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第114話 帰宅と発覚
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一旦、採掘場前の拠点で休憩することにした。採掘場で採れたものは全てここに集積されているので、整理も兼ねている。この拠点も随分と様変わりをしていた。僕が採掘場に入った時は、小さな小屋がいくつかある程度だったが、屋敷とはいえないまでも大きめの家屋が建っており、大きめの倉庫が何棟も建っていた。流石に驚いてミヤにこの建物について聞いてみた。
「ロッシュ達が見境なく鉱物を掘るものだから、ホムンクルスが何度も往復して、その度に山のように持ってくるんだもの。こんな貴重なものを野外に放置するわけにいかないから、倉庫を作らせてもらったのよ。最初は一棟でいいと思っていたんだけど、量がみるみる増えていって、結局十棟も建っちゃったのよ。それだって、一杯なんだから。見に行ってみる? ロッシュ達がどんなに大変なことをしたのか、理解してほしいわ」
僕は大量に採掘した覚えがなかったので、ミヤが大げさに言っているのだと高を括っていたが、実際見てみると唖然としてしまった。倉庫に宝石の原石や貴金属が適当にうず高く積まれていた。宝石や金属は加工していないので、ほとんどが鈍く光っていた。それが、十棟分か……大変なことをしてしまったようだ。これをどうやって処分すればいいのか……少し頭が痛くなってきた。
この倉庫に入っている他に、巨大なアウーディア石と魔宝石などが大量にある。ミヤは、ホムンクルスが持ってきたアウーディア石を見て、それがアウーディア石だと気づかなかったが、僕が説明するとすごく驚いていた。これで、村が救われるのねと喜んでくれた。その一言が僕にとってはすごく嬉しくて、涙が出そうになった。
僕は、ミヤにカバンに入れていたオリハルコンを取り出し、手渡すと、それが何か分からずジロジロと見つめていた。シラーがそっとミヤの後ろに現れて、その金属の正体を言うと、危うく落としそうになるほど驚いていた。口がパクパクして、シラーと同じような反応だった。なんか、石より驚いてないか? 僕は少し微妙な気持ちになって、ミヤからオリハルコンを奪い、カバンにしまった。ミヤの寂しそうな顔は忘れられないだろう。
倉庫内の物を仕分けするのに、シラーを中心にミヤの眷族に行ってもらうことにした。僕は、仕分けはすぐにやる必要はないと言ったが、魔宝石や魔金属は、なるべく魔素の濃い土地で保管するほうが品質を保てると言うのでそれらだけ取り出し、魔牛牧場の倉庫に一旦保管することにした。
僕とミヤは、一足早く屋敷に戻ることにした。ホムンクルスにアウーディア石だけを運んでもらいながら。ガタガタとアウーディア石が揺れる度に僕はハラハラしながら歩いたので、精神的にかなり疲れてしまった。しかし、村に近づくと、川近くの田んぼが少し色づき始めている姿を見て、疲れがスッと引いたような気がした。遠目で、養魚場が見え、魚を獲っているのが見えて、ああ、時間が経っているのだなと実感をした。あれから四ヶ月近くも経っていれば仕方がないか。
村の中心地の方に向かうと、そこには村人たちが僕達を歓迎してくれた。村人は皆日に焼けた顔をして、急いで畑仕事から駆けつけたのだろう、手や足に泥を付けた者も大勢いた。数カ月ぶりに戻ってきたんだな。村人からは、おかえりなさい、とか、よくぞご無事で!! とか声が上がっていた。中でも多かったのが、おめでとうございます!! という声だ。すでに採掘の成果を知っているとは、耳が早いと感心してしまった。ミヤは横でクスクス笑っていたが、気にせず、僕は元気な姿を皆に見せながら、屋敷の方に向かった。
ミヤはずっと僕の後ろでクスクスと笑っているので、流石に気になって、笑っている理由を聞くと、答えてはくれなかったが、屋敷に戻れば分かるわよと一言だけ言った。僕は不満を残しつつ、屋敷に到着した。あれから数ヶ月しか経ってないのに、懐かしく感じるのはなぜだろう。ドアの開け方も少しぎこちなく、屋敷に入ると、マグ姉が温かい笑顔で出迎えてくれた。
「ロッシュ。おかえりなさい。あなたの帰りをずっと待っていたわ。帰ってきてくれて本当に嬉しいわ。色々積もる話はあるでしょうけど、今は汚れを落としてきなさい。凄い汚れと臭いよ」
僕はそう言われて、自分の体の臭いを嗅ぐと、たしかに臭い。泥と汗とが入り混じった独特な臭いだ。服もところどころ破け、泥だらけになっている。僕は、荷物をその場において、風呂に向かった。ミヤは、僕の荷物を持って、奥に入っていき、マグ姉も一緒に風呂に入るみたいで、一緒に服を脱いでいた。
「マグ姉も入るの? 汚れてないんだから、夜に入ればいいんじゃないの?」
「ロッシュ。あなた、自分で考えているより相当汚いわよ。私がキレイにしてあげるから、おとなしくお風呂に入りなさい」
そう何度も汚いと言われると、流石に傷つく。僕は不承不承、浴室に入り、お湯を全身に浴びた。黒々として水がお湯を掛ける度に出てくる。こりゃあ、汚れているわ。風呂のお湯が半分ほど減ってしまったので、お湯を足しながら、マグ姉が石鹸で体を丹念に洗ってくれた。ああ、気持ちいいな……ちょっと待て。なんで、石鹸なんてあるんだ? マグ姉の持つ石鹸を奪い、じっと睨んでいると、スタシャが作ってくれたようなのだ。村人が泥だらけで体がキレイにならないという話を聞いて、作ってくれたみたいなのだ。
スタシャが、そのようなことをすることに意外性を感じがしながら、石鹸で体がキレイになっていく。そういえば、今日はエリスとリードの姿を見ていないな。どうしたんだろ?
「マグ姉。エリスとリードの姿を見てないけど、どうしたんだ? エリスはゴードンのところか? リードは相変わらず工房に篭っているのかな?」
「あのね、ロッシュ。冷静になって聞いてほしいんだけど……」
僕はマグ姉の話しぶりから嫌な予感がしてきた。どうしたんだ? 早く話しの続きを……
「それがね、エリスもリードも今、寝室で寝込んでるのよ。で……」
僕が立ち上がり、浴槽を出ようとするとマグ姉は僕の腕を掴み、出ていくのを止めた。僕はマグ姉の行動に苛立ちを覚えた。
「マグ姉。離してくれ。エリスとリードが苦しんでるんだろ? だったら、僕の回復魔法で治せるんだ!!」
「いいから、彼女たちは大丈夫だから。会ってもいいから、とにかく体をキレイにしてからにしなさい」
マグ姉の言うのももっともだ。マグ姉の薬は定評がある。それでエリスとリードの症状は大丈夫なのだろう。それに、汚い体で近付いたら、他の病気になりかねない。僕は冷静に戻って、マグ姉に続きを頼んだ。浴槽に浸かってからもすぐに出ようとするところを、マグ姉に何度も止められた。すっかりのぼせるくらい入ってしまった。
すぐに着替えをし、エリスとリードが寝込んでいるという寝室に駆け込んだ。すると、明るい部屋にベッドが二つあり、ベッドの上に元気そうな顔のエリスとリードが上体を起こして、温かい飲み物を飲んでいた。あれ? 病気じゃなかったのか? まさか、怪我でも負ったのか?
僕はすぐさまエリスに近づき、今治してやるからな、と声を掛け、手を体にかざした。エリスは何かを言おうとしていたが、僕が真剣だったので言うのを止めたようだ。エリスの頭から足までゆっくりと手をかざしたが、悪いところなんて見当たらないな。ん? この違和感は……。僕は首を傾げ、リードの方の体も手をかざすとどこも悪いところがない。ふたりともなぜ、病人然としているのだろう? 僕が二人の顔を見ると、ニコニコと笑っているではないか。さっきの違和感があった場所に手をかざすと……まさか、これって。
「さすがロッシュね。会ってすぐに気付いちゃうなんて。私達なんて、最近体調を崩してからようやく気付いたんだから。私達……お腹に子供が出来たみたいなの。ロッシュの子よ」
僕はエリスが何を言っているのか、正直理解できなかった。まさかと思ったが、頭に入ってこない。もう一度、リードのお腹あたりを探ると、たしかにリードとは別の命の鼓動を感じる。エリスの方も同じだ。僕の子供……僕の中で徐々に理解が出来てくると同時になんともいえない喜びが腹の底から湧いてきた。大声を出したくて堪らない。二人の手を握って、ありがとうと自然と声が出ていた。
なんとか落ち着いた僕は、喜びに浸りたいところだが、今、やるべきことをやらなければならない。錬金工房のスタシャの下に急がなくてはならない。マグ姉にエリスとリードの看病を頼み、ミヤと共に向かうことにした。ミヤにエリス達の妊娠を隠していたことを言うと、僕の驚く顔を見たかったんだもんと、いたずらっ子のような顔を見て怒る気も失せてしまった。きっと、マグ姉もミヤと同じ気持ちだったんだろうな。
「ロッシュ達が見境なく鉱物を掘るものだから、ホムンクルスが何度も往復して、その度に山のように持ってくるんだもの。こんな貴重なものを野外に放置するわけにいかないから、倉庫を作らせてもらったのよ。最初は一棟でいいと思っていたんだけど、量がみるみる増えていって、結局十棟も建っちゃったのよ。それだって、一杯なんだから。見に行ってみる? ロッシュ達がどんなに大変なことをしたのか、理解してほしいわ」
僕は大量に採掘した覚えがなかったので、ミヤが大げさに言っているのだと高を括っていたが、実際見てみると唖然としてしまった。倉庫に宝石の原石や貴金属が適当にうず高く積まれていた。宝石や金属は加工していないので、ほとんどが鈍く光っていた。それが、十棟分か……大変なことをしてしまったようだ。これをどうやって処分すればいいのか……少し頭が痛くなってきた。
この倉庫に入っている他に、巨大なアウーディア石と魔宝石などが大量にある。ミヤは、ホムンクルスが持ってきたアウーディア石を見て、それがアウーディア石だと気づかなかったが、僕が説明するとすごく驚いていた。これで、村が救われるのねと喜んでくれた。その一言が僕にとってはすごく嬉しくて、涙が出そうになった。
僕は、ミヤにカバンに入れていたオリハルコンを取り出し、手渡すと、それが何か分からずジロジロと見つめていた。シラーがそっとミヤの後ろに現れて、その金属の正体を言うと、危うく落としそうになるほど驚いていた。口がパクパクして、シラーと同じような反応だった。なんか、石より驚いてないか? 僕は少し微妙な気持ちになって、ミヤからオリハルコンを奪い、カバンにしまった。ミヤの寂しそうな顔は忘れられないだろう。
倉庫内の物を仕分けするのに、シラーを中心にミヤの眷族に行ってもらうことにした。僕は、仕分けはすぐにやる必要はないと言ったが、魔宝石や魔金属は、なるべく魔素の濃い土地で保管するほうが品質を保てると言うのでそれらだけ取り出し、魔牛牧場の倉庫に一旦保管することにした。
僕とミヤは、一足早く屋敷に戻ることにした。ホムンクルスにアウーディア石だけを運んでもらいながら。ガタガタとアウーディア石が揺れる度に僕はハラハラしながら歩いたので、精神的にかなり疲れてしまった。しかし、村に近づくと、川近くの田んぼが少し色づき始めている姿を見て、疲れがスッと引いたような気がした。遠目で、養魚場が見え、魚を獲っているのが見えて、ああ、時間が経っているのだなと実感をした。あれから四ヶ月近くも経っていれば仕方がないか。
村の中心地の方に向かうと、そこには村人たちが僕達を歓迎してくれた。村人は皆日に焼けた顔をして、急いで畑仕事から駆けつけたのだろう、手や足に泥を付けた者も大勢いた。数カ月ぶりに戻ってきたんだな。村人からは、おかえりなさい、とか、よくぞご無事で!! とか声が上がっていた。中でも多かったのが、おめでとうございます!! という声だ。すでに採掘の成果を知っているとは、耳が早いと感心してしまった。ミヤは横でクスクス笑っていたが、気にせず、僕は元気な姿を皆に見せながら、屋敷の方に向かった。
ミヤはずっと僕の後ろでクスクスと笑っているので、流石に気になって、笑っている理由を聞くと、答えてはくれなかったが、屋敷に戻れば分かるわよと一言だけ言った。僕は不満を残しつつ、屋敷に到着した。あれから数ヶ月しか経ってないのに、懐かしく感じるのはなぜだろう。ドアの開け方も少しぎこちなく、屋敷に入ると、マグ姉が温かい笑顔で出迎えてくれた。
「ロッシュ。おかえりなさい。あなたの帰りをずっと待っていたわ。帰ってきてくれて本当に嬉しいわ。色々積もる話はあるでしょうけど、今は汚れを落としてきなさい。凄い汚れと臭いよ」
僕はそう言われて、自分の体の臭いを嗅ぐと、たしかに臭い。泥と汗とが入り混じった独特な臭いだ。服もところどころ破け、泥だらけになっている。僕は、荷物をその場において、風呂に向かった。ミヤは、僕の荷物を持って、奥に入っていき、マグ姉も一緒に風呂に入るみたいで、一緒に服を脱いでいた。
「マグ姉も入るの? 汚れてないんだから、夜に入ればいいんじゃないの?」
「ロッシュ。あなた、自分で考えているより相当汚いわよ。私がキレイにしてあげるから、おとなしくお風呂に入りなさい」
そう何度も汚いと言われると、流石に傷つく。僕は不承不承、浴室に入り、お湯を全身に浴びた。黒々として水がお湯を掛ける度に出てくる。こりゃあ、汚れているわ。風呂のお湯が半分ほど減ってしまったので、お湯を足しながら、マグ姉が石鹸で体を丹念に洗ってくれた。ああ、気持ちいいな……ちょっと待て。なんで、石鹸なんてあるんだ? マグ姉の持つ石鹸を奪い、じっと睨んでいると、スタシャが作ってくれたようなのだ。村人が泥だらけで体がキレイにならないという話を聞いて、作ってくれたみたいなのだ。
スタシャが、そのようなことをすることに意外性を感じがしながら、石鹸で体がキレイになっていく。そういえば、今日はエリスとリードの姿を見ていないな。どうしたんだろ?
「マグ姉。エリスとリードの姿を見てないけど、どうしたんだ? エリスはゴードンのところか? リードは相変わらず工房に篭っているのかな?」
「あのね、ロッシュ。冷静になって聞いてほしいんだけど……」
僕はマグ姉の話しぶりから嫌な予感がしてきた。どうしたんだ? 早く話しの続きを……
「それがね、エリスもリードも今、寝室で寝込んでるのよ。で……」
僕が立ち上がり、浴槽を出ようとするとマグ姉は僕の腕を掴み、出ていくのを止めた。僕はマグ姉の行動に苛立ちを覚えた。
「マグ姉。離してくれ。エリスとリードが苦しんでるんだろ? だったら、僕の回復魔法で治せるんだ!!」
「いいから、彼女たちは大丈夫だから。会ってもいいから、とにかく体をキレイにしてからにしなさい」
マグ姉の言うのももっともだ。マグ姉の薬は定評がある。それでエリスとリードの症状は大丈夫なのだろう。それに、汚い体で近付いたら、他の病気になりかねない。僕は冷静に戻って、マグ姉に続きを頼んだ。浴槽に浸かってからもすぐに出ようとするところを、マグ姉に何度も止められた。すっかりのぼせるくらい入ってしまった。
すぐに着替えをし、エリスとリードが寝込んでいるという寝室に駆け込んだ。すると、明るい部屋にベッドが二つあり、ベッドの上に元気そうな顔のエリスとリードが上体を起こして、温かい飲み物を飲んでいた。あれ? 病気じゃなかったのか? まさか、怪我でも負ったのか?
僕はすぐさまエリスに近づき、今治してやるからな、と声を掛け、手を体にかざした。エリスは何かを言おうとしていたが、僕が真剣だったので言うのを止めたようだ。エリスの頭から足までゆっくりと手をかざしたが、悪いところなんて見当たらないな。ん? この違和感は……。僕は首を傾げ、リードの方の体も手をかざすとどこも悪いところがない。ふたりともなぜ、病人然としているのだろう? 僕が二人の顔を見ると、ニコニコと笑っているではないか。さっきの違和感があった場所に手をかざすと……まさか、これって。
「さすがロッシュね。会ってすぐに気付いちゃうなんて。私達なんて、最近体調を崩してからようやく気付いたんだから。私達……お腹に子供が出来たみたいなの。ロッシュの子よ」
僕はエリスが何を言っているのか、正直理解できなかった。まさかと思ったが、頭に入ってこない。もう一度、リードのお腹あたりを探ると、たしかにリードとは別の命の鼓動を感じる。エリスの方も同じだ。僕の子供……僕の中で徐々に理解が出来てくると同時になんともいえない喜びが腹の底から湧いてきた。大声を出したくて堪らない。二人の手を握って、ありがとうと自然と声が出ていた。
なんとか落ち着いた僕は、喜びに浸りたいところだが、今、やるべきことをやらなければならない。錬金工房のスタシャの下に急がなくてはならない。マグ姉にエリスとリードの看病を頼み、ミヤと共に向かうことにした。ミヤにエリス達の妊娠を隠していたことを言うと、僕の驚く顔を見たかったんだもんと、いたずらっ子のような顔を見て怒る気も失せてしまった。きっと、マグ姉もミヤと同じ気持ちだったんだろうな。
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