999 / 1,038
998
しおりを挟む
「コピーさせないならさせないで君の自由だと思うけど……ーー正直、リアーヌが守護のギフトコピーしない方が好都合な部分もあるし?」
「……え?」
ゼクスの言葉に大きく反応したのはリアーヌだった。
ベッティも少しの反応は見せていたが、今は自分のこれからが気になるようだ。
「ーーだって守護持ちだよ? どうしたってこれからリアーヌへの干渉が入る……他国に出たり旅行したりーー多分、手続きが面倒になるんだよねぇ……」
「ーーコピーすんのやめましょう!」
(きっと、その手続きとやらを私がすることは無いだろうからその辺りはいいんだけど、そのせいで私だけアウセレに行けないとかになったらどうするの⁉︎ 本気で王家を恨んでやるんだから……!)
「……本当アウセレ好きだよね?」
リアーヌの考えを的確に理解したゼクスは乾いた笑いを浮かべる。
「大好きです!」
「ーーってわけだからさ? こっちとしてはコピーしないメリットだってあるんだよねー?」
ゼクスにヘラ……と笑いかけられ、ベッティの頬が大きくひきつる。
ハクハクとなんどか口を開閉させてから無理やり言葉を捻り出す。
「あ、貴方……ーー貴族のくせにそんなこと言っていいの⁉︎ これっていわゆる王族からの命令なんでしょ⁉︎ なのに「出来ませんでしたー」とか言えるの⁉︎ コピー出来なきゃ困るのはアンタたちのほうなのに、適当言わないでよっ!」
「この状況でリアーヌにそんな王命なんか出るわけないだろ……それに、コピーの必須条件は本人の許可だよ? 「君が許可しないから出来ませんでした」でおしまいだよ。 ……実際君は拒否してるわけだし? 証人なんかいくらだっているし?」
周りを見回しながら言うゼクス。
そんなゼクスに同意するように護衛たちが頭を下げ、給仕のために同席していたメイドたちも会釈するように軽く頭を下げた。
「そ、そんなの……」
モゴモゴとさらになにか言葉を言い連ねようとするベッティを笑顔で牽制しながらゼクスはさらに言葉を続ける。
「それにさ? きっと陛下や他の王族の方々だって、今すぐに守護の力をリアーヌに持って欲しいわけじゃないと思うんだよねー。 そりゃ早いに越したことはないけど……守護って、この国が危険に晒されないなら一生必要のない能力だろ? だったらコピーするのは五年後だって十年後だって問題ない。 ーーだろ?」
「ウソよ……うそ。 だって、守護のギフトは特別なものなんだから!」
何度も首を横に振りながら、不安そうに否定するベッティに、ゼクスは軽く首をすくめながら淡々と返す。
「……それは否定しないけどーーでも、明日や明後日に必要となる能力でもないだろ?」
「……え?」
ゼクスの言葉に大きく反応したのはリアーヌだった。
ベッティも少しの反応は見せていたが、今は自分のこれからが気になるようだ。
「ーーだって守護持ちだよ? どうしたってこれからリアーヌへの干渉が入る……他国に出たり旅行したりーー多分、手続きが面倒になるんだよねぇ……」
「ーーコピーすんのやめましょう!」
(きっと、その手続きとやらを私がすることは無いだろうからその辺りはいいんだけど、そのせいで私だけアウセレに行けないとかになったらどうするの⁉︎ 本気で王家を恨んでやるんだから……!)
「……本当アウセレ好きだよね?」
リアーヌの考えを的確に理解したゼクスは乾いた笑いを浮かべる。
「大好きです!」
「ーーってわけだからさ? こっちとしてはコピーしないメリットだってあるんだよねー?」
ゼクスにヘラ……と笑いかけられ、ベッティの頬が大きくひきつる。
ハクハクとなんどか口を開閉させてから無理やり言葉を捻り出す。
「あ、貴方……ーー貴族のくせにそんなこと言っていいの⁉︎ これっていわゆる王族からの命令なんでしょ⁉︎ なのに「出来ませんでしたー」とか言えるの⁉︎ コピー出来なきゃ困るのはアンタたちのほうなのに、適当言わないでよっ!」
「この状況でリアーヌにそんな王命なんか出るわけないだろ……それに、コピーの必須条件は本人の許可だよ? 「君が許可しないから出来ませんでした」でおしまいだよ。 ……実際君は拒否してるわけだし? 証人なんかいくらだっているし?」
周りを見回しながら言うゼクス。
そんなゼクスに同意するように護衛たちが頭を下げ、給仕のために同席していたメイドたちも会釈するように軽く頭を下げた。
「そ、そんなの……」
モゴモゴとさらになにか言葉を言い連ねようとするベッティを笑顔で牽制しながらゼクスはさらに言葉を続ける。
「それにさ? きっと陛下や他の王族の方々だって、今すぐに守護の力をリアーヌに持って欲しいわけじゃないと思うんだよねー。 そりゃ早いに越したことはないけど……守護って、この国が危険に晒されないなら一生必要のない能力だろ? だったらコピーするのは五年後だって十年後だって問題ない。 ーーだろ?」
「ウソよ……うそ。 だって、守護のギフトは特別なものなんだから!」
何度も首を横に振りながら、不安そうに否定するベッティに、ゼクスは軽く首をすくめながら淡々と返す。
「……それは否定しないけどーーでも、明日や明後日に必要となる能力でもないだろ?」
26
あなたにおすすめの小説
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
悪役令嬢の断罪――え、いま婚約破棄と?聞こえませんでしたわ!
ちゃっぴー
恋愛
公爵令嬢アクア・ラズライトは、卒業パーティーの最中に婚約者であるジュリアス殿下から「悪役令嬢」として断罪を突きつけられる。普通なら泣き崩れるか激昂する場面――しかし、超合理的で節約家なアクアは違った。
《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?
桐生桜月姫
恋愛
公爵令嬢たるクラウディア・ローズバードは自分の前に現れた天敵たる天才な義弟と継母を追い出すために、たくさんのクラウディアの思う最高のいじめを仕掛ける。
だが、義弟は地味にずれているクラウディアの意地悪を糧にしてどんどん賢くなり、継母は陰ながら?クラウディアをものすっごく微笑ましく眺めて溺愛してしまう。
「もう!どうしてなのよ!!」
クラウディアが気がつく頃には外堀が全て埋め尽くされ、大変なことに!?
天然混じりの大人びている?少女と、冷たい天才義弟、そして変わり者な継母の家族の行方はいかに!?
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
たとえ、灰になろうとも――推しと炎に包まれる悪役令嬢に生まれ変わった話――
ロ
恋愛
「推しに殺される悪役令嬢に生まれ変わったみたいだけど、推しを推すのに忙しくてそれどころではありません!」
推しに殺される悪役令嬢、レミニシアに生まれ変わったアラサーヲタク、もとい私。
このままだと推しは《魔の王》に覚醒して、私は悪役令嬢として推しを憎んで、推しを殺そうとして、推しに殺される!?
推しの幸福のため、私の安らかな老後のため、フラグというフラグを叩き折ってみせます! というお話。
――――私の人生は、欲しいものほど奪われる人生だった。兄様の幸福以外、望んだりしないから、せめてこの願いだけは叶えさせて。
ムーンライトノベルズにも投稿しております
【完結】ゲーム序盤に殺されるモブに転生したのに、黒幕と契約結婚することになりました〜ここまで愛が重いのは聞いていない〜
紅城えりす☆VTuber
恋愛
激甘、重すぎる溺愛ストーリー!
主人公は推理ゲームの序盤に殺される悪徳令嬢シータに転生してしまうが――。
「黒幕の侯爵は悪徳貴族しか狙わないじゃない。つまり、清く正しく生きていれば殺されないでしょ!」
本人は全く気にしていなかった。
そのままシータは、前世知識を駆使しながら令嬢ライフをエンジョイすることを決意。
しかし、主人公を待っていたのは、シータを政略結婚の道具としか考えていない両親と暮らす地獄と呼ぶべき生活だった。
ある日シータは舞踏会にて、黒幕であるセシル侯爵と遭遇。
「一つゲームをしましょう。もし、貴方が勝てばご褒美をあげます」
さらに、その『ご褒美』とは彼と『契約結婚』をすることで――。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
もし「続きが読みたい!」「スカッとした」「面白い!」と思って頂けたエピソードがありましたら、♥コメントで反応していただけると嬉しいです。
読者様から頂いた反応は、今後の執筆活動にて参考にさせていただきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる