爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介

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第339話 ミヤの父親トラン 後編

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 とうとうトランは魔の森の城に住み着くようになってしまった。毎日、酒を持ってくるように催促してきて、最初のうちは魔牛牧場から城に運ばれていったが、その頻度は少しずつ少なくなっていった。そして、ついにトランが屋敷に怒鳴り込んできたのだ。

 「ロッシュ君。私に嫌がらせのつもりか? なぜ、毎日酒を持ってきてくれんのだ。私はあれがないと食事をしたような気分になれないのだぞ」

 随分と身勝手なことを言ってくれるものだな。公国の財産はすべては公国民に帰属するべきものだ。酒や食材だってそのすべては公国から出ている。いくらミヤの父親だからといって、自由に使っていいというものではない。しかし、根っからの魔王だ。どうやって説明したものか。すると、偶然にもドワーフのギガンスが何かを伝えにやってきたのだ。

 ギガンスは目の前にいるトランには一切目をやらずに、僕に話しかけてくる。

 「おお、ロッシュ。とうとう風車の改良版が出来上がったぞ。今回はさらに効率を重視しているからな。ただ、ちと耐久度が低い。ほんのちょっとだぞ。だからこの風車は村近くで利用したほうがいいじゃろう」

 「いつも済まないな。ドワーフの発明には本当に助かっている。今夜は多めに持って行かせるようにしよう」

 「ありがたいことじゃな。久しぶりの大仕事じゃったからの。皆も飲みたくてウズウズしていることじゃろ……」

 僕とドワーフの間に入り込んでくるものがいた。当然、トランだ。

 「そなたがドワーフの名匠か? お初にお目にかかる。私はトラン。かつて魔界で魔王をしていたものだ。ところであの城のことだが」

 勝手に話し始めたが、ギガンスは全く聞く耳を持つ気はない。

 「ふん。お前と話をする気はないが、ロッシュが少し困っている様子じゃな。トランと言ったか。ここに何をしに来たというのだ? 仕事の話という感じではないが」

 「仕事? 私がなぜ仕事をやらねばならぬ。魔王から開放された私は自由に生きることを決めたのだ。しかし、食料は部下に取ってこさせられても、酒だけはロッシュくんに頼まなければもらえんのだ。その催促にやってきたまでよ。さぁ、ロッシュ君。酒を今までの分も合わせて大量に頼むぞ」

 静かに聞いていたギガンスは怒りを顕にした出した。

 「このたわけが!! なにもせずに恵んでもらおうとは、それでも魔王だったもののやることか? それとも魔界の魔王はいつから乞食に成り下がってしまったのだ? 嘆かわしいことだ。儂らとて、仕事をしてその対価としてあの酒をもらっておるのだ。無償でもらえると思い込んでいるお前を見ていると腹が立つの。とにかく、ここはお前が来るところではない。ロッシュの迷惑になる前にさっさと帰って、頭を冷やしてこい!!」

 かなり胸がスッとした。さすがのトランもギガンスに言われては何も言い返せないのか、静かに引き返していった。まさかギガンスがあれほど怒るとは。

 「ギガンス、助かったぞ。今夜の分にさらに上乗せさせてもらうぞ。これは個人的なお礼だ。本当に助かった」

 「なんじゃ? こんなことで酒が飲めるのなら、もう一度言ってくるかの」

 そう言って笑いながら、ドワーフの里へと帰っていった。しかし、トランにも本当に困ったものだ。エルフやドワーフといった独立勢力に対しては仕事への対価をすることで関係性を保てている。トランも一応は独立勢力なのだが、何も頼むべき仕事がないのだ。基本的にはトランの眷属が出来ることはミヤの眷属も出来ることが多いし、トランの眷属は戦闘向けが多すぎるのだ。

 ドワーフやエルフは人間界への介入を極力避ける傾向がある。それが魔族の掟らしいが。それがあるゆえ、ますますトランに仕事を頼むことがないのだ。僕は考え事をしながら、窓越しでトラン達一行が戻っていく後ろ姿をじっと見ていた。遠くから見てシュリーがトランに強い語気で何かを話しているのが見えた。一体、何を話しているんだろうか。

 それからというもの、トランはなけなしの財宝を持ってきては酒と交換するという、なんとも残念な感じになってしまった。財宝については、公国では大した価値を持たず、精々金属や宝石としての価値なのだが、アウーディア石やオリハルコンを超えるようなものではない。どうしたものかと思っていたが、ミヤはなにやら悲しげな表情をしていた。

 「ロッシュ。こんな財宝でもお父様にしたら最高の物なの。酒と交換してあげて欲しいの」

 なんて悲しいんだ。娘にそんなことを言われる父親って……僕は財宝を受け取り、酒造所宛の手紙を渡した。これで酒を飲むことが出来るだろう。トランはとぼとぼと帰る姿が印象的だった。そのときも一緒に来ていたシュリーがトランに何か激しい言葉をかけているようだった。良からぬことでなければいいが。

 そんな日々が続いたある日、僕はトランに招待され城に行くことにした。一応は手土産に酒を持っていくが、大した量ではない。最近は微々たる量しか飲めていないだろうから、急に飲むのは良くないことだろう。城で歓迎してくれたトランはいつぞやよりも老けているように見えた。やや痩せており、ダンディーな姿から少し遠い存在になってしまった。

 横にいるシュリーは不自然なほどにこやかな表情を崩さいない。やや不気味さを感じるものの、とりあえず手土産の酒を差し出すとトランが一歩近寄ってきて奪おうとしてくる。それをシュリーが止めさせた。

 「トラン様、手土産は部下に取らせてください。元とはいえ魔王だった者が人間に謙る必要はありません」

 ん? なにか棘のあるような表現だったような気がするが、シュリーの表情は変わらず、にこやかだ。きっと聞き間違いだろう。城での歓迎は、結構充実したものだった。魔の森で取れる食材がふんだんに使われており、トランの眷属の部下には良い料理人がいるのか、料理の質が非常に高い。

 僕はその料理に舌鼓をうっていると、その反対側では土産の酒を美味しそうに飲んでいるトランの姿があった。どうも話よりも酒のほうがいいようだ。するとシュリーが僕に話しかけてきた。

 「公国の。そなたは魔の森に興味があるらしいと方々から聞いているが間違いないのか?」

 公国の? 初めての呼ばれ方だな。なんだか新鮮でちょっと面白い。しかし、シュリーの言葉はこんなに棘があったかな? ミヤと話しているときとの印象が違いすぎるな。僕は隣りに座っているシラーに聞いてみると、どうやら、これが普通らしい。ミヤの前だけが変ということか。

 「まぁ、そうだな。魔の森に興味はあるな。どれほど広がっているか検討もつかない。一度はすべてを巡ってみたいものだな」

 シュリーはにやりと笑い、嬉しそうに頷いていた。

 「そうかそうか。それはなにより。ところでドワーフにしろエルフにしろ、公国のために仕事をしているというのではないか。我らもその仕事をしようと思う」

 それは初耳だ。そのように考えてくれるとは、なんともありがたいことだな。しかし、トラン達に頼める仕事なんてあったかな?

 「そなたが魔の森を探索する時は我らが全力で護衛しましょう。魔の森は人間にはちと厳しいでしょうし、そちらも戦力が十分とは言えないはず。ねぇ、シラー?」

 急に振られたシラーも驚いた表情をしていたが、シュリーの言っていることは正しいかも知れない。

 「確かに魔の森を探索するためにはご主人様の護衛は心もとないかも知れません。皆、仕事を抱えていますから」

 今までも護衛が確保できない関係で、僕が魔の森探索を我慢するということはよくあった。それが専属で護衛をやってもらえるというのであれば、皆の仕事に支障を出すことはない。シュリーの提案は僕にとって魅力的なものだった。

 「シュリーの提案は考えるに値するものだ」

 僕がそう言うとシュリーは凄い喜び様で酒に夢中のトランに話しかけている。

 「トラン様。これで仕事が出来ましたよ」

 「おお、よくやったぞ。シュリー。やっと好きなだけ酒が飲めるな」

 シュリーは立派な奥さんだな。駄目な旦那のために仕事を作ってくるのだから。しかし、僕は考えると言っただけなのだが。まぁいいか。すると、シュリーが急に立ち上がりだした。

 「それでは今から探索に参りましょうか」

 なんでそうなる? 何の準備もしていないではないか。

 「気にしなくても大丈夫ですよ。必ずお守りしますから。実はこの近くに面白い場所を見つけてあるのです。それをそなたに是非見てほしいのです」

 何⁉ 面白い場所だと!! 近くの場所か……行ってみてもいいかも知れないな。僕は了承をし、シュリーと共に魔の森に出掛けることになった。トランは結局、城に留まるみたいだ。シュリーがトランに何か耳打ちをして、トランがニヤッとしたのがちょっと印象的だった。

 僕とシラー、シュリーに十名程度の眷属が同行し、魔の森の奥に向かって歩いていった。すると大きな魔獣が僕達の前に立ちはだかった。シュリーはこちらを振り向いた

 「そういえば、私の力をお見せしたことがありませんでしたね。丁度良い機会です。力の一端をお見せしましょう」

 そういうとシュリーは一人、魔獣に向かい、何をしたかわからないほどの早業で魔獣を真っ二つにしてしまった。巨大な魔獣はそのまま倒れ、息絶えていた。さすがは吸血鬼だ。凄い強さだな。

 「如何でしたか? これが魔族の強さですよ。本来であれば、この力に見合う者を夫として迎えるべきなのです」

 「素晴らしかったぞ。これならば護衛として十分すぎるくらいだ。そういうということはトランも相当強いのだろうな。是非、見てみたいものだな」

 僕はシュリーの言いたいことが分からずに、勝手にのろけだと思っていた。それからもしばらく歩いていると開けた場所に出た。この辺りは魔獣の影はなさそうだな。このあたりで休憩でもするのか? しかし、そうではなかったのだ。僕とシラーは眷属達に囲まれ、シュリーが対峙するような形になっていた。

 「どういうつもりだ? シュリー。なぜ皆が僕に敵意を向けてくるのだ?」

 「ふん。人間風情が。お前にはここで死んでもらう。お前がいるとミヤちゃんとトラン様が不幸になってしまう」

 一体何の話をしているんだ? シュリーの言っていることがわからない。

 「よいか? 人間。本来であれば、力の弱き人間がトラン様と対等に話をすることなどありえないのだ。ましてや願いを聞き届けないなど言語道断!!」

 つまりは人間は魔族の下に付けということか。これが本性だということか。シラーは周りの眷属に注意を払っていて、とても話が出来る雰囲気ではない。

 「何も言葉が出てこないか。それに力がなき者がミヤちゃんと結婚するなんて……絶対に許せるものか。私が子供の頃から育ててきた。それが人間と、だなんて。私はお前を八つ裂きにしないと気が済まない」

 シュリーは本気だ。僕を殺そうとしている。周りには一騎当千と言われた眷属だ。とても逃げ出すことは難しいだろう。まずい……。なんとか考える時間を稼げなければ。

 「このことはトランは知っているのか? お前のやっていることはトランの意向に沿わないものではないのか。今からでも遅くない。こんなことは止めるんだ。トランへの扱いについては善処しよう。どうだ?」

 「何を今更。トラン様は私のすべてを理解してくれます。人間ごときには分からないことでしょうけど」

 そうか、城を離れるときの二人の会話はこれの事だったのか。

 「あのとき……シュリーはトランに何を言ったんだ!?」

 「あのとき? ああ、トラン様には、私がお前を連れ出している隙に好きになさってください、と言ったのよ。きっと、今頃、お前の国はどうなっているかな」

 なん、だと!! そんなことを言っていたのか。ならば早く戻らなければ。皆が……エリス達が危険に晒されている。僕は周りの事が頭から抜け落ち、とにかく村に戻るために来た道を歩き始めた。当然のように、シュリーが前に立ちはだかった。

 「どこにも行かせませんよ。そなたはここで死ぬ運命」

 その言葉を聞いて、僕は中からこみ上げてくる怒りと憎しみに耐えきれなくなった。

 「そこを……どけ」

 僕は自分でその言葉を言ったの聞いて、記憶が無くなった。僕が気づくと、自分の部屋だ。周りにはエリス達が立って、僕を心配そうに見つめている。エリスが僕の手をずっと握っていてくれたようだ。

 「ロッシュ様。無事でよかったです」

 そういって抱きしめてきてくれた。一体、何が起こったというのだ? でも、皆が無事で良かった……。
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