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古代ギリシャ時代編
自家製馬車
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「ふぁぁ…」
今は…ちょうど挨拶周りの1週間前ですか。今回は途中で問題もなかったようですね。
結局10ヶ月近く寝ていたようですね。前回と違って今回は安眠できて何よりです。
私はメニューから日にちを確認し、何事も無かったようで胸を撫で下ろします。
外に出ると村人の一部が鉄の農具を使っていました。
私鍛治師の家に行き、忙しそうに鉄を打っている鍛治師を見つけました。
「鍛治師さんすごいですね。もうたくさんの村人に農具が行き渡っているじゃないですか」
「創造主様!お目覚めになったんですね。もうすぐ全員に行き渡ると思います。次は何を作ろうかと迷っていまして」
「それなら馬車とかあるといいんじゃないですか?」
「馬車?それは初めて聞きますね」
「こういうものなんですが…」
私は簡単な絵を描く。馬を描き、その後ろに車輪のついた台車が付いているだけのやつです。
まぁこんな絵でも……う、うーん……伝わるかなぁ?
そこには4歳児の描いたような絵がありました。
「おぉ!これは……創造主様の発想はすごいですね。少し試しに作ってみましょう。おーい!カジ!手伝ってくれ」
どうやら分かってくれたみたいですね。
すると奥から20くらいの青年が出てきました。
「あれ?この人は確かAクラスの」
「こいつは最近弟子にしてやったんですよ。去年学校を卒業しましてね。土魔法が優秀なんですよ」
「こんにちは創造主様!カジと申します」
「どうも」
「2人ともこういうのを作ろうと思っているんだが、この2つの車輪を繋いでる棒は俺が作るからお前ははこの台車の底の鉄板を作ってくれないか?出来るな?」
「頑張ります!」
それから2人は鉄を打ち始めました。その目は真剣そのものです。私は邪魔をしないように今度は木こり達の方に行きました。
次の日。
私が木こりの加工した木を浮遊魔法で運んでいると、鉄が完成したそうです。カジが魔法で水を生み出して鉄を冷やしています。
おー。前教えてた時よりも大量に出せるようになってるじゃないですか。
「これで鉄部分は完成ですね」
「はい。木こりさん達の加工もおおむね終わりました。後は組み立てですね」
2時間ほど頑張ると馬車の台座が完成しました。試しに5人ほど乗ってみましたが、十分耐えてくれそうですね。
「この村には2頭馬がいましたよね?1頭連れてきて運んでみましょう」
実際に連れてきて繋いでみたが馬の力も十分なようで、何食わぬ顔で引いていきます。
まぁ何か有ればもう1頭も繋げれば良いでしょう。
「創造主様はすごいですねこれがあれば荷物の持ち運びがすごい楽になるでしょう」
「あっ村長さんも来ていたんですね。川で荷物を運ぶのも良いですが、これなら早く進めるでしょう。とりあえず1回試しに周りを回ってみましょう」
私は後悔しました。なぜ自分も乗ってしまったのかと。
揺れが酷いですね……お尻も痛いし、酔ってしまって景色どころじゃありません。
周りを見ると他の3人も口を押さえてぐったりしています。
「あれ?皆さんどうしたんですか?」
ただ1人、ある農民の娘であるミアさんは平気な顔で馬を操っていました。
「この揺れが気にならないんですか?」
「揺れ?さっきからリズミカルで楽しいですね!」
三半器官がもうイカれてしまったのでしょうか?
でも確かこの子は中級魔法が使えたはずです。なので盗賊とかが来ても安心ですね。それに馬車の扱いも上手いみたいです。よし。
「貴方にこの馬車の運用を命じます。異論は認めません」
「え?ええええ!?」
この後ミアさんがこの馬車を使ってこの村1番の商人になるのはまだ未来の話です。
今は…ちょうど挨拶周りの1週間前ですか。今回は途中で問題もなかったようですね。
結局10ヶ月近く寝ていたようですね。前回と違って今回は安眠できて何よりです。
私はメニューから日にちを確認し、何事も無かったようで胸を撫で下ろします。
外に出ると村人の一部が鉄の農具を使っていました。
私鍛治師の家に行き、忙しそうに鉄を打っている鍛治師を見つけました。
「鍛治師さんすごいですね。もうたくさんの村人に農具が行き渡っているじゃないですか」
「創造主様!お目覚めになったんですね。もうすぐ全員に行き渡ると思います。次は何を作ろうかと迷っていまして」
「それなら馬車とかあるといいんじゃないですか?」
「馬車?それは初めて聞きますね」
「こういうものなんですが…」
私は簡単な絵を描く。馬を描き、その後ろに車輪のついた台車が付いているだけのやつです。
まぁこんな絵でも……う、うーん……伝わるかなぁ?
そこには4歳児の描いたような絵がありました。
「おぉ!これは……創造主様の発想はすごいですね。少し試しに作ってみましょう。おーい!カジ!手伝ってくれ」
どうやら分かってくれたみたいですね。
すると奥から20くらいの青年が出てきました。
「あれ?この人は確かAクラスの」
「こいつは最近弟子にしてやったんですよ。去年学校を卒業しましてね。土魔法が優秀なんですよ」
「こんにちは創造主様!カジと申します」
「どうも」
「2人ともこういうのを作ろうと思っているんだが、この2つの車輪を繋いでる棒は俺が作るからお前ははこの台車の底の鉄板を作ってくれないか?出来るな?」
「頑張ります!」
それから2人は鉄を打ち始めました。その目は真剣そのものです。私は邪魔をしないように今度は木こり達の方に行きました。
次の日。
私が木こりの加工した木を浮遊魔法で運んでいると、鉄が完成したそうです。カジが魔法で水を生み出して鉄を冷やしています。
おー。前教えてた時よりも大量に出せるようになってるじゃないですか。
「これで鉄部分は完成ですね」
「はい。木こりさん達の加工もおおむね終わりました。後は組み立てですね」
2時間ほど頑張ると馬車の台座が完成しました。試しに5人ほど乗ってみましたが、十分耐えてくれそうですね。
「この村には2頭馬がいましたよね?1頭連れてきて運んでみましょう」
実際に連れてきて繋いでみたが馬の力も十分なようで、何食わぬ顔で引いていきます。
まぁ何か有ればもう1頭も繋げれば良いでしょう。
「創造主様はすごいですねこれがあれば荷物の持ち運びがすごい楽になるでしょう」
「あっ村長さんも来ていたんですね。川で荷物を運ぶのも良いですが、これなら早く進めるでしょう。とりあえず1回試しに周りを回ってみましょう」
私は後悔しました。なぜ自分も乗ってしまったのかと。
揺れが酷いですね……お尻も痛いし、酔ってしまって景色どころじゃありません。
周りを見ると他の3人も口を押さえてぐったりしています。
「あれ?皆さんどうしたんですか?」
ただ1人、ある農民の娘であるミアさんは平気な顔で馬を操っていました。
「この揺れが気にならないんですか?」
「揺れ?さっきからリズミカルで楽しいですね!」
三半器官がもうイカれてしまったのでしょうか?
でも確かこの子は中級魔法が使えたはずです。なので盗賊とかが来ても安心ですね。それに馬車の扱いも上手いみたいです。よし。
「貴方にこの馬車の運用を命じます。異論は認めません」
「え?ええええ!?」
この後ミアさんがこの馬車を使ってこの村1番の商人になるのはまだ未来の話です。
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