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第147話 戦後処理③
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クレイ達との会談を終わらせ、僕は街に引き返すことにした。とりあえず、クレイ達亜人を街の壁の外側に移動してもらうことにした。ここでは、食料や水を供給するのにかなり不便だからな。そのための準備だけでもかなりの時間を要したが、クレイの指揮力の高さを窺い知ることが出来たのでいい時間の過ごし方をした。僕と馬を並べてクレイと共に街へと向かった。
一万五千人もの人数がいるため、移動はかなり遅かったせいもあり、クレイと色々な会話をすることが出来た。特に、クレイの生家であるレントーク王家のことについてだ。僕が、レントーク王家について無知であること驚きと共に落胆をしていたが、色々と説明をしてくれた。
レントーク王国は、亜人が統治する唯一の国家なのだ。アウーディア王国の西方に位置し、広大な森に囲まれた場所に国を構えている。アウーディア王国とは、長い年月、友好的な関係であり、主に交易でお互いの関係を深めていた。亜人は元来器用なものが少ないため、農業が盛んに行われないものの、狩猟に関しては特別な才能を発揮する。そのため、毛皮や肉が主な交易品だった。他にも、木材や鉱石なども含まれる。それらと引き換えにアウーディア王国からは、食料を調達していた。しかし、戦争が勃発したことで、食料の価値が高まり、逆に毛皮や木材などでは、十分な食料を手に入れられなくなっていった。そこから、アウーディア王国との関係が、対等なものから従属的なものへと変わるのに然程の時間はかからなかった。アウーディア王国からは、労働力として亜人を供出するように強く要求が来るようになり、その都度、レントーク王国からは大量の亜人がアウーディア王国に移動していった。
時が経つにつれ、要求は更に増えていき、クレイまでもがアウーディア王国に引き渡されることになった。レントーク王国は、クレイの父が国王として君臨しているが、老齢でとても執政はできる体ではないらしい。それをクレイがよく補佐をしていたらしいが、クレイをよく思わない腹違いの姉に追い出されてしまったようだ。今は、その姉が実権を握っているそうだ。
アウーディア王国で強制労働をさせられていたのは、きっとレントーク王国から送られた亜人たちなのだろう。少ない食料と人が交換されている。なんとういう世界なんだろうか。責められるべきは、アウーディア王国だ。しかし、レントーク王国も領民を助けようとする意志を感じられない。仕方がないと思うかもしれないが、何か方法はなかったのだろうか。クレイから話を聞いても、ただただ絶望しかないようにしか聞こえなかったが。
この世界がどれほど歪んでいるのかを痛感させられる話だったな。それに、クレイの付き人であるドゥアが憤怒していた理由がやっと分かったな。それでも、クレイが実権を握っていたとしても、結果は変わらないのではないかと、どこかで思ってしまう自分がいた。
話をしていると、街の壁近くにたどり着いた。既に連絡が言っていたので、守備兵が揃っており、いつでも攻撃に移れる態勢を維持していた。僕とクレイは、壁の中に入り、ゴードンと共に話し合いの場を設けることにした。そこには、クレイ付きのドゥアとルドが同席することになった。
ルドとクレイは面識があったようだ。それもそうか。二人共、王家に連なる者だからな。お互いに、ここで再会することにかなり驚いていたが、事情をすぐに察したようで静かにテーブルに着くことになった。僕達が席に着く頃に、ミヤとマグ姉がこっそりと部屋に入ってきた。ミヤもクレイの顔を見て、首を傾げているところを見ると、やはり見間違うよなと思ってすこし笑ってしまった。
「さて、クレイ。ゴードンだ。公国の物資全般を管理してもらっている。今後は、ゴードンと相談して、細かい話を詰めると良い。もちろん、僕も同席するつもりだ。両者とも納得するまで話し合いをするが良い」
そういうと、クレイとゴードンはお互いに挨拶を交わし、具体的な話をし始めた。食料の供出や身の安全の保証などについて話し合われたが、特に問題なく進んでいく。しかし、一点で両者の考えが大きく異なっていた。移住者の居住場所についてだ。ゴードンが言うには、一万五千人の兵を街の内外に駐留させることに危惧を抱いているため、街から北、子爵領よりもさらに北に放棄された村々があるため、そこに駐留するのが良いというのだ。公国からはかなり離れた位置になるが、すぐに使える家もあるし、生活をするための設備もまだ残っているからと言う話だ。僕はゴードンの意見には傾聴に値するものだと思えた。
しかし、クレイは街近辺に駐留することにこだわりを見せた。理由は、公国を守るためだと言う。再度、王国が攻めてくる可能性があるため、それを防ぐ盾の役割をしたいというのだ。逆に王国に攻め込む場合、先陣を切るためだという。クレイの一途に公国を思う姿を見て、僕は少し感動した。そういうことであれば、街の外に新たに居住区を設け、クレイ達を駐留させることも悪い考えではないと思い始めていた。しかし、周りはそうは考えなかったようだ。ゴードンがクレイを窘めるように話し始めた。
「クレイ様。ここでは、貴方様とお付きの方しかいないからお話しますが、正直にいいまして、一万五千人もの軍隊は脅威なのです。ロッシュ様とクレイ様は昨日今日会った割りには親しい間柄に見えますが、我々からすれば得体のしれない存在なのです。この場で、貴方方が我らに危害を加えないという証がなければ、この地に駐留することは認められないのです。それをご理解ください」
ゴードンの話を聞いて、何を思ったのか、ゴードンに具体的にはどうゆうことをすればいいのだ? と聞き返したのだ。流石に聞き返されるとは思っていなかったのか、すこし慌てたような様子だった。
「そうですな。クレイ様は、随分と部下たちに慕われている様子でしたな。貴方様の意見には皆が耳を傾けるような、そんな雰囲気を感じました。そうであれば、貴方様が公国を、如いてはロッシュ様を裏切らない事を証明していただければ……」
僕は話を聞いていたが、そんなのは不可能だ。会って間もない人が裏切らない証拠を提示するなんて。信頼とは積み重ねだ。すぐになんか……僕があれこれと考えていると、クレイが急に立ち上がり、僕の方につかつかと近寄って来た。周りも急な行動だったため、止めることも出来ないほど早い行動だった。
すると、クレイは顔を僕の顔に近づけて、唇と唇と重ねてきた。この行動に、その場にいる全員が騒然となった。付き人のドゥアは図体に似合わず、慌てふためいているし、ミヤとマグ姉は口をポカリと開けて静観しているし、ルドはなぜかニヤリと笑っていた。長いようで短い口付けが終わり、クレイは僕から顔を離し、周りを見渡して、発言した。
「私、クレイ=レントークは、ロッシュ公の物となります。それで、裏切らない証となりませんか?」
質問を投げかけられたゴードンは、どうしたものかわからないのか、僕に決断を委ねることにした。僕も急なことで頭がついていかない。物って言い方がよく分からないな。亜人の世界の言い方なのか? 僕と結婚したいという意味で受け取っていいのかな?
「クレイ。本気で言っているのか?」
「もちろんです。このようなことを冗談で言えるわけがないじゃないですか。私は、ロッシュ公に身も心も捧げます。私は、決してロッシュ公を裏切ったりいたしません」
本気なのか。しかし……僕はミヤとマグ姉の方に顔を向けると、二人共やれやれと言った様子で、好きにしろと暗に言っているような気がした。クレイと結婚か。皆に慕われるほど素敵な女性で、容姿も申し分もない。
「僕にはすでに五人の妻がいるのだぞ。その者たちと仲良くやっていけるのか?」
僕はまだ動転しているのか変なことを口走ってしまった。まるで僕が恐妻家みないじゃないか。クレイも変な顔をしている。
「も、もちろんです。仲良くするように努力いたします」
僕は、そうか、と小さく呟くだけだった。状況を飲み込むのに、しばらく時間がかかった。その間に、ルドが拍手をし始めた。
「これはめでたいですね。この場で公国とレントーク王国縁の者との婚約が決まるとは思ってもいなかったですが、これで公国はますます強い国家に生まれ変わります。さあ、皆も祝いましょう」
しんと静まり返っていた場に、少しの拍手が起こったがすぐに静かになった。拍手をしていたのはルドとゴードンだけなのだから。ミヤとマグ姉は、部屋を出ていってしまうし、付きのドゥアは放心状態になっている。今日は、これ以上の話し合いは出来ないな。とりあえず、駐留地については、クレイの意見が通った形となった。ここまでくれば、話し合いも然程せずに、話はまとまるだろう。
一万五千人もの人数がいるため、移動はかなり遅かったせいもあり、クレイと色々な会話をすることが出来た。特に、クレイの生家であるレントーク王家のことについてだ。僕が、レントーク王家について無知であること驚きと共に落胆をしていたが、色々と説明をしてくれた。
レントーク王国は、亜人が統治する唯一の国家なのだ。アウーディア王国の西方に位置し、広大な森に囲まれた場所に国を構えている。アウーディア王国とは、長い年月、友好的な関係であり、主に交易でお互いの関係を深めていた。亜人は元来器用なものが少ないため、農業が盛んに行われないものの、狩猟に関しては特別な才能を発揮する。そのため、毛皮や肉が主な交易品だった。他にも、木材や鉱石なども含まれる。それらと引き換えにアウーディア王国からは、食料を調達していた。しかし、戦争が勃発したことで、食料の価値が高まり、逆に毛皮や木材などでは、十分な食料を手に入れられなくなっていった。そこから、アウーディア王国との関係が、対等なものから従属的なものへと変わるのに然程の時間はかからなかった。アウーディア王国からは、労働力として亜人を供出するように強く要求が来るようになり、その都度、レントーク王国からは大量の亜人がアウーディア王国に移動していった。
時が経つにつれ、要求は更に増えていき、クレイまでもがアウーディア王国に引き渡されることになった。レントーク王国は、クレイの父が国王として君臨しているが、老齢でとても執政はできる体ではないらしい。それをクレイがよく補佐をしていたらしいが、クレイをよく思わない腹違いの姉に追い出されてしまったようだ。今は、その姉が実権を握っているそうだ。
アウーディア王国で強制労働をさせられていたのは、きっとレントーク王国から送られた亜人たちなのだろう。少ない食料と人が交換されている。なんとういう世界なんだろうか。責められるべきは、アウーディア王国だ。しかし、レントーク王国も領民を助けようとする意志を感じられない。仕方がないと思うかもしれないが、何か方法はなかったのだろうか。クレイから話を聞いても、ただただ絶望しかないようにしか聞こえなかったが。
この世界がどれほど歪んでいるのかを痛感させられる話だったな。それに、クレイの付き人であるドゥアが憤怒していた理由がやっと分かったな。それでも、クレイが実権を握っていたとしても、結果は変わらないのではないかと、どこかで思ってしまう自分がいた。
話をしていると、街の壁近くにたどり着いた。既に連絡が言っていたので、守備兵が揃っており、いつでも攻撃に移れる態勢を維持していた。僕とクレイは、壁の中に入り、ゴードンと共に話し合いの場を設けることにした。そこには、クレイ付きのドゥアとルドが同席することになった。
ルドとクレイは面識があったようだ。それもそうか。二人共、王家に連なる者だからな。お互いに、ここで再会することにかなり驚いていたが、事情をすぐに察したようで静かにテーブルに着くことになった。僕達が席に着く頃に、ミヤとマグ姉がこっそりと部屋に入ってきた。ミヤもクレイの顔を見て、首を傾げているところを見ると、やはり見間違うよなと思ってすこし笑ってしまった。
「さて、クレイ。ゴードンだ。公国の物資全般を管理してもらっている。今後は、ゴードンと相談して、細かい話を詰めると良い。もちろん、僕も同席するつもりだ。両者とも納得するまで話し合いをするが良い」
そういうと、クレイとゴードンはお互いに挨拶を交わし、具体的な話をし始めた。食料の供出や身の安全の保証などについて話し合われたが、特に問題なく進んでいく。しかし、一点で両者の考えが大きく異なっていた。移住者の居住場所についてだ。ゴードンが言うには、一万五千人の兵を街の内外に駐留させることに危惧を抱いているため、街から北、子爵領よりもさらに北に放棄された村々があるため、そこに駐留するのが良いというのだ。公国からはかなり離れた位置になるが、すぐに使える家もあるし、生活をするための設備もまだ残っているからと言う話だ。僕はゴードンの意見には傾聴に値するものだと思えた。
しかし、クレイは街近辺に駐留することにこだわりを見せた。理由は、公国を守るためだと言う。再度、王国が攻めてくる可能性があるため、それを防ぐ盾の役割をしたいというのだ。逆に王国に攻め込む場合、先陣を切るためだという。クレイの一途に公国を思う姿を見て、僕は少し感動した。そういうことであれば、街の外に新たに居住区を設け、クレイ達を駐留させることも悪い考えではないと思い始めていた。しかし、周りはそうは考えなかったようだ。ゴードンがクレイを窘めるように話し始めた。
「クレイ様。ここでは、貴方様とお付きの方しかいないからお話しますが、正直にいいまして、一万五千人もの軍隊は脅威なのです。ロッシュ様とクレイ様は昨日今日会った割りには親しい間柄に見えますが、我々からすれば得体のしれない存在なのです。この場で、貴方方が我らに危害を加えないという証がなければ、この地に駐留することは認められないのです。それをご理解ください」
ゴードンの話を聞いて、何を思ったのか、ゴードンに具体的にはどうゆうことをすればいいのだ? と聞き返したのだ。流石に聞き返されるとは思っていなかったのか、すこし慌てたような様子だった。
「そうですな。クレイ様は、随分と部下たちに慕われている様子でしたな。貴方様の意見には皆が耳を傾けるような、そんな雰囲気を感じました。そうであれば、貴方様が公国を、如いてはロッシュ様を裏切らない事を証明していただければ……」
僕は話を聞いていたが、そんなのは不可能だ。会って間もない人が裏切らない証拠を提示するなんて。信頼とは積み重ねだ。すぐになんか……僕があれこれと考えていると、クレイが急に立ち上がり、僕の方につかつかと近寄って来た。周りも急な行動だったため、止めることも出来ないほど早い行動だった。
すると、クレイは顔を僕の顔に近づけて、唇と唇と重ねてきた。この行動に、その場にいる全員が騒然となった。付き人のドゥアは図体に似合わず、慌てふためいているし、ミヤとマグ姉は口をポカリと開けて静観しているし、ルドはなぜかニヤリと笑っていた。長いようで短い口付けが終わり、クレイは僕から顔を離し、周りを見渡して、発言した。
「私、クレイ=レントークは、ロッシュ公の物となります。それで、裏切らない証となりませんか?」
質問を投げかけられたゴードンは、どうしたものかわからないのか、僕に決断を委ねることにした。僕も急なことで頭がついていかない。物って言い方がよく分からないな。亜人の世界の言い方なのか? 僕と結婚したいという意味で受け取っていいのかな?
「クレイ。本気で言っているのか?」
「もちろんです。このようなことを冗談で言えるわけがないじゃないですか。私は、ロッシュ公に身も心も捧げます。私は、決してロッシュ公を裏切ったりいたしません」
本気なのか。しかし……僕はミヤとマグ姉の方に顔を向けると、二人共やれやれと言った様子で、好きにしろと暗に言っているような気がした。クレイと結婚か。皆に慕われるほど素敵な女性で、容姿も申し分もない。
「僕にはすでに五人の妻がいるのだぞ。その者たちと仲良くやっていけるのか?」
僕はまだ動転しているのか変なことを口走ってしまった。まるで僕が恐妻家みないじゃないか。クレイも変な顔をしている。
「も、もちろんです。仲良くするように努力いたします」
僕は、そうか、と小さく呟くだけだった。状況を飲み込むのに、しばらく時間がかかった。その間に、ルドが拍手をし始めた。
「これはめでたいですね。この場で公国とレントーク王国縁の者との婚約が決まるとは思ってもいなかったですが、これで公国はますます強い国家に生まれ変わります。さあ、皆も祝いましょう」
しんと静まり返っていた場に、少しの拍手が起こったがすぐに静かになった。拍手をしていたのはルドとゴードンだけなのだから。ミヤとマグ姉は、部屋を出ていってしまうし、付きのドゥアは放心状態になっている。今日は、これ以上の話し合いは出来ないな。とりあえず、駐留地については、クレイの意見が通った形となった。ここまでくれば、話し合いも然程せずに、話はまとまるだろう。
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