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第2章・婚約破棄は新たなる珍事を招く。
夜会が始まる。
しおりを挟む風にざわめく1本の大樹。満開だったピンクの小花は少なくなり、緑の若葉がかなり混じり始めている。葉桜と呼ばれる季節に突入。これから暑い夏に向かって行く。
「公爵様は桜の木を育ててくれたのですね。これは私がクリスティーネにと持ち込んだ物です。かなりの挿し木を試したのですが、枝垂れ桜のこの桜しか根付きませんでした。」
ユリウス様の寂しげな横顔。
「しかしこれが満開の時は見事でしょうね。この桜はかなり長寿だと言われています。まさか育ったこの桜を、再び此方の世界でみる事が出来るとは…。」
寂しげな顔に微笑みが見られた。この桜が少しでも心の安らぎになってくれたのなら嬉しい。
「私達は病弱だったクリスの薬を求め、遺跡にいた3人の手を借り元の世界に戻りました。しかし此方へ戻るのが大変でした。私は彼方の世界で生まれ変わる度に、何度も自死を繰り返しました。数えきれぬ転生の後、漸く生きて狭間に佇んでいました。私は死んでいない!生きている!生きて世界を越えた!それに気付いた時は本当に嬉しかった。そして永久の狭間を越え戻りました。しかし…。」
何度も自殺を?永久の狭間って?3人は生き残りの研究者とこの世界の魔術師。後はコメコメ大商会の初代かしら?それに私達はって?彼方へは2人で戻ったの?
死んでしまっては、此方の世界に薬を持ち込めないから…。だから何度も己で命を…。でもその度に家族がいたのでは無いの?
「薬はクリスティーネの死に間に合わなかった。しかし生まれて死にかかっていた、双子の子の命には間に合いました。私は双子に薬を与え生かした。しかしやがて思い付いたのです。此方の時間軸もバラバラならば、クリスが死ぬ前に戻れるのでは無いかと…。」
ユリウス様はそれ程までに、クリスティーネを愛していたのね。でも私ならリュウに再度辛い思いをして貰いたくなかった。多分最初の時も、危険を犯してまで行って欲しく無かったと思う。止められない自分を責めたかもしれない。戻らないリュウを思い泣いたかもしれない。
もしかしたらそこでユウが?
ユリウス様はその考えに、双子が10才になった頃に気付いたと言う。ユリウス様は身を隠しお世話になっていた公爵にそれを伝え、双子が成人すると共に遺跡に戻り再度狭間を越えた。
異世界たる日本で再び薬を用意し、クリスティーネが妊娠する前に戻る為に。
*****
【ユリウス・龍治 side】
日本で再度薬を用意し、前と同じく同じ場所で自死を繰り返す。しかし中々生身のまま、異世界へ戻る狭間に到着出来ない。段々と焦りが生まれる。
もう戻れぬのか…。
数えきれぬ程の転生に疲れを感じた。毎回私を生み育ててくれる、束の間の両親にも申し訳無さが募った。その一瞬の隙をつかれたのだろう。己は魂になり狭間に漂っていた。慌てて薬を探す。当たり前だが無い。私は死んで魂になっていたのだから。しかも狭間に入り込んだ魂は、己の理の世界には戻れない。狭間で消滅するか、他の世界への道をみつけ入り込むしかない。クリスの世界へは行ける。既に道はつけてある。しかし薬が無い。異世界で生まれ変り、再度日本へ行き薬を得るべきか?
しかしもう気力がもたない…。
もうダメだ。脱力感が全身を襲う。思考も何もが無意味に感じた。
佑真。お前が私だけを狭間に落とさず、2人で薬を探しに来てたなら…。
クリスはもっと早くに良くなり、双子をうみ死ぬ事も無かっただろう。それ程に戻った日本は酷かった。辿り着いた日本は、大地震からはかなり復興していた。しかし大
しかし大地震による巨大建物抱懐と沢山の人々の消失は、世間に暗い影を落としていた。そんな中で薬を用意するのにどれだけの努力が必要だったか!混乱に乗じて私は色々と工作した。しかしここに佑真がいてくれたら…。2人で頑張れば成せる事も多かった。しかし佑真は約束を違え、私だけを狭間に押し込み逃げ去った。怖じ気ついたのか?私を嵌めたのかは解らない。
クリスは双子を生まねば死ななかった。クリスは佑真を好いていた。私への気持ちは兄への親愛の様な物。私は祝福すると伝えた筈だ。何故焦る必要があったんだ!私が薬を持ち帰るまで待てなかった?
佑真…。お前が憎い…。
思考が黒く染まる。何もかもが無意味に感じる。私の努力は無駄だったのか?クリスティーネにも行かないで欲しいと懇願された。只の己の自己満足だったのだろうか?
心が闇にのまれて行く…。
『人を憎むな。貴殿の魂が汚れてしまう。我は悲しい。そんな貴殿をみていたくはない。貴殿は気付けなかった。時間軸がバラバラでも、クリスティーネの生きていた場所へは戻れなかったのだ。戻れるのは己が存在した時間軸より後のみ。そして1度でも己が存在したら、その隙間の時間軸へは戻れない。クリスが死んだ時、貴殿は異世界にいた。初めの時に死ぬ前に戻れなかった。だからだ。可哀想だが、2度とこの世界では生きたクリスには会えない。クリスが死んだ後、貴殿はこの世界に存在してしまったからだ。何度も転生しても気付かなかったか?魂は1つのみ。己が異世界と日本で、同時に存在する事は出来ない。だから古の時間軸へは転生しない。転生も先の未来へだけだ。』
脳内へ直接響く荘厳な声。貴方は?
『貴殿が何処にも所属していない今なら、私も理を曲げ多少は介入できる。貴殿の魔力を底上げしよう。前回薬を得て戻った時間軸へ戻そう。もう一度運命を選び直すがよい。その位なら我でも戻せる筈だ。底上げした魔力を使えば、時間はかかるが遺跡を封印する事も出来る。または今回持ち込めなかった薬の代わりにもなる。万能薬の魔力としても使えるからな。また始まりの我が元へ戻り、日本の社でのんびり暮らす事も出来るぞ。魔力の使い方は貴殿に任せよう。クリスティーネの生きた時間軸へは戻せない。力及ばぬ我を赦せ。』
貴方は…。まさか竜神様?
『そうだ。信心深き我が社の守り主よ。己の心を信じよ。そして悔いなく生きよ。人を憎むな。弱気を正せ。』
有難うございます。竜神様…。
気付くと私は、青年姿で遺跡に佇んでいた。身なりを確認すると、龍治の姿ではない。此方の世界の色彩に儚げな容姿。日本では何度生まれ変わっても龍治の姿のままだった。この世界で生まれ変わったなのだろう。この世界では、この姿が私なのだろうか?しかも成長していた。話が早くてすむ。赤ん坊からで無くて良かった。
誰かが此方へ走ってくる。懐かしい顔だ。
「龍治君では無いのか…。」
残念そうに呟き落胆する顔。私には本当に懐かしい顔だった。遺跡に住み込み研究をしていた研究者と魔術師。しかし彼等からしたら、龍治が日本へ戻ってからさほどの時を経てはいない。前回薬を持ち帰り帰途した時には、彼らは本当に喜んでくれた。しかし今の彼らにその記憶は無い。私は龍治であることを隠し、今の容姿を考慮して、転移したハーフの留学生だと伝えた。
そこでコメコメ大商会初代と再び出会う。初代とは最初に界を越える際に会っている。しかし私は初代にも正体は隠したまま接した。初代は公爵様からの誘いで、この地に根付く決心をしていた。その話の流れで、クリスティーネの話を聞いた。やはりクリスは、男女の双子を生んで死亡していた。そして佑真はクリスの後を追ったと…。
やはり未来は変わっていなかった。と言う事はつまり…。
双子は未熟児で、特に女児の方は育たぬだろうと…。その為に3人は、古の万能薬を再現しようと研究をしていた。
万能薬の話を聞く。白い花までは成功している。後は魔力が足りぬだけだと。毎日魔術師が魔力を込めているが、まだまだ魔力不足だという。
魔力の使い方で運命を選び直す…。私は竜神様の言葉の意味を理解した。私が戻らねば双子は助からなかったのだろう。しかし私はここに存在している。見捨てる事等出来ない。
私はその花に己の魔力を注いだ。白い花が虹色になる。やがて虹色のプリズムローズが花開いた。
私の魔力量に驚愕する2人。
私は自身が神社の息子であった事。たまたま界を越える際、そこに奉る竜神様より魔力解放のお慈悲を戴いたと説明した。何故なら日本から来た異世界人には、魔力を放出出来ぬ事を知られていたからだった。
ならば貴方は勇者様だろうと、日本人の研究者は言う。神に膨大な力を与えられ、異世界へ転移するという勇者に聖女。各々が神より何らかの使命を与えられると言う。私がそんな使命は与えられなかったと答えれば、ならば神に間違えて殺されたのか?等と議論している。研究好きの彼等の話は尽きなかった。彼らは遺跡の遺物を集め整理していた。その中には沢山の読み物が有った。若者には異世界転移、転生の軽い読み物が大人気だったという。
あぁ…。
確か佑真も沢山読んでいたな。高校の学生鞄が、ライトノベルとやらでパンパンに…。因みに私は、佑真の高校受験の為の家庭教師だった。佑真は私の従兄弟でもあり、私の進んだ大学へ進学を希望していた。その為合格後も、試験前等には面倒を見ていた。
あの災害の日は、ドームで大学のイベントが有った。後学の為にと、佑真も見学に来ていたんだ。ドーム部分では大学院生による研究の発表や実演が華やかに行われた。展示ブースでは、各種の研究成果の発表や製作物の販売。業界や研究所等からも、沢山の出展や出店が出ていた。休日も重なり、併設の遊園地に集う若者に家族連れ。沢山の人々が流れ大混雑していた。そんな中に起きた大惨事。
更には二次災害とばかりの異世界への集団転移。それも巨大建物ごとだ。慌てふためく生き残り達。やがて魔物とやらに無惨に食い殺されてゆく。
生き残った者達は、建物の奥深くに隠れ息を潜めていた。やがて救い出されるまで…。
生き残りは公爵家に暫しお世話になり、徐々に其々の道を模索し散って行った。遺跡に残っていた研究者は、この時捜索隊にみつけて貰えなかった様だ。あの日バイオの研究発表で、ドームに出店していたと言った研究者。たまたま食品やサプリが沢山あった。それらを利用しかなり奥に隠れ住んでいた。そして魔術師と出会う。
私には使命等は無かったですよ。そう伝えた。だから私の魔力がお役に立てればと、彼等が研究するものへの魔力の供給を引き受けた。
虹色のプリズムローズは公爵家へ献上され、双子は命を繋いだ。私は公爵に感謝され、公爵家で面倒を見たい。双子の家庭教師をして欲しいと懇願された。しかし私にはこの世界での教養は無い。ならば一緒に学べばよい。そう言う公爵に押しきられた形で、私は客人として公爵家に住み込んだ。私は公爵家に住み込み双子を見守りながら、遺跡へも通い研究を手伝っていた。
私が魔力を供給するものには、遺跡を護るゴーレム達も含まれていた。その武骨なゴーレム達は、やがて幼児の姿となる。魔力を持つものは総じて寿命が長い。その為か私は中々容姿が変化しなかった。だから気付かなかった。
周囲の人々が年を重ねていた事に…。
赤子も少女になり、成長していた事に…。
ある日、公爵様に個人的に私室へ呼ばれた。大切な話が有ると言う。
「君は孫娘の事をどう思っているかね?」
突然の質問に驚く。
「孫娘は君が好きだと言う。結婚したい好きだそうだ。出来るなら私はその気持ちを叶えてやりたい。しかし君は娘を…。龍治君。始まりはクリスティーネの代わりでも構わない。孫娘を結婚の対象には見れないかね?」
!?!?
私を好き?それだけでも驚いたが、公爵様が私を龍治と呼んだ事に驚愕した。私は偽名を使用していた。姿もまったく違っている。なのに気付いていた?しかし何故?
「君は龍治君だよ。姿が変われど私には解る。孫娘は前回君が娘の為に異世界に戻った時は半狂乱になったよ。成人したから告白するつもりだった。母が生きる時代にの?リュウにとって私は、やはり母より軽いんだと涙してね。」
確かにそうだ。私はクリスティーネが生きてる事だけを考えていた。もしクリスティーネが妊娠前に健康になったら?クリスが命をかけて生んだ、病弱だった双子は生まれなかったかもしれない。私は何て残酷な事を…。
しかしなぜそのことを公爵が知っている?まさか覚えている?
「君が気に病む事では無いよ。送り出した私の責任だ。孫達が生まれなくなる可能性など、あのときは思い付きもしなかった。クリスティーネが戻ってくるかもしれない。それしか頭に無かったんだ。君に無体を強いる上、孫達が存在しない可能性に微塵も気付きはしなかったのだから……」
「公爵様は何故私が龍治だと?」
「私は日記を書いていてね。何故かその日記が、ある日突如未来日記になったんだよ。誕生したばかりで生死の境をさ迷う孫達が、なぜか成人した日までの日記が綴られてるんだ。その理由は龍治君が異世界から薬を持ち帰ってくれたから。クリスには間に合わなかったが、その薬で孫達を癒してくれた。更には成人するまで孫達の父親代わりをしてくれていた。さらには再度クリスのために薬を……」
日記……
「娘が死に孫達は死にかけている。未来予知等信じてはいなかったが、日記を綴る字は確かに私の直筆何だよ。その不思議な未来日記は、私の一縷の希望だった。異世界の薬が万能薬に変わったけど、君は戻って来てくれ孫たちを癒してくれた。私は君を見て、日記は真実だったと確信したんだ。本当に苦労を掛けてしまったね。君は娘のために…。」
「しかし今の私は龍治の姿では有りませんよ。」
「そうだね。だから今まで確信できなかったんだよ。でも君を見る度に龍治君を思い出すんだ。雰囲気が龍治君そのものなんだよ。見た目じゃ無いんだ。そして私の日記を読んだ孫娘の言葉で確信した。孫娘も君は日記の中のリュウだと言い張っているよ。私を育ててくれた龍治パパだとね。そう。消えた過去だけど、龍治君は孫達の命の恩人で父親代わりだったよね?」
公爵様…。
「やはり君は龍治君だよ。此方の世界でも転生したのかい?異世界での転生では、容姿はほぼ変わらなかったと聞いたはず。苦労させて済まなかった。許して欲しい。」
公爵様は私の手を取り頭を下げた。
公爵様は言う。孫娘は可愛い。しかし私の気持ちを考えたら無理強いは出来ないと言う。
確かに彼女は可愛い。しかし私の愛は親愛の愛。父親としての愛なんだ。ましてや、クリスティーネの代わりに何て出来ない…。
若い彼女の未来に、年老いた私は必要ない。
私は決心した。遺跡に戻ろう。遺跡に住むお2人と研究を続けよう。何時か日本のあの場所に続く穴を塞ぎ道を閉ざしたい。時折死した彼方からの魂が、此方へ迷いこんでいる。多分私が狭間に道筋を作ってしまったからだろう。そして遺跡を護るゴーレム達。研究者達を癒している、可愛い子供達。魔力は幾ら有っても足りないだろう。竜神様より戴いた慈悲。私の魔力は遺跡の為に使おう。
公爵様は私の意思を尊重して下さった。私は遺跡へ戻った。
やがて公爵家の双子が、それぞれ幸せになったと聞いた。私は再度プリズムローズを作りティアラにした。大商会の初代からの献上品として、もしもの時の為にと公爵家へ贈って貰った。
私の死期は近い。多分狭間越えで魂に負荷がかかったのだろう。または魔力を毎日空になるまで使いきっていたからだろうか?身体が痛むと言うよりも、魂の内面から崩れ落ちる様な痛みを日々感じていた。
私は遺跡で死んだ。遺体は湖に沈めてくれと頼んでいた。魂は…。気付くと私の魂は、永遠と狭間を漂っていた…。もう何も考える必要は無い。私のすべき事は終わった。心残りは、遺跡を封印出来なかった事。しかし皆に後を任せられた。もう良い。疲れた。このまま狭間で眠ろう…。私は白い空間に全てを委ねた。
「こちらへ来て。」
「まさか迷ってるの?道はこちらよ。私は何時までも待ってる…。」
そう。確かに聞こえたんだ。誰かが眠り続ける私を呼ぶ声が。
気付くと私は生まれ変わっていた。
荒廃しきった下衆達が蔓延る自称聖国へ。
転生は通常同じ国での場合が殆どだ。私の魂は此方に呼ばれたのか?遺跡は中間点だ。魂が迷ったのだろうか?
まあ良い。クリスティーネ。君は生まれ変わっているのだろうか?君が私を呼んでくれたなら嬉しい。もしまた今生で再び出会えるなら…。貴女に一目会ってから逝きたい…。
*****
「ブライアン殿!貴殿と我国の姫との婚約は破棄させて貰う!理由は簡単だ!ローズマリーとの不義密通だ!しかも無理矢理だそうだな!証拠はあがっとるぞ。そんな輩に大事な姫は渡せん!」
「ブライアン様…。」
「さあ姫よ。これで貴女は私の花嫁だ。こちらへ来い!」
「嫌…。私は…。」
「全く…。嫌がる女性を無理矢理なんて野暮ね。ロジャース!姫をあちらへ!リーダーはボサッとしてないで、早くそのゲスを押さえて!ブライアンはボケッとするな!貴方も姫を守りなさいよ!」
「「ああ。任せとけ。」」
「だってロジャースがジャマ…「ウダウダ言うな!男なら何も言われなくても守れ!この軟弱者が!」…。姉さんの鬼ー!!」
ブライアンが姫様の元に走り出す。
・・・・・!!
「お父さま?」
姫さまが何かを呟いた。
「お父さま助けて!!」
え?姫さまのお父様は下衆王よね?お父さまって聞き間違いかしら?
制止するロジャースを押し退け駆け出す姫。駆けつけるブライアンが、お父さまの筈は無い。しかし実父の王に助けを求める筈も無い。案の定姫さまは、王達とは反対の方へ駆けてゆく。
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って…。あれれ?
姫さまはブライアンを通り越し、更に先に駆けて行く。宙を切るブライアンの両腕。
・・・・・。
ブライアン?どういう事?
・・・・・。
姉さん?僕も解らないよ?
・・・・・。
・・・・・。
静まり返る会場内。ここは初々しい婚約者同士の感動の場面では?
「お父さま大好きー!」
哀れブライアン…。
って姫様は何処まで走るのー?
*****
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