408 / 408
第407話 建国記の終わり
しおりを挟む
王国は公国に降伏し、公国は王国の領土全てをその手に収めた。公国はイルス=アウーディア王国と名前を改めることになったのだ。そして、王都より西に小さな国が生まれた。元アウーディア王国最期の王であるライロイドが築いた国だ。この国はアウーディア王国発祥の地を鎮護するために出来た国で、戦力を一切持たない特殊な国家だ。
その国の国土は荒れ果て、平地が殆ど無い山岳地帯にある。そんな人が住むには最悪の条件の場所に、新たな国を立ち上げたのだ。しかも、ひたすら農業の振興を目的としているため、全ての国民が一丸となって事にあたるようだ。我が国もその目的を実現するための最大の協力者となり援助することになる。
レントーク王国軍とサントーク王国軍も王都での降伏宣言が行われて以降、我が国の元王国民への炊き出しや物資の支援などの手伝いをしていたが、サツマイモ不足のため帰国することになったのだ。レントークは未だに兵站を確保することが出来ておらず、食料の殆どを我が国に依存していたのだが、サツマイモだけは供給することが出来なかった。そのため、レントーク王国兵の士気は日々落ちていき、自国へ戻ることを余儀なくされたのだ。
サントーク王国兵もレントーク王国兵と同様に帰国の途についた。公国軍の大半を元アウーディア王国王都に残し、僕達も都に戻ることになった。都では戦争の帰結が決まり、大きな騒ぎとなっていた。そして公国が王国へと生まれ変わり、国名にアウーディアを冠することに抵抗はなかったようだ。やはり、民の殆どがアウーディア出身なのだ。以前の王国に恨みを持つものは多かったが、祖国の名前が残ることは嬉しいようだ。
凱旋後、すぐに民に向かって都を王都と呼称を変えることを決めた事を発表した。それから慌ただしい日々を送った。旧王都は日々進む荒廃で一切作物が作れないような土地になってしまっている。そのため、旧王都の民のほとんどを王国の都市で受け持つこととなった。
また、旧都以外に住む元王都民についても元公国領への移動を開始してもらうことにした。そのため、一時的に元公国領の人口が膨れ上がることになった。元王国領からは四百万人の移動だ。元公国領には六十万人程度しかいなかったことを考えれば、急増したことになる。
移住してきた者たちには、元公国民と同様の待遇を与えることにした。これには猛反対もあった。元敵国の者たちを厚遇することへの抵抗があるのだろう。しかし、王国は村の時代から来るものすべてのものに対して平等に接してきた。それが今の王国に至るまでの成長を支えてきてくれたのだと思う。僕は反対派をなんとか説得し続け、納得してもらうことが出来た。
その甲斐があったかどうか分からないが、元王国民は本当に真面目に働いてくれた。元公国領には未だに耕作していない土地がたくさんあったが、その多くが新たに移住してきた者達の手によって耕されていった。もはや元公国領はどこを歩いても田畑が広がる豊かそのものの土地になっていった。
一方、元王国領には百万人が残っている。この者たちには元王国領の荒廃した土地を復活させる事業に当たってもらうことになっている。実はこの者たちの殆どが人間至上主義という王国の原動力になった者たちで構成されている。その者たちが元公国領に来なかったのは、ひたすら亜人を嫌っているからだ。
中には声高々に王国に対して、主義主張を言うものもいた。そういう者たちを嫌う者たちは少なからず王国にはいたのだが、僕はそれも自由にさせることにした。もはや彼らに力はない。その力がない者たちが出来ることは声を上げ、自らの主張の正当性を訴えるだけだ。もし、それを国が止めさせるようなことがあれば、王国はほんとうにつまらない国に成り下がってしまうだろう。
そこで僕は元公国領に来たがらない者たちには、元王国領の土地の改善という途方もない仕事を押し付けたのだ。もちろん、この事業は王国にとっては最重要な課題の一つだ。ただ、この事業は、ほぼ荒廃した時間と同じ時間だけかかるだろう。つまり、アウーディア王国が建国してからの二百年ということになる。この先の見えない事業に着手することはどうしても優先順位が下がってしまうものだ。
彼らの殆どには旧都に住んでもらい、少人数を北と南の街道沿いの街や村に住んでもらうこととなった。やはり土地の改善を先にするのは旧都だろう。旧都はなるほど強大な王国を支えた土地だけのことはある。今は見る影もないが、広大に広がった農地は見事という他なく、その農地を支える大きな水源である大河がいくつも流れているのだ。
ここが往年を取り戻した姿はさぞかし美しい場所となるだろうな。旧王国領に残った者たちの仕事はひたすら旧公国領から運ばれてくる堆肥や肥料を土地にすき込み、草を育てるというものだ。一切の生産性がなく、また作物を一切育てていないのだから、食料は元公国領からの物資に依存している。そのため、王国の中では肩身の狭く、彼らの中には自暴自棄となって何度か反乱を起こすという騒ぎに発展したこともあるのだ。
それでも彼らはひたすら土地の荒廃を止めるべく土を豊かにしていく。ちなみに旧都は大きな物流拠点となっていた。レントークやサントークから運ばれる交易品を保管するためのものだ。基本的には交易は船で行われ、元公国領に入った物は各地に運ばれていく。しかし、港も持たない北部ではレントークから直接陸路で運ばれたほうが早いのだ。
旧都はそんな北部向けの物資が大量に保管されていることになっている。それから後は旧都の人が住んでいない地区の建物が全て解体され、王都に運び込まれることが決まった。もっと早く進められる予定だったが、旧都から王都までの街道がほとんど整備されていなかったため、大量の物流には適していなかったのだ。旧公国領からの堆肥と肥料を運ぶためにも街道整備は必要で、人手を繰り出して道普請をしてもらったのだ。それが完成してから、旧都の解体が決定したということなのだ。
百万人以上が住んでいた旧都から解体された大量の資材が王都に運ばれ、王都が再現されたかのような地区が次々と作られていった。やはり歴史があり、風情がある建物達が王都に来たことで街並みが一変することになった。そのため、王都は日に日に人が入り込み、旧都を凌ぐほどの大都市へと変貌を遂げていく。王都の拡張は毎年のように行われることになる。
さて、王国が降伏してから様々なところで変化もあった。まずは教育面だ。学校が次々と立ち上げられ、子どもたちは家業に追われることなく、勉学に集中できる環境が作られていった。それでも学校の教材と言えば、高等教育を受けた者たちが作成した本などだが、それでも慢性的に不足していたのだ。それが旧都が陥落したことを受けて、旧都にある様々な書籍が王都に流れ込むことになった。それらは王国が長年研究していた成果を記したものもあったり、学校教育で使われていた教材も多数あった。全てを使うことは出来なかったが、どれもが素晴らしい書籍が多かったため、学校教育は一気に形作られるようになった。
次に建築だ。元王国は多くの大工を抱えていたのだ。彼らは元王国の建築に精通しており、王国でもその腕が遺憾なく発揮された。慢性的な住宅不足もすぐに解消され、元王国風の街並みが各地で作られることとなった。それでも常に王国は農業を中心とした国家だ。街作りもそれを主眼としているため、建築様式も徐々に変わり、王国風と言えるようなものが出来始めていったのだった。
医療も大きく変わった。やはり慢性的な医者不足という問題をつねに旧公国は抱えていた。それが元王国領から流れ込んできた人たちには大量の医者がいたのだ。ただ、腕の良し悪しにかなりの差があり、方々で問題が多発した。そのため、医療の専門学校を作ることになった。その学校では高度な医療技術を習得することを目的としており、腕の良い医者を次々と輩出することになる。彼らは各地に設置された病院で働き、地域の医療に従事することになった。
医療の拡充と共に薬師も増えた。この者たちには元公国にあったマーガレット流の薬学が普及することになっていった。といってもその基礎は元王国の薬学のため、マグ姉が公国に来てから得た知識が付け足されているだけのことだ。それでも薬の効能などに大きな影響があるため、その知識は重用され、薬の普及が一気に広まっていったのだ。
そのように王国は名前が変わっただけではなく、その中身も大きく変貌を遂げていった。ただ、僕が最も変わったと言える場所は……種族の違いが無くなったということだろうか。もちろん、完全に無くすことは出来ない。皆の心の中まで覗き込むことは出来ない。それでも亜人が人間に虐げられることはかなり無くなり、人間と同じ学校、同じ仕事をすることが当たり前となったのだ。まさに僕が夢見た世界だろう。
人々が飢えに苦しむことなく、種族というものに分け隔てなく接することが出来る世界。その実現がほぼ確実に訪れることを感じる。あとは皆がより良い世界を作っていくことになるだろう。僕がこの世界にやってきて、与えられた仕事は終わりだ。子が育ち、王になれる日が来たら僕は旅に出ようと思う。この大陸にはまだ見ない世界が広がっているはずだ。それを妻達と共に見て回りたい。
そんな日が来るまで、この王国を……守り続けていきたいと思う。
その国の国土は荒れ果て、平地が殆ど無い山岳地帯にある。そんな人が住むには最悪の条件の場所に、新たな国を立ち上げたのだ。しかも、ひたすら農業の振興を目的としているため、全ての国民が一丸となって事にあたるようだ。我が国もその目的を実現するための最大の協力者となり援助することになる。
レントーク王国軍とサントーク王国軍も王都での降伏宣言が行われて以降、我が国の元王国民への炊き出しや物資の支援などの手伝いをしていたが、サツマイモ不足のため帰国することになったのだ。レントークは未だに兵站を確保することが出来ておらず、食料の殆どを我が国に依存していたのだが、サツマイモだけは供給することが出来なかった。そのため、レントーク王国兵の士気は日々落ちていき、自国へ戻ることを余儀なくされたのだ。
サントーク王国兵もレントーク王国兵と同様に帰国の途についた。公国軍の大半を元アウーディア王国王都に残し、僕達も都に戻ることになった。都では戦争の帰結が決まり、大きな騒ぎとなっていた。そして公国が王国へと生まれ変わり、国名にアウーディアを冠することに抵抗はなかったようだ。やはり、民の殆どがアウーディア出身なのだ。以前の王国に恨みを持つものは多かったが、祖国の名前が残ることは嬉しいようだ。
凱旋後、すぐに民に向かって都を王都と呼称を変えることを決めた事を発表した。それから慌ただしい日々を送った。旧王都は日々進む荒廃で一切作物が作れないような土地になってしまっている。そのため、旧王都の民のほとんどを王国の都市で受け持つこととなった。
また、旧都以外に住む元王都民についても元公国領への移動を開始してもらうことにした。そのため、一時的に元公国領の人口が膨れ上がることになった。元王国領からは四百万人の移動だ。元公国領には六十万人程度しかいなかったことを考えれば、急増したことになる。
移住してきた者たちには、元公国民と同様の待遇を与えることにした。これには猛反対もあった。元敵国の者たちを厚遇することへの抵抗があるのだろう。しかし、王国は村の時代から来るものすべてのものに対して平等に接してきた。それが今の王国に至るまでの成長を支えてきてくれたのだと思う。僕は反対派をなんとか説得し続け、納得してもらうことが出来た。
その甲斐があったかどうか分からないが、元王国民は本当に真面目に働いてくれた。元公国領には未だに耕作していない土地がたくさんあったが、その多くが新たに移住してきた者達の手によって耕されていった。もはや元公国領はどこを歩いても田畑が広がる豊かそのものの土地になっていった。
一方、元王国領には百万人が残っている。この者たちには元王国領の荒廃した土地を復活させる事業に当たってもらうことになっている。実はこの者たちの殆どが人間至上主義という王国の原動力になった者たちで構成されている。その者たちが元公国領に来なかったのは、ひたすら亜人を嫌っているからだ。
中には声高々に王国に対して、主義主張を言うものもいた。そういう者たちを嫌う者たちは少なからず王国にはいたのだが、僕はそれも自由にさせることにした。もはや彼らに力はない。その力がない者たちが出来ることは声を上げ、自らの主張の正当性を訴えるだけだ。もし、それを国が止めさせるようなことがあれば、王国はほんとうにつまらない国に成り下がってしまうだろう。
そこで僕は元公国領に来たがらない者たちには、元王国領の土地の改善という途方もない仕事を押し付けたのだ。もちろん、この事業は王国にとっては最重要な課題の一つだ。ただ、この事業は、ほぼ荒廃した時間と同じ時間だけかかるだろう。つまり、アウーディア王国が建国してからの二百年ということになる。この先の見えない事業に着手することはどうしても優先順位が下がってしまうものだ。
彼らの殆どには旧都に住んでもらい、少人数を北と南の街道沿いの街や村に住んでもらうこととなった。やはり土地の改善を先にするのは旧都だろう。旧都はなるほど強大な王国を支えた土地だけのことはある。今は見る影もないが、広大に広がった農地は見事という他なく、その農地を支える大きな水源である大河がいくつも流れているのだ。
ここが往年を取り戻した姿はさぞかし美しい場所となるだろうな。旧王国領に残った者たちの仕事はひたすら旧公国領から運ばれてくる堆肥や肥料を土地にすき込み、草を育てるというものだ。一切の生産性がなく、また作物を一切育てていないのだから、食料は元公国領からの物資に依存している。そのため、王国の中では肩身の狭く、彼らの中には自暴自棄となって何度か反乱を起こすという騒ぎに発展したこともあるのだ。
それでも彼らはひたすら土地の荒廃を止めるべく土を豊かにしていく。ちなみに旧都は大きな物流拠点となっていた。レントークやサントークから運ばれる交易品を保管するためのものだ。基本的には交易は船で行われ、元公国領に入った物は各地に運ばれていく。しかし、港も持たない北部ではレントークから直接陸路で運ばれたほうが早いのだ。
旧都はそんな北部向けの物資が大量に保管されていることになっている。それから後は旧都の人が住んでいない地区の建物が全て解体され、王都に運び込まれることが決まった。もっと早く進められる予定だったが、旧都から王都までの街道がほとんど整備されていなかったため、大量の物流には適していなかったのだ。旧公国領からの堆肥と肥料を運ぶためにも街道整備は必要で、人手を繰り出して道普請をしてもらったのだ。それが完成してから、旧都の解体が決定したということなのだ。
百万人以上が住んでいた旧都から解体された大量の資材が王都に運ばれ、王都が再現されたかのような地区が次々と作られていった。やはり歴史があり、風情がある建物達が王都に来たことで街並みが一変することになった。そのため、王都は日に日に人が入り込み、旧都を凌ぐほどの大都市へと変貌を遂げていく。王都の拡張は毎年のように行われることになる。
さて、王国が降伏してから様々なところで変化もあった。まずは教育面だ。学校が次々と立ち上げられ、子どもたちは家業に追われることなく、勉学に集中できる環境が作られていった。それでも学校の教材と言えば、高等教育を受けた者たちが作成した本などだが、それでも慢性的に不足していたのだ。それが旧都が陥落したことを受けて、旧都にある様々な書籍が王都に流れ込むことになった。それらは王国が長年研究していた成果を記したものもあったり、学校教育で使われていた教材も多数あった。全てを使うことは出来なかったが、どれもが素晴らしい書籍が多かったため、学校教育は一気に形作られるようになった。
次に建築だ。元王国は多くの大工を抱えていたのだ。彼らは元王国の建築に精通しており、王国でもその腕が遺憾なく発揮された。慢性的な住宅不足もすぐに解消され、元王国風の街並みが各地で作られることとなった。それでも常に王国は農業を中心とした国家だ。街作りもそれを主眼としているため、建築様式も徐々に変わり、王国風と言えるようなものが出来始めていったのだった。
医療も大きく変わった。やはり慢性的な医者不足という問題をつねに旧公国は抱えていた。それが元王国領から流れ込んできた人たちには大量の医者がいたのだ。ただ、腕の良し悪しにかなりの差があり、方々で問題が多発した。そのため、医療の専門学校を作ることになった。その学校では高度な医療技術を習得することを目的としており、腕の良い医者を次々と輩出することになる。彼らは各地に設置された病院で働き、地域の医療に従事することになった。
医療の拡充と共に薬師も増えた。この者たちには元公国にあったマーガレット流の薬学が普及することになっていった。といってもその基礎は元王国の薬学のため、マグ姉が公国に来てから得た知識が付け足されているだけのことだ。それでも薬の効能などに大きな影響があるため、その知識は重用され、薬の普及が一気に広まっていったのだ。
そのように王国は名前が変わっただけではなく、その中身も大きく変貌を遂げていった。ただ、僕が最も変わったと言える場所は……種族の違いが無くなったということだろうか。もちろん、完全に無くすことは出来ない。皆の心の中まで覗き込むことは出来ない。それでも亜人が人間に虐げられることはかなり無くなり、人間と同じ学校、同じ仕事をすることが当たり前となったのだ。まさに僕が夢見た世界だろう。
人々が飢えに苦しむことなく、種族というものに分け隔てなく接することが出来る世界。その実現がほぼ確実に訪れることを感じる。あとは皆がより良い世界を作っていくことになるだろう。僕がこの世界にやってきて、与えられた仕事は終わりだ。子が育ち、王になれる日が来たら僕は旅に出ようと思う。この大陸にはまだ見ない世界が広がっているはずだ。それを妻達と共に見て回りたい。
そんな日が来るまで、この王国を……守り続けていきたいと思う。
0
お気に入りに追加
2,592
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(38件)
あなたにおすすめの小説
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
楽しく読ませてもらいました。
結局主人公は何だったんですかね?ああと始祖エルフとかあっさりしすぎてちょっとものたりなかったかなぁ。他にもいろいろあるけど、もう少し掘り下げて欲しかったです。
それと最後、建国後の妻たちの小話的なものがあったらよかったです。
前世80超え所帯持ちが童貞テンパリして?
精神は完全に前世持ち越してて欲情してる中学生なのに精通してなくて?
そんな13歳に周りの女は色目向けてて?
でも、前世80歳超え所帯持ちなのにあからさまの好意に鈍感で?さらに突発性難聴も装備してて?
そんな中、途中参加の元兵士達と村人女がくっつきまくって出産ラッシュ
何が書きたいんやろ?笑
【3話】
メイドもゴードンも村人もだけど、今まで酷かった人間が綺麗事を言い始めても誰も信じない。いきなり男泣きとか熱狂などは冷める要因でしかない笑
最低限に収め飛ばしつつでも【懐疑→戸惑い→疑心も追い詰められて一歩→成功体験→友好→信用→信頼】の段階を表現してもらえるとキャラが活きて納得、没入しやすくなる。