです。
おっ?第1村人ならぬ警備兵発見!はいコソコソ~。無事に通過です。こらっ!脳筋よ。倒すとか余計な事するな!起きたら通報されるだろう。見つかった時だけにしろ!だったら殺る?おい!お前は日本人だろう。ここはゲームの世界じゃ無い。必要ない殺生はするな!全く何で皆好戦的何だ?私はお前さん達のおかんかい!あっ、年的にはそうなっちゃうの?いや私にはこんなデカい子供は居ない。それに今は花も恥じらう純情乙女なの。一々手を焼かさず、男性は女性を守って頂戴。ではよろ~。
ん?お色気むんむんさん、私に何か言いたいんですか?えっ今だに乙女ってカビ生える?だから王子に襲われた?カビなんか生えんわっ!でも襲われた理由はプリーズ。回避の参考によろ~。
えっ?お色気むんむん使って、積極的に跨がったら拒否された?穢れた女性とはイタせない?穢れてたらイタせないって、お前らこそ私を穢そうとしただろう。処女厠かよ。役に立たない理由だったよ。ん?寡黙なお兄ちゃん何ですか?良い意見が有る?何々聞きましょう。理由を捨てましょう?自分とイタしましょう?アホかお前はっ!モジモジしながら言うな!気色悪い。お前は敵では無いが、そんな気にはなれん。もし敵になるなら王子と同じ扱いだ!離れに戻れ!
あっ黙った。反省したのかな?ではでは再度出発しますよ~。さあさあまたまたコソコソ中~。うわっと。何か踏みつける所だったよ。何だこれ?羽が有るから鳥みたいだけど、結構デカイな。しかも怪我してるよ。あっバックの薬使えるかな?何でも万能薬ってよさそう。ナビさん?これは鳥さんに使っても平気ですか?OKでたよ。では傷口水で洗って薬を塗ろう。暴れると困るから誰かちょっと押さえてくれるかな?ん?寡黙なお兄ちゃんやってくれるの?ではよろ~。
鳥さん復活~。元気になったのは解ったよ。こらこらツツくな。嘴に引っ掛けて洋服引っ張るな。破れちゃうよ。あっ、確か着替えもバックに入ってた筈。はいはい解りましたよ。一緒に行けば良いんだね。ではではパーティーの皆さんも行きましょう。もしかしたら、鳥さんの恩返しかもしれませんよ。
湖の畔には沢山の怪我した・・・。
《いや~。爬虫類はダメ~。もふもふしてない~。毛が無い生き物は苦手なのよ~。絶体イヤ~。》
ん?皆大人しくなったよ。あっ、またまた嫌よスキルですね。人間以外にも効くんですね。助かりましたよ。ではでは助手君達、水と薬とタオルを渡します。皆さまの手当てをしてあげて下さい。水は足りなかったら湖で汲んでね。しかしこの城の庭って凄いな。湖まで有って動物まで住んでるんだね。下手したら遭難者とか出ちゃうんじゃね?城壁を見失わない様にしないとね。
では私は向こうに居るもふもふさん達を治療して来ます。こら、文句言うな!男なら大丈夫だろう?固まったままのお色気さんは、脇に寄せときなさい。あっ、もふもふさんと言えば、ぴょん太達に捜索頼んで置いてそのままだ。しかし取り敢えず此処を何とかせねばならぬ。ぴょん太と仲間達よすまん。暫し許してくれ。
うわ~。大小様々なもふもふさんが居るよ。皆怪我して毛並が血でベッタリだよ。1人づつ洗ってあげないと薬も塗れないね。こんなに沢山子を順番に治療してたら遅くなっちゃうね。
《お~い。寡黙兄ちゃんっ!魔法でちちゃっと、この子達キレイにしてあげれないかね?えっ今ドラゴン?脳筋君は巨大なカメ?お互い掛かりっきりで無理なの~?え~。》
お~い。お色気むんむんさん~。お色気さん~。もうむんむんさんで良いや。全く起きないね。仕方無い順番に頑張ろう。
《やっさしく洗いましょ~。カピカピさんがキレイになってもっふもふ~。ふんわりフワフワもふりたい~。怪我が治ったらもふらせて~。痛いの痛いの飛んで行け~。はい。次の子ど~ぞ。》
うわっ。この子はデカい子だね。真っ白だけどアルビノ?シマシマ有るから虎さんかな?よ~し。気合い入れて洗わなくちゃね。
あっ。むんむんさん起きたの?ならこの子達を拭いてお薬塗ってあげてね。日の出てる内に終わらせないと、もふもふ毛並が乾かないよ。怪我が治っても風邪ひいたら可愛そうだよ。ではよろ~。
何よ~。むんむんって呼ぶな?だって名前知らないじゃん。もう煩いな~。なら取り敢えず皆を治療してから名乗ろうよ。えっ?皆怪我してない?毛並も乾いてる?何故~?虎さんも血のりがすっかり無くなってる。デカい体洗わなくてラッキー。いやいや違うだろう。何故なんだ?
《お~い。寡黙君と脳筋君~。こっちいつの間にか終わってるけど、そちらはどうですか~?》
彼方もやはり不思議な事がおきて居た。でも暗くなる前に終わって良かったよ。今日はもう湖畔で野宿だね。
うわっと。虎さんにのし掛かかれたよ。でも全身もふもふで気持ち良いね。今晩は一緒に寝かして貰おうかな?ではテントでも出しますか。ゴソゴソ。これこれ、リストに宿泊施設ってのが有ったんだよ。多分テントだよ。
テント処では無く、巨大なログハウスでした。
チャラ神さん・・・。
布団まで有り、至れり尽くせりは助かりますが・・・。
まあ大きい事は良い事だ。では皆さん寝ますよ~。ん?何~?むんむんさんがお風呂入りたい?贅沢言うな。入りたければ湖で水浴びしてきなさい。心配?なら脳筋君が見張りについて行きなさいよ。私は今朝ゴシゴシ洗われたから良いよ。さあ虎さんも一緒に寝ようね。ちょっと~寡黙君。布団にドラゴンと亀は入れないでよ。え~。可愛いのは、もふもふばかりじゃない?
では責任を持って、寡黙君が添い寝してあげてね。
ぴょん太と仲間達も皆出てこい~。もふもふで寝よう。
ではでは皆さんお休みなさい。ぐう。
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11/22連載開始。12/15日完結。6話よりH描写入ってます。お読み戴き有り難うございました。
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