291 / 408
第290話 模擬戦前
しおりを挟む
祭りの当日の朝、ソロークとゴードンが一緒になって屋敷にやってきた。僕はすぐに支度をして、二人が待つ応接に向かった。そういえば、ゴードンとはこちらに来てからすれ違いで話すことも出来なかったな。
「ロッシュ公。朝早くに申し訳ありません。祭りがあると言うので、つい早起きしてしまいました。いやはや年を取ってしまったものですな」
そうだな。僕も無駄に早起きをしていたものだ。鶏に起こされると無性にショックだったのが懐かしいな。と昔にふけっている場合ではないな。僕は、ゴードンに話しの続きを促した。
「祭りですが、夕方から開催するという事になっておりますから、ロッシュ公も夕方までには広場の方にお越しください。カーリさんを筆頭に元連合貴族の奥方達も頑張ってくれまして、立派な祭りになりそうですぞ。いやぁ、まさかこの時期に祭りを堪能できるとは思ってもいませんでしたぞ。ロッシュ公からの手紙を見た時の……」
話が長くなりそうだ。ゴードンは有能だが、祭りになると人が変わったようになるので困ってしまう。もっとも、僕はそういうゴードンを気に入っているのだが。さて、ソロークも祭りの話でやってきたのかな? 僕がソロークに目を配ると、緊張したように頭を下げた。
「イルス公。おはようございます。私はライル将軍の伝言を伝えに参りました」
ライルの伝言? ソロークはそんな事を任せられるようになっているのか。ライルから何も話を聞いていないが。
「ほお。ライルからの伝言まで任せられるようになったのか。随分と気に入られているのかも知れないな。ソロークが希望をするのなら、軍への入隊の口利きをするが?」
「そのような光栄なお話を受けられるとは恐悦至極にございます。しかし、私としては、イルス公の下で勉強させていただけたらと思っておりますが」
「僕がソロークに教えてやれることなどないような気もするが。まぁ、考えておこう。とりあえず、今日の祭りの成果を見てから判断する。たしか、そういった話だったな」
「もちろんです。きっと、ご満足いただけると思います……はっ!! ライル将軍からの伝言を忘れるところでした。ライル将軍が模擬戦の準備が完了したとのことで、イルス公にはいつでも砦に来ていただいてもよろしいです、とのことです」
模擬戦と祭りがきっちりと期日に行えるとは素晴らしいな。僕の思いつきによく皆が応えてくれたものだな。僕が納得した表情をしていると、ゴードンが少し疑問がありそうな表情をしていた。
「ロッシュ公。疑問があるのです。模擬戦と祭りは違う時間帯にやるのですよね? 別に同日にやる意味がないではないのでしょうか?」
もっともだな。録画でも出来て、それを祭りの間上映するということが出来れば、きっと盛り上がることだろう。しかし、この世界にはそのようなものは存在しない。それでも、どの世界にも情報を伝えることを生業としている者と必ずいるものだ。いわゆる吟遊詩人というものだ。自らの体験や伝聞を音楽に合わせて、衆人に伝えることを仕事にしている者のことだ。この吟遊詩人を数人見つけてあるのだ。彼らに模擬戦を観戦してもらい、それを祭りの間、歌い伝えてもらう。
吟遊詩人は、情報の伝わらない場所でこそ真価を発揮するものだと考えている。だとすると、模擬戦の後日に祭りをやれば、当然、模擬戦の情報は何らかの形で伝わるものだ。それを知った住民たちの前で吟遊詩人が歌ったところで盛り上がりに欠けてしまうことは必須だろう。それゆえ、当日開催に拘ったのだ。
「なるほど。そういうことでしたか。吟遊詩人というのは考えつきませんでしたな。その者たちは今はどこにいるのですか?」
ゴードンが僕に疑問を投げてくると、ソロークがすかさず答えた。
「それについては、私がお答えします。イルス公に命じられ、元連合領より吟遊詩人を呼び集め、すでに砦にて待機してもらっている状態です。彼らも仕事をいただけると言って、大層喜んでおりました。イルス公の着眼点に敬服するばかりです。特に……」
僕はソロークの話を遮った。どうも、僕のまわりには話が脱線する者が多い気がするな。とりあえず、僕としてはあまり聞きたくなさそうな話だったので遮らせてもらった。納得したゴードンは、再び祭りの準備があると言って、足早に屋敷を出ていった。残ったのはソロークだ。ゴードンと共に行こうとしていたのを僕が呼び止めたのだ。
「呼び止めて済まなかったな。もし、祭りの準備に支障がなければ、模擬戦を一緒に観戦するか? ソロークも興味があるだろ。」
僕としては、ソロークは今後、公国にとって重要な人物になる気がしている。このような模擬戦でも何かしらの勉強になると思って、誘ってみることにしたのだが、意外な答えが返ってきた。
「お誘いは非常にありがたいのですが、お断りさせていただきます」
ふむ。まだ、祭りのほうの準備が終わっていないということか。それならば、余計なことを言って困らせてしまったようだな。僕が謝罪をしようとすると、ソロークは必死に否定した。
「そうではないのです。祭りの準備は私としては万全を期しているつもりです。しかし、この仕事はイルス公より頂いた初めてのもの。ですから、なんとか最後まで自分の目で見届けて、イルス公に評価していただきたいのです。模擬戦は正直、見たいですが……」
僕は少し驚いた。ソロークはまだ成人したてだというのに、なんと実直な性格なのだろうか。そのあたりが、ロイドに似ているところと言えば似ているな。ますます好感をもてる。
「そうか。ならば無理に誘うのはよそう。しかし、二日目からならば問題ないだろう。僕はソロークに模擬戦をしっかりと頭の中に刻んでほしいのだ。それはきっと、ソロークの今後にとって良い勉強となるだろう」
この誘いについては、ソロークは断る素振りもなく、即断で承諾した。ソロークはすぐに僕に退出の許可をもらい、屋敷を離れていった。あのような若者が公国に数多く出てくれば、きっとこの国は良い方向に動いていけることだろうな。
さてと、砦に向かいたいところだがまずは朝食だ。急に起こされたせいでシラーも未だに寝ぼけた様子だ。しかし、シラーも以前であればゴードン相手にも警戒を緩めることはなかったのだが、随分と変わったものだな。
「シラー、眠そうだな。朝食を食べたら砦に出発することになる。ちゃんと連れて行くから、ベッドでもう一度寝てくるといいぞ」
「ロッシュ様と一緒にベッドに向かってくださるというのなら行きますが、私もお腹が空いているんですよ。それにロッシュ様の連れて行くは、ちょっと信用できませんから」
シラーの冗談めかした笑顔にドキッとしてしまった。朝からこの笑顔はまずいな。抱きしめたくなる衝動にかられるが出発が遅くなってしまうから、我慢しなければ。僕達は、用意された朝食を食べ、馬車に乗って砦に向かった。この馬車は、王国との戦の時に王弟が乗っていたものに少し手を加えたものだ。王弟が乗っていただけあって、内装がとても美しい装飾で彩られている。ただ、王国の家紋がそこかしこに散りばめられているので、それをいちいち削り取らなければならないので、今まで使われなかったのだ。
今回は、模擬戦を公式な行事と認め、それを観戦するということで馬車の使用を強制されたのだ。もっと言えば、僕が一向に使う気配がないので、折角改良したのにホコリをかぶっているのが忍びないという判断かららしい。僕もそれについては何も言えずに、了承してしまったのだ。
しかし、たまには馬車も悪くないな。荷車と違って、しっかりと座るところがあり、しかもクッション性に優れている。ちょっと柔らかすぎる気もするな。王弟は腰が痛くならないのだろうか? 街道を普請したおかげで、ガタガタと揺れることもなく、快適な馬車の移動を満喫した。もっとも、数十分しか乗ってなかったけど。
砦に到着すると、馬車が通る途に大勢の兵がいた。右にはライル率いる一軍の兵の姿が、左には、ニードとイハサ率いる元侯爵家軍の兵士が整然と静かに立っていた。僕が乗った馬車はその中をゆっくりと進み、そして停まった。僕が降りると、ライルとニード、イハサが膝を折り、迎えにやってきた。
「三人共、出迎えに感謝する。今日はなかなか面白くなりそうだな。両軍とも準備は万端か?」
ライルが、もちろんだ、と答えるとニードも続けて、準備整っております、と答えた。僕は頷き、兵の前で模擬戦の開始を宣言した。すると、二万人近い兵たちが歓声をあげはじめた。兵たちもやる気十分な様子だな。
「ロッシュ公。朝早くに申し訳ありません。祭りがあると言うので、つい早起きしてしまいました。いやはや年を取ってしまったものですな」
そうだな。僕も無駄に早起きをしていたものだ。鶏に起こされると無性にショックだったのが懐かしいな。と昔にふけっている場合ではないな。僕は、ゴードンに話しの続きを促した。
「祭りですが、夕方から開催するという事になっておりますから、ロッシュ公も夕方までには広場の方にお越しください。カーリさんを筆頭に元連合貴族の奥方達も頑張ってくれまして、立派な祭りになりそうですぞ。いやぁ、まさかこの時期に祭りを堪能できるとは思ってもいませんでしたぞ。ロッシュ公からの手紙を見た時の……」
話が長くなりそうだ。ゴードンは有能だが、祭りになると人が変わったようになるので困ってしまう。もっとも、僕はそういうゴードンを気に入っているのだが。さて、ソロークも祭りの話でやってきたのかな? 僕がソロークに目を配ると、緊張したように頭を下げた。
「イルス公。おはようございます。私はライル将軍の伝言を伝えに参りました」
ライルの伝言? ソロークはそんな事を任せられるようになっているのか。ライルから何も話を聞いていないが。
「ほお。ライルからの伝言まで任せられるようになったのか。随分と気に入られているのかも知れないな。ソロークが希望をするのなら、軍への入隊の口利きをするが?」
「そのような光栄なお話を受けられるとは恐悦至極にございます。しかし、私としては、イルス公の下で勉強させていただけたらと思っておりますが」
「僕がソロークに教えてやれることなどないような気もするが。まぁ、考えておこう。とりあえず、今日の祭りの成果を見てから判断する。たしか、そういった話だったな」
「もちろんです。きっと、ご満足いただけると思います……はっ!! ライル将軍からの伝言を忘れるところでした。ライル将軍が模擬戦の準備が完了したとのことで、イルス公にはいつでも砦に来ていただいてもよろしいです、とのことです」
模擬戦と祭りがきっちりと期日に行えるとは素晴らしいな。僕の思いつきによく皆が応えてくれたものだな。僕が納得した表情をしていると、ゴードンが少し疑問がありそうな表情をしていた。
「ロッシュ公。疑問があるのです。模擬戦と祭りは違う時間帯にやるのですよね? 別に同日にやる意味がないではないのでしょうか?」
もっともだな。録画でも出来て、それを祭りの間上映するということが出来れば、きっと盛り上がることだろう。しかし、この世界にはそのようなものは存在しない。それでも、どの世界にも情報を伝えることを生業としている者と必ずいるものだ。いわゆる吟遊詩人というものだ。自らの体験や伝聞を音楽に合わせて、衆人に伝えることを仕事にしている者のことだ。この吟遊詩人を数人見つけてあるのだ。彼らに模擬戦を観戦してもらい、それを祭りの間、歌い伝えてもらう。
吟遊詩人は、情報の伝わらない場所でこそ真価を発揮するものだと考えている。だとすると、模擬戦の後日に祭りをやれば、当然、模擬戦の情報は何らかの形で伝わるものだ。それを知った住民たちの前で吟遊詩人が歌ったところで盛り上がりに欠けてしまうことは必須だろう。それゆえ、当日開催に拘ったのだ。
「なるほど。そういうことでしたか。吟遊詩人というのは考えつきませんでしたな。その者たちは今はどこにいるのですか?」
ゴードンが僕に疑問を投げてくると、ソロークがすかさず答えた。
「それについては、私がお答えします。イルス公に命じられ、元連合領より吟遊詩人を呼び集め、すでに砦にて待機してもらっている状態です。彼らも仕事をいただけると言って、大層喜んでおりました。イルス公の着眼点に敬服するばかりです。特に……」
僕はソロークの話を遮った。どうも、僕のまわりには話が脱線する者が多い気がするな。とりあえず、僕としてはあまり聞きたくなさそうな話だったので遮らせてもらった。納得したゴードンは、再び祭りの準備があると言って、足早に屋敷を出ていった。残ったのはソロークだ。ゴードンと共に行こうとしていたのを僕が呼び止めたのだ。
「呼び止めて済まなかったな。もし、祭りの準備に支障がなければ、模擬戦を一緒に観戦するか? ソロークも興味があるだろ。」
僕としては、ソロークは今後、公国にとって重要な人物になる気がしている。このような模擬戦でも何かしらの勉強になると思って、誘ってみることにしたのだが、意外な答えが返ってきた。
「お誘いは非常にありがたいのですが、お断りさせていただきます」
ふむ。まだ、祭りのほうの準備が終わっていないということか。それならば、余計なことを言って困らせてしまったようだな。僕が謝罪をしようとすると、ソロークは必死に否定した。
「そうではないのです。祭りの準備は私としては万全を期しているつもりです。しかし、この仕事はイルス公より頂いた初めてのもの。ですから、なんとか最後まで自分の目で見届けて、イルス公に評価していただきたいのです。模擬戦は正直、見たいですが……」
僕は少し驚いた。ソロークはまだ成人したてだというのに、なんと実直な性格なのだろうか。そのあたりが、ロイドに似ているところと言えば似ているな。ますます好感をもてる。
「そうか。ならば無理に誘うのはよそう。しかし、二日目からならば問題ないだろう。僕はソロークに模擬戦をしっかりと頭の中に刻んでほしいのだ。それはきっと、ソロークの今後にとって良い勉強となるだろう」
この誘いについては、ソロークは断る素振りもなく、即断で承諾した。ソロークはすぐに僕に退出の許可をもらい、屋敷を離れていった。あのような若者が公国に数多く出てくれば、きっとこの国は良い方向に動いていけることだろうな。
さてと、砦に向かいたいところだがまずは朝食だ。急に起こされたせいでシラーも未だに寝ぼけた様子だ。しかし、シラーも以前であればゴードン相手にも警戒を緩めることはなかったのだが、随分と変わったものだな。
「シラー、眠そうだな。朝食を食べたら砦に出発することになる。ちゃんと連れて行くから、ベッドでもう一度寝てくるといいぞ」
「ロッシュ様と一緒にベッドに向かってくださるというのなら行きますが、私もお腹が空いているんですよ。それにロッシュ様の連れて行くは、ちょっと信用できませんから」
シラーの冗談めかした笑顔にドキッとしてしまった。朝からこの笑顔はまずいな。抱きしめたくなる衝動にかられるが出発が遅くなってしまうから、我慢しなければ。僕達は、用意された朝食を食べ、馬車に乗って砦に向かった。この馬車は、王国との戦の時に王弟が乗っていたものに少し手を加えたものだ。王弟が乗っていただけあって、内装がとても美しい装飾で彩られている。ただ、王国の家紋がそこかしこに散りばめられているので、それをいちいち削り取らなければならないので、今まで使われなかったのだ。
今回は、模擬戦を公式な行事と認め、それを観戦するということで馬車の使用を強制されたのだ。もっと言えば、僕が一向に使う気配がないので、折角改良したのにホコリをかぶっているのが忍びないという判断かららしい。僕もそれについては何も言えずに、了承してしまったのだ。
しかし、たまには馬車も悪くないな。荷車と違って、しっかりと座るところがあり、しかもクッション性に優れている。ちょっと柔らかすぎる気もするな。王弟は腰が痛くならないのだろうか? 街道を普請したおかげで、ガタガタと揺れることもなく、快適な馬車の移動を満喫した。もっとも、数十分しか乗ってなかったけど。
砦に到着すると、馬車が通る途に大勢の兵がいた。右にはライル率いる一軍の兵の姿が、左には、ニードとイハサ率いる元侯爵家軍の兵士が整然と静かに立っていた。僕が乗った馬車はその中をゆっくりと進み、そして停まった。僕が降りると、ライルとニード、イハサが膝を折り、迎えにやってきた。
「三人共、出迎えに感謝する。今日はなかなか面白くなりそうだな。両軍とも準備は万端か?」
ライルが、もちろんだ、と答えるとニードも続けて、準備整っております、と答えた。僕は頷き、兵の前で模擬戦の開始を宣言した。すると、二万人近い兵たちが歓声をあげはじめた。兵たちもやる気十分な様子だな。
0
お気に入りに追加
2,575
あなたにおすすめの小説
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
転生したら唯一の魔法陣継承者になりました。この不便な世界を改革します。
蒼井美紗
ファンタジー
魔物に襲われた記憶を最後に、何故か別の世界へ生まれ変わっていた主人公。この世界でも楽しく生きようと覚悟を決めたけど……何この世界、前の世界と比べ物にならないほど酷い環境なんだけど。俺って公爵家嫡男だよね……前の世界の平民より酷い生活だ。
俺の前世の知識があれば、滅亡するんじゃないかと心配になるほどのこの国を救うことが出来る。魔法陣魔法を広めれば、多くの人の命を救うことが出来る……それならやるしかない!
魔法陣魔法と前世の知識を駆使して、この国の救世主となる主人公のお話です。
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる