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生存戦略
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「はい次の方どうぞ。通行証か冒険者カードを見せてください」
最近忘れかけてたけど私は立派な冒険者。衛兵さんにカードを見せると何事もなく通してくれた。
「若いのに頑張ってるね。依頼からの帰り? お疲れさん」
「ありがとうございます衛兵さん」
さぁ久しぶりの町やいかに!
……特に何も変わってなかった。まぁそりゃ2か月経ってないもんね。なんか色々ありすぎて感覚がバグっちゃうよ。
さっそくギルドに行って花を渡す。文字通り命をかけて取った花なんだからこの報酬だけは怪我しようと死のうとダンジョンマスターになろうと貰わないと。
「はいどうぞ。報酬の25万コインです。お疲れ様です。1ヶ月も経ったから心配したんですよ?」
「ありがとうございます。思ったより遠くて……」
まったく今度はちゃんと必要な期間を教えて欲しい。顔でバレたのか、少し申し訳なさそうな表情で説明された。
「こちらも気をつけたいけど貴族様ってほんま私たち平民には適当ですから……。でも文句いうと処罰されちゃいます。ちゃんと約束の報酬払ってくれるだけでマシな方です」
「それはそうですよね。ごめんなさい。報酬ありがとうございます」
ギルドの受付嬢から報酬を受け取る。25万コイン。金貨と銀貨でずっしり。このジャラジャラ音はたまんないよ~。
ふぅ……ダンジョンマスターになっても普通に外出られてほんとに良かった。あの洞窟に監禁とかだったら敵の前に暇で殺されちゃう。
「あんまり心配させないでくださいね。知ってる冒険者さんが死んだら悲しいんですから」
さっそくダンジョンまで帰った私はエリーから説明を聞きながらゴブリン達の様子を見る事にした。
「まずエリー。私がいない間にダンジョンに何かきた?」
「魔物が何匹か入ってきただけですね。ゴブリンとボアです。どうもゴブリンのコロニーになってると思われてるらしくて、他の魔物もあまり寄ってこないみたいですね」
ダンジョンとすら思われてない……。外からゴブリン達が見えるから入ってこないのか~。確かにゴブリン襲っても食べれないし特にいいこと無いもんね。
さてゴブリン達は元気かな。って2匹赤ちゃんいるじゃん! 感動!
きょろきょろしてるとゴブリン達が焼き魚を持ってきた。
「食べろって事? いいの?」
「ギャギャ」
「ありがと。じゃあいただきまーす」
うん美味しい! これが川の幸ならぬダンジョンの幸か~!
「あれ……? ねぇエリー。ダンジョンの物ってモンスター達は食べれても人間は無理なんじゃなかったっけ?」
ダンジョン内の物は食べれないから食料は持っていけってギルドで習った気がする。頭に入ってた知識でもそのダンジョンのモンスターしか食べれなかったはずだけど……。
「それは人間界での常識ですが間違いです。例外があります。それはモンスターが自分で進んでプレゼントすれば相手も食べれるようになります」
「そうなの!? じゃあ私に良い案があるよエリー。さっそくマスタールームへ集合!」
数秒後、焼き魚を食べながら私とエリーはマスタールームに集まった。
「で、マスターの案とはなんですか?」
「それでは私の考えたダンジョン運営案を提案します! それはずばり……交易!」
そう。ポイントはお金と交換でも手に入る。モンスター達が作った物を売れるなら人件費はタダだし儲かるはず! そっちの方が安全だしね。
私は人間だから売る事は普通に出来るし、これで私のダンジョンも超極貧生活から抜け出して金持ちならぬポイント持ちダンジョンになれる!
「その手がありましたか。確かにそれは他のダンジョンマスターには真似できない事ですね。やはりあなたを選んで正解でした」
「エリーがそんな事いうなんて珍しいじゃん。またからかってるんじゃないだろうな~? ところで他には真似できないって?」
「ふふ。今回は本心ですよ。それは……もうすぐ分かるはずですよ。そんな事より交易の準備をしましょう」
そうだった。ゴブリン6匹じゃ売り物も作れないもんね。2匹は歩くのも微妙な赤ちゃんだし。さっそくだけど2回目のダンジョン大改造だ。
資金は今回の報酬のうちの16万コイン。残り9万はまた別に必要だから貯金して、15万をポイントに直すと……3200ポイント!
昨日まで数十ポイントだったのが嘘みたい。まぁ全部使い切っちゃう予定なんだけどね。金持ちダンジョンへの夢は遠い……。
最近忘れかけてたけど私は立派な冒険者。衛兵さんにカードを見せると何事もなく通してくれた。
「若いのに頑張ってるね。依頼からの帰り? お疲れさん」
「ありがとうございます衛兵さん」
さぁ久しぶりの町やいかに!
……特に何も変わってなかった。まぁそりゃ2か月経ってないもんね。なんか色々ありすぎて感覚がバグっちゃうよ。
さっそくギルドに行って花を渡す。文字通り命をかけて取った花なんだからこの報酬だけは怪我しようと死のうとダンジョンマスターになろうと貰わないと。
「はいどうぞ。報酬の25万コインです。お疲れ様です。1ヶ月も経ったから心配したんですよ?」
「ありがとうございます。思ったより遠くて……」
まったく今度はちゃんと必要な期間を教えて欲しい。顔でバレたのか、少し申し訳なさそうな表情で説明された。
「こちらも気をつけたいけど貴族様ってほんま私たち平民には適当ですから……。でも文句いうと処罰されちゃいます。ちゃんと約束の報酬払ってくれるだけでマシな方です」
「それはそうですよね。ごめんなさい。報酬ありがとうございます」
ギルドの受付嬢から報酬を受け取る。25万コイン。金貨と銀貨でずっしり。このジャラジャラ音はたまんないよ~。
ふぅ……ダンジョンマスターになっても普通に外出られてほんとに良かった。あの洞窟に監禁とかだったら敵の前に暇で殺されちゃう。
「あんまり心配させないでくださいね。知ってる冒険者さんが死んだら悲しいんですから」
さっそくダンジョンまで帰った私はエリーから説明を聞きながらゴブリン達の様子を見る事にした。
「まずエリー。私がいない間にダンジョンに何かきた?」
「魔物が何匹か入ってきただけですね。ゴブリンとボアです。どうもゴブリンのコロニーになってると思われてるらしくて、他の魔物もあまり寄ってこないみたいですね」
ダンジョンとすら思われてない……。外からゴブリン達が見えるから入ってこないのか~。確かにゴブリン襲っても食べれないし特にいいこと無いもんね。
さてゴブリン達は元気かな。って2匹赤ちゃんいるじゃん! 感動!
きょろきょろしてるとゴブリン達が焼き魚を持ってきた。
「食べろって事? いいの?」
「ギャギャ」
「ありがと。じゃあいただきまーす」
うん美味しい! これが川の幸ならぬダンジョンの幸か~!
「あれ……? ねぇエリー。ダンジョンの物ってモンスター達は食べれても人間は無理なんじゃなかったっけ?」
ダンジョン内の物は食べれないから食料は持っていけってギルドで習った気がする。頭に入ってた知識でもそのダンジョンのモンスターしか食べれなかったはずだけど……。
「それは人間界での常識ですが間違いです。例外があります。それはモンスターが自分で進んでプレゼントすれば相手も食べれるようになります」
「そうなの!? じゃあ私に良い案があるよエリー。さっそくマスタールームへ集合!」
数秒後、焼き魚を食べながら私とエリーはマスタールームに集まった。
「で、マスターの案とはなんですか?」
「それでは私の考えたダンジョン運営案を提案します! それはずばり……交易!」
そう。ポイントはお金と交換でも手に入る。モンスター達が作った物を売れるなら人件費はタダだし儲かるはず! そっちの方が安全だしね。
私は人間だから売る事は普通に出来るし、これで私のダンジョンも超極貧生活から抜け出して金持ちならぬポイント持ちダンジョンになれる!
「その手がありましたか。確かにそれは他のダンジョンマスターには真似できない事ですね。やはりあなたを選んで正解でした」
「エリーがそんな事いうなんて珍しいじゃん。またからかってるんじゃないだろうな~? ところで他には真似できないって?」
「ふふ。今回は本心ですよ。それは……もうすぐ分かるはずですよ。そんな事より交易の準備をしましょう」
そうだった。ゴブリン6匹じゃ売り物も作れないもんね。2匹は歩くのも微妙な赤ちゃんだし。さっそくだけど2回目のダンジョン大改造だ。
資金は今回の報酬のうちの16万コイン。残り9万はまた別に必要だから貯金して、15万をポイントに直すと……3200ポイント!
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