愛する使い魔達と楽しく最強に!〜スキルのせいで実家を追放されたけど、森で可愛いドラゴンに会いました。今度はスキルを活かして幸せになります!〜

くずは

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魔王軍

空中戦

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いや、あちゃーじゃないよ。四天王2人とかどうすんの私は無理無理かたつむり。

「ミズキさん! これは大変です! すぐに向かいましょう!」

待って! これはシャレにならないって!
確かに四天王の中でも弱いと言われてる2人だけど、私達がどうにか出来る話じゃないって!

「ボクはまだまだ頑張れるよ!」

違う違うそんなレベルじゃ……。

「我も魔王とともに戦う準備は出来ておる!」

でもでもだって……。
あーもう、そんな目で見るな!

「みんな覚悟はいい!? 行くよ! リリアちゃん!」
「はい! 行きましょうミズキさん!」



「逃げてください! 街の東側から魔物が侵入してきます! こっちは安全です!」
「ドルちゃん! そっちのおばぁちゃんをテレポートで連れてって!」

あれから私達は急いで国境近くの街までいって避難誘導をしていた。
うわっ危な! 近くの建物に敵の魔法がぶつかって燃え上がる。

「冒険者の皆さん! 急いで逃げてください!」

兵士がそう言うと周りにいた冒険者たちが急いで避難しはじめる。みんな後ろの方を見ている。魔物が入ってきたのかな?

「早くないですか? まだ街には人が残っているはずです」

そう。街にはまだ人が残ってる。それなのにもう逃げるって早すぎるんじゃない?
魔物が来たとはいえ少しくらい足止めしてればいいはずだし。

みんな何をそんなに怯えて……。
チラッと後ろを振り返った私はその原因を知ることになった。

「やばいやばいなんかレッサードラゴンの大軍が来てる!」

「もうミズキさんまで……。レッサードラゴンくらいでそんなに慌てなくてもいいじゃないですか。大軍といってもせいぜい10匹くらい……」

リリアちゃんが固まる。そうだね向こうに100近くいるもんね。建物のせいで見えなかった。今すぐに逃げなきゃ死ぬ!

「レッド! すぐに私達を乗せて逃げてください!」

ほんとに2人で乗れるレッドがいて助かった。でも早いなぁあいつら。魔王の加護でもあんのかな。
どんどん魔法が飛んでくる。こんな時にサンドとか出したいけど飛びながらじゃ無理だしなぁ……。

「ドーラ! 倒さなくていいから早く撃てる魔法を出しまくって!」

そういうと1秒に何発も魔法が撃ち出される。さっすがドーラ。
大した傷にもなってないみたいだけど、チクチク傷んで魔法を撃つ邪魔くらいはできそうだ。気づいたらいつの間にか街を出ていた。

「いまのうちに! 目の前に森があります! そこに隠れれば魔法も当たりにくいはずです!」
「え? う、うわぁぁぁぁ!」

深い森につっこんだせいで小枝に当たって落ちるとこだった。危ない危ない。今結構高いとこ飛んでるから落ちたら即死だよ。
追いかけてきたレッサーが一匹、木に当たって落ちていったけど……うん。あれだけは嫌だ。

「ドーラ。あっちの敵にイオンビーム」

レッサーが3匹くらい固まってるところに緑の光が飛んでいく。とはいっても距離があるからすぐに避けられてしまった。でも私の目的はそっちじゃないからね!

ここは森。レッサーが避けた先には当然木が立っている。お~見事に3匹とも落ちていった。
他のやつにも試してみる。普通ならこれを見て同じようにならないように気をつける所だけど、そこは知能が低いレッサー。面白いように引っかかっていく。

「ミズキさんありがとうございます。ポーションが切れたらこれ使ってください」
「ありがとうリリアちゃん」

ドーラの魔力を回復してまた攻撃再開。これならなんとか全部倒せるかなってところで地響きが聞こえてきた。

「なんでしょうか? 特に何も見えませんが……」

周りを見渡しても何もいない。地震? でもこの地域で地震なんて聞いたことが……。
すると地面が割れ始めた。

「どういう事でしょうか?」
「分からない。一応高度を上げておこ」
「そうですね。お願いしますねレッド」

突然地面から土の槍が生えてきた。槍はさっきまで私達がいたところまで正確に伸びている。

「ミズキさん……ファインプレーです……」
「あ、ありがとう……」

この状況じゃ、なんにも嬉しくない。

「今のを避けるとはなかなかやりますね。レッサーどもの数が減った原因を見に来たらこんな面白い人と出会えるとは」

割れた地面から人が出てきて私達を同じ高さまで登ってくる。見た感じ飛んでるわけじゃなくて……地面がせり上がってる?
え、どうやってるのそれ?

「私の出番もありそうで安心しましたよ。おっと申し遅れました。わたくしはマネー。錬金の四天王をつとめております」

錬金術でここまで出来るの? ほんとに? だれだよ最弱の四天王とか言ったやつ!
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