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第131話 結婚式と収穫祭①
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結局、結婚式に参加するのは、僕とエリス、ミヤ、マグ姉、リードとシェラとなった。それ以外にも村人から30組程度のカップルが参加することになったようだ。その中には、なんと、ライルとレイヤも参加することになっていた。こんなに早く結婚をすることになるとは。僕はまずいことを思い出した。指輪作ってないぞ。
結婚式の日取りまで、いくらも時間がないぞ。僕はすぐに資材置き場部屋に向かい、指輪の材料となる物を集めた。ライルとレイヤは二人共赤い髪をしているから、赤い宝石が良いだろう。リング部分は、銀色がいいだろうからオリハルコンにしよう。本当は銀にしようと思ったのだが、加工のやりやすさで言えばオリハルコンが断然に簡単なのだ。銀は魔力との親和性が低いので、リング状にするだけで魔力を枯渇してしまうだろう。
オリハルコンに魔力を通し、リングになるようにイメージすると、みるみる変形をしリングの形になった。それに赤い宝石をはめ込めば、完成だ。うむ、なかなかいい出来だ。僕は、指輪を持って、自警団本部の方に顔を出した。どうやら、ライルはレイヤのところにいるようなので、二人のもとに行くことにした。
二人の他に、数人が家を建築していた。結構寒くなってきたと言うのに、相変わらずのタンクトップ姿か。結婚するんだったら、もう少し落ち着いた格好をした方が良いんじゃないか? と思いながら、ライルをこっそりと呼び出した。ライルもタンクトップ姿なのは、少し面白かった。
「村長さん。どうしたんだ? こんなコソコソするなんて、らしくないじゃないか」
「誰のためだと思っているだ。ライルにこれを渡しに来たんだ」
僕はライルに赤い宝石がはめ込まれたリングを手渡した。それが、レイヤに贈るためのものだとすぐに分かってくれたみたいで、指輪を光に透かすようして見入っていた。
「ありがとうよ。これで、レイヤに正式に結構を申し込めるぜ。これを左手の薬指にはめれば良いんだよな?」
「その通りだが、一つ問題がある。レイヤの指のサイズを知らないから適当に作ってしまったのだ。だから、ここで微調整をするから指のサイズを測ってきてほしいんだ」
そこからが面倒だった。普通に測ってくれればいいのに、指輪を内緒にしておきたいから、こっそり測りたいと言い出したのだ。その気持ちはわからないではないので、協力することにしたのだが、なかなか測るタイミングを取ることが出来ず、結局レイヤが寝てからこっそりと測ることでなんとかサイズを知ることが出来た。結局、僕が適当に作ったサイズがぴったりだと分かったときの失望感は物凄かった。このために、一日を潰してしまったのだ。ライルは、申し訳無さそうに謝っていたが、僕はライルを応援だけして屋敷に戻った。
ついに、結婚式当日を迎えることになった。会場となる中央広場には、女性陣が着替えるための小屋を設置してあり、屋外での挙式となった。僕は祭りの準備のために、彼女らより一足早く会場入りした。しかし、ゴードンに主役がこんな準備の作業なんかしなくていいと言って、新郎用に作られた待機場に押し込まれてしまった。そこには、当然ライルの姿もあった。服飾屋のトールが新調したのか、ガタイの良いライルにピッタリと合うスーツがやけに決まって見えた。
僕は、ライルに指輪の贈ったときの話を聞こうとしたが、あまり語りたがらなかったので、二人の思い出に僕が口を挟むのはどうかと思い、深くは追求しなかった。そういえば、僕の衣装はどうなっているんだ? 考えたら、準備してなかったな。自分の格好を見ると、まぁ、清潔な格好だし問題ないかと思っていたら、側にミヤの眷族が立っていた。
「ロッシュ様が、自分の服を見て諦めの表情を浮かべたら、これを渡せとミヤ様から預かっています」
そういって、手渡してきたのは、上等な生地で作られた衣装だった。諦めの表情なんてしたつもりはなかったんだが、と言おうとしたときには眷族の姿はなかった。何だったんだ、一体。僕は手渡された衣装に袖を通した。なんだ、これは。魔力が吸い取られていくぞ。僕が、ちょっと顔を歪ませているとライルが、村長が光り輝いて見えますぜ、なんて賛辞を言ってきた。ライルもお世辞を言えるようになったかと思っていたが、周りの新郎連中も同じようなことを言ってきた。原因はこの服にあったのだ。性懲りもなくカリスマ+ の特性を付与していたみたいだ。
なんとか平常に保ちつつ、式が始まるのを待った。すると、ルドが待機室に入ってきた。
「やあ、ロッシュ。おめでとう。マリーヌがどうしても今日来たいと言うので連れてきたんだ。どうしても、マーガレットのお祝いしたいそうだ。そのせいで、数日前から結構無理して仕事をこなしていたから、体調を崩さなければいいが。これからは、公国を継続するために子供をたくさん産むのが仕事だと思えよ」
マリーヌも来ているなら、一緒に式に参加していけばいいのに。指輪も渡したことだしさ。僕は、それとなくルドに言うと、断られてしまった。
「私もそれは考えたさ。しかし、ラエルの街を任せられている身としては、今は街を少しの時間も離れるわけにはいかないのだ。新造の街だけあって、トラブルも多い。それはマリーヌとも相談して決めたことだ。もし、来年もあるのなら、そのときに参加させてもらうよ」
実は、この祭りには街の住民は参加していない。あくまでも村の祭りとしているからだ。おそらく、ルドはその辺りの事情も考慮して、参加を見送ったのだと話しぶりから、そう感じた。街はまだまだ祭りが出来るような雰囲気ではないようなので、せめて酒だけでも送っておくか。
「そうか。村から街に祝い酒を送らせてもらうよ。皆の分とまではいかないかもしれないが」
ルドは、すごく嬉しかったみたいで、僕の手を握って感謝を述べて、そのまま待機場を後にした。ルドに少しでも報いるためにも、来年は盛大に祝いたいものだ。それまでに、正式な街の代官を決めなければな。
外は大いに賑わい始めていた。どうやら、酒が振る舞われ始めたようだ。僕はライルの方をチラッと見ると、握りこぶしを作って緊張して表情で、俯いていた。ライルも緊張するのだなと、考えていると、僕達の待機場にも樽で酒が持ち込まれた。式の前に飲むのはどうかと思っていたが、隣りに座っていたライルがまっ先に酒を飲み始めていた。それに続けと、新郎達が一斉に飲み始めてしまった。酒で一気に緊張感が解けたのか、さっきまで静かだった待機場が一気に賑やかになっていった。
だんだんと酒を飲む勢いが増してきたのか、待機場に酒気が漂い始めていた。ライルも少しで止めればいいのに、注がれるままに飲み続けてしまい、ついには眠りこけてしまう者まで出始めていた。流石にこれはまずいと思い、僕が立ち上がり、皆を止めに入ろうとしたところで式の始まりを告げにやってきた者が待機場に入ってきた。係りの者は待機場に漂う酒気に顔を歪ませながら、式場の方に案内をし始めた。素面の者から、酩酊状態の者も様々だが、嫁となる人のことを想像して、歯を食いしばって気丈に振る舞おうとしていた。僕と数人を除き、フラフラと歩きながら会場に向かった。
結婚式の日取りまで、いくらも時間がないぞ。僕はすぐに資材置き場部屋に向かい、指輪の材料となる物を集めた。ライルとレイヤは二人共赤い髪をしているから、赤い宝石が良いだろう。リング部分は、銀色がいいだろうからオリハルコンにしよう。本当は銀にしようと思ったのだが、加工のやりやすさで言えばオリハルコンが断然に簡単なのだ。銀は魔力との親和性が低いので、リング状にするだけで魔力を枯渇してしまうだろう。
オリハルコンに魔力を通し、リングになるようにイメージすると、みるみる変形をしリングの形になった。それに赤い宝石をはめ込めば、完成だ。うむ、なかなかいい出来だ。僕は、指輪を持って、自警団本部の方に顔を出した。どうやら、ライルはレイヤのところにいるようなので、二人のもとに行くことにした。
二人の他に、数人が家を建築していた。結構寒くなってきたと言うのに、相変わらずのタンクトップ姿か。結婚するんだったら、もう少し落ち着いた格好をした方が良いんじゃないか? と思いながら、ライルをこっそりと呼び出した。ライルもタンクトップ姿なのは、少し面白かった。
「村長さん。どうしたんだ? こんなコソコソするなんて、らしくないじゃないか」
「誰のためだと思っているだ。ライルにこれを渡しに来たんだ」
僕はライルに赤い宝石がはめ込まれたリングを手渡した。それが、レイヤに贈るためのものだとすぐに分かってくれたみたいで、指輪を光に透かすようして見入っていた。
「ありがとうよ。これで、レイヤに正式に結構を申し込めるぜ。これを左手の薬指にはめれば良いんだよな?」
「その通りだが、一つ問題がある。レイヤの指のサイズを知らないから適当に作ってしまったのだ。だから、ここで微調整をするから指のサイズを測ってきてほしいんだ」
そこからが面倒だった。普通に測ってくれればいいのに、指輪を内緒にしておきたいから、こっそり測りたいと言い出したのだ。その気持ちはわからないではないので、協力することにしたのだが、なかなか測るタイミングを取ることが出来ず、結局レイヤが寝てからこっそりと測ることでなんとかサイズを知ることが出来た。結局、僕が適当に作ったサイズがぴったりだと分かったときの失望感は物凄かった。このために、一日を潰してしまったのだ。ライルは、申し訳無さそうに謝っていたが、僕はライルを応援だけして屋敷に戻った。
ついに、結婚式当日を迎えることになった。会場となる中央広場には、女性陣が着替えるための小屋を設置してあり、屋外での挙式となった。僕は祭りの準備のために、彼女らより一足早く会場入りした。しかし、ゴードンに主役がこんな準備の作業なんかしなくていいと言って、新郎用に作られた待機場に押し込まれてしまった。そこには、当然ライルの姿もあった。服飾屋のトールが新調したのか、ガタイの良いライルにピッタリと合うスーツがやけに決まって見えた。
僕は、ライルに指輪の贈ったときの話を聞こうとしたが、あまり語りたがらなかったので、二人の思い出に僕が口を挟むのはどうかと思い、深くは追求しなかった。そういえば、僕の衣装はどうなっているんだ? 考えたら、準備してなかったな。自分の格好を見ると、まぁ、清潔な格好だし問題ないかと思っていたら、側にミヤの眷族が立っていた。
「ロッシュ様が、自分の服を見て諦めの表情を浮かべたら、これを渡せとミヤ様から預かっています」
そういって、手渡してきたのは、上等な生地で作られた衣装だった。諦めの表情なんてしたつもりはなかったんだが、と言おうとしたときには眷族の姿はなかった。何だったんだ、一体。僕は手渡された衣装に袖を通した。なんだ、これは。魔力が吸い取られていくぞ。僕が、ちょっと顔を歪ませているとライルが、村長が光り輝いて見えますぜ、なんて賛辞を言ってきた。ライルもお世辞を言えるようになったかと思っていたが、周りの新郎連中も同じようなことを言ってきた。原因はこの服にあったのだ。性懲りもなくカリスマ+ の特性を付与していたみたいだ。
なんとか平常に保ちつつ、式が始まるのを待った。すると、ルドが待機室に入ってきた。
「やあ、ロッシュ。おめでとう。マリーヌがどうしても今日来たいと言うので連れてきたんだ。どうしても、マーガレットのお祝いしたいそうだ。そのせいで、数日前から結構無理して仕事をこなしていたから、体調を崩さなければいいが。これからは、公国を継続するために子供をたくさん産むのが仕事だと思えよ」
マリーヌも来ているなら、一緒に式に参加していけばいいのに。指輪も渡したことだしさ。僕は、それとなくルドに言うと、断られてしまった。
「私もそれは考えたさ。しかし、ラエルの街を任せられている身としては、今は街を少しの時間も離れるわけにはいかないのだ。新造の街だけあって、トラブルも多い。それはマリーヌとも相談して決めたことだ。もし、来年もあるのなら、そのときに参加させてもらうよ」
実は、この祭りには街の住民は参加していない。あくまでも村の祭りとしているからだ。おそらく、ルドはその辺りの事情も考慮して、参加を見送ったのだと話しぶりから、そう感じた。街はまだまだ祭りが出来るような雰囲気ではないようなので、せめて酒だけでも送っておくか。
「そうか。村から街に祝い酒を送らせてもらうよ。皆の分とまではいかないかもしれないが」
ルドは、すごく嬉しかったみたいで、僕の手を握って感謝を述べて、そのまま待機場を後にした。ルドに少しでも報いるためにも、来年は盛大に祝いたいものだ。それまでに、正式な街の代官を決めなければな。
外は大いに賑わい始めていた。どうやら、酒が振る舞われ始めたようだ。僕はライルの方をチラッと見ると、握りこぶしを作って緊張して表情で、俯いていた。ライルも緊張するのだなと、考えていると、僕達の待機場にも樽で酒が持ち込まれた。式の前に飲むのはどうかと思っていたが、隣りに座っていたライルがまっ先に酒を飲み始めていた。それに続けと、新郎達が一斉に飲み始めてしまった。酒で一気に緊張感が解けたのか、さっきまで静かだった待機場が一気に賑やかになっていった。
だんだんと酒を飲む勢いが増してきたのか、待機場に酒気が漂い始めていた。ライルも少しで止めればいいのに、注がれるままに飲み続けてしまい、ついには眠りこけてしまう者まで出始めていた。流石にこれはまずいと思い、僕が立ち上がり、皆を止めに入ろうとしたところで式の始まりを告げにやってきた者が待機場に入ってきた。係りの者は待機場に漂う酒気に顔を歪ませながら、式場の方に案内をし始めた。素面の者から、酩酊状態の者も様々だが、嫁となる人のことを想像して、歯を食いしばって気丈に振る舞おうとしていた。僕と数人を除き、フラフラと歩きながら会場に向かった。
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