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新世界
もっと早く
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「ワンコロ! あっちの方にいるゴブリンを倒してきて!」
「ワン!」
リリアちゃんの指示でドルちゃんがワンコロをテレポートで運んでいった。しばらくしてチラッっ見てみると、ワンコロが十体のゴブリンを相手に立ち回っていた。
ワンコロも元は普通のコボルトだったのに私達と旅するうちに強くなったねー。
私達も負けないよ!
「ドーラ! ファイアブレスで森ごと焼き払っちゃって!」
ドーラの攻撃でオークが二体も倒れた。やった! オークは強くて村人さんには危ないから早めに倒していかないと。
でも強い魔法は魔力の消費が多すぎるよ……。もうポーションも残り三本。ここに来る前に補充しておけば良かったなぁ。
あっ、オーガが来た! オーガは困るよ。もう出し惜しみもしてられないね!
「サンド! 巨大化!」
くぅ~、どんどん魔力が体から吸い取られてく。そのおかげでサンドは十メートルを超えた。これならオーガの数体くらい倒してやる!
危険を感じたオーガが一体こっちに来た。
そこにサンドのパンチが決まる。体重ののったパンチはオーガの硬い体を打ち破った。
――ボラン視点――
早く……もっと早く!
村を出てから三十分。最初のうちはリリアさんの使い魔がたまにテレポートして来て助けてくれたけど、それももう範囲外。ここからは自分の力で切り抜けるしかない。
「キキィ!!」
まずい、コボルトだ。無視したいけど、こいつら足が速いからなぁ……。うちの馬でも追いつかれちゃうか。
仕方ない。僕は十分ほど体がしびれる毒を塗ったナイフを投げつけた。ナイフの扱いが上手いわけじゃないけど、なんとか切り傷を与える事ができた。
コボルトは転んで動かなくなった。倒しておく暇はない。今のうちに逃げなきゃ。
しばらく走っていると今度はゴブリンが出てきた。ゴブリンなら追いつかれないだろ。
ナイフも残り少ない。少し危険だけど節約しないと。
「馬さん。悪いけどもっと急いでもらうよ!」
ムチで叩いてさらに加速する。良かった。これなら……。
ほっとしたのもつかの間、ゴブリンは逃げられると分かると持っていた短剣を投げてきた。
「痛い!」
運悪く脇腹に突き刺さった。焼けるような痛さだ。特に馬が走って体が揺れるたびに、耐え難い痛みが襲ってくる。早く抜きたいけれど、むしろ抜くことで出血が増えると何かの本で読んだ気がする。
「くそっ」
心の弱い部分が訴えかけてくる。
なんで村を出たんだ。村の倉庫の護衛なら生き残れたかもしれないのに。なんなら、もっと早く一人で逃げ出しておけば……。
「だめだ! 俺は村の人達を助けるって決めたんだ」
俺は小声で自分に言い聞かせる。そうでもしないと今からでも村に引き返してしまいそうだ。村も危ないが、一人で今の森を抜けて街まで行く方がよっぽど危険だ。
優しい村のみんななら許してくれるかもしれない。それでも……そんな事をしたら自分を許せなくなる。
ボラン、あの時を思い出せ。苦しかった時に助けてくれた人々の事を思い出せ。今があの時の恩を返す時じゃないのか。
それからも必死で馬をはしらせた。もう顔は枝のせいで傷だらけだ。服だってボロボロだ。
そして……ついに森を抜けた。
「やった! 俺はやったぞ!」
つい大声で叫んでしまった。森を抜ければ後は魔物も少ない。それに街だってもうすぐだ。後はギルドに駆け込んで、衛兵に助けを求めたら休もう。
いつの間にか日が昇っている。きれいな朝日だ。全く気づかなかったよ。
今日は今までの人生で一番頑張った日だな。
でもおかげで村の人達は救われるはずだ。村を守ろうとしてるミズキさんとリリアさんだって助かる。あんな勇敢な少女には死んでほしくない。
「グオオオオオォォォ!!!」
なのに、なんで……なんで今デッカグマが出てくるんだ! お前はこの草原ではめったに会えない魔物のはずだろ? 行きも帰りも会うなんておかしいじゃないか!
しかし俺は気づいた。このデッカグマの目の部分に大きな切り傷がついている事を。こいつはあの時の奴だ。倒したと思っていたが、まだ生きていて、俺の匂いを嗅ぎつけたのだろう。復讐ってわけか。
俺も運が無いな。せっかくここまで来れたのに。後、三十分もすれば街につくのに。くそ……。
すまない、村のみんな。ミズキさんとリリアさんも。俺は助けを呼ぶことは出来なさそうだ。馬も今までよく頑張ってくれた。もし天国で商人になれたら、また頼むぞ。
涙で視界ゆがむ。ああ神様……せめて村だけでも助けてやってくれよ。
その時、誰かの声が聞こえた。
「トリプルサンダー!!」
――ミズキ視点――
「はぁ……はぁ……。お疲れ様。戻って、サンド」
ボロボロになったサンドを収納した。腕を一本失って体中ボロボロだった。サンドはゴーレムだから腕は復活するけど、今日はもう戦えないね。ありがとう。
オーガは倒したものの、まだまだたくさんの魔物がいる。私は近くにいたホーンラビットを短剣で斬りつけた。
「グゲゲ」
ラビットは倒したけど、横からゴブリンに斬りつけられた。魔法で強化された服とズボンもとうとう破れて、お腹や太ももが丸見えになっちゃった。
「女の子をいじめちゃだめって学校で教わらなかったの!」
ゴブリンは倒したけど、これで魔法陣も壊れて体を守ってくれるものは何もない。次に攻撃されたら……。
「ドーラ、ファイアアロー!」
火の矢がたくさんの魔物を倒す。それでもスタンピードだと焼け石に水だ。
「ドーラ、次は……」
「ごめんミズキ。これで魔力が無くなっちゃった」
ポーションは……さっき使ったので最後かぁ。ドーラは魔法が使えないとゴブリン相手でも危ないから……もう下がってもらおう。ドーラが死んだら私は耐えられない。
「分かった。じゃあけが人を運んであげて」
「でも、そしたらミズキが……」
「私は大丈夫だから。命令だよ。後ろに下がって」
「……分かった。ごめんね……」
これでドーラは安全だ。もし私が死んでも助けは間に合うかも。その時間くらいは私が稼がなきゃ。
「リリアちゃんも下がる?」
リリアちゃんもドルちゃんとワンコロを収納してから、ずっと戦っている。私と同じでボロボロだ。
「何度いわれても私は下がりませんよ。命令だって私には効きませんよ。最後まで横で戦います」
ほんとリリアちゃんは変なところで頑固なんだから。困っちゃうよ。でも……そのおかげで私はまだ戦える。
「それじゃあ行くよ! リリアちゃん」
オークが剣を振り下ろしてくる。
「私が受け止めるから、リリアちゃんは魔法で攻撃して!」
「はい!」
それからも私達は戦った。村人さん達も何人も怪我して後ろに運ばれながらも必死に戦っている。
そして……ついに聞きたかった声を聞くことが出来た。
「ミズキ。リリア。助けに来たわよ」
「二人とも後は僕に任せなさい。君達はもう休みなさい」
目の前に立っていたのはメイちゃんとイカヅチさんだった。
助けるのもいいけど、誰かに助けて貰うのって嬉しいなぁ……。
「ワン!」
リリアちゃんの指示でドルちゃんがワンコロをテレポートで運んでいった。しばらくしてチラッっ見てみると、ワンコロが十体のゴブリンを相手に立ち回っていた。
ワンコロも元は普通のコボルトだったのに私達と旅するうちに強くなったねー。
私達も負けないよ!
「ドーラ! ファイアブレスで森ごと焼き払っちゃって!」
ドーラの攻撃でオークが二体も倒れた。やった! オークは強くて村人さんには危ないから早めに倒していかないと。
でも強い魔法は魔力の消費が多すぎるよ……。もうポーションも残り三本。ここに来る前に補充しておけば良かったなぁ。
あっ、オーガが来た! オーガは困るよ。もう出し惜しみもしてられないね!
「サンド! 巨大化!」
くぅ~、どんどん魔力が体から吸い取られてく。そのおかげでサンドは十メートルを超えた。これならオーガの数体くらい倒してやる!
危険を感じたオーガが一体こっちに来た。
そこにサンドのパンチが決まる。体重ののったパンチはオーガの硬い体を打ち破った。
――ボラン視点――
早く……もっと早く!
村を出てから三十分。最初のうちはリリアさんの使い魔がたまにテレポートして来て助けてくれたけど、それももう範囲外。ここからは自分の力で切り抜けるしかない。
「キキィ!!」
まずい、コボルトだ。無視したいけど、こいつら足が速いからなぁ……。うちの馬でも追いつかれちゃうか。
仕方ない。僕は十分ほど体がしびれる毒を塗ったナイフを投げつけた。ナイフの扱いが上手いわけじゃないけど、なんとか切り傷を与える事ができた。
コボルトは転んで動かなくなった。倒しておく暇はない。今のうちに逃げなきゃ。
しばらく走っていると今度はゴブリンが出てきた。ゴブリンなら追いつかれないだろ。
ナイフも残り少ない。少し危険だけど節約しないと。
「馬さん。悪いけどもっと急いでもらうよ!」
ムチで叩いてさらに加速する。良かった。これなら……。
ほっとしたのもつかの間、ゴブリンは逃げられると分かると持っていた短剣を投げてきた。
「痛い!」
運悪く脇腹に突き刺さった。焼けるような痛さだ。特に馬が走って体が揺れるたびに、耐え難い痛みが襲ってくる。早く抜きたいけれど、むしろ抜くことで出血が増えると何かの本で読んだ気がする。
「くそっ」
心の弱い部分が訴えかけてくる。
なんで村を出たんだ。村の倉庫の護衛なら生き残れたかもしれないのに。なんなら、もっと早く一人で逃げ出しておけば……。
「だめだ! 俺は村の人達を助けるって決めたんだ」
俺は小声で自分に言い聞かせる。そうでもしないと今からでも村に引き返してしまいそうだ。村も危ないが、一人で今の森を抜けて街まで行く方がよっぽど危険だ。
優しい村のみんななら許してくれるかもしれない。それでも……そんな事をしたら自分を許せなくなる。
ボラン、あの時を思い出せ。苦しかった時に助けてくれた人々の事を思い出せ。今があの時の恩を返す時じゃないのか。
それからも必死で馬をはしらせた。もう顔は枝のせいで傷だらけだ。服だってボロボロだ。
そして……ついに森を抜けた。
「やった! 俺はやったぞ!」
つい大声で叫んでしまった。森を抜ければ後は魔物も少ない。それに街だってもうすぐだ。後はギルドに駆け込んで、衛兵に助けを求めたら休もう。
いつの間にか日が昇っている。きれいな朝日だ。全く気づかなかったよ。
今日は今までの人生で一番頑張った日だな。
でもおかげで村の人達は救われるはずだ。村を守ろうとしてるミズキさんとリリアさんだって助かる。あんな勇敢な少女には死んでほしくない。
「グオオオオオォォォ!!!」
なのに、なんで……なんで今デッカグマが出てくるんだ! お前はこの草原ではめったに会えない魔物のはずだろ? 行きも帰りも会うなんておかしいじゃないか!
しかし俺は気づいた。このデッカグマの目の部分に大きな切り傷がついている事を。こいつはあの時の奴だ。倒したと思っていたが、まだ生きていて、俺の匂いを嗅ぎつけたのだろう。復讐ってわけか。
俺も運が無いな。せっかくここまで来れたのに。後、三十分もすれば街につくのに。くそ……。
すまない、村のみんな。ミズキさんとリリアさんも。俺は助けを呼ぶことは出来なさそうだ。馬も今までよく頑張ってくれた。もし天国で商人になれたら、また頼むぞ。
涙で視界ゆがむ。ああ神様……せめて村だけでも助けてやってくれよ。
その時、誰かの声が聞こえた。
「トリプルサンダー!!」
――ミズキ視点――
「はぁ……はぁ……。お疲れ様。戻って、サンド」
ボロボロになったサンドを収納した。腕を一本失って体中ボロボロだった。サンドはゴーレムだから腕は復活するけど、今日はもう戦えないね。ありがとう。
オーガは倒したものの、まだまだたくさんの魔物がいる。私は近くにいたホーンラビットを短剣で斬りつけた。
「グゲゲ」
ラビットは倒したけど、横からゴブリンに斬りつけられた。魔法で強化された服とズボンもとうとう破れて、お腹や太ももが丸見えになっちゃった。
「女の子をいじめちゃだめって学校で教わらなかったの!」
ゴブリンは倒したけど、これで魔法陣も壊れて体を守ってくれるものは何もない。次に攻撃されたら……。
「ドーラ、ファイアアロー!」
火の矢がたくさんの魔物を倒す。それでもスタンピードだと焼け石に水だ。
「ドーラ、次は……」
「ごめんミズキ。これで魔力が無くなっちゃった」
ポーションは……さっき使ったので最後かぁ。ドーラは魔法が使えないとゴブリン相手でも危ないから……もう下がってもらおう。ドーラが死んだら私は耐えられない。
「分かった。じゃあけが人を運んであげて」
「でも、そしたらミズキが……」
「私は大丈夫だから。命令だよ。後ろに下がって」
「……分かった。ごめんね……」
これでドーラは安全だ。もし私が死んでも助けは間に合うかも。その時間くらいは私が稼がなきゃ。
「リリアちゃんも下がる?」
リリアちゃんもドルちゃんとワンコロを収納してから、ずっと戦っている。私と同じでボロボロだ。
「何度いわれても私は下がりませんよ。命令だって私には効きませんよ。最後まで横で戦います」
ほんとリリアちゃんは変なところで頑固なんだから。困っちゃうよ。でも……そのおかげで私はまだ戦える。
「それじゃあ行くよ! リリアちゃん」
オークが剣を振り下ろしてくる。
「私が受け止めるから、リリアちゃんは魔法で攻撃して!」
「はい!」
それからも私達は戦った。村人さん達も何人も怪我して後ろに運ばれながらも必死に戦っている。
そして……ついに聞きたかった声を聞くことが出来た。
「ミズキ。リリア。助けに来たわよ」
「二人とも後は僕に任せなさい。君達はもう休みなさい」
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