43 / 60
sise ガトートス①
しおりを挟む
俺はガトートス=アウーディアだ。
こう言っては何だが、俺は謀略の才能があると思っている。
そして、クソ兄のロッシュがバカに見えて仕方がない。
何が優しさだ!!
下らねぇ。
金と権力。
それだけあれば、全てが片付いちまう。
だが、一つだけ厄介な問題がある。
王位だ。
それだけは俺の今の力では何をしても、揺らぎようがない。
クソでも兄が跡を継ぐのが道理だ。
それをなんとか覆さなければならない。
俺はそれが可能なはずだ。
要はロッシュをロッシュでなくさせればいい話だ。
といっても簡単な話ではない。
意外と隙がない奴だからな。
だから俺は熟慮した。
そして、女を抱いている時に思いついた。
これだ! 、と。
奴には婚約者がいる。
それも鬱陶しいオーレック公爵の娘だ。
この2つを同時に潰せる作戦を思いついてしまったんだ。
やっぱり、俺は天才だぜ。
だが、これを実行するためには女が必要だ。
バカで、俺の言うことを聞く女……。
出来れば、貴族でないほうがいい。
あとで脅されても面白くねぇからよ。
まぁ、そん時は殺せばいいがな。
だが、そんな都合のいい女なんて……いるじゃねぇか。
しかも、同じクラスときたもんだ。
見目も悪くねぇ。
俺を王にするために神が采配したかのようなだな。
やっぱり、俺は神にすら愛されているみたいだぜ。
女は所詮、股のゆるいバカだ。
ちょっと嫉妬を煽って、股を開かせれば全て解決だ。
……まずは女を追い詰めてやるか。
それで俺の出番だ。
そうすりゃあ、俺の言う事を何でも聞く女の完成だ。
バカ貴族どもけしかけて、女をいじめるように工作する。
……いよいよだな。
チッ!
なんで、クソロッシュが出てくるんだ。
いいところを全部奪われちまった。
だが、いい。
これで終わるほど、俺はバカじゃねぇ。
次の機会はすぐにやって来るだろうよ。
……
やっぱりな。
女は勘違いして、ロッシュにべったりだぜ。
これを利用しない手はねぇ。
公爵娘がクソ野郎だって伝えてやった。
すげぇ、怒ってたな。
これでいい。
女は公爵娘からロッシュを奪う気満々だぜ。
だけど、もうひと押しが必要だな。
俺は公爵娘の取り巻き達を集めた。
こいつらは俺の息がかかった貴族の娘達だ。
俺の言うことは忠実に聞いてくれる。
「分かっているな? あの公爵娘にデタラメばかり伝えろ」
これでクソロッシュも公爵娘に対する気持ちも冷めるだろうよ。
お膳立ては完璧だ。
あとは既成事実だけを作ってやれれば……
もう笑いが止まらねぇぜ。
こんなに簡単にロッシュがぶっ壊れちまうんだからな。
……。
王宮でのクソの反応は最高だったぜ。
あの女のおかげで、クソ兄はぼろぼろだ。
これで待たずして、処刑は確定だな。
あとはもう一つ……
公爵娘だ。
あいつを残しておくのは面白くねぇ。
こいつと心中してくれるのが最高なんだが……。
……おいおいおい。
どうして、俺はこんなに天才なんだ?
こんなことを思いつくなんて。
奴隷商貴族。
こんなに面白い話があるかよ。
これになると惨めな死しか待ってねぇ。
金も稼げねぇ、奴隷商。
皆から嫌われる奴隷商。
しかも、一代しか続かねぇ。
まさにクソロッシュがなるに相応しい地位じゃねぇか。
だが、厄介なのが、すぐに死んじまうかもしれねぇって話だ。
金がなくて、餓死だけはすぐにしてほしくねぇ。
もっと、じっくりと長く苦しんでもらわねぇと……。
奴隷を一人付けてやるか。
これで金の心配は当分ねぇ。
しかも、その奴隷は……公爵娘だ。
想像するだけで最高だぜ。
自分が飯を食うために婚約者を売るか。
一緒にのたれ死にするか。
どっちに転んでも楽しめそうだな。
こう言っては何だが、俺は謀略の才能があると思っている。
そして、クソ兄のロッシュがバカに見えて仕方がない。
何が優しさだ!!
下らねぇ。
金と権力。
それだけあれば、全てが片付いちまう。
だが、一つだけ厄介な問題がある。
王位だ。
それだけは俺の今の力では何をしても、揺らぎようがない。
クソでも兄が跡を継ぐのが道理だ。
それをなんとか覆さなければならない。
俺はそれが可能なはずだ。
要はロッシュをロッシュでなくさせればいい話だ。
といっても簡単な話ではない。
意外と隙がない奴だからな。
だから俺は熟慮した。
そして、女を抱いている時に思いついた。
これだ! 、と。
奴には婚約者がいる。
それも鬱陶しいオーレック公爵の娘だ。
この2つを同時に潰せる作戦を思いついてしまったんだ。
やっぱり、俺は天才だぜ。
だが、これを実行するためには女が必要だ。
バカで、俺の言うことを聞く女……。
出来れば、貴族でないほうがいい。
あとで脅されても面白くねぇからよ。
まぁ、そん時は殺せばいいがな。
だが、そんな都合のいい女なんて……いるじゃねぇか。
しかも、同じクラスときたもんだ。
見目も悪くねぇ。
俺を王にするために神が采配したかのようなだな。
やっぱり、俺は神にすら愛されているみたいだぜ。
女は所詮、股のゆるいバカだ。
ちょっと嫉妬を煽って、股を開かせれば全て解決だ。
……まずは女を追い詰めてやるか。
それで俺の出番だ。
そうすりゃあ、俺の言う事を何でも聞く女の完成だ。
バカ貴族どもけしかけて、女をいじめるように工作する。
……いよいよだな。
チッ!
なんで、クソロッシュが出てくるんだ。
いいところを全部奪われちまった。
だが、いい。
これで終わるほど、俺はバカじゃねぇ。
次の機会はすぐにやって来るだろうよ。
……
やっぱりな。
女は勘違いして、ロッシュにべったりだぜ。
これを利用しない手はねぇ。
公爵娘がクソ野郎だって伝えてやった。
すげぇ、怒ってたな。
これでいい。
女は公爵娘からロッシュを奪う気満々だぜ。
だけど、もうひと押しが必要だな。
俺は公爵娘の取り巻き達を集めた。
こいつらは俺の息がかかった貴族の娘達だ。
俺の言うことは忠実に聞いてくれる。
「分かっているな? あの公爵娘にデタラメばかり伝えろ」
これでクソロッシュも公爵娘に対する気持ちも冷めるだろうよ。
お膳立ては完璧だ。
あとは既成事実だけを作ってやれれば……
もう笑いが止まらねぇぜ。
こんなに簡単にロッシュがぶっ壊れちまうんだからな。
……。
王宮でのクソの反応は最高だったぜ。
あの女のおかげで、クソ兄はぼろぼろだ。
これで待たずして、処刑は確定だな。
あとはもう一つ……
公爵娘だ。
あいつを残しておくのは面白くねぇ。
こいつと心中してくれるのが最高なんだが……。
……おいおいおい。
どうして、俺はこんなに天才なんだ?
こんなことを思いつくなんて。
奴隷商貴族。
こんなに面白い話があるかよ。
これになると惨めな死しか待ってねぇ。
金も稼げねぇ、奴隷商。
皆から嫌われる奴隷商。
しかも、一代しか続かねぇ。
まさにクソロッシュがなるに相応しい地位じゃねぇか。
だが、厄介なのが、すぐに死んじまうかもしれねぇって話だ。
金がなくて、餓死だけはすぐにしてほしくねぇ。
もっと、じっくりと長く苦しんでもらわねぇと……。
奴隷を一人付けてやるか。
これで金の心配は当分ねぇ。
しかも、その奴隷は……公爵娘だ。
想像するだけで最高だぜ。
自分が飯を食うために婚約者を売るか。
一緒にのたれ死にするか。
どっちに転んでも楽しめそうだな。
0
お気に入りに追加
716
あなたにおすすめの小説
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる