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第272話 元連合領防衛作戦
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僕はハトリから王国軍の動きについての報告を聞いた。このまま、こちらに向かって来れば数日で到着するらしい。やはり、戦闘は避けられないのか。しかも、王弟と密約があった公爵と伯爵が粛清されたという。もともと、その予定だったのか、それとも他に理由があったのか。なんにしても公爵の存否に拘わらず、王国軍は北部諸侯連合に攻撃を加えるつもりだったのか。
王国軍がどのような情報を掴んでいるか分からないが、公国がこの戦に加わっているとは思ってはいないだろう。本来であれば、協力する理由がないからだ。公爵から命を狙われ、公国まで退却しているという情報くらいは公爵から情報が流れているかも知れない。
公国が手を貸さなければ、北部諸侯連合は公爵と伯爵の兵を除いた兵のみで戦わなければならない。そうなると、精々二万人を揃えられるに過ぎない。一方、王国軍は五万人。北部諸侯連合は食料が不足している状態では野戦による短期決戦しか選択肢しかない。もしくは降伏か。
どちらにしろ、兵器の優位性がない以上、物量で優る王国軍に軍配が上がることは目に見えている。これを機に北部諸侯連合を潰す算段か。ただ、僕達が加わったところで兵力の優劣に揺らぎはない。こちらに勝利を導くためには、公国の存在を隠し、相手の隙をついた奇襲に頼らざるを得ない。
戦場では、揺らぐことのない結果が待っていたとしても、たった一度の奇襲が成功することで戦況がガラリと変わることがあるだろう。それに今は賭けるしかない。まずは、ガムド、グルドとロイド子爵とナックル子爵を呼び出すことにした。 この四人を戦の司令官として任せるつもりだ。
まだ、僕はロイド子爵とナックル子爵を司令官として任せることに抵抗がないわけではない。しかし、ガムドがロイド子爵とナックル子爵を将軍とすることを推薦してきたのだ。彼らに兵を任せなければ、上手く兵を動かすことが出来ないというのだ。たしかに、北部諸侯連合の兵たちはガムド達よりかはロイド子爵やナックル子爵に指揮をとられたほうが安心もするだろう。僕はガムドの進言を賛成した。そして、四人が僕の前に揃った。
「集まったな。まずは、公爵家領と伯爵家領の移住が思ったよりも早く進んでいることは嬉しい。しかし、王国軍は依然としてこちらへの進軍をやめるつもりはないようだ。ここで手を拱いていれば、王国軍の蹂躙を許し、無辜な者達の命は無残にも散ってしまうだろう。そうならないためにも、四人には将軍として兵を率いて、王国軍に当たって欲しいと思っている」
僕は四人を見渡すと、ロイド子爵とナックル子爵だけは不思議な顔をしている。僕が何か意見があるのかと聞いた。ロイド子爵は恐縮した様子だった。
「我々が将軍となってもいいものなのでしょうか。もちろん、王国軍への恨みを晴らす絶好の機会。このような機会を与えてくれたイルス公に感謝しかありません。しかし……」
やはり、公国に籍を移してから日にちが経っていないことから、将軍の任命に戸惑いを感じているのだろう。それについてはガムドが答えてくれるだろう。
「二人共、これが公国の強さの所以だ。信念と公国への忠誠があれば、イルス公はどんな無理難題も応えてくれる。私とて、公国とは鉾を交えたことがある。しかし、今は公国の軍事に中枢に置かせてもらっている。いいか、そんなことを考えている暇があるなら、どうやって王国軍を打ち破れるかを考えろ。それがロッシュ公への忠誠の証だ」
ん? 僕に対して説明した内容と違わないか? 二人がいないと兵が……とか、そんな話だったと思うが。随分と精神論みたいな言い分だ。これでは、ロイド子爵とナックル子爵が納得するわけないよな。しかし、二人は表情を一変して、僕に熱い目線を向けてくる。
「申し訳ありませんでした。イルス公の判断に疑問を差し挟むなど愚かな発言でした。必ずや、王国に公国に楯突いたことを後悔させてやります」
そうだそうだ、とナックル子爵も同意している。今回は、北部諸侯連合への攻撃だと思うから公国は関係ないとは思うけど。そうなると作戦を考えねばなるまい。僕はハトリを呼び出し、最新の情報を聞くことにした。これを基に作戦を立案すれば、より流動的ものになるだろう。
「ロッシュ殿。先程、連合領に向かっているという報告をしたばかりなのですが、なにやら王国軍に変化があったようです。急に進軍を停止したそうです。今、里の者が王国軍内に侵入して情報を集めているところです」
一体どういうことだ? この期に及んで進軍を停止する理由は何だ。ガムドに聞いたが、首を傾げていた。ロイド子爵も同じようだ。すると、グルドが口を開いた。
「オレにも正確には分からないが、なんとなく見当はつくな。おそらく、仲間割れだろう。こちらにとっては良くないことだが、公国が連合に合流したという情報が入ったのだろう。連合単体と戦うのとはわけが違う。王国軍は二度も破れているからな。それで、王国軍の中でも意見が割れたのだろうな」
なるほど。それは有り得そうだ。しかし、グルドが言うように正確なことは分からない。僕はこの少し出来た時間を好機と捉え、公国にとって有利な戦場を選ぶことにした。
「とにかく、王国軍は動きを停めたのだ。この隙に我らにとって有利な作戦を考えよう。ロイド、まずは貴殿から作戦を提示してくれ。特に戦場の場所だ」
ロイドは、畏まりました、と言って僕達の目の前に地図を広げた。この地図は、北部諸侯連合の周辺が描かれているようだ。王国は南から山岳地帯の道なき道を向かって進軍してきている。ハトリに現在位置に石を置いてもらった。ここより北にそのままやってくると、平地が少ない山間に領土を持つ騎士爵領に当たる。それから更に北上すると公爵領にぶつかることになる。
ロイドが選んだ戦場は、騎士爵領の南方だった。ここは、ちょうど山道が終わり開けた場所になる。そのため、こちらは軍を展開できるが、王国軍は山道のため展開することが出来ない。なるほど、確かにここを戦場とすることが出来たならば、寡兵な僕達に有利に働くことだろう。しかも、公国の主力の武器は遠距離攻撃だ。その利点も生かすことができそうだ。
更にロイドは続ける。
「この位置に穴を掘ります。そうすれば、山道に王国軍を閉じ込めることが出来ましょう。その間にできるだけ王国軍の兵を減らし、士気を落とせると考えます」
なるほど。いい作戦だ。しかし、気になることがある。その地図では山道が途中で分岐し、僕達の背後に回ることができる道があるのだ。そうなれば、僕達は袋のネズミとなってしまう。
「その道は地図上では道らしく見えますが、実際は獣道のようなものです。とても大軍が通れるような道ではありません。相手の行軍を考慮する必要はないと思いますが」
そうか。しかし、不安は拭えないな。こちらには現状二万五千人の兵がいる。騎士爵領の南方にどれだけ開けていても二万五千人もの兵がいれば、身動きが取れなくなるだろう。そうなれば、十分な攻勢を仕掛けることが出来ない。ならば、不安を払拭しつつ、相手に更なる攻撃を加えるためには……。
僕達は、夜になるまで作戦を煮詰め、相手に対して大打撃を与えられる作戦を考えたのだった。といっても、今回の目標は王国軍の撤退だ。それが実現できれば、相手に損害を与えなくても、こちらの勝利なのだ。それから、僕達は作戦が展開されるまで準備を重ねることにした。北部諸侯連合の武器は、槍や剣、弓などが主流だ。弓だけは特殊な訓練を受けているため別部隊として運用されている。
公国から新たに武器が届けられた。クロスボウだ。更にバリスタも数基、届けられてた。当然、バリスタがあれば、火薬玉も大量に準備されていた。クロスボウは、村に保管されていた在庫一万挺が運びこまれていた。僕はその一万挺を北部諸侯連合に配備することにし、一万五千人のクロスボウたちを結成した。また、バリスタ数基に対して数百人を配備し、バリスタ隊とした。残すは、五千人の弓兵。五千人の槍剣隊とした。槍剣隊は予備隊として後方に置くつもりだ。
決戦の時まで、訓練をし続けるのであった。それから数日経ってから、ついに王国軍が動き出したみたいだ。我々にとって朗報とも言うべきものももたらされた。なんと、王国軍の内、半分が引き返したというのだ。つまり、二万五千人の王国軍がこちらに向かっていることになった。つまり、寡兵となったのは王国軍だ。しかも、地の利はこちらにある。断然、有利になったな。
王国軍がどのような情報を掴んでいるか分からないが、公国がこの戦に加わっているとは思ってはいないだろう。本来であれば、協力する理由がないからだ。公爵から命を狙われ、公国まで退却しているという情報くらいは公爵から情報が流れているかも知れない。
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どちらにしろ、兵器の優位性がない以上、物量で優る王国軍に軍配が上がることは目に見えている。これを機に北部諸侯連合を潰す算段か。ただ、僕達が加わったところで兵力の優劣に揺らぎはない。こちらに勝利を導くためには、公国の存在を隠し、相手の隙をついた奇襲に頼らざるを得ない。
戦場では、揺らぐことのない結果が待っていたとしても、たった一度の奇襲が成功することで戦況がガラリと変わることがあるだろう。それに今は賭けるしかない。まずは、ガムド、グルドとロイド子爵とナックル子爵を呼び出すことにした。 この四人を戦の司令官として任せるつもりだ。
まだ、僕はロイド子爵とナックル子爵を司令官として任せることに抵抗がないわけではない。しかし、ガムドがロイド子爵とナックル子爵を将軍とすることを推薦してきたのだ。彼らに兵を任せなければ、上手く兵を動かすことが出来ないというのだ。たしかに、北部諸侯連合の兵たちはガムド達よりかはロイド子爵やナックル子爵に指揮をとられたほうが安心もするだろう。僕はガムドの進言を賛成した。そして、四人が僕の前に揃った。
「集まったな。まずは、公爵家領と伯爵家領の移住が思ったよりも早く進んでいることは嬉しい。しかし、王国軍は依然としてこちらへの進軍をやめるつもりはないようだ。ここで手を拱いていれば、王国軍の蹂躙を許し、無辜な者達の命は無残にも散ってしまうだろう。そうならないためにも、四人には将軍として兵を率いて、王国軍に当たって欲しいと思っている」
僕は四人を見渡すと、ロイド子爵とナックル子爵だけは不思議な顔をしている。僕が何か意見があるのかと聞いた。ロイド子爵は恐縮した様子だった。
「我々が将軍となってもいいものなのでしょうか。もちろん、王国軍への恨みを晴らす絶好の機会。このような機会を与えてくれたイルス公に感謝しかありません。しかし……」
やはり、公国に籍を移してから日にちが経っていないことから、将軍の任命に戸惑いを感じているのだろう。それについてはガムドが答えてくれるだろう。
「二人共、これが公国の強さの所以だ。信念と公国への忠誠があれば、イルス公はどんな無理難題も応えてくれる。私とて、公国とは鉾を交えたことがある。しかし、今は公国の軍事に中枢に置かせてもらっている。いいか、そんなことを考えている暇があるなら、どうやって王国軍を打ち破れるかを考えろ。それがロッシュ公への忠誠の証だ」
ん? 僕に対して説明した内容と違わないか? 二人がいないと兵が……とか、そんな話だったと思うが。随分と精神論みたいな言い分だ。これでは、ロイド子爵とナックル子爵が納得するわけないよな。しかし、二人は表情を一変して、僕に熱い目線を向けてくる。
「申し訳ありませんでした。イルス公の判断に疑問を差し挟むなど愚かな発言でした。必ずや、王国に公国に楯突いたことを後悔させてやります」
そうだそうだ、とナックル子爵も同意している。今回は、北部諸侯連合への攻撃だと思うから公国は関係ないとは思うけど。そうなると作戦を考えねばなるまい。僕はハトリを呼び出し、最新の情報を聞くことにした。これを基に作戦を立案すれば、より流動的ものになるだろう。
「ロッシュ殿。先程、連合領に向かっているという報告をしたばかりなのですが、なにやら王国軍に変化があったようです。急に進軍を停止したそうです。今、里の者が王国軍内に侵入して情報を集めているところです」
一体どういうことだ? この期に及んで進軍を停止する理由は何だ。ガムドに聞いたが、首を傾げていた。ロイド子爵も同じようだ。すると、グルドが口を開いた。
「オレにも正確には分からないが、なんとなく見当はつくな。おそらく、仲間割れだろう。こちらにとっては良くないことだが、公国が連合に合流したという情報が入ったのだろう。連合単体と戦うのとはわけが違う。王国軍は二度も破れているからな。それで、王国軍の中でも意見が割れたのだろうな」
なるほど。それは有り得そうだ。しかし、グルドが言うように正確なことは分からない。僕はこの少し出来た時間を好機と捉え、公国にとって有利な戦場を選ぶことにした。
「とにかく、王国軍は動きを停めたのだ。この隙に我らにとって有利な作戦を考えよう。ロイド、まずは貴殿から作戦を提示してくれ。特に戦場の場所だ」
ロイドは、畏まりました、と言って僕達の目の前に地図を広げた。この地図は、北部諸侯連合の周辺が描かれているようだ。王国は南から山岳地帯の道なき道を向かって進軍してきている。ハトリに現在位置に石を置いてもらった。ここより北にそのままやってくると、平地が少ない山間に領土を持つ騎士爵領に当たる。それから更に北上すると公爵領にぶつかることになる。
ロイドが選んだ戦場は、騎士爵領の南方だった。ここは、ちょうど山道が終わり開けた場所になる。そのため、こちらは軍を展開できるが、王国軍は山道のため展開することが出来ない。なるほど、確かにここを戦場とすることが出来たならば、寡兵な僕達に有利に働くことだろう。しかも、公国の主力の武器は遠距離攻撃だ。その利点も生かすことができそうだ。
更にロイドは続ける。
「この位置に穴を掘ります。そうすれば、山道に王国軍を閉じ込めることが出来ましょう。その間にできるだけ王国軍の兵を減らし、士気を落とせると考えます」
なるほど。いい作戦だ。しかし、気になることがある。その地図では山道が途中で分岐し、僕達の背後に回ることができる道があるのだ。そうなれば、僕達は袋のネズミとなってしまう。
「その道は地図上では道らしく見えますが、実際は獣道のようなものです。とても大軍が通れるような道ではありません。相手の行軍を考慮する必要はないと思いますが」
そうか。しかし、不安は拭えないな。こちらには現状二万五千人の兵がいる。騎士爵領の南方にどれだけ開けていても二万五千人もの兵がいれば、身動きが取れなくなるだろう。そうなれば、十分な攻勢を仕掛けることが出来ない。ならば、不安を払拭しつつ、相手に更なる攻撃を加えるためには……。
僕達は、夜になるまで作戦を煮詰め、相手に対して大打撃を与えられる作戦を考えたのだった。といっても、今回の目標は王国軍の撤退だ。それが実現できれば、相手に損害を与えなくても、こちらの勝利なのだ。それから、僕達は作戦が展開されるまで準備を重ねることにした。北部諸侯連合の武器は、槍や剣、弓などが主流だ。弓だけは特殊な訓練を受けているため別部隊として運用されている。
公国から新たに武器が届けられた。クロスボウだ。更にバリスタも数基、届けられてた。当然、バリスタがあれば、火薬玉も大量に準備されていた。クロスボウは、村に保管されていた在庫一万挺が運びこまれていた。僕はその一万挺を北部諸侯連合に配備することにし、一万五千人のクロスボウたちを結成した。また、バリスタ数基に対して数百人を配備し、バリスタ隊とした。残すは、五千人の弓兵。五千人の槍剣隊とした。槍剣隊は予備隊として後方に置くつもりだ。
決戦の時まで、訓練をし続けるのであった。それから数日経ってから、ついに王国軍が動き出したみたいだ。我々にとって朗報とも言うべきものももたらされた。なんと、王国軍の内、半分が引き返したというのだ。つまり、二万五千人の王国軍がこちらに向かっていることになった。つまり、寡兵となったのは王国軍だ。しかも、地の利はこちらにある。断然、有利になったな。
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