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追放と成長
私の趣味
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「しゅっぱーつ!」
朝早くに起きた私達は明るくなるとすぐに出発した。今日は街道が無くて危ないからワンコロも一緒に歩いてる。
剣をリリアちゃんが持っているから四本脚で歩いてるワンコロの上でドーラが寝ている。
ふわふわのワンコロの背中はめっちゃ気持ちよさそうで羨ましいなぁ。
ドーラは一人しか運べないし、私もなんか大きな乗れる魔物をテイムしてもいいかもね。他の大陸とかだと大きな鳥もいるらしいし、早く行きたいな。
「ギリギリ!」
鳥の羽毛の上で日向ぼっこをする妄想をしていた私は魔物の声で現実に戻された。魔力の節約で探知を使えないのは不便だね。
出てきたのは大きなキリギリスみたいなやつが5匹。確か音魔法で攻撃してくる珍しい魔物だったかな。意外と楽器職人に売れたりするから美味しい美味しい。
「ドーラ! ファイアボール!」
まずは一匹。ドーラは攻撃力が強い方だから三発でやっつけてくれた。怒った敵が音を出そうとしてきた。耳を塞がないと……。
「キリリリリリ!!!」
うるさっ! ドーラは手がないから代わりに抱きかかえて腕で塞いであげた。よしよし我慢してねー。
魔物は感覚が敏感だからすごくうるさそうだね。
相手の攻撃が終わると怒ったドーラが飛び出していった。
「待って! そんな大技を使ったら……」
気づいた時には敵の魔物は灰になっていた。当然、素材も無し。
「ミズキー。お腹減ったからおやつ頂戴ー」
「ドーラはもっと我慢を覚えること。反省しなさい。おやつは抜きです」
私はドーラの抗議の声を無視して、あるき出した。今の魔物だったから素材が手に入らないだけで済んだけど、人間相手だったら大変だったよ。
クゥ……。
リリアちゃんのお腹がなった。
「あはは。少しお腹が空いちゃいました」
太陽を見ると、まだお昼にはなってない感じだけど今日の朝ごはんはすくなかったし、しょうがないね。言われて見れば私もお腹減ったかも。
「ボクもおやつが無くてお腹減ったなー」
ドーラがジト目でこっちを見てくる。まだ根に持ってたの……? ちょっと悪い事したかも。
「はいはい。じゃああそこの川まで歩いたらご飯にしよっか」
さらに三十分で川についた。綺麗な水っぽいし、熱したら料理にも使えそうだね。
魚も泳いでる。いつか釣り竿も買って焼き魚とかもいいねー。
さて、今日の料理は……豚肉のステーキ! よくよく考えれば外だしそんな良いものは作れないよね。
せっかく趣味の料理を発揮出来ると思ったのに。なぐさめに川の水があるからスープも作ろうかな。
まずは肉を切って……骨を取ってから、油を敷いたフライパンに乗せる。
あらかじめリリアちゃんが炎魔法で火をつけてくれたから、もうフライパンはアツアツで肉から滴り落ちた油がどんどん溶ける。
もうこの匂いだけでパンが食べれちゃいそう……。じゅるり。
焼いてる間に鍋でスープを作る事にした。と言っても乾燥させた野菜をお湯に入れただけ。
こんな時はこれ! 前に作っておいたスープの味付けセット。この袋の中に入ってる香辛料を入れるだけで一人分の美味しいスープが出来る優れものです。
ちょうどステーキができたね。フライパンはステーキの油でいっぱいだから、ここでベーコンでも焼こうかな。スープに入れたら彩りも良くなるはず。
ワンコロは豚肉の油の少ない部分で我慢してもらう事にした。犬には油身は危ないからね。ごめんね。
「さぁ食べてみて!」
まずはドーラが食べ始めた。ちなみに今のドーラは一時的に人型に変身してるからスープも美味しそうに飲めている。
もぐもぐ食べてるし、満足してくれたみたい。
「このステーキ美味しい! ボク、やっぱりミズキの料理好きだよ!」
「ありがとうドーラ。お菓子も用意してあるからね」
ふふっ。可愛いやつめ。しょうがないからお菓子をあげよう。
少し片付けをしていたリリアちゃんも食べ始めた。リリアちゃんに料理を振る舞うのは初めてだから、ちょっと不安だな。口に合うと良いけど……。
「!? 美味しいです! ミズキさん料理上手ですね! 特にこのスープの味付け最高です!」
やったー! リリアちゃんにこんなに喜んで貰えたなら頑張って作ったかいがあったよ。
「このスープは実家の味なんだよ。お母さんに教えて貰ったやつでね」
そういえば料理だけはお母さんが教えて直接教えてくれたんだよね。
私が料理が好きになったのも、料理の間はお母さんが昔のように優しく教えてくれたから、ってのがあったと思う。
だから……実家を追い出されてからは料理が嫌いになった時もあった。楽しい料理の最中もあの頃の事が頭をよぎって、ふっと目の前が真っ暗になった事も……。
でも……リリアちゃんもドーラもこんなに喜んでくれるなら、今は料理をやってて良かったって思う。
だから。これからはお母さんじゃなくて、この二人のために料理を作っていこう。それなら私、また料理研究頑張れるよ!
「ミズキさんの料理を毎日食べてみたいですね」
そ、そういう意味と捉えていいんですか? これはご両親に挨拶に行かないと……。
「私と結婚すれば毎日食べれるよ?」
「も、もう! からかわないでください!」
むー。つれないなぁ。さて、私もお腹空いたし食べよっと。いただきます。
今日のご飯は……今までの中で一番美味しい気がした。
朝早くに起きた私達は明るくなるとすぐに出発した。今日は街道が無くて危ないからワンコロも一緒に歩いてる。
剣をリリアちゃんが持っているから四本脚で歩いてるワンコロの上でドーラが寝ている。
ふわふわのワンコロの背中はめっちゃ気持ちよさそうで羨ましいなぁ。
ドーラは一人しか運べないし、私もなんか大きな乗れる魔物をテイムしてもいいかもね。他の大陸とかだと大きな鳥もいるらしいし、早く行きたいな。
「ギリギリ!」
鳥の羽毛の上で日向ぼっこをする妄想をしていた私は魔物の声で現実に戻された。魔力の節約で探知を使えないのは不便だね。
出てきたのは大きなキリギリスみたいなやつが5匹。確か音魔法で攻撃してくる珍しい魔物だったかな。意外と楽器職人に売れたりするから美味しい美味しい。
「ドーラ! ファイアボール!」
まずは一匹。ドーラは攻撃力が強い方だから三発でやっつけてくれた。怒った敵が音を出そうとしてきた。耳を塞がないと……。
「キリリリリリ!!!」
うるさっ! ドーラは手がないから代わりに抱きかかえて腕で塞いであげた。よしよし我慢してねー。
魔物は感覚が敏感だからすごくうるさそうだね。
相手の攻撃が終わると怒ったドーラが飛び出していった。
「待って! そんな大技を使ったら……」
気づいた時には敵の魔物は灰になっていた。当然、素材も無し。
「ミズキー。お腹減ったからおやつ頂戴ー」
「ドーラはもっと我慢を覚えること。反省しなさい。おやつは抜きです」
私はドーラの抗議の声を無視して、あるき出した。今の魔物だったから素材が手に入らないだけで済んだけど、人間相手だったら大変だったよ。
クゥ……。
リリアちゃんのお腹がなった。
「あはは。少しお腹が空いちゃいました」
太陽を見ると、まだお昼にはなってない感じだけど今日の朝ごはんはすくなかったし、しょうがないね。言われて見れば私もお腹減ったかも。
「ボクもおやつが無くてお腹減ったなー」
ドーラがジト目でこっちを見てくる。まだ根に持ってたの……? ちょっと悪い事したかも。
「はいはい。じゃああそこの川まで歩いたらご飯にしよっか」
さらに三十分で川についた。綺麗な水っぽいし、熱したら料理にも使えそうだね。
魚も泳いでる。いつか釣り竿も買って焼き魚とかもいいねー。
さて、今日の料理は……豚肉のステーキ! よくよく考えれば外だしそんな良いものは作れないよね。
せっかく趣味の料理を発揮出来ると思ったのに。なぐさめに川の水があるからスープも作ろうかな。
まずは肉を切って……骨を取ってから、油を敷いたフライパンに乗せる。
あらかじめリリアちゃんが炎魔法で火をつけてくれたから、もうフライパンはアツアツで肉から滴り落ちた油がどんどん溶ける。
もうこの匂いだけでパンが食べれちゃいそう……。じゅるり。
焼いてる間に鍋でスープを作る事にした。と言っても乾燥させた野菜をお湯に入れただけ。
こんな時はこれ! 前に作っておいたスープの味付けセット。この袋の中に入ってる香辛料を入れるだけで一人分の美味しいスープが出来る優れものです。
ちょうどステーキができたね。フライパンはステーキの油でいっぱいだから、ここでベーコンでも焼こうかな。スープに入れたら彩りも良くなるはず。
ワンコロは豚肉の油の少ない部分で我慢してもらう事にした。犬には油身は危ないからね。ごめんね。
「さぁ食べてみて!」
まずはドーラが食べ始めた。ちなみに今のドーラは一時的に人型に変身してるからスープも美味しそうに飲めている。
もぐもぐ食べてるし、満足してくれたみたい。
「このステーキ美味しい! ボク、やっぱりミズキの料理好きだよ!」
「ありがとうドーラ。お菓子も用意してあるからね」
ふふっ。可愛いやつめ。しょうがないからお菓子をあげよう。
少し片付けをしていたリリアちゃんも食べ始めた。リリアちゃんに料理を振る舞うのは初めてだから、ちょっと不安だな。口に合うと良いけど……。
「!? 美味しいです! ミズキさん料理上手ですね! 特にこのスープの味付け最高です!」
やったー! リリアちゃんにこんなに喜んで貰えたなら頑張って作ったかいがあったよ。
「このスープは実家の味なんだよ。お母さんに教えて貰ったやつでね」
そういえば料理だけはお母さんが教えて直接教えてくれたんだよね。
私が料理が好きになったのも、料理の間はお母さんが昔のように優しく教えてくれたから、ってのがあったと思う。
だから……実家を追い出されてからは料理が嫌いになった時もあった。楽しい料理の最中もあの頃の事が頭をよぎって、ふっと目の前が真っ暗になった事も……。
でも……リリアちゃんもドーラもこんなに喜んでくれるなら、今は料理をやってて良かったって思う。
だから。これからはお母さんじゃなくて、この二人のために料理を作っていこう。それなら私、また料理研究頑張れるよ!
「ミズキさんの料理を毎日食べてみたいですね」
そ、そういう意味と捉えていいんですか? これはご両親に挨拶に行かないと……。
「私と結婚すれば毎日食べれるよ?」
「も、もう! からかわないでください!」
むー。つれないなぁ。さて、私もお腹空いたし食べよっと。いただきます。
今日のご飯は……今までの中で一番美味しい気がした。
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