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第216話 視察の旅 その20 オーレック騎士爵領
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モナスとの交渉の末、オーレック領の住民を公国で受け入れることに決まった。この事によって、公国には牛の飼育技術に秀でた者と多くの牛を手に入れることが出来たのだ。モナスが言うのには、この先にいる住民たちを説得すれば、移住を直ちに始めてくれるという。僕は、モナスに付き従っている男たちの様子を見て、モナスは信頼されているのだと思い、説得をすることに何ら心配はしていなかった。
オーレック領内のこの盆地はかなりの広さを持っている事がわかってきた。僕が高台から見たのはほんの一部だったようだ。僕達がいた廃村から東に向かっていくと、山をぐるりと迂回するように進むと、そこには大きく開けた場所が出現した。山から流れ出る水が幾条の川となり本流に注がれている。本流もかなりの水量をもっているようで大河と言っていいだろう。つい、川を見ると水田を考えてしまうが、ここで水田を広げたら面白いだろうな感じてしまう。
一時間ほど歩くと、オーレック領の最大の都市に到着した。といっても、五百人足らずの小さな村だが。村に入り口には、牧場が広がっており、牛がゆったりと休んでいる景色がそこにはあった。牧草が雪の間から顔を出し、それを牛が頬張っているのだった。もちろん、乾燥した牧草も用意されているのだが、牛は新鮮な草のほうが好みのようだ。
村で比較的大きな建物に案内された。ここが、オーレック領の領主の娘の屋敷のようだ。ただ、僕達の人数が入ることは難しそうなので、村外れに自警団が寒さを凌ぐための野営地を作りの許可をモナスからもらい、自警団を村外れに移動させた。僕とシェラ、シラー、それにサリル、それと数人の自警団だけが残った。僕達が屋敷の中に入り、応接室として通された部屋で待っていると、モナスが数人の領民を連れて部屋に入ってきた。
領民達は皆、年を召しており、モナスも一目置いている態度を取っているところを見ると、この人達が領民の代表という感じだろう。モナスが彼らを説得するということだな。早速、モナスは僕達を村人に紹介し、経緯を説明しだした。公国という国の現状や領民が移住した際の待遇などを細かく説明し、領民の賛同を得るような話し方に終始していた。領民もモナスの話をよく聞いていたし、僕は安心して、その様子を見ていた。
「どうであろうか?」
モナスは領民に懇願するような姿勢で問いかけていた。この領内の力関係というのがよく分かっていないが、どうもモナスの態度はすこしへり下り過ぎな気もするが。数人の村人の中でも、もっとも頑固そうな初老の男が初めて口を開いた。
「断らせてもらう」
その返答に驚いたのは僕だけではない、モナスもかなり驚いた様子で理由を問いただしていた。
「それは当然だろ。儂は、イルス公国なんて聞いたこともない。モナス嬢が聞いた話も多分に嘘が混じっておるんじゃないか? 仮に、本当だったとしても、信頼関係がないんじゃ。儂らがこの地を捨てて、その公国とやらに行ってバカを見るのはゴメンじゃ。だから、断らせてもらう。そもそも、そんなうまい話があってたまるか」
なるほど。この人の言うことは尤もな意見だと思う。急にやってきた集団の言葉を鵜呑みにするような者では、この荒んだ世界では生きてはいけないだろう。さて、モナスはどう出ることやら。
「何が気に食わないというのだ? いい話ではないか。ここに残っていても、この先、不安しかないではないか。それだったら新天地でやり直そうとは思わないのか?」
「いい話だからこそ、断ると言っているんじゃ。モナス嬢は若い。儂らはもう年だ。この先と言われても正直どうでもいいと思っている。そんなにこのロッシュという若造が信頼できるというのなら、若者だけを連れて行ったらいい」
「若者だけなんてダメなんです。この里の者たちは皆家族なんだから、離れ離れになるなんて、そんなのは絶対ダメです」
この言葉に、村人達はぐっと来るものがあったみたいだが、皆口を閉ざして意見を変えるつもりはないようだ。どうやら、モナスの負けのようだな。これでは移住は難しくなったと見るべきだろう。さて、どうしたものか。
「僕にも発言を許してほしいんだが……」
僕がそう言うと、モナスが静かに頷いた。
「僕はロッシュだ。先程から出ている公国の主をしているものだ。君たちは移住を拒絶しているが、理由は僕と公国を信頼できないということだな。なるほど。尤もだな。モナスは僕の父上と面識があった故、信頼してくれているものと思っているが、君たちには関係のない話だな。僕としても、君たちに公国に来てもらいたいと切に思っているので、信頼関係を築きたいと思っているのだ」
僕は鞄の中から、米の酒を取り出し、コップを人数分用意するように頼むと、数分もしないうちにテーブルにコップが並ばれた。困った時の酒頼みだ。
「これは、我が公国で作られて酒だ。まずは胸を開いて本音を話したいところだが、酒があったほうが良いだろう? それとも酒は嫌いか?」
僕は少し挑発するような口調で、先にコップに口を付け、酒を腹に流し込んでいく。旨い!! やはり、村で作った酒は格別だな。僕はコップを見つめながら悦に入った後、すぐに村人達に目をやり、飲むことを催促した。村人達はじっとコップを見つめていた。ん? もしかして本当に嫌いだったのか? 当然、モナスにも酒が配られており、僕の後に間髪入れずにグイッと飲み干した。
「この酒、なんて美味さなんだ!! こんなの飲んだことがないな。これが公国に行けば、いつでも飲めるというのだな?」
そういう解釈も出来るか。僕はただ、この場の重い雰囲気を変えるために酒を出しただけだったが。それで村人は飲むのをためらっているのか。この酒の虜になってしまったら、それこそ悪魔に魂を売るようなもので、どんな条件でも公国に来ざるを得なくなってしまうからな。そういう意味では、この酒は禁断の果実のようなものか。
そんな状況が続き、僕とモナスの盃だけはどんどん空けられていく。その光景に我慢できなくなった村人の一人が勢い良く酒を飲み、むせながらも一言、旨い、とだけ口にした。その言葉を聞いて、我慢できるはずもないだろう。残りの村人もグイッと飲み、皆一様に悦に入った表情を浮かべた。モナスの説得を拒否した村人は、恥ずかしそうに代わりを所望してきた。僕は、自ら、酒を注いでやりどんどん飲むように催促した。そうなれば、村人はかなりの酒好きだったみたいで、留まることを知らずに何杯も何杯も酒を飲み続けていた。
重苦しい場から一変して、宴会のような雰囲気になってしまった。ただ、誰一人として言葉を発しない異様な雰囲気ではあったが、先程より場が和やかになっていると感じるのが不思議だ。酒で口が軽やかになったのか、村人が僕に話しかけてきた。開口一番が、ロッシュ様というのだから、少し驚いたが。
「ロッシュ様。先程の無礼をお許しください。この酒を飲んで、目が覚めた思いです。おそらく、モナス嬢の言う公国が本当に豊かであるということは、この酒を飲んだだけでわかります。儂らは食うのがやっとで、とても酒造りに手を出すゆとりなんてありませんから。しかし、儂らの決断がオーレックの領民の人生を左右することも分かって欲しいのじゃ。無理を承知で言うが、その担保となるものが欲しいのじゃ」
担保と言われてもな。多分、信頼関係というところだろうが、実際に公国に来てもらうほうが早いのだが、彼らに言っても応じないだろう。かといって、僕がこの場で何をすれば、彼らの信頼を得られるのか皆目見当もつかない。無理を承知でっているけど、本当に無理じゃないかな。僕の牛への愛でも語れば良いのか?
僕が腕を組み、村人の無理難題に答えを出せずにいた。もちろん、周りにいる者たちも同じようなものだ。言葉ではなんとでも言えるが、その言葉が村人にとっては疑わしいと言っているのだ。これでは、時間をかけて彼らの信頼を得るしかないことになるが、とてもその時間はない。困ったな。
そんな止まってしまった空気を一変する出来事が起こったのだ。一人の村人がノックもせず部屋に入ってきたのだ。その村人は息を切らせ、急いでやってきたことが伺える。その村人が言った言葉が皆を戦慄させた。
「う、牛達が急に苦しみだして、死にそうになっているんだ。どうにかしてくれ!!」
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一時間ほど歩くと、オーレック領の最大の都市に到着した。といっても、五百人足らずの小さな村だが。村に入り口には、牧場が広がっており、牛がゆったりと休んでいる景色がそこにはあった。牧草が雪の間から顔を出し、それを牛が頬張っているのだった。もちろん、乾燥した牧草も用意されているのだが、牛は新鮮な草のほうが好みのようだ。
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領民達は皆、年を召しており、モナスも一目置いている態度を取っているところを見ると、この人達が領民の代表という感じだろう。モナスが彼らを説得するということだな。早速、モナスは僕達を村人に紹介し、経緯を説明しだした。公国という国の現状や領民が移住した際の待遇などを細かく説明し、領民の賛同を得るような話し方に終始していた。領民もモナスの話をよく聞いていたし、僕は安心して、その様子を見ていた。
「どうであろうか?」
モナスは領民に懇願するような姿勢で問いかけていた。この領内の力関係というのがよく分かっていないが、どうもモナスの態度はすこしへり下り過ぎな気もするが。数人の村人の中でも、もっとも頑固そうな初老の男が初めて口を開いた。
「断らせてもらう」
その返答に驚いたのは僕だけではない、モナスもかなり驚いた様子で理由を問いただしていた。
「それは当然だろ。儂は、イルス公国なんて聞いたこともない。モナス嬢が聞いた話も多分に嘘が混じっておるんじゃないか? 仮に、本当だったとしても、信頼関係がないんじゃ。儂らがこの地を捨てて、その公国とやらに行ってバカを見るのはゴメンじゃ。だから、断らせてもらう。そもそも、そんなうまい話があってたまるか」
なるほど。この人の言うことは尤もな意見だと思う。急にやってきた集団の言葉を鵜呑みにするような者では、この荒んだ世界では生きてはいけないだろう。さて、モナスはどう出ることやら。
「何が気に食わないというのだ? いい話ではないか。ここに残っていても、この先、不安しかないではないか。それだったら新天地でやり直そうとは思わないのか?」
「いい話だからこそ、断ると言っているんじゃ。モナス嬢は若い。儂らはもう年だ。この先と言われても正直どうでもいいと思っている。そんなにこのロッシュという若造が信頼できるというのなら、若者だけを連れて行ったらいい」
「若者だけなんてダメなんです。この里の者たちは皆家族なんだから、離れ離れになるなんて、そんなのは絶対ダメです」
この言葉に、村人達はぐっと来るものがあったみたいだが、皆口を閉ざして意見を変えるつもりはないようだ。どうやら、モナスの負けのようだな。これでは移住は難しくなったと見るべきだろう。さて、どうしたものか。
「僕にも発言を許してほしいんだが……」
僕がそう言うと、モナスが静かに頷いた。
「僕はロッシュだ。先程から出ている公国の主をしているものだ。君たちは移住を拒絶しているが、理由は僕と公国を信頼できないということだな。なるほど。尤もだな。モナスは僕の父上と面識があった故、信頼してくれているものと思っているが、君たちには関係のない話だな。僕としても、君たちに公国に来てもらいたいと切に思っているので、信頼関係を築きたいと思っているのだ」
僕は鞄の中から、米の酒を取り出し、コップを人数分用意するように頼むと、数分もしないうちにテーブルにコップが並ばれた。困った時の酒頼みだ。
「これは、我が公国で作られて酒だ。まずは胸を開いて本音を話したいところだが、酒があったほうが良いだろう? それとも酒は嫌いか?」
僕は少し挑発するような口調で、先にコップに口を付け、酒を腹に流し込んでいく。旨い!! やはり、村で作った酒は格別だな。僕はコップを見つめながら悦に入った後、すぐに村人達に目をやり、飲むことを催促した。村人達はじっとコップを見つめていた。ん? もしかして本当に嫌いだったのか? 当然、モナスにも酒が配られており、僕の後に間髪入れずにグイッと飲み干した。
「この酒、なんて美味さなんだ!! こんなの飲んだことがないな。これが公国に行けば、いつでも飲めるというのだな?」
そういう解釈も出来るか。僕はただ、この場の重い雰囲気を変えるために酒を出しただけだったが。それで村人は飲むのをためらっているのか。この酒の虜になってしまったら、それこそ悪魔に魂を売るようなもので、どんな条件でも公国に来ざるを得なくなってしまうからな。そういう意味では、この酒は禁断の果実のようなものか。
そんな状況が続き、僕とモナスの盃だけはどんどん空けられていく。その光景に我慢できなくなった村人の一人が勢い良く酒を飲み、むせながらも一言、旨い、とだけ口にした。その言葉を聞いて、我慢できるはずもないだろう。残りの村人もグイッと飲み、皆一様に悦に入った表情を浮かべた。モナスの説得を拒否した村人は、恥ずかしそうに代わりを所望してきた。僕は、自ら、酒を注いでやりどんどん飲むように催促した。そうなれば、村人はかなりの酒好きだったみたいで、留まることを知らずに何杯も何杯も酒を飲み続けていた。
重苦しい場から一変して、宴会のような雰囲気になってしまった。ただ、誰一人として言葉を発しない異様な雰囲気ではあったが、先程より場が和やかになっていると感じるのが不思議だ。酒で口が軽やかになったのか、村人が僕に話しかけてきた。開口一番が、ロッシュ様というのだから、少し驚いたが。
「ロッシュ様。先程の無礼をお許しください。この酒を飲んで、目が覚めた思いです。おそらく、モナス嬢の言う公国が本当に豊かであるということは、この酒を飲んだだけでわかります。儂らは食うのがやっとで、とても酒造りに手を出すゆとりなんてありませんから。しかし、儂らの決断がオーレックの領民の人生を左右することも分かって欲しいのじゃ。無理を承知で言うが、その担保となるものが欲しいのじゃ」
担保と言われてもな。多分、信頼関係というところだろうが、実際に公国に来てもらうほうが早いのだが、彼らに言っても応じないだろう。かといって、僕がこの場で何をすれば、彼らの信頼を得られるのか皆目見当もつかない。無理を承知でっているけど、本当に無理じゃないかな。僕の牛への愛でも語れば良いのか?
僕が腕を組み、村人の無理難題に答えを出せずにいた。もちろん、周りにいる者たちも同じようなものだ。言葉ではなんとでも言えるが、その言葉が村人にとっては疑わしいと言っているのだ。これでは、時間をかけて彼らの信頼を得るしかないことになるが、とてもその時間はない。困ったな。
そんな止まってしまった空気を一変する出来事が起こったのだ。一人の村人がノックもせず部屋に入ってきたのだ。その村人は息を切らせ、急いでやってきたことが伺える。その村人が言った言葉が皆を戦慄させた。
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