204 / 408
第203話 視察の旅 その7
しおりを挟む
街付近で不穏な動きをしている者たちがいるというロドリスからの情報を受けて、僕は至急ライルを呼び出すことにしたのだ。ライルは、呼び出してからすぐに駆けつけてくれたのだろう。一時間もしないうちにやってきた。僕はロドリスにライルに報告するように促し、ライルの判断を聞くことにした。
「ライル様。昨日より、街の農地確保のため、郊外に出ていましたら、こちらを伺う人影があったの報告を受けております。こちらに危害を加える様子もなく、こちらを伺っているだけなので、目撃した者が、不審者に近づくと一目散に森の方に逃げ帰ったという言うのです。森の中に人が居ても、然程珍しくはなく、危険性も低いと判断して報告を控えておりました。しかし、その目撃情報は北の街道付近に集中しているため、、明日、北の街道を通って、元子爵領に出向くロッシュ公に目撃情報のことを伝えたのです。不審者の報告が遅くなり申し訳ありませんでした。考えて見れば、ロッシュ公よりも前にライル様の耳に入れるべきでしたと反省しております」
ライルは難しそうな顔をして、ロドリスを見ていたが何も言うことはなく、僕の方を振り向いた。
「ロドリスの話では、不審者という情報しかない以上、情報を集めることに徹底したいと思う。確かに森に人が居ても不思議ではないが、一応はここは公国と王国の境界線上だ。もしかしたら、王国の手先が侵入しているとも限らない。ロッシュ公には、明日の出発を見送ってもらいたいと思うのだが」
やはりライルも万全を期する考えか。それがいいだろう。僕も不審者を放置することは容認できない。こちらに害意があるにしろないにいろ、相手の素性を知っておく必要はあるだろう。しかし、どのような方法で相手のことを探るつもりなのだ?
「それだが。相手の規模が分からないが、最悪のことを考えて王国の手先かなんかだとすると、数人から数十人と言ったところだろう。その相手に、こちらが斥候を出しても、うまく躱されてしまう可能性は十分にある。だから、オレは砦の兵力の大半を率いて、街の周辺の森を偵察に行こうと思っている。逃げ場をなくし、追い詰めるつもりだ」
軍を動かすとなると、最悪、戦に発展してしまう可能性があるな。しかし、不審者が王国の偵察を任務とする場合、情報を持ち帰らせるわけにはいかないし、不審者がいる状態を長く保つべきではない。正直に言って、新たな住民は公国に対して信頼をまだ持っていないと思う。そういう状態では、不安要素は最大の敵になる。やはり、ライルの言う通り、即断即決で一気に相手を追い詰めたほうがいいのかもしれない。
「僕はライルの意見に賛成だ。どうせなら、砦を空にしてでも一気に相手を追い詰めよう。当然、僕も出る。ハヤブサに乗っていれば、どのような者でも逃げ切れるものではないからな。それにミヤもいるしな」
僕が部屋の片隅でシェラと酒を飲んでるミヤに顔を向けると、任せなさい!! と言わんばかりに胸を張っている。酔っているが、危険な時は頼りになるのがミヤだ。問題ないだろう。シェラは……お留守番かな。怪我人が出るかもしれないから、救護の方を担当してもらおう。これは、当日言えばいいだろう。
僕はライルに明日の作戦について、聞くことにした。ライルは、この周辺の地図を取り出し、説明をし出した。現在、砦にいる兵力をすべて集めると、約三千人ほどになるようだ。本来は五千人ほど常駐しているのだが、二千人は演習に出ているため、今回の作戦には参加させられないようだ。三千の兵はクロスボウ隊として組織し、基本的には遠距離からの狙撃を主力とする。
不審者が王国の者だと仮定すると、王国への逃げ道は砦を築いている関係で北の街道しか残されていない。まだ、この近辺から脱出していないとすれば、北の街道を先に押さえてから、森に向けて何かをしていくのが良いというのだ。確かに、そうすれば、相手は逃げ道を封じられた形になるのだから、南に逃げてくるしかないな。そこを南に布陣している別働隊で、捕獲または攻撃をするという作戦だ。そのため、三千を二つの部隊に分け、北と南に配備するようだ。
僕は、その作戦で行くことを宣言し、僕とミヤ、それにロドリスを北の本隊と行動を共にすることで話はまとまった。僕達は、不審者について最悪の展開を想定して行動することにしているが、実際の所、王国の手先である可能性はかなり低い。むしろ、ロドリスたちのように町や村を捨てた亜人の方が高いのだ。そのため、顔の広いロドリスを同行させ、相手を識別してもらう必要があるのだ。
「ロドリス。済まないが、明日の作戦に力を貸してもらいたい。ただ、身を安全を確保したいから、前に連れてきた若い二人を護衛として同行してもらってくれ」
ロドリスは、自分の報告が遅れてしまったせいで対応が遅くなったことを反省しているのだろうか。少し気落ちしたような表情で僕の頼みに対して、静かに頷いたのだった。
僕達は明日の作戦の最終的な確認だけを済まし、解散となった。僕は、明日の作戦に支障が出ては困るので、ミヤとシェラには酒を止めさせ、二人を連れて無理やりベッドに放り込んだのだった。当然、そんなことをしてタダで済むわけではなかったが、今夜は手短にと、納得してもらうのに苦労した。
次の日の朝、僕とミヤとシェラ、それにロドリスと若い亜人二人と共に砦に向かうことにした。ライルの方からはすでに準備を整っているという報告と共に馬車で出迎えにやってきてくれた。僕はハヤブサに乗り込み、ミヤとシェラ、ロドリス達が馬車に乗り込んだ。三十分もすれば砦に到着する。まだ、移築はしていないのでライルの作った砦はそのまま残っている。僕達はその砦に入った。シェラは急造された救護班に所属させ、砦で待機してもらうことにした。嫌がるかと思っていたが、暖かい室内のほうがいい、といって喜んでいた。……まぁ、いいか。
本隊を指揮するのは当然、ライルだ。別働隊はと言うと、大戦の時から共に行動していたというジェムという者だ。風体は、狼の亜人で見える所全てに傷がある歴戦の猛者と言った感じだ。ジェムが僕に挨拶に来たのだが、風体の割には気さくな感じで、ギャップに少し混乱してしまった。気を取り直して、僕は頼むぞ、と一言声を掛けた。
僕達とロドリス達は本隊についていくだけだ。もちろん、馬車は使えないため、徒歩になってしまうが。僕がハヤブサに乗っていることにミヤが文句を言ってきたので、仕方なく、僕も徒歩組になってしまった。ミヤとしては、ハヤブサの背中に乗りたかったみたいだが、どうしてもハヤブサが僕以外を背中に乗せたくないと駄々をこねたので、ミヤがへそを曲げてしまって、騒ぎ立てたのだ。
三千の兵は一路北の街道を目指して進んでいく。途中で、別働隊は南に転進し、待機することになっている。本隊は、北の街道をひたすら進んでいく。その間に、不審者らしいものの影は全く見られなかった。遠目にだが、街の建物が見えて、せっせと働く者たちの影が見えたような気がして、嬉しい気持ちになった。周りを見渡せば、天気もよく、季節の割には日差しが強く、過ごしやすい陽気だ。こんな日は、エリス達を連れて外で食事をしたいものだな、と考え事をしていると、急に本隊が止まった。
作戦では、止まる場所はもっと先だったはずだ。なにかあったのか? すると、馬に乗っていたライルがこちらに近付いてきた。目は真剣そのものだったので、何かあったのかもしれないな。
「ロッシュ公。不審者の影を見つけることが出来た。今は、まだ距離があるから、北に少し迂回をして作戦通り南に追い詰めようと思う。だから、少し駆け足になるが大丈夫か?」
僕は大丈夫だ、と頷き、ライルはロドリスたちにも確認すると、ロドリスたちも同様に頷いていた。そこから、僕達は駆け足気味で北を目指し、不審者の北側に位置する場所に到達すると、一気に南下を始めた。ついに、不審者達と衝突することになる。相手が攻撃を仕掛けてくれば、当然、こちらも反撃をしなければならない。戦が始まってしまうかもしれないのだ。
「ライル様。昨日より、街の農地確保のため、郊外に出ていましたら、こちらを伺う人影があったの報告を受けております。こちらに危害を加える様子もなく、こちらを伺っているだけなので、目撃した者が、不審者に近づくと一目散に森の方に逃げ帰ったという言うのです。森の中に人が居ても、然程珍しくはなく、危険性も低いと判断して報告を控えておりました。しかし、その目撃情報は北の街道付近に集中しているため、、明日、北の街道を通って、元子爵領に出向くロッシュ公に目撃情報のことを伝えたのです。不審者の報告が遅くなり申し訳ありませんでした。考えて見れば、ロッシュ公よりも前にライル様の耳に入れるべきでしたと反省しております」
ライルは難しそうな顔をして、ロドリスを見ていたが何も言うことはなく、僕の方を振り向いた。
「ロドリスの話では、不審者という情報しかない以上、情報を集めることに徹底したいと思う。確かに森に人が居ても不思議ではないが、一応はここは公国と王国の境界線上だ。もしかしたら、王国の手先が侵入しているとも限らない。ロッシュ公には、明日の出発を見送ってもらいたいと思うのだが」
やはりライルも万全を期する考えか。それがいいだろう。僕も不審者を放置することは容認できない。こちらに害意があるにしろないにいろ、相手の素性を知っておく必要はあるだろう。しかし、どのような方法で相手のことを探るつもりなのだ?
「それだが。相手の規模が分からないが、最悪のことを考えて王国の手先かなんかだとすると、数人から数十人と言ったところだろう。その相手に、こちらが斥候を出しても、うまく躱されてしまう可能性は十分にある。だから、オレは砦の兵力の大半を率いて、街の周辺の森を偵察に行こうと思っている。逃げ場をなくし、追い詰めるつもりだ」
軍を動かすとなると、最悪、戦に発展してしまう可能性があるな。しかし、不審者が王国の偵察を任務とする場合、情報を持ち帰らせるわけにはいかないし、不審者がいる状態を長く保つべきではない。正直に言って、新たな住民は公国に対して信頼をまだ持っていないと思う。そういう状態では、不安要素は最大の敵になる。やはり、ライルの言う通り、即断即決で一気に相手を追い詰めたほうがいいのかもしれない。
「僕はライルの意見に賛成だ。どうせなら、砦を空にしてでも一気に相手を追い詰めよう。当然、僕も出る。ハヤブサに乗っていれば、どのような者でも逃げ切れるものではないからな。それにミヤもいるしな」
僕が部屋の片隅でシェラと酒を飲んでるミヤに顔を向けると、任せなさい!! と言わんばかりに胸を張っている。酔っているが、危険な時は頼りになるのがミヤだ。問題ないだろう。シェラは……お留守番かな。怪我人が出るかもしれないから、救護の方を担当してもらおう。これは、当日言えばいいだろう。
僕はライルに明日の作戦について、聞くことにした。ライルは、この周辺の地図を取り出し、説明をし出した。現在、砦にいる兵力をすべて集めると、約三千人ほどになるようだ。本来は五千人ほど常駐しているのだが、二千人は演習に出ているため、今回の作戦には参加させられないようだ。三千の兵はクロスボウ隊として組織し、基本的には遠距離からの狙撃を主力とする。
不審者が王国の者だと仮定すると、王国への逃げ道は砦を築いている関係で北の街道しか残されていない。まだ、この近辺から脱出していないとすれば、北の街道を先に押さえてから、森に向けて何かをしていくのが良いというのだ。確かに、そうすれば、相手は逃げ道を封じられた形になるのだから、南に逃げてくるしかないな。そこを南に布陣している別働隊で、捕獲または攻撃をするという作戦だ。そのため、三千を二つの部隊に分け、北と南に配備するようだ。
僕は、その作戦で行くことを宣言し、僕とミヤ、それにロドリスを北の本隊と行動を共にすることで話はまとまった。僕達は、不審者について最悪の展開を想定して行動することにしているが、実際の所、王国の手先である可能性はかなり低い。むしろ、ロドリスたちのように町や村を捨てた亜人の方が高いのだ。そのため、顔の広いロドリスを同行させ、相手を識別してもらう必要があるのだ。
「ロドリス。済まないが、明日の作戦に力を貸してもらいたい。ただ、身を安全を確保したいから、前に連れてきた若い二人を護衛として同行してもらってくれ」
ロドリスは、自分の報告が遅れてしまったせいで対応が遅くなったことを反省しているのだろうか。少し気落ちしたような表情で僕の頼みに対して、静かに頷いたのだった。
僕達は明日の作戦の最終的な確認だけを済まし、解散となった。僕は、明日の作戦に支障が出ては困るので、ミヤとシェラには酒を止めさせ、二人を連れて無理やりベッドに放り込んだのだった。当然、そんなことをしてタダで済むわけではなかったが、今夜は手短にと、納得してもらうのに苦労した。
次の日の朝、僕とミヤとシェラ、それにロドリスと若い亜人二人と共に砦に向かうことにした。ライルの方からはすでに準備を整っているという報告と共に馬車で出迎えにやってきてくれた。僕はハヤブサに乗り込み、ミヤとシェラ、ロドリス達が馬車に乗り込んだ。三十分もすれば砦に到着する。まだ、移築はしていないのでライルの作った砦はそのまま残っている。僕達はその砦に入った。シェラは急造された救護班に所属させ、砦で待機してもらうことにした。嫌がるかと思っていたが、暖かい室内のほうがいい、といって喜んでいた。……まぁ、いいか。
本隊を指揮するのは当然、ライルだ。別働隊はと言うと、大戦の時から共に行動していたというジェムという者だ。風体は、狼の亜人で見える所全てに傷がある歴戦の猛者と言った感じだ。ジェムが僕に挨拶に来たのだが、風体の割には気さくな感じで、ギャップに少し混乱してしまった。気を取り直して、僕は頼むぞ、と一言声を掛けた。
僕達とロドリス達は本隊についていくだけだ。もちろん、馬車は使えないため、徒歩になってしまうが。僕がハヤブサに乗っていることにミヤが文句を言ってきたので、仕方なく、僕も徒歩組になってしまった。ミヤとしては、ハヤブサの背中に乗りたかったみたいだが、どうしてもハヤブサが僕以外を背中に乗せたくないと駄々をこねたので、ミヤがへそを曲げてしまって、騒ぎ立てたのだ。
三千の兵は一路北の街道を目指して進んでいく。途中で、別働隊は南に転進し、待機することになっている。本隊は、北の街道をひたすら進んでいく。その間に、不審者らしいものの影は全く見られなかった。遠目にだが、街の建物が見えて、せっせと働く者たちの影が見えたような気がして、嬉しい気持ちになった。周りを見渡せば、天気もよく、季節の割には日差しが強く、過ごしやすい陽気だ。こんな日は、エリス達を連れて外で食事をしたいものだな、と考え事をしていると、急に本隊が止まった。
作戦では、止まる場所はもっと先だったはずだ。なにかあったのか? すると、馬に乗っていたライルがこちらに近付いてきた。目は真剣そのものだったので、何かあったのかもしれないな。
「ロッシュ公。不審者の影を見つけることが出来た。今は、まだ距離があるから、北に少し迂回をして作戦通り南に追い詰めようと思う。だから、少し駆け足になるが大丈夫か?」
僕は大丈夫だ、と頷き、ライルはロドリスたちにも確認すると、ロドリスたちも同様に頷いていた。そこから、僕達は駆け足気味で北を目指し、不審者の北側に位置する場所に到達すると、一気に南下を始めた。ついに、不審者達と衝突することになる。相手が攻撃を仕掛けてくれば、当然、こちらも反撃をしなければならない。戦が始まってしまうかもしれないのだ。
0
お気に入りに追加
2,667
あなたにおすすめの小説

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる