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序
二、御方様との出会い
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雨音が緑永山に足を踏み入れてから二日間、天候は晴れて暖かく、おだやかだった。
だが三日目に嵐に見舞われ、四日目は吹雪と化した。五日目には晴れたが、気温はますます下がり、小川には氷が張った。
そして六日目。再び小春日和となった空の下、雨音は虚ろな目をして山裾から続いている一本道をひたすら登っていた。
足は鉛のように重く、息は立てつけの悪い雨戸のようにヒューヒューと音を立てて口から漏れ、全身は寒さと熱さが混在するかのような表現しがたい重だるさで支配された。
日が出ているうちはひたすら道を歩み、日が暮れると近くの木にもたれて休息を取った。食べ物は旅籠の母屋を出る前に持たされた、小さな袋に入ったほんのわずかな炒り豆と竹筒の水のみだったが、不思議と空腹感は覚えなかった。
雨音の心はすでに麻痺していて、希望の欠片も無かったが、それでも目指すべき方向ははっきりしていた。目の前には一本道しかない。迷うような分かれ道もなく、引き返す気にもなれず、つまり先へと進むしかなかった。
そうして雨音が無心で歩き続けていると、次第に前方の視界が開け、やがて一軒の山小屋に辿り着いた。山小屋はどれほどの年月にさらされたのだろうか。塀は朽ち果て、ところどころに穴が開いていた。とてもじゃないが、人が住めそうな場所ではなかった。
(ここが仙人様の家なのか……)
雨音は疑いもせず、その小屋が目指していた仙人の住む家と信じた。粗末でやや傾いだ戸口の前に立ち、恐る恐る口を開いた。
「……っ……、……」
懸命に声をふりしぼっても、かわいてひび割れた唇の間からはなにも出ない。必死になればなるほど、全身から力が抜けていくようで、雨音はとうとうその場にへたりこんだ。
(どうしよう)
雨音は失礼を承知で戸口に手をかけるも、思ったよりもすんなりと開いた。
(ごめん、ください……)
心の中でそうつぶやきつつ、雨音はふらふらと中に入ると、そのまま土間の上でぱたりと倒れ伏してしまった。冷んやりとした土の感触を頰に覚えると、瞼が自然と落ちる。そのまま気を吸い取られるように、意識は途切れてしまった。
雨音が次に目を覚ましたときには、頰は土ではなく、柔らかな布に押し当てられていた。
「……うっ……」
今度は、声はかろうじて出た。体を起こそうともがくと、雨音はようやく自分が清い布団の上で寝てることに気がついた。そっと辺りを見回すと、先ほどの山小屋とは打って変わって、明るい日の光が差しこむ八畳ほどの部屋へと変化していた。
(あれ。俺たしか仙人様の家に入って、そうしたら土間で倒れて……それから……?)
「ようやく目覚めたか」
声がした方へと視線を動かすと、鮮やかな赤と金色の着物をまとった男が視界に飛びこんできた。雨音は咄嗟に、この男がこの家に住む主人、つまり仙人と思い至った。そこで重い体に鞭を打って無理やり半身を起こすと、かわいた唇を必死に動かした。
「申し訳、ありません……勝手に家に上がってしまいました……」
そして一瞬の迷いの後、不躾と思いつつも思いきって願いを口にした。
「お願いします、器、を……」
器をください、と言おうとして下げかけた頭をそっとなでられた。ギクリとして固まったまま視線を上げると、慈愛に満ちた男のまなざしが向けられていた。
「器が欲しいのか。いや必要なのだな。誰に命じられた? 大方身分のある人間におどされて、しかたなくこんな所までやってきたのだろう?」
雨音はうつろな目を男に向けた。もしこの男が本当に仙人ならば、これまでの経緯を正直に話さなくてはいけない気がした。
「俺……わたし、は、この山の麓にある宿場町から参りました……」
震える声で所々つかえながらも、雨音がなんとかこれまでのあらましを話し終えた。すると男は、端正な横顔に呆れた色を滲ませた。
「奉公先で、盗みの濡れ衣を着せられたと言ったな。では仮に、お前が神界の器を持ち帰ったとして、それが本物だと、相手に信じてもらえるのか」
雨音は男の言葉に息を飲むと、ずるりと力なく布団に沈みこんだ。そう、雨音は『信じてもらえなかった』から、この場にいるのだ。ここに辿り着く道すがら一滴も出なかった涙が、急にとめどなく溢れ出して止まらなくなってしまう。
「……泣くな……」
なだめるように背中をさすられると、かえって涙が止まらなくなる。せめて泣き声をこらえよう口を引き結ぶも、かえって悲壮な嗚咽となってしまった。
「まったく、世話の焼ける」
あきれたような、困ったようなつぶやきが聞こえたと思ったら、急に体に浮遊感を覚え、男の腕の中にやさしく包まれた。
「ふふ、まるで大きな赤子のようだ」
「……っ……」
雨音は泣き濡れた顔をのろのろと上げると、目の前に迫る男の顔に思わず息を飲んだ。
男の艶やかな長い黒髪は、顔の横で一つに束ねられ、無造作に肩に垂らされている。透き通るような肌に弓なりの眉、スッと通った鼻梁と形の良い唇……まるで絵に描いたような、凛々しくも美しい顔立ちをしていた。
男は憐みの色を帯びた切れ長の瞳で、雨音の泣き濡れた顔をのぞいた。
「そうおびえるな。何も取って食うわけではない。お前、年は幾つになる」
「じゅ、十八になります……」
「もう大人だな。ではしばらくここにいても支障はないだろう。名はなんと申す?」
「雨音と申します」
「では雨音、まずは体を休めて体力をつけろ。話はそれからだ」
男の手により、雨音は再び布団に寝かされた。上に掛けられた着物は、どこぞの城の姫君が着そうな色鮮やかな打掛で、着古してボロボロの着物姿のままの雨音は、それを汚してしまわないかと心配のあまり体が縮こまってしまう。
「このような着物はたくさんあるから、気にせずとも良い。ところで喉はかわいてないか、腹も空いただろう。そろそろ食事が運ばれるはずだ」
すると示し合わせたように、部屋の奥の襖が音も立てずに開かれた。
「ひっ……!」
雨音は短い悲鳴を漏らし、器用にも寝たまま腰を抜かしてしまった。なぜなら襖の隙間からゾロゾロと入ってきたのは、二本足で歩く着物姿の狐達だったからだ。
「御方様、お食事をご用意しましたよ」
「御方様、お客様の座椅子はこちらに置けばよろしいでしょうか」
「御方様、御方様」
「うるさい。いいから適当に置いて、さっさと部屋から出ていけ」
狐達はピタリとおしゃべりを止めると、男の言いつけどおりテキパキと膳のしたくをすませ、あっという間に出ていってしまった。姿が狐のせいで表情がうまく読めないが、心なしか狐達の後ろ姿がしょんぼり落ち込んでいるように見えた。
狐達に『御方様』と呼ばれた男は、あやすように雨音の髪を梳いたり額を撫でたりしながら、不本意だと言わんばかりに口を開いた。
「あいつらが落ち込むだと? そんなわけあるか。今ごろ台所で人の噂話に花を咲かしているに決まってる」
「……え。俺、今なにも言ってない……」
雨音は驚いて、あたふたと両手で口をおさえた。
(まさか、心を読まれてる?)
「ああ。触れていると、自然とお前の心がこちらへ流れてきてしまう。嫌か?」
嫌かそうでないかと問われれば、嫌だろう。だが雨音は、そう口に出せずにいた。たとえ胸の内が暴かれようと、すてがたいぬくもりだったから。
「そうか。では、しばらくこうしていよう」
男は雨音を寝床から抱き上げると、幼子をあやすように腕の中で揺らした。すると雨音の瞳に再び涙がにじみだす。
(子供のころ以来だ……誰かにこんな風に、抱きしめられるなんて)
「よしよし、やはり赤子のようだな。ああ、せっかく用意した粥が冷めても、後で文句は言うなよ?」
だが三日目に嵐に見舞われ、四日目は吹雪と化した。五日目には晴れたが、気温はますます下がり、小川には氷が張った。
そして六日目。再び小春日和となった空の下、雨音は虚ろな目をして山裾から続いている一本道をひたすら登っていた。
足は鉛のように重く、息は立てつけの悪い雨戸のようにヒューヒューと音を立てて口から漏れ、全身は寒さと熱さが混在するかのような表現しがたい重だるさで支配された。
日が出ているうちはひたすら道を歩み、日が暮れると近くの木にもたれて休息を取った。食べ物は旅籠の母屋を出る前に持たされた、小さな袋に入ったほんのわずかな炒り豆と竹筒の水のみだったが、不思議と空腹感は覚えなかった。
雨音の心はすでに麻痺していて、希望の欠片も無かったが、それでも目指すべき方向ははっきりしていた。目の前には一本道しかない。迷うような分かれ道もなく、引き返す気にもなれず、つまり先へと進むしかなかった。
そうして雨音が無心で歩き続けていると、次第に前方の視界が開け、やがて一軒の山小屋に辿り着いた。山小屋はどれほどの年月にさらされたのだろうか。塀は朽ち果て、ところどころに穴が開いていた。とてもじゃないが、人が住めそうな場所ではなかった。
(ここが仙人様の家なのか……)
雨音は疑いもせず、その小屋が目指していた仙人の住む家と信じた。粗末でやや傾いだ戸口の前に立ち、恐る恐る口を開いた。
「……っ……、……」
懸命に声をふりしぼっても、かわいてひび割れた唇の間からはなにも出ない。必死になればなるほど、全身から力が抜けていくようで、雨音はとうとうその場にへたりこんだ。
(どうしよう)
雨音は失礼を承知で戸口に手をかけるも、思ったよりもすんなりと開いた。
(ごめん、ください……)
心の中でそうつぶやきつつ、雨音はふらふらと中に入ると、そのまま土間の上でぱたりと倒れ伏してしまった。冷んやりとした土の感触を頰に覚えると、瞼が自然と落ちる。そのまま気を吸い取られるように、意識は途切れてしまった。
雨音が次に目を覚ましたときには、頰は土ではなく、柔らかな布に押し当てられていた。
「……うっ……」
今度は、声はかろうじて出た。体を起こそうともがくと、雨音はようやく自分が清い布団の上で寝てることに気がついた。そっと辺りを見回すと、先ほどの山小屋とは打って変わって、明るい日の光が差しこむ八畳ほどの部屋へと変化していた。
(あれ。俺たしか仙人様の家に入って、そうしたら土間で倒れて……それから……?)
「ようやく目覚めたか」
声がした方へと視線を動かすと、鮮やかな赤と金色の着物をまとった男が視界に飛びこんできた。雨音は咄嗟に、この男がこの家に住む主人、つまり仙人と思い至った。そこで重い体に鞭を打って無理やり半身を起こすと、かわいた唇を必死に動かした。
「申し訳、ありません……勝手に家に上がってしまいました……」
そして一瞬の迷いの後、不躾と思いつつも思いきって願いを口にした。
「お願いします、器、を……」
器をください、と言おうとして下げかけた頭をそっとなでられた。ギクリとして固まったまま視線を上げると、慈愛に満ちた男のまなざしが向けられていた。
「器が欲しいのか。いや必要なのだな。誰に命じられた? 大方身分のある人間におどされて、しかたなくこんな所までやってきたのだろう?」
雨音はうつろな目を男に向けた。もしこの男が本当に仙人ならば、これまでの経緯を正直に話さなくてはいけない気がした。
「俺……わたし、は、この山の麓にある宿場町から参りました……」
震える声で所々つかえながらも、雨音がなんとかこれまでのあらましを話し終えた。すると男は、端正な横顔に呆れた色を滲ませた。
「奉公先で、盗みの濡れ衣を着せられたと言ったな。では仮に、お前が神界の器を持ち帰ったとして、それが本物だと、相手に信じてもらえるのか」
雨音は男の言葉に息を飲むと、ずるりと力なく布団に沈みこんだ。そう、雨音は『信じてもらえなかった』から、この場にいるのだ。ここに辿り着く道すがら一滴も出なかった涙が、急にとめどなく溢れ出して止まらなくなってしまう。
「……泣くな……」
なだめるように背中をさすられると、かえって涙が止まらなくなる。せめて泣き声をこらえよう口を引き結ぶも、かえって悲壮な嗚咽となってしまった。
「まったく、世話の焼ける」
あきれたような、困ったようなつぶやきが聞こえたと思ったら、急に体に浮遊感を覚え、男の腕の中にやさしく包まれた。
「ふふ、まるで大きな赤子のようだ」
「……っ……」
雨音は泣き濡れた顔をのろのろと上げると、目の前に迫る男の顔に思わず息を飲んだ。
男の艶やかな長い黒髪は、顔の横で一つに束ねられ、無造作に肩に垂らされている。透き通るような肌に弓なりの眉、スッと通った鼻梁と形の良い唇……まるで絵に描いたような、凛々しくも美しい顔立ちをしていた。
男は憐みの色を帯びた切れ長の瞳で、雨音の泣き濡れた顔をのぞいた。
「そうおびえるな。何も取って食うわけではない。お前、年は幾つになる」
「じゅ、十八になります……」
「もう大人だな。ではしばらくここにいても支障はないだろう。名はなんと申す?」
「雨音と申します」
「では雨音、まずは体を休めて体力をつけろ。話はそれからだ」
男の手により、雨音は再び布団に寝かされた。上に掛けられた着物は、どこぞの城の姫君が着そうな色鮮やかな打掛で、着古してボロボロの着物姿のままの雨音は、それを汚してしまわないかと心配のあまり体が縮こまってしまう。
「このような着物はたくさんあるから、気にせずとも良い。ところで喉はかわいてないか、腹も空いただろう。そろそろ食事が運ばれるはずだ」
すると示し合わせたように、部屋の奥の襖が音も立てずに開かれた。
「ひっ……!」
雨音は短い悲鳴を漏らし、器用にも寝たまま腰を抜かしてしまった。なぜなら襖の隙間からゾロゾロと入ってきたのは、二本足で歩く着物姿の狐達だったからだ。
「御方様、お食事をご用意しましたよ」
「御方様、お客様の座椅子はこちらに置けばよろしいでしょうか」
「御方様、御方様」
「うるさい。いいから適当に置いて、さっさと部屋から出ていけ」
狐達はピタリとおしゃべりを止めると、男の言いつけどおりテキパキと膳のしたくをすませ、あっという間に出ていってしまった。姿が狐のせいで表情がうまく読めないが、心なしか狐達の後ろ姿がしょんぼり落ち込んでいるように見えた。
狐達に『御方様』と呼ばれた男は、あやすように雨音の髪を梳いたり額を撫でたりしながら、不本意だと言わんばかりに口を開いた。
「あいつらが落ち込むだと? そんなわけあるか。今ごろ台所で人の噂話に花を咲かしているに決まってる」
「……え。俺、今なにも言ってない……」
雨音は驚いて、あたふたと両手で口をおさえた。
(まさか、心を読まれてる?)
「ああ。触れていると、自然とお前の心がこちらへ流れてきてしまう。嫌か?」
嫌かそうでないかと問われれば、嫌だろう。だが雨音は、そう口に出せずにいた。たとえ胸の内が暴かれようと、すてがたいぬくもりだったから。
「そうか。では、しばらくこうしていよう」
男は雨音を寝床から抱き上げると、幼子をあやすように腕の中で揺らした。すると雨音の瞳に再び涙がにじみだす。
(子供のころ以来だ……誰かにこんな風に、抱きしめられるなんて)
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