52 / 60
第48話 奴隷商、攻撃を受ける
しおりを挟む
僕には知らないことがたくさんある。
もちろん、全てを知っているなど驕ったことを言うつもりはない。
だが……
「イルスとは……なんなんだ?」
イルス領の当主。
奴隷商貴族としての名前。
それだけの認識だった。
だが、ギガンスの反応はそれだけではない。
この名前に何か、別の意味があるみたいだ。
「それは儂にも知らん。だが、イルスを冠する者には従わねばならない。それが……」
ドワーフ族に伝わる古の契約。
「もっとも、儂らのずっとずっと昔の話だから、守る必要もないんだがな」
それでもギガンスは僕に従うと言ってくれた。
その理由を聞いても答えてはくれなかった。
しかし……
「儂が行くための条件を付けさせてもらうぞ」
一つは当然のごとく、酒の調達。
出来れば、酒造所を作れという。
さすがに、これは断ったけど。
もう一つは金属使用の優先権。
この2つだけは譲れないと言われた。
もちろん、ギガンスには鍛冶をやってもらうつもりだ。
断る理由がない。
「よし! お前さん達が出発するまでは酒を浴びるほど飲むぞぉ! お前も付き合え」
その年の冬は酒に溺れる毎日でした……
そして、ついに……
「雪が止んだな」
長く続いていた雪の季節が終わった。
しばらくすれば、雪も溶けて、行動を開始できる。
「イルス様。斥候の者が戻りました」
いいタイミングだ。
これから向かうであろう土地の調査を頼んでいた者が帰ってきたのだ。
これより南方はラエルビズ侯爵領だ。
ラエルビズ家は王国の矛として君臨する名家。
オーレック公爵家、デリンズ侯爵家が政治の中心的な家柄。
ラエルビズ侯爵家はまさに軍閥そのもの。
そのため、王国でも最大の兵力を有している。
王国はその三つの家のバランスによって、保たれていると言っても過言ではない。
だが、オーレック家が失脚したことによって、バランスは大きく変わった。
そうなると、ラエルビズ家の動きはとても怖い。
僕達にどのような事をしてくるか、想像もつかないのだ。
「分かった。会おう」
……。
「それは本当か?」
「間違いありません。ラエルビズ領内で軍に大きな動きがあるようです」
やはり、動くか。
だが、目的はどこだ?
まさか……王都?
ありえない話ではない。
ラエルビズ家は遡れば、王家の血筋。
自分こそは正統な王家だと名乗り上げてもおかしくないのだ。
今までが静か過ぎた。
「そうか……ならば、迂回してでも、ラエルビズ領には近寄らないほうがいいだろうな」
「それは……どうでしょう」
どういうことだ?
本当なら、ラエルビス領でもひと稼ぎ……
そんなことを思っていたんだが……。
「それが、四方八方に兵を繰り出しているのです。まるで……」
何かを探しているみたい、だと?
それはどういうことだ?
ラエルビズ領内は彼らの庭みたいなものだ。
わざわざ、兵を繰り出してまで斥候を繰り返す意味なんか……
「狙いは僕達ということか?」
「分かりません。しかし、可能性はあります」
……これは困った。
イルス領はラエルビズ領を超えれば、すぐの場所にある。
だからこそ、ここまでやってきたのだが……。
今一度、引き返し、大きく東方のルートで行くか?
だが、それだと時間がかかるばかりか、お金も大きく失う。
それに街までの距離が遠いせいで、食料の調達が難しい。
やはり、南方に向かう選択肢を捨てたくはない。
「我々は直ちに出発する。斥候隊は今一度、探索を開始してくれ」
「承知しました」
まだ、ラエルビズ侯爵の腹が見えない以上は大きな行動は控えたほうがいいな。
すぐに皆に出発する事を告げる。
今夜がこの土地での最後の夜になる。
「なんだか、寂しいわね」
「そうだな。また、馬車の旅に戻ると思うと嫌になる」
「そうかしら? ヨル達に囲まれて、嬉しそうにしていたじゃない」
……。
ゆっくりと夜は更けていった。
「さあ、出発だ」
僕はピシッと馬にムチを当てる。
馬車がゆっくりと動き出した。
「本当にいいの?」
「いいんだ。僕はここにいた方が落ち着くんだよ」
「じゃあ、隣に座ろうかしら」
相変わらず、馬車はヨル達……シェラとマリーヌ様とすし詰め状態だ。
こんな中に入る度胸は僕にはない。
馭者として外に座っていた方がよっぽどいい。
それに冷たい空気が心地いいんだ。
「そういえば、これを持ってきても良かったのかな?」
これ、というのは、ブラッドソードのことだ。
王家の宝だ。
「いいんじゃないかしら? 別に誰も見向きもしていなかったんでしょ??」
まぁ、たしかに……
王都で最後に見たのは地下深くの宝物殿で埃をかぶっている姿か。
「それに初代様が持っていた剣なんて、素敵じゃない……」
続く言葉に恐怖を感じた。
「ロッシュが王都を滅ぼす姿が目に浮かぶわ」
マギーはこの剣にどんな意味をもたせようとしているんだ?
決して、反逆の剣とかじゃないからね?
初代様の血で染められたと言われる真紅の剣、ブラッドソード。
僕が手にして良い物なのだろうか?
とても恐れ多いような気がするけど……
馬車はゆっくりと山を下り、平野が少しずつ見え始めてきた。
ラエルビズ領までもう少しだな……
「イルス。逃げろ」
何を言って……
次の瞬間、大きな破裂音が近くから聞こえてきた。
「なっ……」
「また、来る」
まただ!!
一体、何が起きている。
隊は大きく乱れる。
馬はいななき、興奮状態だ。
「ヨル!! 状況を確認してこい」
「承知しました」
「マギー、大丈夫か?」
「ええ。ちょっと擦りむいたけど、大丈夫」
シェラとマリーヌ様も無事だ。
「おお、妾の道具たちがぉぁぁ。許せぬ。絶対に許せぬぞぉ」
……サヤサは?
「ご主人様、ご無事ですか?」
「良かった。お前が無事で。フェンリルも大丈夫か?」
「ええ。この程度で音を上げる訓練はしていませんから」
フェンリルが若干怯えているように見えるが……そんなわけがないか。
「フェンリルを使って、救助をしてやってくれ」
「分かりましたわ」
まずは体制を整えなければならない。
あれは明らかに攻撃魔法だ。
誰かが、僕達を攻撃したのだ。
しかも、明確な殺意をもって……
「イルス様!! 敵はラエルビズ軍! 本隊です」
くそっ!!
もちろん、全てを知っているなど驕ったことを言うつもりはない。
だが……
「イルスとは……なんなんだ?」
イルス領の当主。
奴隷商貴族としての名前。
それだけの認識だった。
だが、ギガンスの反応はそれだけではない。
この名前に何か、別の意味があるみたいだ。
「それは儂にも知らん。だが、イルスを冠する者には従わねばならない。それが……」
ドワーフ族に伝わる古の契約。
「もっとも、儂らのずっとずっと昔の話だから、守る必要もないんだがな」
それでもギガンスは僕に従うと言ってくれた。
その理由を聞いても答えてはくれなかった。
しかし……
「儂が行くための条件を付けさせてもらうぞ」
一つは当然のごとく、酒の調達。
出来れば、酒造所を作れという。
さすがに、これは断ったけど。
もう一つは金属使用の優先権。
この2つだけは譲れないと言われた。
もちろん、ギガンスには鍛冶をやってもらうつもりだ。
断る理由がない。
「よし! お前さん達が出発するまでは酒を浴びるほど飲むぞぉ! お前も付き合え」
その年の冬は酒に溺れる毎日でした……
そして、ついに……
「雪が止んだな」
長く続いていた雪の季節が終わった。
しばらくすれば、雪も溶けて、行動を開始できる。
「イルス様。斥候の者が戻りました」
いいタイミングだ。
これから向かうであろう土地の調査を頼んでいた者が帰ってきたのだ。
これより南方はラエルビズ侯爵領だ。
ラエルビズ家は王国の矛として君臨する名家。
オーレック公爵家、デリンズ侯爵家が政治の中心的な家柄。
ラエルビズ侯爵家はまさに軍閥そのもの。
そのため、王国でも最大の兵力を有している。
王国はその三つの家のバランスによって、保たれていると言っても過言ではない。
だが、オーレック家が失脚したことによって、バランスは大きく変わった。
そうなると、ラエルビズ家の動きはとても怖い。
僕達にどのような事をしてくるか、想像もつかないのだ。
「分かった。会おう」
……。
「それは本当か?」
「間違いありません。ラエルビズ領内で軍に大きな動きがあるようです」
やはり、動くか。
だが、目的はどこだ?
まさか……王都?
ありえない話ではない。
ラエルビズ家は遡れば、王家の血筋。
自分こそは正統な王家だと名乗り上げてもおかしくないのだ。
今までが静か過ぎた。
「そうか……ならば、迂回してでも、ラエルビズ領には近寄らないほうがいいだろうな」
「それは……どうでしょう」
どういうことだ?
本当なら、ラエルビス領でもひと稼ぎ……
そんなことを思っていたんだが……。
「それが、四方八方に兵を繰り出しているのです。まるで……」
何かを探しているみたい、だと?
それはどういうことだ?
ラエルビズ領内は彼らの庭みたいなものだ。
わざわざ、兵を繰り出してまで斥候を繰り返す意味なんか……
「狙いは僕達ということか?」
「分かりません。しかし、可能性はあります」
……これは困った。
イルス領はラエルビズ領を超えれば、すぐの場所にある。
だからこそ、ここまでやってきたのだが……。
今一度、引き返し、大きく東方のルートで行くか?
だが、それだと時間がかかるばかりか、お金も大きく失う。
それに街までの距離が遠いせいで、食料の調達が難しい。
やはり、南方に向かう選択肢を捨てたくはない。
「我々は直ちに出発する。斥候隊は今一度、探索を開始してくれ」
「承知しました」
まだ、ラエルビズ侯爵の腹が見えない以上は大きな行動は控えたほうがいいな。
すぐに皆に出発する事を告げる。
今夜がこの土地での最後の夜になる。
「なんだか、寂しいわね」
「そうだな。また、馬車の旅に戻ると思うと嫌になる」
「そうかしら? ヨル達に囲まれて、嬉しそうにしていたじゃない」
……。
ゆっくりと夜は更けていった。
「さあ、出発だ」
僕はピシッと馬にムチを当てる。
馬車がゆっくりと動き出した。
「本当にいいの?」
「いいんだ。僕はここにいた方が落ち着くんだよ」
「じゃあ、隣に座ろうかしら」
相変わらず、馬車はヨル達……シェラとマリーヌ様とすし詰め状態だ。
こんな中に入る度胸は僕にはない。
馭者として外に座っていた方がよっぽどいい。
それに冷たい空気が心地いいんだ。
「そういえば、これを持ってきても良かったのかな?」
これ、というのは、ブラッドソードのことだ。
王家の宝だ。
「いいんじゃないかしら? 別に誰も見向きもしていなかったんでしょ??」
まぁ、たしかに……
王都で最後に見たのは地下深くの宝物殿で埃をかぶっている姿か。
「それに初代様が持っていた剣なんて、素敵じゃない……」
続く言葉に恐怖を感じた。
「ロッシュが王都を滅ぼす姿が目に浮かぶわ」
マギーはこの剣にどんな意味をもたせようとしているんだ?
決して、反逆の剣とかじゃないからね?
初代様の血で染められたと言われる真紅の剣、ブラッドソード。
僕が手にして良い物なのだろうか?
とても恐れ多いような気がするけど……
馬車はゆっくりと山を下り、平野が少しずつ見え始めてきた。
ラエルビズ領までもう少しだな……
「イルス。逃げろ」
何を言って……
次の瞬間、大きな破裂音が近くから聞こえてきた。
「なっ……」
「また、来る」
まただ!!
一体、何が起きている。
隊は大きく乱れる。
馬はいななき、興奮状態だ。
「ヨル!! 状況を確認してこい」
「承知しました」
「マギー、大丈夫か?」
「ええ。ちょっと擦りむいたけど、大丈夫」
シェラとマリーヌ様も無事だ。
「おお、妾の道具たちがぉぁぁ。許せぬ。絶対に許せぬぞぉ」
……サヤサは?
「ご主人様、ご無事ですか?」
「良かった。お前が無事で。フェンリルも大丈夫か?」
「ええ。この程度で音を上げる訓練はしていませんから」
フェンリルが若干怯えているように見えるが……そんなわけがないか。
「フェンリルを使って、救助をしてやってくれ」
「分かりましたわ」
まずは体制を整えなければならない。
あれは明らかに攻撃魔法だ。
誰かが、僕達を攻撃したのだ。
しかも、明確な殺意をもって……
「イルス様!! 敵はラエルビズ軍! 本隊です」
くそっ!!
0
お気に入りに追加
716
あなたにおすすめの小説
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
異世界転移した先で女の子と入れ替わった!?
灰色のネズミ
ファンタジー
現代に生きる少年は勇者として異世界に召喚されたが、誰も予想できなかった奇跡によって異世界の女の子と入れ替わってしまった。勇者として賛美される元少女……戻りたい少年は元の自分に近づくために、頑張る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる