13番目の神様

きついマン

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一章

ギルド

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「ここが冒険者ギルドよ」

 アリサから紹介を受けたその建物はとても大きく、かなりの規模だった。人の出入りも激しくかなり賑わっているみたいだ。
 もちろん街中にあった装飾が施されているのですごく美しい。
 ファンタジー系のゲームに出て来そうな建物で、実に胸が踊る。

「さて、中に入るわよ。」

 重厚な扉を開けて中に入ると、そこには酒場のような雰囲気をした木造の空間が広がっていた。中にいる人は、掲示板を見ていたり、酒を飲んでいたり、ナンパしていたり、十人十色だ。とても賑やかしい。

「これはすごいな…、いかにもファンタジーって感じだな。」

「すごい活気でしょ、街で一番大きな建物なのよ!ペルセポネ城を除いてだけどね!」

「あの城の名前、ペルセポネ城っていうのか。」

「そうよ、この街の守護神はペルセポネ様なの。ペルセポネ様のおかげで、この街は活気に溢れてるのよ。」

 ついさっき知り合った神様だな。街の名前もコレーだし、もしかしたら地球の神話か?ペルセポネは12番目とか言っていたが、オリンポスの12神には入ってなかったような…

 俺はいろいろと考えつつ、アリサとともに受付へ向かった。

「アリサさん、おかえりなさい!」

 受付の女性がアリサを見つけてすぐに話しかけて来た。こちらの外見もまた美しい。アリサが美人系だとしたら、話しかけて来た女性は可愛い系、といった感じだろう。

「ただいまセリス、暴れている《サンダーベア》の討伐、完了よ。戦利品のツノも納品するわ。」

 受付嬢の名前セリスっていうのか、覚えとこう。

「確かに受け取りました~、こちら報酬の銀貨10枚です!」

 この世界の通貨だ。銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨一枚、金貨5枚で大金貨1枚という計算らしい。話を聞いた感じだと、銀貨1枚が日本円1万円分というところだろう。

「ありがとう、またいい仕事頼むわ。」

「了解です~、アリサにしか頼めないようなの持って来ますね~。ところで、そちらの方は?」

 突然話がこちらに振られて、焦る。

「この人はアレク、”迷い人”よ。さっき魔物に襲われていたから助けたのよ。」

 アリサが説明してくれた、助かる。

「そうなんですか…、大変でしたね…」

「あぁ…大変だったよ。だけどこれからは自分の身も守りたいし、冒険者登録をしたいんだけど、いいかな?」

「了解ですよ!少し待っててくださぁい!」

 そういって彼女が裏から持って来たものは、

「板?」

「知らないんですよね、教えますね!」

「冒険者になるためには、適正職業とステータスを見る必要があるんです。例えば

適正職業:農家
ステータス:オール5程度

 だと、モンスターと戦ってもH級にすら勝てません。だけど

適正職業:剣士
ステータス:オール30程度

 ならH級になんて負けません。こういう風に冒険者になれるのは、職業、ステータスともに適している人だけなんですよ!」

 聞いていないし、なれるわけがない。俺はひ弱な地球人だしな。ペルセポネさん、俺は一体どうやって世界を救うんですかね?

「とりあえず、持って見るです!」

 セリスがステータスプレートを俺に渡して来た。
 ええいっ!ままよ!どうにでもなりやがれ!

 手に持つと、プレートに文字が浮かび上がって来た。見るのが怖かったのですぐにセリスに渡した。

「え…?これは一体…?」

「どうしたのセリス、そんなに驚いて。」

 驚くほど弱かったのだろうか、不安になってきた。本当に俺はこの世界で生きていけるのだろうか…あぁ、不安だ。

 そんな不安な気持ちをかき消すかのように、セリスが叫んだ。

「アレクさん!!冒険者、合格です!!これからはH級冒険者として頑張ってくださいね!私、裏でいろいろ用意してきますので、ここでお待ちください。あ、ステータスプレートはお返しいたしますね!それでは失礼します!」

 そう早口で言って、セリスは裏方へ消えてしまった。

「えらく興奮してたな、どうしたんだ?」

「さぁ、わからないわ。あ、私にも見せて!」

 アリサにプレートを差し出す。プレートに目を落としたアリサは苦笑いを浮かべながら頷き、何かに納得していた。

「…これじゃあセリスも驚くわね…アレクも自分で確認したら?」

「あ、あぁ、そうだな。冒険者にはなれるみたいだし、もう見て見るか。」

 そこには、自分のステータスが浮かび上がっていた。

アレク
冒険者LV 1

体力 50
力  30
知恵 500
精神 2500
魔力 500

適正職業:神技使い

スキル
神技

 なんとなくやばいってことだけは伝わった。
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