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第177話 四年目の新年会②
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僕がソファーで待っていると、エリスが軽い足取りでソファーに近づいてきた。僕の方に顔だけだして、おまたせしました、と言ってきた。その仕草に僕はドキッとしながら、エリスの持っている飲み物を受け取り、テーブルに置いた。エリスは、お腹を支えるように、僕の横に深く腰掛けた。
「ロッシュ様。実は最近、お腹を蹴るんですよ。聞いてみます?」
僕は、エリスのお腹に耳を当てるように顔を近づけた。エリスの心臓の音だろうか? リズムよく脈を打っている。子供の何かが聞こえればと思っていたが、よく分からなかった。しばらく、耳を付けていたが、何も変化がなかったので、耳を離そうとすると、腹を蹴ったような感触が耳に伝わってきた。
「蹴った!! 蹴ったぞ!! なんて、力強いんだ。すごいぞ、エリス」
僕がこれほど興奮したのは、いつぶりだろうか? エリスもきょとんとしながらも、嬉しそうに微笑んでくれた。僕はもう一度、耳を当ててみたが、蹴ってくれることはなかった。ちょっと、残念だが、子供にも都合というものがあるのだろう。そっと、お腹を撫でて、元気に生まれることを願った。
「ロッシュ様。この子の名前をそろそろ考えないといけませんね。私は、男の子でも女の子でもどちらでも良いので、元気で明るい名前であれば、なんでもいいですよ」
名前か。色々な人に名前を付けているが、子供となるとやはり勝手が違うな。なかなか思いつかない。ここで、変な名前を考えついたら、一生何か言われそうで怖いな。まずは、情報収集だな。エリスに、地域の習慣を聞いたりした。親戚の誰かの名前を頂戴するとか、という話もあるからな。色々と聞いたが、特にないようだ。だったら、気楽に決めるとしよう。男女は産まれてから出ないとわからないから、その時の感覚で決めるのが良さそうだ。
「そういえば、王都に向かった時、温泉が湧いていそうな場所を見つけたんだ。僕の予想では間違いないんだけど、場所が王都に近いところだから、行けない場所だというのは残念だな。また、兵を引き連れたときにでも、探してみようと思うんだ。その時は、エリスも一緒に行こうではないか」
僕は何気ないことを言ったつもりだった。温泉に一緒に行きたい気持ちも本心だったし、行く方法も単身では危険すぎるので、兵を連れて行くと言ったことも悪い意味ではない。しかし、エリスには違ったように聞こえてしまったので、暗い顔になってしまった。
「ロッシュ様は、また戦争に出向かれるつもりなんですか? 私はなんだか怖いです。前回も半月近く留守でしたが、何の便りもないから毎日不安で仕方ありませんでした。眠れない日も何日かあって、マーガレットさんに頼んで、お薬を頂いほどで」
初めて聞く話だった。エリスが、そこまで思い詰めていたとは。確かに、半月も留守にすれば、逆の立場でも心配になるというものだ。ましてや、戦争になるかもしれないと言って、出向いているなら尚更、不安になるだろう。少し、配慮をかいた発言をしてしまったようだ。だが、今後も王国との争いは続くだろう。王国の亜人への扱いを正さなければ。僕はそのために戦わなければならない。
「エリスは、戦争は嫌いだったな。僕が配慮を欠いたみたいだ。すまなかった」
エリスは、なぜか、僕の言葉に首を振った。
「私は、戦争は好きではありません。全てを失うものですから。でも、ロッシュ様が戦争に出向くと、必ず、公国内に人が増えます。自分の故郷で食に困り、助けを求めてくる者もいますが、王都で迫害を受け、心にも体にも傷を負った亜人達が特に多いです。私は、この村を離れていないので分かりませんが、噂では、皆、生き生きと生活をしている聞きました。それを聞くと、戦争って奪うだけのものではないのかもしれないと思うようになりました。だから、やっぱり好きではないですが、それによって、幸せになれる人もいることが分かったんです」
僕は何も言えなかった。エリスに言うのは一面では正しい。公国内だけを見れば、外から来る人たちは餓えから開放され、衣食住の全てを最低限でも享受することが出来る。それは、幸せなことなのかもしれない。しかし、一方では、迫害をされている者たちの存在によって利益を得ている者たちがいて、僕達が戦っているのそういう者たちだ。その者たちを僕が命令を下すことで命を奪っているのだ。だから、僕の戦争を肯定することは僕には出来なかった。それでも、エリスが僕の戦争を肯定してくれたことは、とても心の重しを軽くしてくれたことは間違いない。
「その言葉だけでも、僕は嬉しいよ。僕がこの村に来てから、エリスの言葉はずっと安心を与えてくれる。不安な時も、悩んだ時も。いつも感謝している」
エリスは、恥ずかしがりながらも、ありがとうございます、と気持ちよく返してくれた。
「戦争は必要なのかもしれませんが、ロッシュ様が長い間、屋敷を離れるのだけは耐えられそうもありません。ですから、気休めでもロッシュ様と感じられるものが欲しいのです。そうすれば、少しは不安が解消されるかも?」
なんだ、最後の疑問は。僕と感じられるもの? なんだろうか。たしかに、それはあるといいかもしれないな。もちろん、僕が欲しいのは僕のものではない。エリスや他の妻たちのものだ。エリスが思うように僕も離れると寂しいものだ。特に戦場では、戦闘ができないエリスやマグ姉は必ずお留守番をしてもらうことになる。たとえば、いつでも声が聞ける携帯電話みたいなものとか、超高速で移動できる乗り物とか、があれば簡単に会ったり、声を聞けたりする。そんなものがあればいいが。僕があれこれと考えていると、エリスが僕の顔を覗き込んできたので、考えていることを説明すると、そんなのがあったらいいですね、と興奮気味で僕の話を聞いていた。
そういった技術がこの世界にあるのか、分からないが、少なくとも今出来るものとして、通信網の整備をすることができそうだ。公国には、村、ラエルの街、新村、ガムド子爵領があるが、どれもが住民間の通信という意味では独立していて、通信のやり取りは一切行われていない。今は、良いかもしれないが、人の行き来が激しくなれば、必然と通信網が必要となってくる。まずは、手紙のやり取り、狼煙や信号による情報伝達、早馬などから始めるのが良いだろう。特に信号による情報伝達は、やり方を考案すれば、それこそ遠方の戦場からでも、村まで情報を瞬時に運ぶことが可能だろう。
これは良いことを考えられた。エリスの一言のおかげだ。エリスの淹れてくれたコーヒーを飲みながら、エリスとの談笑を楽しんだ。そろそろ、日も暮れそうだ。エリスは夕飯の準備をすると言って、席を離れたので、僕は食卓の方に向かい、ミヤ達と酒を酌み交わそうと戦場へ向かっていったのだ。
「ロッシュ様。実は最近、お腹を蹴るんですよ。聞いてみます?」
僕は、エリスのお腹に耳を当てるように顔を近づけた。エリスの心臓の音だろうか? リズムよく脈を打っている。子供の何かが聞こえればと思っていたが、よく分からなかった。しばらく、耳を付けていたが、何も変化がなかったので、耳を離そうとすると、腹を蹴ったような感触が耳に伝わってきた。
「蹴った!! 蹴ったぞ!! なんて、力強いんだ。すごいぞ、エリス」
僕がこれほど興奮したのは、いつぶりだろうか? エリスもきょとんとしながらも、嬉しそうに微笑んでくれた。僕はもう一度、耳を当ててみたが、蹴ってくれることはなかった。ちょっと、残念だが、子供にも都合というものがあるのだろう。そっと、お腹を撫でて、元気に生まれることを願った。
「ロッシュ様。この子の名前をそろそろ考えないといけませんね。私は、男の子でも女の子でもどちらでも良いので、元気で明るい名前であれば、なんでもいいですよ」
名前か。色々な人に名前を付けているが、子供となるとやはり勝手が違うな。なかなか思いつかない。ここで、変な名前を考えついたら、一生何か言われそうで怖いな。まずは、情報収集だな。エリスに、地域の習慣を聞いたりした。親戚の誰かの名前を頂戴するとか、という話もあるからな。色々と聞いたが、特にないようだ。だったら、気楽に決めるとしよう。男女は産まれてから出ないとわからないから、その時の感覚で決めるのが良さそうだ。
「そういえば、王都に向かった時、温泉が湧いていそうな場所を見つけたんだ。僕の予想では間違いないんだけど、場所が王都に近いところだから、行けない場所だというのは残念だな。また、兵を引き連れたときにでも、探してみようと思うんだ。その時は、エリスも一緒に行こうではないか」
僕は何気ないことを言ったつもりだった。温泉に一緒に行きたい気持ちも本心だったし、行く方法も単身では危険すぎるので、兵を連れて行くと言ったことも悪い意味ではない。しかし、エリスには違ったように聞こえてしまったので、暗い顔になってしまった。
「ロッシュ様は、また戦争に出向かれるつもりなんですか? 私はなんだか怖いです。前回も半月近く留守でしたが、何の便りもないから毎日不安で仕方ありませんでした。眠れない日も何日かあって、マーガレットさんに頼んで、お薬を頂いほどで」
初めて聞く話だった。エリスが、そこまで思い詰めていたとは。確かに、半月も留守にすれば、逆の立場でも心配になるというものだ。ましてや、戦争になるかもしれないと言って、出向いているなら尚更、不安になるだろう。少し、配慮をかいた発言をしてしまったようだ。だが、今後も王国との争いは続くだろう。王国の亜人への扱いを正さなければ。僕はそのために戦わなければならない。
「エリスは、戦争は嫌いだったな。僕が配慮を欠いたみたいだ。すまなかった」
エリスは、なぜか、僕の言葉に首を振った。
「私は、戦争は好きではありません。全てを失うものですから。でも、ロッシュ様が戦争に出向くと、必ず、公国内に人が増えます。自分の故郷で食に困り、助けを求めてくる者もいますが、王都で迫害を受け、心にも体にも傷を負った亜人達が特に多いです。私は、この村を離れていないので分かりませんが、噂では、皆、生き生きと生活をしている聞きました。それを聞くと、戦争って奪うだけのものではないのかもしれないと思うようになりました。だから、やっぱり好きではないですが、それによって、幸せになれる人もいることが分かったんです」
僕は何も言えなかった。エリスに言うのは一面では正しい。公国内だけを見れば、外から来る人たちは餓えから開放され、衣食住の全てを最低限でも享受することが出来る。それは、幸せなことなのかもしれない。しかし、一方では、迫害をされている者たちの存在によって利益を得ている者たちがいて、僕達が戦っているのそういう者たちだ。その者たちを僕が命令を下すことで命を奪っているのだ。だから、僕の戦争を肯定することは僕には出来なかった。それでも、エリスが僕の戦争を肯定してくれたことは、とても心の重しを軽くしてくれたことは間違いない。
「その言葉だけでも、僕は嬉しいよ。僕がこの村に来てから、エリスの言葉はずっと安心を与えてくれる。不安な時も、悩んだ時も。いつも感謝している」
エリスは、恥ずかしがりながらも、ありがとうございます、と気持ちよく返してくれた。
「戦争は必要なのかもしれませんが、ロッシュ様が長い間、屋敷を離れるのだけは耐えられそうもありません。ですから、気休めでもロッシュ様と感じられるものが欲しいのです。そうすれば、少しは不安が解消されるかも?」
なんだ、最後の疑問は。僕と感じられるもの? なんだろうか。たしかに、それはあるといいかもしれないな。もちろん、僕が欲しいのは僕のものではない。エリスや他の妻たちのものだ。エリスが思うように僕も離れると寂しいものだ。特に戦場では、戦闘ができないエリスやマグ姉は必ずお留守番をしてもらうことになる。たとえば、いつでも声が聞ける携帯電話みたいなものとか、超高速で移動できる乗り物とか、があれば簡単に会ったり、声を聞けたりする。そんなものがあればいいが。僕があれこれと考えていると、エリスが僕の顔を覗き込んできたので、考えていることを説明すると、そんなのがあったらいいですね、と興奮気味で僕の話を聞いていた。
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