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第231話 視察の旅 その35 温泉
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湖で一晩を明かした僕達は、昨日とは見違えるほど活力に満ち溢れていた。何が原因か分からないが、本当に体中に力がみなぎるようだ。今なら、素手で巨木を押し倒せるな。と錯覚するほどだ。考えられるのは、食事だろうか? とりあえず、昨日食べたものは魔法の鞄にしまっておこう。村に戻れば、何か分かるかも知れない。
再び、道づくりに励むとしよう。シラーと二人になり、土魔法で土を起こし、均していく作業を続けていく。すると、シラーは首を傾げながら、僕の方を向いた。
「ロッシュ様。朝から体の調子がおかしいんです。体に力が溢れてくるんです。なんとも言うか、素手で木を押し倒せる気がします」
シラーもそう思ってしまうの!? いや、シラーなら本当に倒してしまうかも知れないけど。その後、もしかしたら、と続けたのでなにか知っているのか!? と思ったが。僕との昨日の行為が原因ではないかと……多分、それはないと思うよ。うん。
しかし、体の調子がものすごく上がっているため、作業も三割増しで早くなっている。あまりに早く終わってしまうため、無駄に道を拡張してしまった。斥候をしている人も今日はいつもより遠くまで潜ることが出来たみたいで更に長い距離の情報をもたらしてくれた。どうやら、この先には森がないみたいだ。ついに、森を抜けることが出来るのか。すると、ガムドが僕の方にやってきた。どうやら、進む方向について相談があるようだ。
「ロッシュ公。このまま、先に進むのは危険かも知れません。私も情報を十分に得ていないのですが、亜人狩りを盛んに行っている宗教団体フィルカウスの勢力圏に接する恐れがあります。公国からすれば、おそるるに足りない存在ですが、今の兵力では対処できない可能性があります。なんとか、このまま森を進まないで突き抜けられる方法がないでしょうか」
久々に聞いたな。フェルカウス教は、以前、村に入り込んできた盗賊が入団していたものだな。人間至上主義を掲げ、亜人達を奴隷のように扱っている思い出すだけで気分が悪くなる名前だ。確か、教団の拠点はラエルの街から北に上ったところと記憶しているが。なるほど、この辺りが勢力圏となるわけか。ガムドの言い分は尤もだな。それに、今回はトニアとティアがいる以上、極力戦闘は避けるべきだろう。
僕はシラーを呼び出し、森を抜けずに村へ向かうルートを探すことにした。呼び出したシラーがこちらに来るなり、僕に話しかけてきた。
「ロッシュ様。見つけましたよ。坑道を掘っても大丈夫そうな地層が。そこなら、一気に南に向かえるので、森を抜けるより早く村に到達できると思いますよ。ただ、地形がわかりづらいので、前みたいに崩落がないように注意しながらの行動となるので、進みは今より遅くなるかも知れませんけど」
うん。問題解決だね。僕がシラーの顔をじっと見つめているものだから、シラーは首を傾げているだけで、状況をイマイチ理解できていないようだった。僕はガムドにこれよりは坑道を掘って進むことを提案すると、心配しながらも了承した。
「しかし、ロッシュ様は恐ろしいお方ですな。坑道というのは何千人と人を集め、数メートルを何日という途方もない時間をかけて行うものですぞ。それを、平地に道を作る感覚でおっしゃるのですから人智を越えたお人と思わざるを得ませんな」
ガムドが一人で合点するかのようにぶつぶつと言っている。そのどれもが僕を賞賛する言葉だけに聞いているだけで恥ずかしくなってくるな。とはいえ、確かに最近は人間離れしたことをやってしまっている自分がいるな。必要なこととは思ってはいるが、安易に使いすぎているかもしれないな。村に戻ったら、一度見直さなければならないな。自分の力を。その上で、本当に必要なことに使っていこう。公国は僕に頼らなくても、皆の力でなんとか動いていけるほどにはなっているのだから。
シラーに案内された場所に行き、そこから坑道を掘ることにした。なるほど。たしかに頑丈な岩盤のようだ。これなら幅を大きくとっても崩落する心配はなさそうだな。岩盤の様子を見ながら、方角を微調整しながら掘り進めていく。坑道を掘っていると、いつもの癖で鉱物を探そうとしてしまう。シラーもあまりいい表情をしていないところを見ると近くに鉱脈はなさそうだ。残念だ。
掘り進めていくと、坑道内が少し暖かくなった気がしていたのだ。こんな変化は今まで経験したことがなかったのでシラーに聞いても、首を傾げるだけだった。僕も不思議に思っていながら坑道を掘ると、ボコッと今まで聞いたことのない音がすると光が坑道内に入り込んできた。
どうやら、坑道は外に繋がってしまったようだ。シラーは山の亀裂に当たったのかもと言っていたが、外に出てみると鬱蒼とした森が広がっていた。どれほどの森が広がっているのかは木々が視界を遮っているため、見当もつかない。とにかく、先に進むしかない。僕達は坑道を掘り進めた方角に向かって森を切り開き始めた。
すると、目の前に再び湖が出現した。いや、沼地と言ったほうがいいだろうか。小さな沼のような水たまりが何ヶ所も点在しているのだ。しかも、この沼地の不思議なところは深い靄が立ち上っているところだ。斥候が沼に近づき、すぐに戻ってきて、ガムドに報告をしていた。その報告に少し驚いた様子で、斥候と共に沼地へと向かっていった。戻ってきたガムドが僕の方に向かってきた。
「ロッシュ公。私は初めて見ましたが、どうやら、この沼地にはどういう訳か湯が湧いているのです。さらに、なにやら卵の腐ったような臭いも漂っておりましたから、ここは避けて通ったほうが良いかも知れませんな」
ん? ガムドの言い分が正しければ、それ……温泉じゃないか? いや、温泉で間違いないだろう。ついに、この世界で温泉を見つけたぞ!! いや、興奮するのはまだ早いな。もしかしたら、温度が熱すぎたりとか、逆に冷たかったりしたら、有害なものが入っていたりとか入浴に適さないこともあるからな。まずは見に行ってみよう。ガムドの静止を振り切り、僕は沼地へと近寄っていった。
水気が多いため、地面はぬかるみ足を取られそうになりながらも湯気が沸いている沼に近づき、手を水に差し込んでみた。少し熱めだが、じんわりと体を温めてくれる。そう感じるのは外気温が寒いせいだろうな。一応、浄化魔法を使ってみたが、毒物は出ることはなかった。試しに湯を掬い、味を確かめてみる。すこし塩っ気が感じられるな。
ここで、浄化魔法を使ってみて、分かったことがある。思い描く対象によって、出てくる物質が変わってくるということだ。初めて浄化魔法を使った時は、飲料水をイメージしたため、塩や毒が抜けてしまった。今は温泉水をイメージしたため、塩は抜けなかったのだ。考えてみれば当り前か。
僕は皆のもとに戻り、高々と宣言した。
「この地を公国の領土とし、沼地に湧く湯を温泉と呼称。ここを温泉地として開拓することを宣言する!! 皆のもの、ここの資源を汚すことがないように注意するように」
しかし、皆のものはキョトンとした顔で僕の顔を見ていた。どうやら、僕は興奮のあまり先走りすぎてしまったようだ。まずは温泉の説明をしなければな。
「ここに沸いている湯は決して体に害をなすものではない。むしろ、健康を良くする効果もあると言われている。この温泉に体を浸からせ、体を温めることで疲れを癒やし、傷の治りを早くすることが出来るのだ。といっても、皆は信じがたいかも知れないな。まずは、僕が実践して入ってみよう」
僕が皆の前で裸になり実践することにした。いつもなら恥ずかしいことだが、ここは温泉だ!! と思えば、何ら恥ずかしいことではない。温泉の前では皆、裸なのだ。沼に足を入れると、下が泥のため、足が泥に取られていく感じが非常に気持ち悪くはあったが、冷えた体を温めて、なんとも心地が良い気持ちになる。
僕が気持ちよさそうにしているのを見て、周りにいた者たちも入りたそうにウズウズしだしていた。当然、女性陣もだ。しかし、僕は入るのを阻止した。なぜなら、こんな沼に入るのは僕だけで十分だろう。皆には、きちんと整備した温泉に浸かってもらいたい!!
僕はすぐに工事に取り掛かることにした。まさに、公国に温泉地が出来た瞬間だった。
再び、道づくりに励むとしよう。シラーと二人になり、土魔法で土を起こし、均していく作業を続けていく。すると、シラーは首を傾げながら、僕の方を向いた。
「ロッシュ様。朝から体の調子がおかしいんです。体に力が溢れてくるんです。なんとも言うか、素手で木を押し倒せる気がします」
シラーもそう思ってしまうの!? いや、シラーなら本当に倒してしまうかも知れないけど。その後、もしかしたら、と続けたのでなにか知っているのか!? と思ったが。僕との昨日の行為が原因ではないかと……多分、それはないと思うよ。うん。
しかし、体の調子がものすごく上がっているため、作業も三割増しで早くなっている。あまりに早く終わってしまうため、無駄に道を拡張してしまった。斥候をしている人も今日はいつもより遠くまで潜ることが出来たみたいで更に長い距離の情報をもたらしてくれた。どうやら、この先には森がないみたいだ。ついに、森を抜けることが出来るのか。すると、ガムドが僕の方にやってきた。どうやら、進む方向について相談があるようだ。
「ロッシュ公。このまま、先に進むのは危険かも知れません。私も情報を十分に得ていないのですが、亜人狩りを盛んに行っている宗教団体フィルカウスの勢力圏に接する恐れがあります。公国からすれば、おそるるに足りない存在ですが、今の兵力では対処できない可能性があります。なんとか、このまま森を進まないで突き抜けられる方法がないでしょうか」
久々に聞いたな。フェルカウス教は、以前、村に入り込んできた盗賊が入団していたものだな。人間至上主義を掲げ、亜人達を奴隷のように扱っている思い出すだけで気分が悪くなる名前だ。確か、教団の拠点はラエルの街から北に上ったところと記憶しているが。なるほど、この辺りが勢力圏となるわけか。ガムドの言い分は尤もだな。それに、今回はトニアとティアがいる以上、極力戦闘は避けるべきだろう。
僕はシラーを呼び出し、森を抜けずに村へ向かうルートを探すことにした。呼び出したシラーがこちらに来るなり、僕に話しかけてきた。
「ロッシュ様。見つけましたよ。坑道を掘っても大丈夫そうな地層が。そこなら、一気に南に向かえるので、森を抜けるより早く村に到達できると思いますよ。ただ、地形がわかりづらいので、前みたいに崩落がないように注意しながらの行動となるので、進みは今より遅くなるかも知れませんけど」
うん。問題解決だね。僕がシラーの顔をじっと見つめているものだから、シラーは首を傾げているだけで、状況をイマイチ理解できていないようだった。僕はガムドにこれよりは坑道を掘って進むことを提案すると、心配しながらも了承した。
「しかし、ロッシュ様は恐ろしいお方ですな。坑道というのは何千人と人を集め、数メートルを何日という途方もない時間をかけて行うものですぞ。それを、平地に道を作る感覚でおっしゃるのですから人智を越えたお人と思わざるを得ませんな」
ガムドが一人で合点するかのようにぶつぶつと言っている。そのどれもが僕を賞賛する言葉だけに聞いているだけで恥ずかしくなってくるな。とはいえ、確かに最近は人間離れしたことをやってしまっている自分がいるな。必要なこととは思ってはいるが、安易に使いすぎているかもしれないな。村に戻ったら、一度見直さなければならないな。自分の力を。その上で、本当に必要なことに使っていこう。公国は僕に頼らなくても、皆の力でなんとか動いていけるほどにはなっているのだから。
シラーに案内された場所に行き、そこから坑道を掘ることにした。なるほど。たしかに頑丈な岩盤のようだ。これなら幅を大きくとっても崩落する心配はなさそうだな。岩盤の様子を見ながら、方角を微調整しながら掘り進めていく。坑道を掘っていると、いつもの癖で鉱物を探そうとしてしまう。シラーもあまりいい表情をしていないところを見ると近くに鉱脈はなさそうだ。残念だ。
掘り進めていくと、坑道内が少し暖かくなった気がしていたのだ。こんな変化は今まで経験したことがなかったのでシラーに聞いても、首を傾げるだけだった。僕も不思議に思っていながら坑道を掘ると、ボコッと今まで聞いたことのない音がすると光が坑道内に入り込んできた。
どうやら、坑道は外に繋がってしまったようだ。シラーは山の亀裂に当たったのかもと言っていたが、外に出てみると鬱蒼とした森が広がっていた。どれほどの森が広がっているのかは木々が視界を遮っているため、見当もつかない。とにかく、先に進むしかない。僕達は坑道を掘り進めた方角に向かって森を切り開き始めた。
すると、目の前に再び湖が出現した。いや、沼地と言ったほうがいいだろうか。小さな沼のような水たまりが何ヶ所も点在しているのだ。しかも、この沼地の不思議なところは深い靄が立ち上っているところだ。斥候が沼に近づき、すぐに戻ってきて、ガムドに報告をしていた。その報告に少し驚いた様子で、斥候と共に沼地へと向かっていった。戻ってきたガムドが僕の方に向かってきた。
「ロッシュ公。私は初めて見ましたが、どうやら、この沼地にはどういう訳か湯が湧いているのです。さらに、なにやら卵の腐ったような臭いも漂っておりましたから、ここは避けて通ったほうが良いかも知れませんな」
ん? ガムドの言い分が正しければ、それ……温泉じゃないか? いや、温泉で間違いないだろう。ついに、この世界で温泉を見つけたぞ!! いや、興奮するのはまだ早いな。もしかしたら、温度が熱すぎたりとか、逆に冷たかったりしたら、有害なものが入っていたりとか入浴に適さないこともあるからな。まずは見に行ってみよう。ガムドの静止を振り切り、僕は沼地へと近寄っていった。
水気が多いため、地面はぬかるみ足を取られそうになりながらも湯気が沸いている沼に近づき、手を水に差し込んでみた。少し熱めだが、じんわりと体を温めてくれる。そう感じるのは外気温が寒いせいだろうな。一応、浄化魔法を使ってみたが、毒物は出ることはなかった。試しに湯を掬い、味を確かめてみる。すこし塩っ気が感じられるな。
ここで、浄化魔法を使ってみて、分かったことがある。思い描く対象によって、出てくる物質が変わってくるということだ。初めて浄化魔法を使った時は、飲料水をイメージしたため、塩や毒が抜けてしまった。今は温泉水をイメージしたため、塩は抜けなかったのだ。考えてみれば当り前か。
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「この地を公国の領土とし、沼地に湧く湯を温泉と呼称。ここを温泉地として開拓することを宣言する!! 皆のもの、ここの資源を汚すことがないように注意するように」
しかし、皆のものはキョトンとした顔で僕の顔を見ていた。どうやら、僕は興奮のあまり先走りすぎてしまったようだ。まずは温泉の説明をしなければな。
「ここに沸いている湯は決して体に害をなすものではない。むしろ、健康を良くする効果もあると言われている。この温泉に体を浸からせ、体を温めることで疲れを癒やし、傷の治りを早くすることが出来るのだ。といっても、皆は信じがたいかも知れないな。まずは、僕が実践して入ってみよう」
僕が皆の前で裸になり実践することにした。いつもなら恥ずかしいことだが、ここは温泉だ!! と思えば、何ら恥ずかしいことではない。温泉の前では皆、裸なのだ。沼に足を入れると、下が泥のため、足が泥に取られていく感じが非常に気持ち悪くはあったが、冷えた体を温めて、なんとも心地が良い気持ちになる。
僕が気持ちよさそうにしているのを見て、周りにいた者たちも入りたそうにウズウズしだしていた。当然、女性陣もだ。しかし、僕は入るのを阻止した。なぜなら、こんな沼に入るのは僕だけで十分だろう。皆には、きちんと整備した温泉に浸かってもらいたい!!
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