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第128話 塩田と養魚場の拡張
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塩田では、二組の家族がせっせと塩を作っていた。その姿は、かなり慣れている手付きで熟練の職人のようであった。塩田の責任者であるマリーが僕の存在に気付き、仕事を中断して、近づいてきた。
「お久しぶりです。ロッシュ村長。最近になって塩の需要が高まったせいで夜も眠れない状態です。ゴードンさんにもお願いしていたんですが……もしかして、今日来ていただいたのは」
「それは済まないことをしたと思っている。僕も現状についていけてない状態だが、僕が言ってはいけない事だったな。今日来たのは、塩田の拡張をするためだ。幸いにも、塩田に熟練した者が多いから拡張して問題なさそうだな。もちろん、追加の人員は直ぐに送る予定だが、人選はゴードンに一任するので、そっちに相談をしてくれ」
マリーはすごく喜んでくれたみたいで、頭を下げて感謝を言っていた。感謝をするのは僕の方だろうに。今ある塩田と同じものを作ることにした。100メートル四方の囲いを作り、海水が流れ込むようにしなくてはならない。この囲いをあと四つ作ることにした。これで生産量は単純に五倍になる予定だ。将来的にだが。あと、10人程度の人が必要となるだろうな。
僕とシェラは、マリーと話をした後、海をしばらく眺めていた。
「そういえば、村では海の魚は食卓に並んだのを見たことがないですけど。こんな近くに海があるんだから、魚とかを獲ろうとかはしないのですか?」
僕もそれは考えたが、屋敷の文献を調べる限りでは、この海で漁をすると悉く失敗に終わっている。それどころか、死人まで出ているのだ。原因は、魔獣の出現だ。ここはすぐ近くに魔の森がある。そのため、この海域は魔獣の生息域になっているらしいのだ。そのため、僕はここでの漁を諦め、養殖をしようと考えたのだ。
「そうだったんですか。でも、魔獣が出るのは多分この近辺の海域だけですから、少し離れれば魚が獲れるんではないですか? たとえば、ラエルの街の南にある海域なんかは、豊かな漁場のように思えるのですが」
ん? ラエルの街の南? 海、あったの? たしかに方角的にはあってもおかしくはないだろうが。そうか、シェラは世界地図が完全に頭に入っているから、分かるのか。シェラの指摘は、当たり前のことなのに全く思いつかなかったな。今度、ルドに頼んで調査隊に海を探してもらうか。漁業の拠点となる場所も必要となるな。海の魚が手に入るとありがたいが。本当にシェラとの会話は有意義なことが多いな。
次の日は養魚場に向かうことになった。今回は、マグ姉に同行をお願いした。養魚場は、水生薬草の栽培地でもあるので、専門であるマグ姉に来てもらう必要があったのだ。すぐに戻ってくることをエリス達に伝えて、僕達は養魚場に向かった。
マグ姉に日頃の礼を言うと、笑って気にしなくていいわよと言ってくれた。最近はマグ姉の料理の腕も上がって、一人で料理することが増えてきたらしい。僕はてっきりエリスが手伝っているものと思っていたが、それを知ってすごく驚いたものだ。
「そういえば、薬局にいる弟子たちはどうだ? すぐにとは言わないが、ラエルの街にも薬局を作ろうと思っているんだ。当面は、薬を並べるだけの場所となるが、ゆくゆくは薬草を作れるものを常駐させたいと思っているんだ」
「ああ。あの子達ね。本人たちはやる気があるけど、まだ子供だから任せることは難しいわね。むしろ、大人を雇って教えたほうが早道だと思うわ。もちろん、将来的にはあの子達に製薬を任せられる腕にはするつもりよ。でも、街に薬局を設置するのは賛成よ。それにしても、養魚場を増やしてくれるのは助かるわ。薬草は、そこでしか大量に養殖できないのよね。これでたくさん手に入ると本当に助かるもの」
やはり当面も難しいか。薬だけ置いて、症状も判断できないのであれば薬も無意味になる可能性が高くなる。やはり、知識のある人が必要だ。なかなか専門家を増やすのは簡単なことではないな。養魚場に着くと、責任者のクロコの他数名が、魚を獲って、運搬する準備をしているところだった。僕は、クロコの側に寄って、養殖している鯉を見た。デカイな。確か去年から始めたばかりだよな。こんなに大きくなるものなのか。
「ロッシュ村長。お久しぶりです。養魚場を拡張していただけると聞いております。かなり在庫が枯渇していたので助かります。時期もとても良かったです。今丁度、孵化が始まっているので、拡張するタイミングとしてはとてもいいです。出来れば、今のサイズのものを三、四ヶ所増やしてもらいたいのですが」
僕は頷いて、クロコの要望に応えるように、四ヶ所増やすことにした。川沿いに穴を掘り、養魚場にしていく。最初に作った養魚場に泥がかなり溜まっているらしく、それを除去する必要があると言うので、土魔法で取り除いた。しかし、この土、捨てるには勿体無い気がするな。泥以外にも、魚の糞が大量に混ざっている。良い肥料になりそうだが、ここではな。川から水を引いている箇所から泥が流れ込んでいるようなので、そこだけ石と砂利で覆い、泥の流入を少なくするようにした。
大きく規模を拡大したことで、今の人員ではギリギリという話だったので、今後の拡張分も考えて人員の補充することにした。今後について、色々と相談した後、クロコは仕事に戻っていった。その間、マグ姉は、養魚場の水生薬草をずっと観察していたようで、こっちに戻ってきた時、薬草を握っていた。
「少し品質が落ちている気がするわね。やっぱり魚の数が減ったせいかしら。もう少し肥料を足したほうが……」
マグ姉がこっちに戻ってきてから、ずっと独り言のようにぶつぶつと言っていた。こうなると、マグ姉はなかなか戻ってこない。肥料か……。さっきの土を使えればいいが。マグ姉に話しかけても、聞いているか怪しかったので、手を引っ張るようにして、屋敷へと戻っていった。
これで、当面の塩はなんとかなりそうだ。魚は、増産に時間がかかるため、来年の夏以降ということだそうだ。ということは、冬と春は魚を食べる機会が減ってしまいそうだな。結局、マグ姉は屋敷に戻っても、考え事をしていたので、夕飯はエリスの手料理となった。久しぶりに食べるが、やっぱりエリスの料理は旨いな。
「お久しぶりです。ロッシュ村長。最近になって塩の需要が高まったせいで夜も眠れない状態です。ゴードンさんにもお願いしていたんですが……もしかして、今日来ていただいたのは」
「それは済まないことをしたと思っている。僕も現状についていけてない状態だが、僕が言ってはいけない事だったな。今日来たのは、塩田の拡張をするためだ。幸いにも、塩田に熟練した者が多いから拡張して問題なさそうだな。もちろん、追加の人員は直ぐに送る予定だが、人選はゴードンに一任するので、そっちに相談をしてくれ」
マリーはすごく喜んでくれたみたいで、頭を下げて感謝を言っていた。感謝をするのは僕の方だろうに。今ある塩田と同じものを作ることにした。100メートル四方の囲いを作り、海水が流れ込むようにしなくてはならない。この囲いをあと四つ作ることにした。これで生産量は単純に五倍になる予定だ。将来的にだが。あと、10人程度の人が必要となるだろうな。
僕とシェラは、マリーと話をした後、海をしばらく眺めていた。
「そういえば、村では海の魚は食卓に並んだのを見たことがないですけど。こんな近くに海があるんだから、魚とかを獲ろうとかはしないのですか?」
僕もそれは考えたが、屋敷の文献を調べる限りでは、この海で漁をすると悉く失敗に終わっている。それどころか、死人まで出ているのだ。原因は、魔獣の出現だ。ここはすぐ近くに魔の森がある。そのため、この海域は魔獣の生息域になっているらしいのだ。そのため、僕はここでの漁を諦め、養殖をしようと考えたのだ。
「そうだったんですか。でも、魔獣が出るのは多分この近辺の海域だけですから、少し離れれば魚が獲れるんではないですか? たとえば、ラエルの街の南にある海域なんかは、豊かな漁場のように思えるのですが」
ん? ラエルの街の南? 海、あったの? たしかに方角的にはあってもおかしくはないだろうが。そうか、シェラは世界地図が完全に頭に入っているから、分かるのか。シェラの指摘は、当たり前のことなのに全く思いつかなかったな。今度、ルドに頼んで調査隊に海を探してもらうか。漁業の拠点となる場所も必要となるな。海の魚が手に入るとありがたいが。本当にシェラとの会話は有意義なことが多いな。
次の日は養魚場に向かうことになった。今回は、マグ姉に同行をお願いした。養魚場は、水生薬草の栽培地でもあるので、専門であるマグ姉に来てもらう必要があったのだ。すぐに戻ってくることをエリス達に伝えて、僕達は養魚場に向かった。
マグ姉に日頃の礼を言うと、笑って気にしなくていいわよと言ってくれた。最近はマグ姉の料理の腕も上がって、一人で料理することが増えてきたらしい。僕はてっきりエリスが手伝っているものと思っていたが、それを知ってすごく驚いたものだ。
「そういえば、薬局にいる弟子たちはどうだ? すぐにとは言わないが、ラエルの街にも薬局を作ろうと思っているんだ。当面は、薬を並べるだけの場所となるが、ゆくゆくは薬草を作れるものを常駐させたいと思っているんだ」
「ああ。あの子達ね。本人たちはやる気があるけど、まだ子供だから任せることは難しいわね。むしろ、大人を雇って教えたほうが早道だと思うわ。もちろん、将来的にはあの子達に製薬を任せられる腕にはするつもりよ。でも、街に薬局を設置するのは賛成よ。それにしても、養魚場を増やしてくれるのは助かるわ。薬草は、そこでしか大量に養殖できないのよね。これでたくさん手に入ると本当に助かるもの」
やはり当面も難しいか。薬だけ置いて、症状も判断できないのであれば薬も無意味になる可能性が高くなる。やはり、知識のある人が必要だ。なかなか専門家を増やすのは簡単なことではないな。養魚場に着くと、責任者のクロコの他数名が、魚を獲って、運搬する準備をしているところだった。僕は、クロコの側に寄って、養殖している鯉を見た。デカイな。確か去年から始めたばかりだよな。こんなに大きくなるものなのか。
「ロッシュ村長。お久しぶりです。養魚場を拡張していただけると聞いております。かなり在庫が枯渇していたので助かります。時期もとても良かったです。今丁度、孵化が始まっているので、拡張するタイミングとしてはとてもいいです。出来れば、今のサイズのものを三、四ヶ所増やしてもらいたいのですが」
僕は頷いて、クロコの要望に応えるように、四ヶ所増やすことにした。川沿いに穴を掘り、養魚場にしていく。最初に作った養魚場に泥がかなり溜まっているらしく、それを除去する必要があると言うので、土魔法で取り除いた。しかし、この土、捨てるには勿体無い気がするな。泥以外にも、魚の糞が大量に混ざっている。良い肥料になりそうだが、ここではな。川から水を引いている箇所から泥が流れ込んでいるようなので、そこだけ石と砂利で覆い、泥の流入を少なくするようにした。
大きく規模を拡大したことで、今の人員ではギリギリという話だったので、今後の拡張分も考えて人員の補充することにした。今後について、色々と相談した後、クロコは仕事に戻っていった。その間、マグ姉は、養魚場の水生薬草をずっと観察していたようで、こっちに戻ってきた時、薬草を握っていた。
「少し品質が落ちている気がするわね。やっぱり魚の数が減ったせいかしら。もう少し肥料を足したほうが……」
マグ姉がこっちに戻ってきてから、ずっと独り言のようにぶつぶつと言っていた。こうなると、マグ姉はなかなか戻ってこない。肥料か……。さっきの土を使えればいいが。マグ姉に話しかけても、聞いているか怪しかったので、手を引っ張るようにして、屋敷へと戻っていった。
これで、当面の塩はなんとかなりそうだ。魚は、増産に時間がかかるため、来年の夏以降ということだそうだ。ということは、冬と春は魚を食べる機会が減ってしまいそうだな。結局、マグ姉は屋敷に戻っても、考え事をしていたので、夕飯はエリスの手料理となった。久しぶりに食べるが、やっぱりエリスの料理は旨いな。
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