【完】婚約破棄?望みません。王子の土下座を所望です。

【週末集中連載。4/4 PM18:10完結】

第三王子の婚約者である私は魔術師でもある。私は王命により隣国との戦争にて、広域魔法による稲妻を放ち、布陣を敷く隣国の兵たちを全滅させた。この大量殺戮により、隣国は白旗を上げ停戦となる。しかし避難指示の出ていたはずの自国の村人たちもが、連絡の遅延により巻き込まれ全滅してしまった。

***

「望みのままに。ですか? ならば! 」

「ほう。やはりそなたにも欲はあるのだな? なんなりと申せ。世に叶えられぬことなどない」

戦争の功労者が順に呼ばれ、各自に勲章が渡され望みを聞かれている。今は私の番だった。

「では遠慮なく。後から無理だの不敬罪など、取ってつけないで下さいませ。決して無理難題では有りません」

「父上! コヤツに報奨など必用有りません! 国に献身することは当たり前のことです! 」

この俺様が私の婚約者である第三王子。私の望みはこの王子に……

「では。民に向けて、第三王子からの土下座を要求いたします」

土下座は私にではなく民にです!婚約破棄?それは私からは望みません。なぜ私からは破棄をする必要が?そちらからどうぞ。まあ婚姻するつもりはありませんけど?

これは孤児であった私が本当の自分をみつけ、幸せになるまでの物語。

本編・①~⑦まで。
後日談(もと婚約者。王子side)・㊤㊥㊦

10篇にて完結予定です。

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