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14. 美咲の過去
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私は小学3年生の頃から親に虐待を受けていた。
「あんたなんか産まなきゃよかった!なんでそんな顔で生まれてきたんだよ!」
母親は父親に顔が似たわたしが要らないようだ。
私は自分の顔が大嫌いだ。
親は小学2年生の時に離婚した、父親の不倫が原因だ。
「子供は頼んだぞ、俺は新しい家族と生きていく」
「私1人で育てられる訳ないでしょ!」
それから母親には彼氏が出来た。私が3年生に上がった頃その彼氏を家に連れてきた。
「誰?こいつ」
「…私の子供」
「は?そんなん聞いてねぇんだけど、自分以外とヤッて出来た子供とか最悪だわ、冷めた、じゃあな」
「え!待ってよ!」
2人とも家から出て行った。
それから母親は家に1人で帰ってきた。
バチンッ!
「あんたのせいよ!あんたなんか居なけりゃ私は幸せになれたのに!」
この日からだ、私が暴力を振るわれるようになったのは。
中学に上がってもそれは続いた。
「えっ、何あの痣」
「ね、なんか不気味」
私の体中にある痣を見て、近づいてくる人は居なかった。
「今野ちゃん、大丈夫?」
でも何故かクラスの男の子だけは何かと話しかけてきた。
顔目当てだろとかこそこそ聞こえてくるけど、そんな訳ないだろと、私は思っていた。
「あんた男子にチヤホヤされて調子乗ってんじゃないの?」
「そんな傷だらけのお前なんか誰もきょーみねぇよ」
そしていつしか学校でもいじめられるようになった。
教師は助けてくれない、いじめをしていた主犯の親が大金持ちなんだって、だから教師はみんな、クビにされるのが怖くていじめを隠そうとした。
中学2年になった頃、いじめの主犯たちとはクラスが別になったため、いじめはなくなった。でもやっぱり、友達なんで出来なかった。…本当はほしいんだけどね
家はというと、近所の人が毎晩騒音がすると警察に通報してくれたため、母親は逮捕され、私は施設に預けられた。
そして私を引き取りたいと言ってくれた人達が今のお父さんとお母さんだ。
だが、虐待が無くなったからといって、噂が無くなる訳ではない。
「一緒に飯食わないか?」
そんな中1人だけ話しかけてくれる人がいた。
それが蒼馬だ。
蒼馬は1人の私をいつも気にかけてくれた。
「蒼馬、私なんかといたら蒼馬も除け者にされちゃうよ?」
「俺は元々除け者扱いだ」
そんな事言ってたけど実際蒼馬には友達もいた。
私のせいで離れて行っちゃったけど…
そんな蒼馬を好きになるな、なんて無理な話で、彼を好きになってしまった。もちろん、気持ちを伝えようとなんて思わなかった。
でも、蒼馬なら信用できると思い、私は全てを打ち明けた。
(…こんなの絶対引かれるよね)
「だから美咲は自分の顔が嫌いなの?」
「えっ、うん…」
私は蒼馬に両手で顔を包まれた。
「え!なに?」
「血は繋がってても美咲は美咲、それに俺は美咲の顔大好きだ。あっ、もちろん性格もなっ。」
「っ!」
大好きな蒼馬にそう言われ、私は少し自信を持つ事が出来た。それから、痣はすっかり無くなり蒼馬と遊びに行っていた時に、私はモデルのスカウトをされた。
「蒼馬!私モデルやってみようと思う!」
「そっか。美咲なら大丈夫、応援してるよ!」
「ありがと!」
そしてモデルをやっていくうちに、もっと自分に自信を持てるようになった。だから、3年生に上がった時私は蒼馬に告白しようと思った。
「蒼馬、初めて会った時私に話しかけてくれてありがと。あの時からずっと蒼馬の事好きだったんだ…だから良かったら私と付き合ってほしい!」
「…ありがと、嬉しいよ。俺、美咲の事好きかまだわかんないけどそれでもよかったら…」
「いいよ!」
「じゃあ、よろしく。」
私にも希望はあると思い、即答した。
けど蒼馬が私を好きになってくれる事はなかった…
* * * * *
そして、今日蒼馬と再会した。
離れてからもずっと蒼馬を忘れられなかったし、蒼馬を見たらもう一度頑張ってみようかなと思えた。
「?好きな子ならできたよ、すぐ失恋したけどな」
蒼馬好きな子できたんだ…。
正直まだ未練は残っている、でもそれより私は蒼馬を応援したいと思った。
「あっ、あとクラスの人に蒼馬の事好きって言っちゃったけど忘れてねっ。蒼馬の事引きずってたけど、蒼馬に好きな子がいるの知って吹っ切れたし、何よりめちゃくちゃ応援したくなったから!」
半分嘘で、半分本当、でも蒼馬には教えてあげない…
「あんたなんか産まなきゃよかった!なんでそんな顔で生まれてきたんだよ!」
母親は父親に顔が似たわたしが要らないようだ。
私は自分の顔が大嫌いだ。
親は小学2年生の時に離婚した、父親の不倫が原因だ。
「子供は頼んだぞ、俺は新しい家族と生きていく」
「私1人で育てられる訳ないでしょ!」
それから母親には彼氏が出来た。私が3年生に上がった頃その彼氏を家に連れてきた。
「誰?こいつ」
「…私の子供」
「は?そんなん聞いてねぇんだけど、自分以外とヤッて出来た子供とか最悪だわ、冷めた、じゃあな」
「え!待ってよ!」
2人とも家から出て行った。
それから母親は家に1人で帰ってきた。
バチンッ!
「あんたのせいよ!あんたなんか居なけりゃ私は幸せになれたのに!」
この日からだ、私が暴力を振るわれるようになったのは。
中学に上がってもそれは続いた。
「えっ、何あの痣」
「ね、なんか不気味」
私の体中にある痣を見て、近づいてくる人は居なかった。
「今野ちゃん、大丈夫?」
でも何故かクラスの男の子だけは何かと話しかけてきた。
顔目当てだろとかこそこそ聞こえてくるけど、そんな訳ないだろと、私は思っていた。
「あんた男子にチヤホヤされて調子乗ってんじゃないの?」
「そんな傷だらけのお前なんか誰もきょーみねぇよ」
そしていつしか学校でもいじめられるようになった。
教師は助けてくれない、いじめをしていた主犯の親が大金持ちなんだって、だから教師はみんな、クビにされるのが怖くていじめを隠そうとした。
中学2年になった頃、いじめの主犯たちとはクラスが別になったため、いじめはなくなった。でもやっぱり、友達なんで出来なかった。…本当はほしいんだけどね
家はというと、近所の人が毎晩騒音がすると警察に通報してくれたため、母親は逮捕され、私は施設に預けられた。
そして私を引き取りたいと言ってくれた人達が今のお父さんとお母さんだ。
だが、虐待が無くなったからといって、噂が無くなる訳ではない。
「一緒に飯食わないか?」
そんな中1人だけ話しかけてくれる人がいた。
それが蒼馬だ。
蒼馬は1人の私をいつも気にかけてくれた。
「蒼馬、私なんかといたら蒼馬も除け者にされちゃうよ?」
「俺は元々除け者扱いだ」
そんな事言ってたけど実際蒼馬には友達もいた。
私のせいで離れて行っちゃったけど…
そんな蒼馬を好きになるな、なんて無理な話で、彼を好きになってしまった。もちろん、気持ちを伝えようとなんて思わなかった。
でも、蒼馬なら信用できると思い、私は全てを打ち明けた。
(…こんなの絶対引かれるよね)
「だから美咲は自分の顔が嫌いなの?」
「えっ、うん…」
私は蒼馬に両手で顔を包まれた。
「え!なに?」
「血は繋がってても美咲は美咲、それに俺は美咲の顔大好きだ。あっ、もちろん性格もなっ。」
「っ!」
大好きな蒼馬にそう言われ、私は少し自信を持つ事が出来た。それから、痣はすっかり無くなり蒼馬と遊びに行っていた時に、私はモデルのスカウトをされた。
「蒼馬!私モデルやってみようと思う!」
「そっか。美咲なら大丈夫、応援してるよ!」
「ありがと!」
そしてモデルをやっていくうちに、もっと自分に自信を持てるようになった。だから、3年生に上がった時私は蒼馬に告白しようと思った。
「蒼馬、初めて会った時私に話しかけてくれてありがと。あの時からずっと蒼馬の事好きだったんだ…だから良かったら私と付き合ってほしい!」
「…ありがと、嬉しいよ。俺、美咲の事好きかまだわかんないけどそれでもよかったら…」
「いいよ!」
「じゃあ、よろしく。」
私にも希望はあると思い、即答した。
けど蒼馬が私を好きになってくれる事はなかった…
* * * * *
そして、今日蒼馬と再会した。
離れてからもずっと蒼馬を忘れられなかったし、蒼馬を見たらもう一度頑張ってみようかなと思えた。
「?好きな子ならできたよ、すぐ失恋したけどな」
蒼馬好きな子できたんだ…。
正直まだ未練は残っている、でもそれより私は蒼馬を応援したいと思った。
「あっ、あとクラスの人に蒼馬の事好きって言っちゃったけど忘れてねっ。蒼馬の事引きずってたけど、蒼馬に好きな子がいるの知って吹っ切れたし、何よりめちゃくちゃ応援したくなったから!」
半分嘘で、半分本当、でも蒼馬には教えてあげない…
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