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そんなリアーヌに苦笑を浮かべながらゼクスは話を続けた。
「ーー一始めはさ? 行動で示していけば結果が出ると思ってたんだ……ーーあの時は言葉で何を言ったって信用なんてしてもらえなかっただろうし……ーー白状しちゃうと、最初はリアーヌ本人より、君のその立場やギフトの能力のほうが魅力的だった……ーーボスハウト家の長女でコピーのギフト持ちーーほかからの横槍が入れられないように婚約って鎖で繋いじゃえーって……」
「……ですよねー?」
(知ってたし……ちゃんと分かってたし……夢なんて見てねぇし!)
どことなく投げやりな態度になったリアーヌにゼクスは慌てて言葉を重ねた。
「でもね? 最初にご両親の前でも誓ったけど、たとえ王族からだろうとも君を守ってみせるって言葉に嘘はなかったし、今だってそう思ってるよ⁉︎」
(……えっ? ーー私そんな格好良いセリフ言われたことありましたっけ⁉︎ いつの話ですか⁇)
「ーー今の俺には……もちろんラフィナート家にも……リアーヌ、君が必要なんだ。 失いたくない」
「ーーありがとうございます……?」
首を傾げながらお礼の言葉を口にするリアーヌに、ゼクスは自分の気持ちの十分の一も伝わっていないことを悟り、覚悟を決めたように軽く息を吸い込む。
そしてリアーヌの瞳を見つめながら一気に言い放った。
「ーー俺は君と家庭を持ちたいんだ」
「へぁっ⁉︎」
「……言葉にするのってちょっと恥ずかしいね……?」
ガクンッと大きな口を開けて驚くリアーヌに、頬を染めながら照れ臭そうに頭をかくゼクス。
いっそ清々しいほどにそこに意志の疎通は欠片ほども感じられなかった。
「ーー展開が早い⁉︎」
(これがいわゆる超展開⁉︎)
混乱しきりのリアーヌに、ゼクスはなおも言葉を続ける。
「ーー早いかな? 俺は遅すぎたぐらいだと思ってるよ⁇」
「それはないかと……」
「ーーねぇ知ってた? 俺、結構前からリアーヌのこと好きだったんだよ?」
「…………はい?」
「あー……そんな色気ない反応しちゃう感じだー?」
しょぼん……と眉を下げたゼクスは悲しそうに笑いながら肩をすくめる。
その仕草があまりにも切なくて、大きく罪悪感を刺激されるリアーヌ。
「や、あのっえっと……ーーいつからだったのかな? とか、その……どこらへんをなのかな⁇ とか考えちゃいまして⁉︎」
「ーーそれは……ですね?」
(え、待って? ゼクスの顔が赤いんですけど⁉︎ ……もしかして本気で照れてらっしゃる……? ーーいや演技……⁇)
「ーーそんなに見るのは禁止でしょー?」
ジッと自分の顔を見つめるリアーヌに、ゼクスは耳まで真っ赤にしながら手や腕で顔を覆い隠そうとする。
「ーー一始めはさ? 行動で示していけば結果が出ると思ってたんだ……ーーあの時は言葉で何を言ったって信用なんてしてもらえなかっただろうし……ーー白状しちゃうと、最初はリアーヌ本人より、君のその立場やギフトの能力のほうが魅力的だった……ーーボスハウト家の長女でコピーのギフト持ちーーほかからの横槍が入れられないように婚約って鎖で繋いじゃえーって……」
「……ですよねー?」
(知ってたし……ちゃんと分かってたし……夢なんて見てねぇし!)
どことなく投げやりな態度になったリアーヌにゼクスは慌てて言葉を重ねた。
「でもね? 最初にご両親の前でも誓ったけど、たとえ王族からだろうとも君を守ってみせるって言葉に嘘はなかったし、今だってそう思ってるよ⁉︎」
(……えっ? ーー私そんな格好良いセリフ言われたことありましたっけ⁉︎ いつの話ですか⁇)
「ーー今の俺には……もちろんラフィナート家にも……リアーヌ、君が必要なんだ。 失いたくない」
「ーーありがとうございます……?」
首を傾げながらお礼の言葉を口にするリアーヌに、ゼクスは自分の気持ちの十分の一も伝わっていないことを悟り、覚悟を決めたように軽く息を吸い込む。
そしてリアーヌの瞳を見つめながら一気に言い放った。
「ーー俺は君と家庭を持ちたいんだ」
「へぁっ⁉︎」
「……言葉にするのってちょっと恥ずかしいね……?」
ガクンッと大きな口を開けて驚くリアーヌに、頬を染めながら照れ臭そうに頭をかくゼクス。
いっそ清々しいほどにそこに意志の疎通は欠片ほども感じられなかった。
「ーー展開が早い⁉︎」
(これがいわゆる超展開⁉︎)
混乱しきりのリアーヌに、ゼクスはなおも言葉を続ける。
「ーー早いかな? 俺は遅すぎたぐらいだと思ってるよ⁇」
「それはないかと……」
「ーーねぇ知ってた? 俺、結構前からリアーヌのこと好きだったんだよ?」
「…………はい?」
「あー……そんな色気ない反応しちゃう感じだー?」
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その仕草があまりにも切なくて、大きく罪悪感を刺激されるリアーヌ。
「や、あのっえっと……ーーいつからだったのかな? とか、その……どこらへんをなのかな⁇ とか考えちゃいまして⁉︎」
「ーーそれは……ですね?」
(え、待って? ゼクスの顔が赤いんですけど⁉︎ ……もしかして本気で照れてらっしゃる……? ーーいや演技……⁇)
「ーーそんなに見るのは禁止でしょー?」
ジッと自分の顔を見つめるリアーヌに、ゼクスは耳まで真っ赤にしながら手や腕で顔を覆い隠そうとする。
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