13番目の神様

きついマン

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二期 四章

来訪者

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 ギルドに戻りロクウェルのコアを渡し、報酬をもらった俺たちはすぐに宿に残りのお金を払いに行った。

「はい!たしかに!しかし、お前さん達なかなかの腕みたいだな!まさか本当に間に合うとは…」

 間に合うと露ほども思ってなかった様子の店主が手を叩いて俺たちを歓迎していた。

「ついでと言っちゃなんだが、ギルドにこれを届けてくれないか?」

 俺たちの仕事に味をしめたのか、追加でお使いを押し付けてきた。

「それは?」

「なに、大したもんじゃ無いよ!じゃ、頼んだよ!あ、くれぐれも中は見ないでね!」

 小さな袋を渡してきた。
 半ば強引にそれを俺たちに渡した店主は俺たちの後ろで待っていた客の案内を始めた。

「ん~いいように使われちまったなぁ?」

 袋をぶらぶらさせながら溜息をつく。

「一体なにが入っているのかしら…?」

 アリサが袋を眺めながら呟く。確かに、何かは教えてもらえなかったからきになる。

 手触りは袋の上からじゃ流石に分からないし、見た目も球体のような形と言うことしかわからない。

「中は見ちゃダメですよう?言われたんですから。」

 袋をまじまじと見つめている俺とアリサに釘をさすセリス。

「大丈夫だよ!」

「本当ですかぁ?」

 ジト目で見続けるセリス、信用度が薄い。

「ま、とりあえず持って行ってやるか。」

 俺たちは渋々ギルドに戻った。


 ギルドではちょっとした事件が起きていた。

「おい!俺が誰だか知らねえのか?!いいからクレイスを呼んでくれ!!」

 受付で喚き立てるガタイのいい男冒険者がいたのだ。

 どの世界にもみっともない奴はいるものだな。

「だから今は療養中ですので…、あっ!アレクさん達!説明してください!!」

 急なとばっちりに見舞われる。

「ちょ!?なんで俺達!?」

「アレク…だと?」

 俺の名前を聞いたその大男がずいっと振り向いてこちらへずんずんと向かって来る。
 その顔は見知ったものであった。

「村長!!」

 その大男の正体はレイムブルグの村長だった。

「久しぶりじゃねえかぁ!!元気みてえだな!」

 俺の肩をバンバンと叩く村長。

「そっちこそ!相変わらず豪快だな!」

「ああ!いや、そんなことよりお前が説明してくれんのか?クレイスに会えない理由!」

「落ち着けよおっさん!何でそんなにクレイスに会いてえんだ?ていうかクレイスと知り合いなのか?」

 顔をぐいぐい近づけながら俺に問い詰めて来る。近い、おっさんの顔が近い。嫌すぎる。

「とりあえず離れてくれ!!」

 「お、おうすまない」と言って離れる村長。
 俺も少し落ち着いてきたが、どうやらギルド内がまたガヤガヤとしているみたいだな。一日で二回も目立ってしまった。

「クレイスなら今本当に療養中だよ。ほんの2日前に事件が起こってな。」

「本気で言ってんのか…、クソっどうしたら…。」

 拳を握りしめ俯く村長。

「何か…あったのか?」

「実はな…、村の近くの洞窟、ほらお前たちが悪魔を撃退したあの洞窟だ。あの洞窟の壁画覚えてるか?」

 壁画…?そういえばそんなものもあったな…。

「それがどうかしたのか?」

「あの一件以来見張りを立てて居たんだが、急に壁画が光り始めたらしくてな…。それからというもの、高位の魔物が多発しているんだ…。」

「なるほど…、助けを呼ぶためにクレイスに会いにきたのか…。今の状況は?」

「今現れているのはまだこっちで対処出来るんだが…だんだん強くなっていてな…おそらくこのままのペースだとクレイスぐらいにしか…」

 村長はここまで話して何かに気づいた。

「…お前、強かったよな?」

「…はい?」

 俺に頭を下げてこう言った。

「頼む…俺たちに力を貸してくれ…」

「…いいぜ、俺に出来ることなら、任せてくれよ。」

 俺に、な。

「ほ、本当か!!助かるよ!!」

「出発は?」

「明日早朝になる、それまでに準備しておいてくれ!」

 俺は一つ思い出した。

「そういえば…まだ名前、知らなかったな?」

 そう、このおっさんの名前を聞いていなかった。

「ああ、まだだったな。遅れたが、俺の名前はゲイン。よろしくな!」

「ああ、改めてよろしく頼む!」

 …ところで、

「おっさんもしかして有名人?」

 ゲインが名乗ってからさらにギルド内がざわつき始めたので少し疑問に思った俺は聞いてみた。

 ゲインは
「ん、まあ、な。」
 とだけ答えた。

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