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良い子の兄様に選択肢はありません。
■良い子の兄様に選択肢はありません。_04
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ロキの行動にナオが首を捻る。
「……ロキ?」
「このままじゃ縛れねーから一回抜くか」
「抜く、って……?」
「ん? 勃つ前じゃねーときつくね?」
「? 勃つ前、に? ……ッ! ロキッそうじゃなッ――ひ!」
ロキは否定的に身を捩ったナオの下っ腹を左手で押さえ、右手でモノを握った。
生地越しの刺激で多感性を膨張させたモノの裏筋を手に巻いた紐の凹凸を利用してぐぢっと掻き上げてやればナオの膝が飛び跳ねた。
「――ぁああ! ッや、だめ……ロキ……っ!」
「なんで? 強請ッたのは兄様だろ。ちゃんとココで縛ッてやるから」
「うぁ! っあ、っ――や、ひ、ああ……っ!」
薄白く濁った体液で濡れ湿る根元を輪にした指で締める。
そのまま爪が触れるか触れないかの圧を掛けつつじっくりと擦り上げればナオは丸めたニットパーカーで持ち上がった背を一層弓なりに反らせた。
「や! っ、あっ、ぁああ――!」
快楽と痛苦を同時に押し付ける淫靡な責め苦にナオは床を足先で引っ掻き悶絶した。
「ッ! ひっ、ァ、あ――!」
「このまま出す? これだけじゃ満足できない? 兄様にだッたら突ッ込ませてやッてもいーけど、不慣れな俺じゃ満足させらんねーだろーし」
ロキは大袈裟に困った表情を浮かべ、顔付きとは裏腹に迷いのない手付きで人差し指と中指に腰紐を絡める。
「にーいさま。手で我慢してくれる?」
「ひい――……ッ! っ、ああ――っ!」
「指じゃ細くて満足できない? ホントに玩具でガバガバになるほうが好みなの? ええー……俺はやだなー」
「っあ! っ――――う!」
紐を巻いた指を玩具で慣らした後孔に押し入れて、蕩けた腹奥を強引に掻き混ぜる。卑猥な玩具で広がった内肉はぐずぐずと柔いが緩さはなく、扇情的にロキの指を締め付けた。
「んー……やる気はねーけど拡張すんならあのサイズよりもう二、三上げねーと無理だろこれ。長さはあれより短くして、周りから緩めねーと傷付くか。兄様って平たいし。広げてから長さ見てかねーとな」
「っはあ、あっんん――! な、にっあぁ!」
「こッちの話。兄様は自分に集中してろ。これじゃ満足できねーんだろ? ホーント贅沢ッ」
「んぁ――! うっ、あ、あッ――ふあ! ろ、き……ァ、違っま、満足して……んくっ、ぁあ!」
「玩具に負ける貧弱な弟にお気遣いなくにーさま」
「! うあ、っ、あ――!」
吸い付く柔肉を粘液の滑りを利用して掻き回せれば、ぐぷん……とくぐもった音を弾かせて濃度と温度を深めたローションの名残がナオの奥から垂れ落ちる。
煮えた粘膜壁を紐の厚みで何度も痛ぶれば、股関節の筋が張って白い腹筋がびくついた。
しゃくり上げる嬌声と感度の良い反応を楽しみつつ、肉壁と前立腺を刺激して欲を限界まで炙ってやれば、びくん! と強い戦慄きとともに内側が熱く収縮した。
「はッ――――ァ……!」
ナオが喉奥で悲鳴を散らして、派手に瞳孔をブレさせる。視界に火花を瞬かせ、強制的な絶頂の連続に勢いの弱まった精液が引くつく尿道口から吐き零された。
「っあ、ぁ……ッはあ」
「よしよし。これでお望み通り縛ッてやれるな兄様。……兄様? あーあ……」
指先ひとつ動かせずに虚脱するも痙攣がおさまらないナオにロキは肩を竦めた。
「おーい兄様。まだ満足してねーだろ?」
楽しげにロキは指を引き抜くと液を纏って色濃くなった腰紐を噛んで指から解く。
それでナオのぐしょりと濡れた付け根をすぐに締め、長い紐を調整してモノに巻き付ける。根元から中心まで巻き、カリ首で細い蝶を作った。
「んー?」
かひゅ……と壊れた呼吸音。端に泡立つ唾液が溜まる唇が僅かに蠢くが声にはならない。
「なーに兄様。もッとキツめが良かッた? あんまキツすぎても兄様がダメになるからこれくらいまでな」
「ひ――ッ! あ゛ッ――……あっうぅう……!」
「泣かねーの。嬉しいんだろ?」
指で力の抜けたナオのモノを弾けば嗚咽が上がった。
体内を廻る逃げ場のない煮立った快楽に涙を零すナオは上着を両手で握ってひっひっと子供のようにしゃくり上げる。
「玩具より満足させてやるから安心しろッて。にーいさま、たッぷり泣いて悦びな」
至極優しく優しく、ロキは返事のできなくなったナオの辛うじており曲がっている足の膝頭に口付けた。
■ ■ ■
「そろそろ可哀想か……」
真下で縮こまるナオに目を細め、ロキは細腰を掴んでいた片手を離す。
腕を白い下腹部へと滑り込ませる。
「これで落ちられてもつまんねーもんな」
「ひっ! ぁア――――!」
ぼやいて、ロキは体液でべとついて色味の濃くなった紐を解く。
散々欲を吐き出すことを堪えさせられ、ぐずぐずに蕩けた腹奥のみを嬲られていた身体の熱を唐突に解放され、ナオが焦点のぼやけた目を見開いた。
「あ゛ッ――……っぁああ……!」
暴力性の高い強烈な快楽に下腹部の筋肉が激しく震え上がり、こもっていた精液を体外に溢れさせる。量も粘度も通常とは異なる薄すぎる白濁具合。
背骨の浮いた背中が苦しげな呻きとともに二度跳ねた。
「我慢させててごめんなァ兄様。好きなだけ出して」
「! っ、触っちゃ――ああっ!」
残酷な解放感に意識をふらつかせているナオの腹下に片手を滑り込ませて異常な感度になっているモノを扱う。
「ひィ! ッあ――――!」
「にーいさま。息止めねーの」
「だめッ! っ、や! あぁあ……っ!」
ロキは手の中で射精したばかりのモノに体液を絡め直していく。ぐじゅぐじゅと、まともな扱きにもならない雑な手付きで適当に刺激を与え、カリ裏を爪で引っ掻いたり圧迫する。
何も吐き出せずの絶頂を繰り返したあとの過剰になった性器への直接的な刺激は痛苦にしかならない暴行で、ナオの霞んだ双眼から涙が落ちる。
「気持ちいーい?」
「ひっ、っ! っあっ! い、いっから……ぁあ! っ! 気持ちい、いから……ッさわらないでぇ……ッ!」
「んー? 気持ちいいならもッとだろ。間違えんなよにーいさまァ」
「ああ――っ、やァ、ご、ごめんなさっ! ごめんなさいロキっ、あ……もっと、ひッ! ァ、もっと――ぁああ!」
「もッと出したい? たくさん満足させたげる」
「や、っ! やだ……っ、も、満足し、っ――――!」
柔く蕩けた、それでも酷くきついままの腹奥を擦り上げれば白い喉が大袈裟に反った。
「満足し、てない? えー……頑張ッてんだけどな俺ー」
「はぐッ! う――あ、ぁあっ!」
緩んだ唇から色を含んだ嗚咽とともに溢れた唾液がナオの下に敷かれたニットパーカーに滲むシミを濃くする。
同時にロキの手の中で熱のこもったモノがぷしゅりと弱々しく色のない精液を吐き出した。
「う、っぐ……っ、ひう、っう、あ……っあ」
「どう頑張るか? このまま手でゴシゴシしてやろーか? それとも兄様の中いーッぱいにする? なあなあ、どッちがいい?」
「ぐッ――はっ、うあ、ぅう……」
「兄様。お返事は? 俺にどうされたら満足してくれる?」
「あっはあ、っん……はっ」
真下で朦朧としているナオに優しく優しく問い掛ければロキの着ていたニットパーカーに爪を立てるナオの頭がほんの少し持ち上がる。
なにも分かっていない目がなにも見ずに「ロキ、の、好きにして……い、よ」と、絶え絶えに返してきた。
自意識のない、しかしだからこそロキの兄として満点の答えを出したナオにロキは恍惚とした嘲笑を浮かべる。
「……ロキ?」
「このままじゃ縛れねーから一回抜くか」
「抜く、って……?」
「ん? 勃つ前じゃねーときつくね?」
「? 勃つ前、に? ……ッ! ロキッそうじゃなッ――ひ!」
ロキは否定的に身を捩ったナオの下っ腹を左手で押さえ、右手でモノを握った。
生地越しの刺激で多感性を膨張させたモノの裏筋を手に巻いた紐の凹凸を利用してぐぢっと掻き上げてやればナオの膝が飛び跳ねた。
「――ぁああ! ッや、だめ……ロキ……っ!」
「なんで? 強請ッたのは兄様だろ。ちゃんとココで縛ッてやるから」
「うぁ! っあ、っ――や、ひ、ああ……っ!」
薄白く濁った体液で濡れ湿る根元を輪にした指で締める。
そのまま爪が触れるか触れないかの圧を掛けつつじっくりと擦り上げればナオは丸めたニットパーカーで持ち上がった背を一層弓なりに反らせた。
「や! っ、あっ、ぁああ――!」
快楽と痛苦を同時に押し付ける淫靡な責め苦にナオは床を足先で引っ掻き悶絶した。
「ッ! ひっ、ァ、あ――!」
「このまま出す? これだけじゃ満足できない? 兄様にだッたら突ッ込ませてやッてもいーけど、不慣れな俺じゃ満足させらんねーだろーし」
ロキは大袈裟に困った表情を浮かべ、顔付きとは裏腹に迷いのない手付きで人差し指と中指に腰紐を絡める。
「にーいさま。手で我慢してくれる?」
「ひい――……ッ! っ、ああ――っ!」
「指じゃ細くて満足できない? ホントに玩具でガバガバになるほうが好みなの? ええー……俺はやだなー」
「っあ! っ――――う!」
紐を巻いた指を玩具で慣らした後孔に押し入れて、蕩けた腹奥を強引に掻き混ぜる。卑猥な玩具で広がった内肉はぐずぐずと柔いが緩さはなく、扇情的にロキの指を締め付けた。
「んー……やる気はねーけど拡張すんならあのサイズよりもう二、三上げねーと無理だろこれ。長さはあれより短くして、周りから緩めねーと傷付くか。兄様って平たいし。広げてから長さ見てかねーとな」
「っはあ、あっんん――! な、にっあぁ!」
「こッちの話。兄様は自分に集中してろ。これじゃ満足できねーんだろ? ホーント贅沢ッ」
「んぁ――! うっ、あ、あッ――ふあ! ろ、き……ァ、違っま、満足して……んくっ、ぁあ!」
「玩具に負ける貧弱な弟にお気遣いなくにーさま」
「! うあ、っ、あ――!」
吸い付く柔肉を粘液の滑りを利用して掻き回せれば、ぐぷん……とくぐもった音を弾かせて濃度と温度を深めたローションの名残がナオの奥から垂れ落ちる。
煮えた粘膜壁を紐の厚みで何度も痛ぶれば、股関節の筋が張って白い腹筋がびくついた。
しゃくり上げる嬌声と感度の良い反応を楽しみつつ、肉壁と前立腺を刺激して欲を限界まで炙ってやれば、びくん! と強い戦慄きとともに内側が熱く収縮した。
「はッ――――ァ……!」
ナオが喉奥で悲鳴を散らして、派手に瞳孔をブレさせる。視界に火花を瞬かせ、強制的な絶頂の連続に勢いの弱まった精液が引くつく尿道口から吐き零された。
「っあ、ぁ……ッはあ」
「よしよし。これでお望み通り縛ッてやれるな兄様。……兄様? あーあ……」
指先ひとつ動かせずに虚脱するも痙攣がおさまらないナオにロキは肩を竦めた。
「おーい兄様。まだ満足してねーだろ?」
楽しげにロキは指を引き抜くと液を纏って色濃くなった腰紐を噛んで指から解く。
それでナオのぐしょりと濡れた付け根をすぐに締め、長い紐を調整してモノに巻き付ける。根元から中心まで巻き、カリ首で細い蝶を作った。
「んー?」
かひゅ……と壊れた呼吸音。端に泡立つ唾液が溜まる唇が僅かに蠢くが声にはならない。
「なーに兄様。もッとキツめが良かッた? あんまキツすぎても兄様がダメになるからこれくらいまでな」
「ひ――ッ! あ゛ッ――……あっうぅう……!」
「泣かねーの。嬉しいんだろ?」
指で力の抜けたナオのモノを弾けば嗚咽が上がった。
体内を廻る逃げ場のない煮立った快楽に涙を零すナオは上着を両手で握ってひっひっと子供のようにしゃくり上げる。
「玩具より満足させてやるから安心しろッて。にーいさま、たッぷり泣いて悦びな」
至極優しく優しく、ロキは返事のできなくなったナオの辛うじており曲がっている足の膝頭に口付けた。
■ ■ ■
「そろそろ可哀想か……」
真下で縮こまるナオに目を細め、ロキは細腰を掴んでいた片手を離す。
腕を白い下腹部へと滑り込ませる。
「これで落ちられてもつまんねーもんな」
「ひっ! ぁア――――!」
ぼやいて、ロキは体液でべとついて色味の濃くなった紐を解く。
散々欲を吐き出すことを堪えさせられ、ぐずぐずに蕩けた腹奥のみを嬲られていた身体の熱を唐突に解放され、ナオが焦点のぼやけた目を見開いた。
「あ゛ッ――……っぁああ……!」
暴力性の高い強烈な快楽に下腹部の筋肉が激しく震え上がり、こもっていた精液を体外に溢れさせる。量も粘度も通常とは異なる薄すぎる白濁具合。
背骨の浮いた背中が苦しげな呻きとともに二度跳ねた。
「我慢させててごめんなァ兄様。好きなだけ出して」
「! っ、触っちゃ――ああっ!」
残酷な解放感に意識をふらつかせているナオの腹下に片手を滑り込ませて異常な感度になっているモノを扱う。
「ひィ! ッあ――――!」
「にーいさま。息止めねーの」
「だめッ! っ、や! あぁあ……っ!」
ロキは手の中で射精したばかりのモノに体液を絡め直していく。ぐじゅぐじゅと、まともな扱きにもならない雑な手付きで適当に刺激を与え、カリ裏を爪で引っ掻いたり圧迫する。
何も吐き出せずの絶頂を繰り返したあとの過剰になった性器への直接的な刺激は痛苦にしかならない暴行で、ナオの霞んだ双眼から涙が落ちる。
「気持ちいーい?」
「ひっ、っ! っあっ! い、いっから……ぁあ! っ! 気持ちい、いから……ッさわらないでぇ……ッ!」
「んー? 気持ちいいならもッとだろ。間違えんなよにーいさまァ」
「ああ――っ、やァ、ご、ごめんなさっ! ごめんなさいロキっ、あ……もっと、ひッ! ァ、もっと――ぁああ!」
「もッと出したい? たくさん満足させたげる」
「や、っ! やだ……っ、も、満足し、っ――――!」
柔く蕩けた、それでも酷くきついままの腹奥を擦り上げれば白い喉が大袈裟に反った。
「満足し、てない? えー……頑張ッてんだけどな俺ー」
「はぐッ! う――あ、ぁあっ!」
緩んだ唇から色を含んだ嗚咽とともに溢れた唾液がナオの下に敷かれたニットパーカーに滲むシミを濃くする。
同時にロキの手の中で熱のこもったモノがぷしゅりと弱々しく色のない精液を吐き出した。
「う、っぐ……っ、ひう、っう、あ……っあ」
「どう頑張るか? このまま手でゴシゴシしてやろーか? それとも兄様の中いーッぱいにする? なあなあ、どッちがいい?」
「ぐッ――はっ、うあ、ぅう……」
「兄様。お返事は? 俺にどうされたら満足してくれる?」
「あっはあ、っん……はっ」
真下で朦朧としているナオに優しく優しく問い掛ければロキの着ていたニットパーカーに爪を立てるナオの頭がほんの少し持ち上がる。
なにも分かっていない目がなにも見ずに「ロキ、の、好きにして……い、よ」と、絶え絶えに返してきた。
自意識のない、しかしだからこそロキの兄として満点の答えを出したナオにロキは恍惚とした嘲笑を浮かべる。
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