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第288話 元連合の兵士
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元連合貴族の家族は少し安堵した表情をして、自分たちが住んでいる住居に戻っていった。最後に残ったのは、ロイドの妻カーリと息子のソロークのみだった。カーリは改めて僕に謝罪をしてきた。
「イルス公。私は長い間、王国に幽閉されていたことで自分を見失っていたようです。ふふっ。皆に恥ずかしい姿を見せてしまって、夫に会わす顔がありませんわね。それでも、この地で夫に会えるまで待ちたいと思っております。なにか、私達に出来ることがあらば何でもおっしゃってください。それと息子をどうぞよろしくお願いします」
カーリの態度がガラリと変わったことに少なからず戸惑いを感じるが、どうやら、これがカーリという女性の本当の姿なのかも知れない。しかも、しっかりと息子を売り込むところも抜け目がないな。ロイド夫婦には気をつけなければならなそうだ。
僕は、ソロークの方を向き、出発することを告げる。ソロークは、満面の笑みを浮かべて、ハイと頷いた。少し気になったので、聞いてみた。
「そんなに嬉しいことなのか? これから行くのは、南の砦だ。そんなに面白い場所ではないと思うが」
「私はイルス公のお供が出来るだけで嬉しいのです。北部諸侯は王国を相手にしても決して屈しないという存在でした。しかし、イルス公はいとも簡単に北部諸侯を降し、しかも火の粉を払うように王国軍も撃退してしまった。私にとって、イルス公は英雄なのです。英雄の側にいて、喜ばないものなどいません」
そういうものだろうか。ただ、最近、そのように接しられる事が増えてきているが、だんだんと嫌な気持ちが無くなってきた気がする。慣れなのだろうか? よく分からないが。それでも、僕が英雄だとは思えないけどね。僕は、そうか、とだけ言って砦に向け足を進めた。
砦は街からすぐの場所だ。ライルも同行しているせいか、かなりの大所帯での砦訪問となってしまった。ライルも随分と部下を常に従えるようになったものだな。と思ったが、ライルは会ったときから部下を多く抱えていたか。
久しぶりに訪れた砦は様子を一変していた。兵舎も立派なものが作られており、兵たちが訓練をしている様子が見られた。その中で変わった一団を見かけた。人数は少ないのだが、帯剣をしてじっと正面を睨んで微動だにしないのだ。僕は、気になったのでライルに聞いてみると、苦笑いをした表情を浮かべた。
「あれは、変わったら奴らの集団だ。フィリムに弟子入りするって言って、通常の訓練以外にもああやって修行をしているらしいぞ。オレは、ただでさえ厳しい訓練をしているからやめるように言っているんだがな」
ほう。風変わりなものもいるんだな。フィリムと言えば、元王国剣術指南を務めていたと聞いたことがあるな。いわゆる剣聖と言われる存在らしい。その弟子入りをするということは、彼らも剣聖という存在への憧れのようなものがあるのだろうか。しかし、純粋に考えれば、彼らの剣術の能力が上がれば、戦力として大いに期待できるということではないだろうか。
「それは当分、期待は出来ないだろうな」
それはそうだろう。剣聖への道が一朝一夕で到達できるはずがない。しかし、戦力くらいには……それも難しいのか。
「フィリムの爺さん。あいつらに体力づくりと精神集中しか教えてないからな。剣術を教えているところなんて見たことないぞ。まぁ、精々、期待できるのは体力だけか」
そうか。ちょっと、見るのが早かったようだ。剣術を教えてもらえる段階になったら一度披露してもらいたいものだな。僕は、ふとソロークに剣聖に興味はないのか聞いてみた。
「興味はないです」
あれ? 英雄に憧れるのだから剣聖にも憧れそうなものだが。なんでも、ソロークはロイドと同じ道を歩みたいらしい。それが領主ということなのか、将軍ということなのかまだ決まってはいないが、人の上に立つための学問をしたいようだ。それには剣術は不要と考えているようだ。まぁ、僕は剣術には憧れるが、剣術がなくとも公国を作ることが出来た。ソロークの考えも一理あるのかも知れないな。
つい、久しぶりに砦に来たものだから、用件を忘れてしまっている。元連合の兵士に会わねばならないのだ。ライルが、兵士がいる兵舎に案内してくれた。彼らは兵舎に隣接する宿舎に寝泊まりしているらしい。砦内には、大きな宿舎が立ち並び、街のような様相を呈している。ライルが言うには、二万人程度は収容できるらしい。
ライルが一声掛けると、元連合と見られる兵士達が兵舎から広場に整然と集まってきた。総数一万人ということもあり、広場はかなり埋まってしまった。今回は、僕の身分を隠すつもりはない。ライルは、僕の身分を兵士達に紹介し、ニ名の名前を呼んだ。
すると、顔に傷があり屈強な男と筋肉質だが細身の男が前に出てきた。この二人が一万人の兵士達の司令官のようだ。僕の前に二人が並び、共に公国流の敬礼をしてきた。僕も返したほうがいいのだろうか? 僕も倣って、敬礼を返したことで二人はホッとした様子で、直立の姿勢を取っていた。一瞬、沈黙が流れた。
あれ? これからどうすればいいんだ? なにやら、兵士を相手にするのはやりづらいな。とりあえず、話ができる場所に移動したいところだ。僕はライルに話し合いができる場所に案内するように命じ、二人を同行させることにした。ちなみに、屈強な男がニード、細身の男がイハサという。ニードが将軍、イハサが副官を務めているようだ。
ライルは兵舎内にある会議室に皆を集めた。お互いにテーブルを囲み、座ろうとしたがニードとイハサが座ろうとしないのだ。僕が許可を与えるまで座るつもりはないようだ。僕は許可を与え、ようやく着席してもらったが、それだけでも疲れてしまう。
「僕はロッシュだ。今回は、君たちの処遇について話し合いをしたいと思ってやってきたのだ。まずは、ここでの生活に不満や不服はないか? 部下たちの様子などを聞いてみたいのだが」
僕の問いに答えたのは、イハサだった。
「お初にお目にかかります。イルス公。質問の件ですが、部下たちに不服や不満は一切ございません。むしろ、待遇が良すぎるほどです」
終わりか? 随分とあっさりとした回答だったな。まぁいいか。
「不満がないようで安心した。それでは、改めて聞くまでもないが公国への帰属の意思確認をさせてもらいたい。君たちが先程、公国の敬礼をしてくれた。それが全てを物語っているのは重々承知しているが」
「気遣い痛み入ります。我が部下とも相談し、全員の帰属の意志は確認しております。もちもん、私も同様です」
「オレもです」
おお、ニードとやらの声を初めて聞いたな。屈強そうな顔をしているが、声が意外と高い? ちょっと、見た目とのギャップがあって、面食らってしまったな。とりあえず、僕は二人に頷いた。
「それはありがたい。ならば、話を進めよう。現状、君たちの境遇は王国軍兵士という身分ゆえ、捕虜として遇している。それらを解除し、君たちには公国軍に帰属してもらうことになる。これについて、不服はあるか?」
「いえ、特には。しかし、軍への帰属については、今一度確認をさせてください。彼らの中には帰属を拒むものがいるかも知れません」
たしかに、その通りだ。公国では、仕事を強制することはせず自由意志に基づいている。兵士だからといって軍に所属したいと思うとは限らないのだ。僕は頷き、ライルに確認を急ぐように命令をした。一応は、公国軍に所属を変更したことで、ニードとイサハはライルの部下という位置づけになる。もっといえば、この二人は将軍と副官という肩書がなくなるということだ。
「さて、ニードとイサハの待遇だ。一万人の将軍と副官ということは相当な実力があると思っているが、公国軍内でも同様の待遇を望んでいるか?」
「もちろんです。自慢ではありませんが、私とニード将軍が率いる軍は、常に北部諸侯では最強であったと自負しております。きっと、イルス公もご納得いただけるかと思います」
「そうか。そうは言っても、僕は君たちの実力を知らないのだ。君たちに実力があれば、僕は安心して軍を任せることができる。どうだろう、少し試してみないか?」
なんとなく、思いついたことがある。ライルが率いる一軍の実力を知りたくなったのだ。しかし、相手がいないのに実力を図ることは難しいが、ここにはニードとイハサが率いていた一万人の兵がいる。この二つの軍をぶつけてみれば、実力を図ることが出来るのではないか。それについて、ライルの相談すると、面白そうだ、といって前向きになってくれた。
あとは、ニード達だが。
「是非、お受けさせていただきます。我等とて、最強になるために日々訓練を欠かさず行なっていました。必ずや、イルス公の期待に応えてみせます」
なかなか面白くなってきたな。これほどの模擬戦は公国でも初めてのことだ。是非とも、日々の訓練の成果を見てみたいものだな。
「イルス公。私は長い間、王国に幽閉されていたことで自分を見失っていたようです。ふふっ。皆に恥ずかしい姿を見せてしまって、夫に会わす顔がありませんわね。それでも、この地で夫に会えるまで待ちたいと思っております。なにか、私達に出来ることがあらば何でもおっしゃってください。それと息子をどうぞよろしくお願いします」
カーリの態度がガラリと変わったことに少なからず戸惑いを感じるが、どうやら、これがカーリという女性の本当の姿なのかも知れない。しかも、しっかりと息子を売り込むところも抜け目がないな。ロイド夫婦には気をつけなければならなそうだ。
僕は、ソロークの方を向き、出発することを告げる。ソロークは、満面の笑みを浮かべて、ハイと頷いた。少し気になったので、聞いてみた。
「そんなに嬉しいことなのか? これから行くのは、南の砦だ。そんなに面白い場所ではないと思うが」
「私はイルス公のお供が出来るだけで嬉しいのです。北部諸侯は王国を相手にしても決して屈しないという存在でした。しかし、イルス公はいとも簡単に北部諸侯を降し、しかも火の粉を払うように王国軍も撃退してしまった。私にとって、イルス公は英雄なのです。英雄の側にいて、喜ばないものなどいません」
そういうものだろうか。ただ、最近、そのように接しられる事が増えてきているが、だんだんと嫌な気持ちが無くなってきた気がする。慣れなのだろうか? よく分からないが。それでも、僕が英雄だとは思えないけどね。僕は、そうか、とだけ言って砦に向け足を進めた。
砦は街からすぐの場所だ。ライルも同行しているせいか、かなりの大所帯での砦訪問となってしまった。ライルも随分と部下を常に従えるようになったものだな。と思ったが、ライルは会ったときから部下を多く抱えていたか。
久しぶりに訪れた砦は様子を一変していた。兵舎も立派なものが作られており、兵たちが訓練をしている様子が見られた。その中で変わった一団を見かけた。人数は少ないのだが、帯剣をしてじっと正面を睨んで微動だにしないのだ。僕は、気になったのでライルに聞いてみると、苦笑いをした表情を浮かべた。
「あれは、変わったら奴らの集団だ。フィリムに弟子入りするって言って、通常の訓練以外にもああやって修行をしているらしいぞ。オレは、ただでさえ厳しい訓練をしているからやめるように言っているんだがな」
ほう。風変わりなものもいるんだな。フィリムと言えば、元王国剣術指南を務めていたと聞いたことがあるな。いわゆる剣聖と言われる存在らしい。その弟子入りをするということは、彼らも剣聖という存在への憧れのようなものがあるのだろうか。しかし、純粋に考えれば、彼らの剣術の能力が上がれば、戦力として大いに期待できるということではないだろうか。
「それは当分、期待は出来ないだろうな」
それはそうだろう。剣聖への道が一朝一夕で到達できるはずがない。しかし、戦力くらいには……それも難しいのか。
「フィリムの爺さん。あいつらに体力づくりと精神集中しか教えてないからな。剣術を教えているところなんて見たことないぞ。まぁ、精々、期待できるのは体力だけか」
そうか。ちょっと、見るのが早かったようだ。剣術を教えてもらえる段階になったら一度披露してもらいたいものだな。僕は、ふとソロークに剣聖に興味はないのか聞いてみた。
「興味はないです」
あれ? 英雄に憧れるのだから剣聖にも憧れそうなものだが。なんでも、ソロークはロイドと同じ道を歩みたいらしい。それが領主ということなのか、将軍ということなのかまだ決まってはいないが、人の上に立つための学問をしたいようだ。それには剣術は不要と考えているようだ。まぁ、僕は剣術には憧れるが、剣術がなくとも公国を作ることが出来た。ソロークの考えも一理あるのかも知れないな。
つい、久しぶりに砦に来たものだから、用件を忘れてしまっている。元連合の兵士に会わねばならないのだ。ライルが、兵士がいる兵舎に案内してくれた。彼らは兵舎に隣接する宿舎に寝泊まりしているらしい。砦内には、大きな宿舎が立ち並び、街のような様相を呈している。ライルが言うには、二万人程度は収容できるらしい。
ライルが一声掛けると、元連合と見られる兵士達が兵舎から広場に整然と集まってきた。総数一万人ということもあり、広場はかなり埋まってしまった。今回は、僕の身分を隠すつもりはない。ライルは、僕の身分を兵士達に紹介し、ニ名の名前を呼んだ。
すると、顔に傷があり屈強な男と筋肉質だが細身の男が前に出てきた。この二人が一万人の兵士達の司令官のようだ。僕の前に二人が並び、共に公国流の敬礼をしてきた。僕も返したほうがいいのだろうか? 僕も倣って、敬礼を返したことで二人はホッとした様子で、直立の姿勢を取っていた。一瞬、沈黙が流れた。
あれ? これからどうすればいいんだ? なにやら、兵士を相手にするのはやりづらいな。とりあえず、話ができる場所に移動したいところだ。僕はライルに話し合いができる場所に案内するように命じ、二人を同行させることにした。ちなみに、屈強な男がニード、細身の男がイハサという。ニードが将軍、イハサが副官を務めているようだ。
ライルは兵舎内にある会議室に皆を集めた。お互いにテーブルを囲み、座ろうとしたがニードとイハサが座ろうとしないのだ。僕が許可を与えるまで座るつもりはないようだ。僕は許可を与え、ようやく着席してもらったが、それだけでも疲れてしまう。
「僕はロッシュだ。今回は、君たちの処遇について話し合いをしたいと思ってやってきたのだ。まずは、ここでの生活に不満や不服はないか? 部下たちの様子などを聞いてみたいのだが」
僕の問いに答えたのは、イハサだった。
「お初にお目にかかります。イルス公。質問の件ですが、部下たちに不服や不満は一切ございません。むしろ、待遇が良すぎるほどです」
終わりか? 随分とあっさりとした回答だったな。まぁいいか。
「不満がないようで安心した。それでは、改めて聞くまでもないが公国への帰属の意思確認をさせてもらいたい。君たちが先程、公国の敬礼をしてくれた。それが全てを物語っているのは重々承知しているが」
「気遣い痛み入ります。我が部下とも相談し、全員の帰属の意志は確認しております。もちもん、私も同様です」
「オレもです」
おお、ニードとやらの声を初めて聞いたな。屈強そうな顔をしているが、声が意外と高い? ちょっと、見た目とのギャップがあって、面食らってしまったな。とりあえず、僕は二人に頷いた。
「それはありがたい。ならば、話を進めよう。現状、君たちの境遇は王国軍兵士という身分ゆえ、捕虜として遇している。それらを解除し、君たちには公国軍に帰属してもらうことになる。これについて、不服はあるか?」
「いえ、特には。しかし、軍への帰属については、今一度確認をさせてください。彼らの中には帰属を拒むものがいるかも知れません」
たしかに、その通りだ。公国では、仕事を強制することはせず自由意志に基づいている。兵士だからといって軍に所属したいと思うとは限らないのだ。僕は頷き、ライルに確認を急ぐように命令をした。一応は、公国軍に所属を変更したことで、ニードとイサハはライルの部下という位置づけになる。もっといえば、この二人は将軍と副官という肩書がなくなるということだ。
「さて、ニードとイサハの待遇だ。一万人の将軍と副官ということは相当な実力があると思っているが、公国軍内でも同様の待遇を望んでいるか?」
「もちろんです。自慢ではありませんが、私とニード将軍が率いる軍は、常に北部諸侯では最強であったと自負しております。きっと、イルス公もご納得いただけるかと思います」
「そうか。そうは言っても、僕は君たちの実力を知らないのだ。君たちに実力があれば、僕は安心して軍を任せることができる。どうだろう、少し試してみないか?」
なんとなく、思いついたことがある。ライルが率いる一軍の実力を知りたくなったのだ。しかし、相手がいないのに実力を図ることは難しいが、ここにはニードとイハサが率いていた一万人の兵がいる。この二つの軍をぶつけてみれば、実力を図ることが出来るのではないか。それについて、ライルの相談すると、面白そうだ、といって前向きになってくれた。
あとは、ニード達だが。
「是非、お受けさせていただきます。我等とて、最強になるために日々訓練を欠かさず行なっていました。必ずや、イルス公の期待に応えてみせます」
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