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ファンタジーパロ
■触手と兄は使いよう_02
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「……ッ、にーさま。息しろッて」
「あ、っぅぐ……はっ、あ……」
「息吸ッて。ゆッくりな」
「ひぅ――ひっ、ッ……あ、っあ」
「しんどいのは最初だけだから。な? つーか、俺もキツイッて……」
「う……っごめ、ッは、かは……っは」
「謝んねーでいいから力抜いて息してろ」
「ん、っはっ、はー……」
半開きの唇から唾液を滴らせながらもナオは胸を上下させる。掠れた呼吸音を懸命に整えさせ、震える手でロキの上着を握り直した。
体内におさまる強い異物感に腹筋が痙攣し、内腿の筋を突っ張らせるも力を抜こうとナオは灼ける肺に酸素を送る。
「兄様。気持ちいーッて言いな」
「はっ、……あ、え……?」
「気持ちいい」
「はぁ、っん、き、もちいい……」
「気持ちーな」
「ッ――っふ、っ気持ちいい、よ」
「ん、良い子。そのまま俺に教えて?」
「あっ……!」
紅潮した耳の形を舌先で突いてから唇で喰む。
歯を立てずに唇だけでくすぐり、吸い付いて唾液で湿らせればナオの背筋がぞわぞわと反った。身を炙る快楽に足の指を丸めて股関節を甘美に跳ねさせる。
「ッ、にーさま?」
「はっ、あ……き、もちい……っあ」
言われた通り、もはや機械的と称しても良いほど気持ちいいと上擦る呼吸音に乗せて繰り返すナオの背中と臀部にロキは手を添えた。
ペットから生えた触手を確認し、ナオの背中を二度叩く。
「兄様。この感覚が気持ちいいッて忘れんなよ?」
それだけ伝え、ロキはベッドに寝かせていた上体を起こす。モノが抜けないようにナオの身を抱え重心の位置を素早く正すと、臀部を支えていた手を離した。
「ッぁああ――――!」
ずん、と。
自分の体重でソレが奥まで飲み込まれ、しかも慣れない異物混じりの激烈な負荷にナオが焦点を酷く歪ませた。
いつもより開いた結合部の隙間からぶちゅりと濃度の高まった濃い粘液が爆ぜ、そのままぐぶぐぶと泡混じりに溢れ垂れる。
「ァ、っひ……あっ、っ――……」
「は……ッ、にーいさま。気持ちいいは?」
「ううっ、っ――ぁ」
「言ッて?」
「ひっ!」
強張る身体に反して快楽を受け入れて淫らに痺れる狭苦しい腹内を二、三度ロキが力任せに突き上げれば、蕩けていたナオの中はきつく収縮する。
「ッ!」
ナオが声も出せずに生理的な胴震いを起こす。ロキの肌に吐き出された白濁がぶつかった。
「あーあッ兄様ズルくね?」
「はッ、ぁ、――……ん、なさ、ぃ……っ、ッ」
「気持ち良かッた?」
「ふ、っ、はあ……よ、かった……」
「ならいーや」
掠れ切った絶え絶えの喘ぎに弱った言葉を乗せるナオの背中を撫でてやれば、ナオの肩が深く落ちた。
引くつく内側はまだ熱がこもったまま。異物ごとロキのモノを深く咥えており、とろみの強い蠱惑的な圧迫感にロキは息を吐く。「コレ結構効くなー」とペットを一見してぼやいた。
「兄様。俺もしんどいかも」
「? え……っ?」
「気持ちいッてちゃんと言えよ? すーぐ分かんねーッて言うのなしな」
「ひゃ――!」
ロキは体重をずらし、一本余計に入っているせいで狭さの増している内側を無理に割り開く。すると触手も泥濘む身をぐにぐにと捻り、窄まる奥へと押し進んだ。
びくん! とナオの背が反る。
「! ぁあ……っ待っ――ぅあ!」
「ッ、違うだろにーさま?」
「ひっ! あ! ッきもちぃからっァ――ひっ、ぁ、ま、まって……っ!」
「ん? じゃあ俺動かねーから触手だけ動かす? そッちのがキツくね?」
「あぁああ――!」
にゅるっと肉厚な粘膜が肉壁越しに膀胱へと圧を掛け、奇異な感覚をナオに与える。
「ひッ――――!」
甘苦しい衝撃にナオは再び絶頂を迎え、けれども今度は何も出さずに内側だけの刺激で達した。
悶える肉の締め付けにロキも奥歯を噛む。
「にーさまッ……良すぎて俺もキツイッてば」
「――っやっ、あっゃ……!」
全身を襲う甘やかな暴力に筋繊維を痙攣させ、ナオはぐずる子供のように髪を左右に乱した。
「にーいさま。俺の服掴んでるの忘れてね? 暴れると俺が傷付くかもよ」
「っ! ひあ! あっぐ――ッア!」
「ん……っ、はあ、スッゲー反応イイけどもしかして深いトコ入ッた?」
「あぅっ、あっ……ぅぐッロキっ、だめ……これ、っむり……ごめんなさ、っひぅ!」
「んー……兄様なにもしてねーし。謝られたッて許すことねーよ?」
「やッ! ひぁっむりぃ……わかんなっ――」
「気持ちいいだろ?」
「ひっ、っ、うう……っ、き、気持ち、いいっ、から……ゆるして……っ」
「だから、許すもなにも兄様悪いこともしてねーッて」
しゃくり上げるナオは随分と思考が焼かれているらしく、ロキの言葉をうまく飲み込まずに謝り続ける。
どうやら見た目以上に催淫効果が染み込んでいる様子で、まともな意識が保てていないナオの背をロキはあやす手付きで撫でた。
反射的にぶるりと身を震わせ、ナオは身を丸める。
「――――っ、っ」
結腸ギリギリまで入り込んだ触手のせいで性感帯とは駆け離れたところでも悦を感じ、触れただけで浅くイク。快楽神経が過剰になりすぎて、なにをどうされても絶えず絶頂してしまっているらしい。
「はッ、あ、ぁ……っひ、ぅっ」
「刺激強すぎて変な癖ついたらいやだからあんま深くはし過ぎたくねーんだよなァ」
ロキは触手をくねらすペットにぼやく。
かと言って、ペットにそこまでの加減は期待してはいない。してしまったのならばたまには良いかと考えを改めた。別に初めてそこでするわけでもない。
物覚えの良い兄の身体をロキは緩慢に撫でる。
「そりゃまあ流石にキツイか。ここらまで入ッてんじゃね?」
「ぅあ、っ! っ! ――あっ、っ!」
「撫でてるだけじゃん」
臍から指をつーと落として腹部の筋肉をなぞれば、腹筋の震えがロキの指先に伝わってきた。
連動して内側もじくじくと柔肉が疼き、自らの生理的な身体の反応にナオは身悶える。
「兄様。触手どこ? ここ? 流石にここまで突ッ込まれてたら落ちてるか。兄様敏感だもんなー。もうちょい下?」
「やっ、ぁ――っ、ぃま触らなッンン!」
「腹撫でられただけでイッた? あんまイクと孕むかもよ?」
「ぁ――っ、え……っ?」
「近親婚とか普通にあるじゃん」
「で、も……っン、僕、男だよ……?」
「でーもッ! 触手も入ッてるし。いつもより深いトコまで挿れてたら、もしかしたらあんじゃね? いつもと違うことシテるとなに起こるか分かんねーよ?」
「ッ――そ、なの……?」
「あ、っぅぐ……はっ、あ……」
「息吸ッて。ゆッくりな」
「ひぅ――ひっ、ッ……あ、っあ」
「しんどいのは最初だけだから。な? つーか、俺もキツイッて……」
「う……っごめ、ッは、かは……っは」
「謝んねーでいいから力抜いて息してろ」
「ん、っはっ、はー……」
半開きの唇から唾液を滴らせながらもナオは胸を上下させる。掠れた呼吸音を懸命に整えさせ、震える手でロキの上着を握り直した。
体内におさまる強い異物感に腹筋が痙攣し、内腿の筋を突っ張らせるも力を抜こうとナオは灼ける肺に酸素を送る。
「兄様。気持ちいーッて言いな」
「はっ、……あ、え……?」
「気持ちいい」
「はぁ、っん、き、もちいい……」
「気持ちーな」
「ッ――っふ、っ気持ちいい、よ」
「ん、良い子。そのまま俺に教えて?」
「あっ……!」
紅潮した耳の形を舌先で突いてから唇で喰む。
歯を立てずに唇だけでくすぐり、吸い付いて唾液で湿らせればナオの背筋がぞわぞわと反った。身を炙る快楽に足の指を丸めて股関節を甘美に跳ねさせる。
「ッ、にーさま?」
「はっ、あ……き、もちい……っあ」
言われた通り、もはや機械的と称しても良いほど気持ちいいと上擦る呼吸音に乗せて繰り返すナオの背中と臀部にロキは手を添えた。
ペットから生えた触手を確認し、ナオの背中を二度叩く。
「兄様。この感覚が気持ちいいッて忘れんなよ?」
それだけ伝え、ロキはベッドに寝かせていた上体を起こす。モノが抜けないようにナオの身を抱え重心の位置を素早く正すと、臀部を支えていた手を離した。
「ッぁああ――――!」
ずん、と。
自分の体重でソレが奥まで飲み込まれ、しかも慣れない異物混じりの激烈な負荷にナオが焦点を酷く歪ませた。
いつもより開いた結合部の隙間からぶちゅりと濃度の高まった濃い粘液が爆ぜ、そのままぐぶぐぶと泡混じりに溢れ垂れる。
「ァ、っひ……あっ、っ――……」
「は……ッ、にーいさま。気持ちいいは?」
「ううっ、っ――ぁ」
「言ッて?」
「ひっ!」
強張る身体に反して快楽を受け入れて淫らに痺れる狭苦しい腹内を二、三度ロキが力任せに突き上げれば、蕩けていたナオの中はきつく収縮する。
「ッ!」
ナオが声も出せずに生理的な胴震いを起こす。ロキの肌に吐き出された白濁がぶつかった。
「あーあッ兄様ズルくね?」
「はッ、ぁ、――……ん、なさ、ぃ……っ、ッ」
「気持ち良かッた?」
「ふ、っ、はあ……よ、かった……」
「ならいーや」
掠れ切った絶え絶えの喘ぎに弱った言葉を乗せるナオの背中を撫でてやれば、ナオの肩が深く落ちた。
引くつく内側はまだ熱がこもったまま。異物ごとロキのモノを深く咥えており、とろみの強い蠱惑的な圧迫感にロキは息を吐く。「コレ結構効くなー」とペットを一見してぼやいた。
「兄様。俺もしんどいかも」
「? え……っ?」
「気持ちいッてちゃんと言えよ? すーぐ分かんねーッて言うのなしな」
「ひゃ――!」
ロキは体重をずらし、一本余計に入っているせいで狭さの増している内側を無理に割り開く。すると触手も泥濘む身をぐにぐにと捻り、窄まる奥へと押し進んだ。
びくん! とナオの背が反る。
「! ぁあ……っ待っ――ぅあ!」
「ッ、違うだろにーさま?」
「ひっ! あ! ッきもちぃからっァ――ひっ、ぁ、ま、まって……っ!」
「ん? じゃあ俺動かねーから触手だけ動かす? そッちのがキツくね?」
「あぁああ――!」
にゅるっと肉厚な粘膜が肉壁越しに膀胱へと圧を掛け、奇異な感覚をナオに与える。
「ひッ――――!」
甘苦しい衝撃にナオは再び絶頂を迎え、けれども今度は何も出さずに内側だけの刺激で達した。
悶える肉の締め付けにロキも奥歯を噛む。
「にーさまッ……良すぎて俺もキツイッてば」
「――っやっ、あっゃ……!」
全身を襲う甘やかな暴力に筋繊維を痙攣させ、ナオはぐずる子供のように髪を左右に乱した。
「にーいさま。俺の服掴んでるの忘れてね? 暴れると俺が傷付くかもよ」
「っ! ひあ! あっぐ――ッア!」
「ん……っ、はあ、スッゲー反応イイけどもしかして深いトコ入ッた?」
「あぅっ、あっ……ぅぐッロキっ、だめ……これ、っむり……ごめんなさ、っひぅ!」
「んー……兄様なにもしてねーし。謝られたッて許すことねーよ?」
「やッ! ひぁっむりぃ……わかんなっ――」
「気持ちいいだろ?」
「ひっ、っ、うう……っ、き、気持ち、いいっ、から……ゆるして……っ」
「だから、許すもなにも兄様悪いこともしてねーッて」
しゃくり上げるナオは随分と思考が焼かれているらしく、ロキの言葉をうまく飲み込まずに謝り続ける。
どうやら見た目以上に催淫効果が染み込んでいる様子で、まともな意識が保てていないナオの背をロキはあやす手付きで撫でた。
反射的にぶるりと身を震わせ、ナオは身を丸める。
「――――っ、っ」
結腸ギリギリまで入り込んだ触手のせいで性感帯とは駆け離れたところでも悦を感じ、触れただけで浅くイク。快楽神経が過剰になりすぎて、なにをどうされても絶えず絶頂してしまっているらしい。
「はッ、あ、ぁ……っひ、ぅっ」
「刺激強すぎて変な癖ついたらいやだからあんま深くはし過ぎたくねーんだよなァ」
ロキは触手をくねらすペットにぼやく。
かと言って、ペットにそこまでの加減は期待してはいない。してしまったのならばたまには良いかと考えを改めた。別に初めてそこでするわけでもない。
物覚えの良い兄の身体をロキは緩慢に撫でる。
「そりゃまあ流石にキツイか。ここらまで入ッてんじゃね?」
「ぅあ、っ! っ! ――あっ、っ!」
「撫でてるだけじゃん」
臍から指をつーと落として腹部の筋肉をなぞれば、腹筋の震えがロキの指先に伝わってきた。
連動して内側もじくじくと柔肉が疼き、自らの生理的な身体の反応にナオは身悶える。
「兄様。触手どこ? ここ? 流石にここまで突ッ込まれてたら落ちてるか。兄様敏感だもんなー。もうちょい下?」
「やっ、ぁ――っ、ぃま触らなッンン!」
「腹撫でられただけでイッた? あんまイクと孕むかもよ?」
「ぁ――っ、え……っ?」
「近親婚とか普通にあるじゃん」
「で、も……っン、僕、男だよ……?」
「でーもッ! 触手も入ッてるし。いつもより深いトコまで挿れてたら、もしかしたらあんじゃね? いつもと違うことシテるとなに起こるか分かんねーよ?」
「ッ――そ、なの……?」
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