11 / 41
11.殿下の公務に同行
しおりを挟む
今日は殿下が公務で外出する日だ。そしてなぜか今日から、俺もそれに付そうことになった。殿下の独断で決定したらしく、宰相補佐が『面倒なことになった』と苦々しく舌打ちしてた。
(ま、部屋の中で暇を持てあましてるよりマシだけど)
殿下が待ち合わせ場所にやってきたのは、出発予定時刻を少し過ぎたころだった。前の会議が長引いて、予定が押したらしい。
「ロキ、待たせてごめんね」
デートの待ち合わせか。たのむから公衆の面前で、甘い空気をふりまかないでくれ。ほら衛兵が冷めた目で見てるってば。
俺がこまっているのに、殿下はホワホワと浮かれ気味で、足取りも軽い。
「ああ鼻の頭が赤くなってる。可愛いけど、冷えちゃったね」
殿下ってば、自分の首に巻いてるストールを外して、俺にかけようとした。いやそれダメだから。そんなきれいな布、俺にはもったいないから。それに殿下が寒くなるでしょーが。
俺はどうにか殿下の腕をすり抜けて、護衛隊の輪に無理やり加わった。彼らは馬車の整備点検を入念におこない、持っていく荷物の最終確認をしていた。輪の中心にいたレイクドル隊長は、俺がやってくるとわざわざ作業の手を止めて、あいさつがてら声をかけてくれた。
「おはよう、ロキ。ずいぶんと早くから、ここで待機してたんだって?」
「おはようございます、レイクドル隊長。いえ初日ですし、なにぶん勝手がわからないので」
「真面目なお前らしい」
フッと微笑む隊長は、今日もイケメンで隙がない。その惚れ惚れする姿に、周りを固める兵士もどこか得意げに見える。まあ、自慢の上司だよな。
うっかり隊長に見とれていると、背後から腕を引っぱられてハッとした。そこには言わずもがな、殿下が立っていた。
「ロキ、僕には『おはよう』のあいさつはないの」
「殿下には、朝イチであいさつしたでしょう」
そう返答すると、殿下はなにが面白くないんだか、俺の手首をつかんでグイグイと馬車から離そうとする。
「ロキはこっち……レイクドルは近づくな」
「殿下、そばで護衛する人間に無茶言わんでください」
「そうですよ殿下、隊長をこまらせちゃダメですよ」
おおかた俺が隊長と打ち解けてることが気に食わないのだろう。俺、ヤキモチ焼かれるほどの人間じゃないんだけどな。振り返ると、無言で俺たちについてくる隊長と目が合った。苦笑いを向けられ、非常に気まずい。ようやく出発の準備が整ったときは、正直助かったと思ったくらいだ。
殿下と同じ馬車に押しこまれ、狭い座席で隣同士くっついて座った。距離近いな。
「ロキ、馬車は大丈夫? とても揺れるから、気分が悪くなったらすぐ僕に言ってね」
殿下は実に楽しそうに、俺の世話を焼く。ぶつかった二の腕が意外と硬く、それなりに鍛錬していることがうかがえた。
(ずるいよな、殿下だって体鍛えてんのに、なんで護衛の俺ができないんだよ。しかも今日も丸腰だし)
外出でも武器を持たせてもらえなかった。サイアク素手で戦うしかない。
「浮かない顔だね」
「え」
殿下は整った柔和な面立ちだけど、なにを考えてるのかわからない。表情が読めない怖さを、今ヒシヒシと感じはじめてる。
「アメをお食べ」
「あ、ども……」
棒付きのアメを渡された。コレ到着するまでに食べ切れるかな……まてよ、これ武器の代わりにできるか?
「僕がお仕事中は、それを食べながらいい子に待ってること。いいね?」
「はあ、わかりました」
そうこうしているうちに、巨大な合同庁舎に到着した。殿下はときどき抜き打ちで訪れて、視察することにしてるらしい。
(絶対王政のわりには、議会政治っぽい。わりと民主的な国なのかな。てっきりトップダウンの官僚制かと思ったけど)
庁舎は明るい煉瓦造りの建物だ。俺が口を開けながらながめていると、隣の殿下が小さく笑った。
「中を案内してあげたかったけど、残念ながら視察中は君を同伴できない」
まあ俺はしょせん、よその国の人間だからな。興味はあるけど、俺の仕事の管轄外だから気にしない。
「僕とレイクドルが離れている間、君には護衛をつける」
「えっ、ちょっと」
反論する前に、レイクドル隊長から見慣れない男を紹介された。
「近衛隊副隊長のウォータルだ。殿下の不在中は、彼が君の警護につく」
「……そうすか」
いや、いいけどね、警護に警護付けても。それで殿下の気がすむなら、俺は別に役立たずでもいいや。
「よろしくね、ロキくん」
「よろしくお願いします」
殿下とはメインホールで別れ、俺はウォータル副隊長と一緒に、ホールのすぐそばにある待合室にやってきた。ウォータルは二人きりになると、さらに親しみをこめた口調で話しかけてきた。
「君のことは隊長から聞いてるよ。まだ若いのに、たいしたものだね」
「いや自分、そんな若くなくて」
ウォータルは女好きしそうな雰囲気イケメンだった。自分をよくみせる術を知ってるのだろう。肩までのびた茶色の髪はゆるいカールがうるさすぎず、細面の顔によく似合っている。茶色の瞳は微笑を浮かべる口もととあいまって、全体的に柔和な雰囲気を作っていた。また硬派なイケメン隊長とは真逆のタイプで口数も多い。うまく会話の転がしてくれるのでこちらも助かる。
「副隊長ってモテそうですよね」
「いやいや隊長に比べたら全然。あの人は歩くフェロモンだからなあ」
モテるってとこは否定しないな。まあ近衛兵って花形だろうから、肩書きだけでもモテそうだ。
「でも隊長、さいきんある方にご執心でね」
「へえ、幸せなご令嬢ですね」
「いや男。しかも君がよく知ってる人だよ」
えっ、まさか殿下? それは無いな。
「宰相補佐殿ですか?」
「その冗談、ワイダールにも隊長にも通じないから。あの子だよ、ほら親善大使の」
「ああウルスですか?」
「虫除けになるみたいだね。隊長、ここ最近ヤバめのストーカー被害にあったから、苦労していろいろ策を練ってるんだよ」
虫除けね。ウルスもだけど俺も似たようなもんか。護衛って、敵に襲われた時に対処するだけじゃなくて、政敵とか性的とか、いろんな方面への牽制にもなる。丸腰だからって、まるっきり役に立たないわけじゃないんだな。
「なんだか話してたら元気出てきました」
「え、そう? 少しでも気晴らしになったならうれしいよ」
すっかり打ちとけた俺たちは、いつかウルスと三人で遊びに行こうと約束した。
「実現は難しそうだけどね。君たちそれぞれ立場があるから」
「それを言うなら副隊長もでしょ」
「俺は職場を出たらわりと気楽な身だよ」
「まあ俺も戴冠式さえ終われば……」
あれ、副隊長は俺の素性を知ってんのかな。わからないから俺から下手なこと言えないな。
「戴冠式が終わっても、殿下は君を手放さないと思うよ?」
「えっ」
「今まで以上に政敵は増えるからね」
「あ、ああ」
そういうこと。まあでも俺には関係ない。なぜなら戴冠式が終われば、殿下はあらためて新しい妾を迎えるから。これは最初から決まってたことで、俺はあくまで『つなぎ』の妾でしかない。
(いや正しくは妾じゃなくて護衛だけど)
新しい妾の選定は、宰相補佐がひそかに進めている。殿下がそのことを知るのは、もう少し先の話だ。
(ま、部屋の中で暇を持てあましてるよりマシだけど)
殿下が待ち合わせ場所にやってきたのは、出発予定時刻を少し過ぎたころだった。前の会議が長引いて、予定が押したらしい。
「ロキ、待たせてごめんね」
デートの待ち合わせか。たのむから公衆の面前で、甘い空気をふりまかないでくれ。ほら衛兵が冷めた目で見てるってば。
俺がこまっているのに、殿下はホワホワと浮かれ気味で、足取りも軽い。
「ああ鼻の頭が赤くなってる。可愛いけど、冷えちゃったね」
殿下ってば、自分の首に巻いてるストールを外して、俺にかけようとした。いやそれダメだから。そんなきれいな布、俺にはもったいないから。それに殿下が寒くなるでしょーが。
俺はどうにか殿下の腕をすり抜けて、護衛隊の輪に無理やり加わった。彼らは馬車の整備点検を入念におこない、持っていく荷物の最終確認をしていた。輪の中心にいたレイクドル隊長は、俺がやってくるとわざわざ作業の手を止めて、あいさつがてら声をかけてくれた。
「おはよう、ロキ。ずいぶんと早くから、ここで待機してたんだって?」
「おはようございます、レイクドル隊長。いえ初日ですし、なにぶん勝手がわからないので」
「真面目なお前らしい」
フッと微笑む隊長は、今日もイケメンで隙がない。その惚れ惚れする姿に、周りを固める兵士もどこか得意げに見える。まあ、自慢の上司だよな。
うっかり隊長に見とれていると、背後から腕を引っぱられてハッとした。そこには言わずもがな、殿下が立っていた。
「ロキ、僕には『おはよう』のあいさつはないの」
「殿下には、朝イチであいさつしたでしょう」
そう返答すると、殿下はなにが面白くないんだか、俺の手首をつかんでグイグイと馬車から離そうとする。
「ロキはこっち……レイクドルは近づくな」
「殿下、そばで護衛する人間に無茶言わんでください」
「そうですよ殿下、隊長をこまらせちゃダメですよ」
おおかた俺が隊長と打ち解けてることが気に食わないのだろう。俺、ヤキモチ焼かれるほどの人間じゃないんだけどな。振り返ると、無言で俺たちについてくる隊長と目が合った。苦笑いを向けられ、非常に気まずい。ようやく出発の準備が整ったときは、正直助かったと思ったくらいだ。
殿下と同じ馬車に押しこまれ、狭い座席で隣同士くっついて座った。距離近いな。
「ロキ、馬車は大丈夫? とても揺れるから、気分が悪くなったらすぐ僕に言ってね」
殿下は実に楽しそうに、俺の世話を焼く。ぶつかった二の腕が意外と硬く、それなりに鍛錬していることがうかがえた。
(ずるいよな、殿下だって体鍛えてんのに、なんで護衛の俺ができないんだよ。しかも今日も丸腰だし)
外出でも武器を持たせてもらえなかった。サイアク素手で戦うしかない。
「浮かない顔だね」
「え」
殿下は整った柔和な面立ちだけど、なにを考えてるのかわからない。表情が読めない怖さを、今ヒシヒシと感じはじめてる。
「アメをお食べ」
「あ、ども……」
棒付きのアメを渡された。コレ到着するまでに食べ切れるかな……まてよ、これ武器の代わりにできるか?
「僕がお仕事中は、それを食べながらいい子に待ってること。いいね?」
「はあ、わかりました」
そうこうしているうちに、巨大な合同庁舎に到着した。殿下はときどき抜き打ちで訪れて、視察することにしてるらしい。
(絶対王政のわりには、議会政治っぽい。わりと民主的な国なのかな。てっきりトップダウンの官僚制かと思ったけど)
庁舎は明るい煉瓦造りの建物だ。俺が口を開けながらながめていると、隣の殿下が小さく笑った。
「中を案内してあげたかったけど、残念ながら視察中は君を同伴できない」
まあ俺はしょせん、よその国の人間だからな。興味はあるけど、俺の仕事の管轄外だから気にしない。
「僕とレイクドルが離れている間、君には護衛をつける」
「えっ、ちょっと」
反論する前に、レイクドル隊長から見慣れない男を紹介された。
「近衛隊副隊長のウォータルだ。殿下の不在中は、彼が君の警護につく」
「……そうすか」
いや、いいけどね、警護に警護付けても。それで殿下の気がすむなら、俺は別に役立たずでもいいや。
「よろしくね、ロキくん」
「よろしくお願いします」
殿下とはメインホールで別れ、俺はウォータル副隊長と一緒に、ホールのすぐそばにある待合室にやってきた。ウォータルは二人きりになると、さらに親しみをこめた口調で話しかけてきた。
「君のことは隊長から聞いてるよ。まだ若いのに、たいしたものだね」
「いや自分、そんな若くなくて」
ウォータルは女好きしそうな雰囲気イケメンだった。自分をよくみせる術を知ってるのだろう。肩までのびた茶色の髪はゆるいカールがうるさすぎず、細面の顔によく似合っている。茶色の瞳は微笑を浮かべる口もととあいまって、全体的に柔和な雰囲気を作っていた。また硬派なイケメン隊長とは真逆のタイプで口数も多い。うまく会話の転がしてくれるのでこちらも助かる。
「副隊長ってモテそうですよね」
「いやいや隊長に比べたら全然。あの人は歩くフェロモンだからなあ」
モテるってとこは否定しないな。まあ近衛兵って花形だろうから、肩書きだけでもモテそうだ。
「でも隊長、さいきんある方にご執心でね」
「へえ、幸せなご令嬢ですね」
「いや男。しかも君がよく知ってる人だよ」
えっ、まさか殿下? それは無いな。
「宰相補佐殿ですか?」
「その冗談、ワイダールにも隊長にも通じないから。あの子だよ、ほら親善大使の」
「ああウルスですか?」
「虫除けになるみたいだね。隊長、ここ最近ヤバめのストーカー被害にあったから、苦労していろいろ策を練ってるんだよ」
虫除けね。ウルスもだけど俺も似たようなもんか。護衛って、敵に襲われた時に対処するだけじゃなくて、政敵とか性的とか、いろんな方面への牽制にもなる。丸腰だからって、まるっきり役に立たないわけじゃないんだな。
「なんだか話してたら元気出てきました」
「え、そう? 少しでも気晴らしになったならうれしいよ」
すっかり打ちとけた俺たちは、いつかウルスと三人で遊びに行こうと約束した。
「実現は難しそうだけどね。君たちそれぞれ立場があるから」
「それを言うなら副隊長もでしょ」
「俺は職場を出たらわりと気楽な身だよ」
「まあ俺も戴冠式さえ終われば……」
あれ、副隊長は俺の素性を知ってんのかな。わからないから俺から下手なこと言えないな。
「戴冠式が終わっても、殿下は君を手放さないと思うよ?」
「えっ」
「今まで以上に政敵は増えるからね」
「あ、ああ」
そういうこと。まあでも俺には関係ない。なぜなら戴冠式が終われば、殿下はあらためて新しい妾を迎えるから。これは最初から決まってたことで、俺はあくまで『つなぎ』の妾でしかない。
(いや正しくは妾じゃなくて護衛だけど)
新しい妾の選定は、宰相補佐がひそかに進めている。殿下がそのことを知るのは、もう少し先の話だ。
40
お気に入りに追加
263
あなたにおすすめの小説
出戻り聖女はもう泣かない
たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。
男だけど元聖女。
一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。
「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」
出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。
ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。
表紙絵:CK2さま

あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります

三度目の人生は冷酷な獣人王子と結婚することになりましたが、なぜか溺愛されています
倉本縞
BL
エルガー王国の王子アンスフェルムは、これまで二回、獣人族の王子ラーディンに殺されかかっていた。そのたびに時をさかのぼって生き延びたが、三回目を最後に、その魔術も使えなくなってしまう。
今度こそ、ラーディンに殺されない平穏な人生を歩みたい。
そう思ったアンスフェルムは、いっそラーディンの伴侶になろうと、ラーディンの婚約者候補に名乗りを上げる。
ラーディンは野蛮で冷酷な獣人の王子と噂されていたが、婚約者候補となったアンスフェルムを大事にし、不器用な優しさを示してくれる。その姿に、アンスフェルムも徐々に警戒心を解いてゆく。
エルガー王国がラーディンたち獣人族を裏切る未来を知っているアンスフェルムは、なんとかそれを防ごうと努力するが……。

金の野獣と薔薇の番
むー
BL
結季には記憶と共に失った大切な約束があった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
止むを得ない事情で全寮制の学園の高等部に編入した結季。
彼は事故により7歳より以前の記憶がない。
高校進学時の検査でオメガ因子が見つかるまでベータとして養父母に育てられた。
オメガと判明したがフェロモンが出ることも発情期が来ることはなかった。
ある日、編入先の学園で金髪金眼の皇貴と出逢う。
彼の纒う薔薇の香りに発情し、結季の中のオメガが開花する。
その薔薇の香りのフェロモンを纏う皇貴は、全ての性を魅了し学園の頂点に立つアルファだ。
来るもの拒まずで性に奔放だが、番は持つつもりはないと公言していた。
皇貴との出会いが、少しずつ結季のオメガとしての運命が動き出す……?
4/20 本編開始。
『至高のオメガとガラスの靴』と同じ世界の話です。
(『至高の〜』完結から4ヶ月後の設定です。)
※シリーズものになっていますが、どの物語から読んでも大丈夫です。
【至高のオメガとガラスの靴】
↓
【金の野獣と薔薇の番】←今ココ
↓
【魔法使いと眠れるオメガ】

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

【完】三度目の死に戻りで、アーネスト・ストレリッツは生き残りを図る
112
BL
ダジュール王国の第一王子アーネストは既に二度、処刑されては、その三日前に戻るというのを繰り返している。三度目の今回こそ、処刑を免れたいと、見張りの兵士に声をかけると、その兵士も同じように三度目の人生を歩んでいた。
★本編で出てこない世界観
男同士でも結婚でき、子供を産めます。その為、血統が重視されています。
貴族軍人と聖夜の再会~ただ君の幸せだけを~
倉くらの
BL
「こんな姿であの人に会えるわけがない…」
大陸を2つに分けた戦争は終結した。
終戦間際に重症を負った軍人のルーカスは心から慕う上官のスノービル少佐と離れ離れになり、帝都の片隅で路上生活を送ることになる。
一方、少佐は屋敷の者の策略によってルーカスが死んだと知らされて…。
互いを思う2人が戦勝パレードが開催された聖夜祭の日に再会を果たす。
純愛のお話です。
主人公は顔の右半分に火傷を負っていて、右手が無いという状態です。
全3話完結。
とある文官のひとりごと
きりか
BL
貧乏な弱小子爵家出身のノア・マキシム。
アシュリー王国の花形騎士団の文官として、日々頑張っているが、学生の頃からやたらと絡んでくるイケメン部隊長であるアベル・エメを大の苦手というか、天敵認定をしていた。しかし、ある日、父の借金が判明して…。
基本コメディで、少しだけシリアス?
エチシーンところか、チュッどまりで申し訳ございません(土下座)
ムーンライト様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる