259 / 408
第258話 フェンリルのロンロ
しおりを挟む
今回の北の街サノケッソに向かうのは、王国軍の動きから兵を北に向けているからではないかという懸念から砦建設を急ぐためのものだった。そのため、できるだけ早く現地に到着しなければならない。今のところ、王国軍に関する情報が入ってきていないから、北の街へは接近していないようだが。
急行するために同行するものを選ぶのが難しかった。なにせ、100キロメートルほどの距離を走破しなくてはならない。単純に嫌がるものが出てくるのだ。まずは、吸血鬼の二人。ミヤとシラーだ。シラーはともかく、ミヤは難航するかと思った。しかし、意外にも簡単に同意して、同行してくれるみたいだ。理由を聞くと、ガムドから聞いた温泉に浸かるのがこの上なく最高だという話を聞いたからのようだ。
ミヤらしくて、つい笑ってしまった。あとは、ハトリが付いてくると言っていた。しかし、付いてこれるのだろうか? という一抹の不安はあった。僕はフェンリルに騎乗し、ミヤとシラーは走ってでも追いつくことができる。それは吸血鬼という高い能力があって実現することが出来ることだ。その点ハトリは人間としては能力が高いと言っても限界はある。
一層のこと、もう一頭のフェンリルを連れて行ってもいいかも知れない。正直、ハトリが側にいてくれると助かるのだ。忍びの里から絶えず情報がもたらされているのだが、僕が直接受け取ることが出来ないようになっている。そのため、忍びの里からの情報を得るためにはハトリの存在が不可欠なのである。
なるべく急いで向かいたいのと情報も欲しいという二つを叶えるためにもやはりフェンリルを一頭連れて行こう。使役魔法でハトリを使役者と指名すれば、フェンリルも従ってくれるだろう。僕はハトリを呼び出した。相変わらず、屋根裏に潜んでいたみたいで部屋の隅の天井が動き、見事な動きで降りてきた。最近はその動きに感動が出なくなってきて、開いた天井を降りる時に閉じてくれないかな、と考えてしまう。
「ハトリ。お前が北の街に僕に従って行動するというが、正直に答えてくれ。ハヤブサに付いていける自信はあるか?」
ハトリは悔しそうな顔を滲ませて、首を横に振った。それはそうだろう。僕がハヤブサに乗って移動する時、必死な形相で後をついてきているのを知っているからだ。大抵は急いでいることはないので速度を落として移動するのだが。
「正直に言ってくれて助かる。そこで、お前に専属のフェンリルを一頭渡そうと想っている。今後、移動にはフェンリルを使ってくれ。どうだ?」
ハトリにとってはフェンリルは荷物になるかも知れないが急ぎの用がある度にフェンリルを用意するわけにはいかないのだ。それはフェンリルの性格による。とにかく、最初に主と決めた者以外には従う気が一切ないのだ。ハトリには我慢してもらうしかない。ハトリも下を向いて震えている。自らの非力さを認めなければならないのだ。相当悔しいのだろう。僕はハトリの肩を叩き、慰めようとした。ハトリはガバッと顔を上げた。泣いていると思っていた顔だが、ものすごい笑顔なんだが。
「本当にフェンリルをオレにくれるのか!? ありがとう!! そんなにオレのこと認めてくれるんですね」
どういうことだ。認めてはいるつもりだが、そういうつもりでフェンリルを渡すわけではないのだが。どうやら、忍びの里では成人した大人で、かつ功績が優れたものしか騎乗を許されないらしい。馬とフェンリルという違いはあるが、騎乗用の相棒を与えられることにハトリは喜びを感じているのだろう。まぁ、喜んでいるから便乗しておくか。
僕は当然だ、とばかりに頷いた。
「フェンリルを与えるのだ、それだけ期待していると思えよ」
「はいっ!!」
ハトリの純真な目がとても心に突き刺さる。よ、よしっ。すぐにフェンリルを一頭、使役しに行こう。僕とハトリはハヤブサと共にフェンリルの住処に向かった。最近まではフェンリル達の仕事は何もなかったのだ。魔の森の畑の護衛が無くなってしまったから。しかし、ゴムノキを定植したことによって、再び仕事を与えることが出来たのだ。
「ハヤブサ。すまないが、ハトリに与える一頭を選んでくれ」
ハヤブサはハトリをじっと見つめる。その目つきにハトリは怯えた様子を見せながら、なんとか目を逸らさないように必死になっている。ハヤブサがハトリから視線を外し、住処に潜って行った。どうやら、認めてくれたのだろう。すると、ハヤブサは小さめのフェンリルを連れてきた。ハヤブサからすれば頭一個分くらい小さい。
「主。小僧には小僧がいいだろう。このフェンリルは生まれてからそう時間は経っていない。共に暮らし成長していけば、面白くなる。さあ、使役魔法を」
僕は頷き、ハトリにこの小さなフェンリルの名前を決めさせた。ハトリは、小さなフェンリルの近づきじっと顔を見つめていた。ハトリは決めたようだ。僕はハトリから聞いて、頷いた。
使役魔法を使い、小さなフェンリルに淡く光が身をまとい始めた。使役者はハトリ、名前はロンロ。これで、フェンリルのロンロはハトリに従属するだろう。ロンロはハトリにすぐに懐いたようで顔を擦り始めた。しかし、これだけではダメだ。魔の森以外では乗れないからだ。僕は鞄から赤い宝石である魔石を取り出し、ロンロの口元に近づけた。不審がって口に入れようとしなかったが、ハヤブサが声を発すると慌てた様子でロンロは魔石を口にした。すると、赤い光が一瞬ロンロの体を包むと、ペッと小さくなった魔石を吐き出した。この感じだと、この魔石でもう一頭は使えそうだ。
僕の魔力で作られた魔石ではフェンリルだと三頭分か。これから魔獣を物流に使うとなると……凄い時間がかかりそうだな。ハイエルフのリリが言うには、一つ作るのに一ヶ月はかかると言う。一ヶ月で三頭。一年でも約四十頭か。とても物流を満たすだけの数を用意することはできそうにないな。やはり、あの魔石を入手する方法を試すしかないだろう。
僕はハヤブサにお礼を言って、帰り際にククルに一頭を持って帰ることを告げると、ククルはハトリを羨ましそうにしていたのだった。いつかは、ククルにも魔獣を送ってやりたいものだ。これで、出発ができそうだな。僕とハトリはフェンリルにまたがり、屋敷へと戻った。屋敷ではすでに出発の準備が終わっていたようで、ミヤが優雅にコーヒーを飲みながら時間を潰していた。
「ようやく帰ってきたわね。もう出発するんでしょ?」
僕は頷き、エリス達にしばらくの別れを告げ、北の街サノケッソに向け出発した。まずは、忍びの里に向けて出発だ。忍びの里まではラエルの街から30キロメートルほど。村からラエルの街までも30キロメートル。フェンリルに乗った僕とハトリ、ミヤとシラーは瞬く間に駆け抜け、一時間程度で忍びの里に到着した。ここからはハトリの案内が必要だ。僕達はハトリに付いていくと、懐かしい風景が広がっていた。そこには、長老のゴモンが出迎えにやってきた。
「お早い到着でしたな。我らの情報網を突き破る早さ、お見逸れ致しました。それにハトリに素晴らしい獣を送ってくださったことを感謝いたします。いかがでしょう、お急ぎとは存じておりますが、耳にいれたいことがございますから休憩などなさっては?」
僕は頷き、長老の後を追った。ほお、オコトの言っていたことは本当だな。里の女性の美しさは目を見張るものがあるな。なぜ、前に来た時に気付かなかったのだろうか。術とはいえ、信じられぬことだ。僕は女性の姿に目を奪われているとミヤが僕の足を踏んづけてきた。
少し見つめすぎていたか。どうもここは日本の風景ににているせいで、住んでいる者たちも日本人に見えてしまう。見た目は全然違うのだが、懐かしさがこみ上げてしまうのだ。
長老の家に到着して、ミヤとシラーには寛げる場所と食事が提供され、僕と長老で話をすることになった。ハトリは僕の横に座り、護衛をすることを忘れていないようだ。長老もハトリの態度には満足しているようで、小さく頷いていた。
「さて、先程入った情報だが、王国軍の動きについてじゃ。どうやら、王国内では王弟の権力を盤石にするための動きが活発になっているようじゃ。特に北の諸侯たちへの牽制が強くなっているな。もしかしたら、近い将来、その辺りで戦が起きるやも知れぬな」
王国軍の情報が久々に入ったと思ったら、戦の話だった。僕は更に詳しく長老から話を聞くことにした。その戦の火種がこちらに着かなければよいのだが。
急行するために同行するものを選ぶのが難しかった。なにせ、100キロメートルほどの距離を走破しなくてはならない。単純に嫌がるものが出てくるのだ。まずは、吸血鬼の二人。ミヤとシラーだ。シラーはともかく、ミヤは難航するかと思った。しかし、意外にも簡単に同意して、同行してくれるみたいだ。理由を聞くと、ガムドから聞いた温泉に浸かるのがこの上なく最高だという話を聞いたからのようだ。
ミヤらしくて、つい笑ってしまった。あとは、ハトリが付いてくると言っていた。しかし、付いてこれるのだろうか? という一抹の不安はあった。僕はフェンリルに騎乗し、ミヤとシラーは走ってでも追いつくことができる。それは吸血鬼という高い能力があって実現することが出来ることだ。その点ハトリは人間としては能力が高いと言っても限界はある。
一層のこと、もう一頭のフェンリルを連れて行ってもいいかも知れない。正直、ハトリが側にいてくれると助かるのだ。忍びの里から絶えず情報がもたらされているのだが、僕が直接受け取ることが出来ないようになっている。そのため、忍びの里からの情報を得るためにはハトリの存在が不可欠なのである。
なるべく急いで向かいたいのと情報も欲しいという二つを叶えるためにもやはりフェンリルを一頭連れて行こう。使役魔法でハトリを使役者と指名すれば、フェンリルも従ってくれるだろう。僕はハトリを呼び出した。相変わらず、屋根裏に潜んでいたみたいで部屋の隅の天井が動き、見事な動きで降りてきた。最近はその動きに感動が出なくなってきて、開いた天井を降りる時に閉じてくれないかな、と考えてしまう。
「ハトリ。お前が北の街に僕に従って行動するというが、正直に答えてくれ。ハヤブサに付いていける自信はあるか?」
ハトリは悔しそうな顔を滲ませて、首を横に振った。それはそうだろう。僕がハヤブサに乗って移動する時、必死な形相で後をついてきているのを知っているからだ。大抵は急いでいることはないので速度を落として移動するのだが。
「正直に言ってくれて助かる。そこで、お前に専属のフェンリルを一頭渡そうと想っている。今後、移動にはフェンリルを使ってくれ。どうだ?」
ハトリにとってはフェンリルは荷物になるかも知れないが急ぎの用がある度にフェンリルを用意するわけにはいかないのだ。それはフェンリルの性格による。とにかく、最初に主と決めた者以外には従う気が一切ないのだ。ハトリには我慢してもらうしかない。ハトリも下を向いて震えている。自らの非力さを認めなければならないのだ。相当悔しいのだろう。僕はハトリの肩を叩き、慰めようとした。ハトリはガバッと顔を上げた。泣いていると思っていた顔だが、ものすごい笑顔なんだが。
「本当にフェンリルをオレにくれるのか!? ありがとう!! そんなにオレのこと認めてくれるんですね」
どういうことだ。認めてはいるつもりだが、そういうつもりでフェンリルを渡すわけではないのだが。どうやら、忍びの里では成人した大人で、かつ功績が優れたものしか騎乗を許されないらしい。馬とフェンリルという違いはあるが、騎乗用の相棒を与えられることにハトリは喜びを感じているのだろう。まぁ、喜んでいるから便乗しておくか。
僕は当然だ、とばかりに頷いた。
「フェンリルを与えるのだ、それだけ期待していると思えよ」
「はいっ!!」
ハトリの純真な目がとても心に突き刺さる。よ、よしっ。すぐにフェンリルを一頭、使役しに行こう。僕とハトリはハヤブサと共にフェンリルの住処に向かった。最近まではフェンリル達の仕事は何もなかったのだ。魔の森の畑の護衛が無くなってしまったから。しかし、ゴムノキを定植したことによって、再び仕事を与えることが出来たのだ。
「ハヤブサ。すまないが、ハトリに与える一頭を選んでくれ」
ハヤブサはハトリをじっと見つめる。その目つきにハトリは怯えた様子を見せながら、なんとか目を逸らさないように必死になっている。ハヤブサがハトリから視線を外し、住処に潜って行った。どうやら、認めてくれたのだろう。すると、ハヤブサは小さめのフェンリルを連れてきた。ハヤブサからすれば頭一個分くらい小さい。
「主。小僧には小僧がいいだろう。このフェンリルは生まれてからそう時間は経っていない。共に暮らし成長していけば、面白くなる。さあ、使役魔法を」
僕は頷き、ハトリにこの小さなフェンリルの名前を決めさせた。ハトリは、小さなフェンリルの近づきじっと顔を見つめていた。ハトリは決めたようだ。僕はハトリから聞いて、頷いた。
使役魔法を使い、小さなフェンリルに淡く光が身をまとい始めた。使役者はハトリ、名前はロンロ。これで、フェンリルのロンロはハトリに従属するだろう。ロンロはハトリにすぐに懐いたようで顔を擦り始めた。しかし、これだけではダメだ。魔の森以外では乗れないからだ。僕は鞄から赤い宝石である魔石を取り出し、ロンロの口元に近づけた。不審がって口に入れようとしなかったが、ハヤブサが声を発すると慌てた様子でロンロは魔石を口にした。すると、赤い光が一瞬ロンロの体を包むと、ペッと小さくなった魔石を吐き出した。この感じだと、この魔石でもう一頭は使えそうだ。
僕の魔力で作られた魔石ではフェンリルだと三頭分か。これから魔獣を物流に使うとなると……凄い時間がかかりそうだな。ハイエルフのリリが言うには、一つ作るのに一ヶ月はかかると言う。一ヶ月で三頭。一年でも約四十頭か。とても物流を満たすだけの数を用意することはできそうにないな。やはり、あの魔石を入手する方法を試すしかないだろう。
僕はハヤブサにお礼を言って、帰り際にククルに一頭を持って帰ることを告げると、ククルはハトリを羨ましそうにしていたのだった。いつかは、ククルにも魔獣を送ってやりたいものだ。これで、出発ができそうだな。僕とハトリはフェンリルにまたがり、屋敷へと戻った。屋敷ではすでに出発の準備が終わっていたようで、ミヤが優雅にコーヒーを飲みながら時間を潰していた。
「ようやく帰ってきたわね。もう出発するんでしょ?」
僕は頷き、エリス達にしばらくの別れを告げ、北の街サノケッソに向け出発した。まずは、忍びの里に向けて出発だ。忍びの里まではラエルの街から30キロメートルほど。村からラエルの街までも30キロメートル。フェンリルに乗った僕とハトリ、ミヤとシラーは瞬く間に駆け抜け、一時間程度で忍びの里に到着した。ここからはハトリの案内が必要だ。僕達はハトリに付いていくと、懐かしい風景が広がっていた。そこには、長老のゴモンが出迎えにやってきた。
「お早い到着でしたな。我らの情報網を突き破る早さ、お見逸れ致しました。それにハトリに素晴らしい獣を送ってくださったことを感謝いたします。いかがでしょう、お急ぎとは存じておりますが、耳にいれたいことがございますから休憩などなさっては?」
僕は頷き、長老の後を追った。ほお、オコトの言っていたことは本当だな。里の女性の美しさは目を見張るものがあるな。なぜ、前に来た時に気付かなかったのだろうか。術とはいえ、信じられぬことだ。僕は女性の姿に目を奪われているとミヤが僕の足を踏んづけてきた。
少し見つめすぎていたか。どうもここは日本の風景ににているせいで、住んでいる者たちも日本人に見えてしまう。見た目は全然違うのだが、懐かしさがこみ上げてしまうのだ。
長老の家に到着して、ミヤとシラーには寛げる場所と食事が提供され、僕と長老で話をすることになった。ハトリは僕の横に座り、護衛をすることを忘れていないようだ。長老もハトリの態度には満足しているようで、小さく頷いていた。
「さて、先程入った情報だが、王国軍の動きについてじゃ。どうやら、王国内では王弟の権力を盤石にするための動きが活発になっているようじゃ。特に北の諸侯たちへの牽制が強くなっているな。もしかしたら、近い将来、その辺りで戦が起きるやも知れぬな」
王国軍の情報が久々に入ったと思ったら、戦の話だった。僕は更に詳しく長老から話を聞くことにした。その戦の火種がこちらに着かなければよいのだが。
0
お気に入りに追加
2,575
あなたにおすすめの小説
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。
転生したら唯一の魔法陣継承者になりました。この不便な世界を改革します。
蒼井美紗
ファンタジー
魔物に襲われた記憶を最後に、何故か別の世界へ生まれ変わっていた主人公。この世界でも楽しく生きようと覚悟を決めたけど……何この世界、前の世界と比べ物にならないほど酷い環境なんだけど。俺って公爵家嫡男だよね……前の世界の平民より酷い生活だ。
俺の前世の知識があれば、滅亡するんじゃないかと心配になるほどのこの国を救うことが出来る。魔法陣魔法を広めれば、多くの人の命を救うことが出来る……それならやるしかない!
魔法陣魔法と前世の知識を駆使して、この国の救世主となる主人公のお話です。
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる