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第94話 染料素材集めとゴブリン③
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中は薄暗く、洞窟は通路のように奥の方に続いている。僕達は奥の方に向かって歩いていくと、少しひらけた場所に出た。その空洞の真ん中に、巨大な……といっても二メートルくらいだけど……ゴブリンが苦しそうに横たわっていた。近付いてみると、おなかの部分が大きく膨れていた。人間なら、出産間近に見えなくもない。
巨大なゴブリンは、僕達の姿に気付いたようで、大きな奇声をあげた。すると、背後からゴブリンが大量に空洞内に入ってきた。逃げ場がない、非常にまずい状況だ。シラー達は、攻撃の構えをして、じりじりと壁を背にするように行動を始めた。すると、再び巨大ゴブリンが大きな奇声を上げると、小さなゴブリンが産まれ始めた。次々と生まれるベビーゴブリンを僕達と囲っているゴブリン達は固唾を呑んで見守っていた。
僕は、その光景を見て、ゴブリン達を攻撃する気が失せてしまった。なんというか、説明が出来ないけど、とにかく、ゴブリンに危害を加えずに逃げる方法を模索した。そのことを、シラーに相談すると、巨大ゴブリンを囮に使いましょうと案を出した。あの巨大ゴブリンは、ゴブリンの女王らしい。女王にはゴブリン達は手出しできないので、囮に使えれば、無傷でこの場を脱出できるだろう、という。僕は、その方法が最善と思って、行動に移した。しかし、ゴブリンも僕達の行動を察したのか、女王を守り始めた。
これでは近づけないな。やはり、僕達が脱出するためには、ゴブリン達を攻撃するしかないのか……待てよ。もしかしたら、使えるかもしれない……
僕は、女王に向かって、魔法をかけた。シラー達は攻撃魔法だと思っていたみたいで、少し体を庇うような姿勢になった。しかし、風も吹かず、水もかからない、特に何も起こらなかった。その直後、女王が奇声をあげると、ゴブリン達が一斉にその場を離れ始めた。空洞には女王を残して、一匹残らずゴブリンが姿を消した。
「ロッシュ殿。一体、何をなされたのですか?」
他の眷属達も気になっているのか、僕の顔を凝視してくる。少し恥ずかしかった。
「従属魔法だよ。女王はかなり弱っているように見えたから、使えると思ったんだ。うまくいって本当に良かった」
シラー達も感心したように、ちょっと持て囃してくれた。改めて、この空洞も見ると、魔宝石があふれるように点在している。僕達は持てるだけ採掘をした。女王ゴブリンは、僕達の行動を不思議そうに見つめているような気がした。少し気になったが、何かしてくるわけでもなかったので、採掘を続けた。
僕達は、大量の魔宝石をもって、空洞を出ると、大量のゴブリンが膝を折って僕達を待っていたようだ。訳のわからない言語で話しかけてくるのだが、全く分からないので、適当に相槌を打って、その場を離れた。すると、数匹のゴブリンが武器を片手に付いてきたのだ。僕達とは常に一定の距離を保っていた。シラー達もゴブリンの行動がよく分かっていなかったみたいだが、気にせずに村に戻っていった。
僕達が魔牛牧場に着く頃には、ゴブリン達の姿は消えており、最後まで意味が分からなかった。数日の旅だったが、もっと長く感じる旅だった。収穫は上々で、行った甲斐は大いにあった。染料の素材を、染色が出来る吸血鬼のもとに持っていくと、数日でこれだけの数を集めたことに驚いていた。ここでは、染料に出来ないと言うので、素材を持って錬金工房に運び込んだ。
スタシャに再び染料液作りをしてもらうように頼むと、物凄く面倒くさそうな顔をした。どうやら、同じ素材だと思ったみたいだ。僕達は魔の森で集めた染料液の素材と言われる物を倉庫に並べ、スタシャに見せた。スタシャの目の輝きが一瞬にして変わった。
「一体、どうしたんだ? これだけの素材をよく集めたものだな。しかも、貴重なものばかりではないか。しかし、これで染料液を作ったとしても人間には扱えまい」
僕は、素材集めの経緯を説明すると、スタシャはいちいち頷いて、それなら納得だ。なんて言ってた。しかし、スタシャは別の表情になった。
「作ってもいいが、触媒がこの工房にはないぞ。魔の森の物は魔力との相性が強いせいか、人間界のもので触媒としてもうまくいかないんだ。とりあえず、アダマンタイトで試してみるか?」
僕は、袋からミスリルを取り出し、スタシャに見せた。
「これはミスリルという金属らしい。これも魔の森で採掘したものだ。これを触媒として使えないか?」
すると、スタシャが凍りついたように微動だにしなかった。なんとか、ぎこちなく手を伸ばしてミスリルに触れると、急に動きが早くなって、僕からミスリルを奪い取り、頬擦りをし始めた。
「なんで、ロッシュがこれを持っているんだ。ああ、夢にまで見たミスリル。魔の森で幾度と無く探しては、見つからず落ち込んだ、ミスリス。ああ、ミスリル。ミスリル……」
なかなか戻ってこないスタシャの肩を揺さぶり、ようやく戻ってきた。肩で息をするくらい興奮し、顔が紅潮し、鼻血が出ていた。僕は、ハンカチを差し出すとスタシャは自分の鼻を拭って、投げ捨てた。
「これなら触媒として申し分ない!! これはあとどれくらいあるのだ? 私に融通してくれるのだろ? なぁ、頼むからあるだけ頂戴。何でもするから!!」
スタシャが僕に縋り付いて、媚びるように泣きついてくる。いつもの高飛車な感じはどこに行ったんだ? 僕は、ミスリルを差し出すとこれが全てだと言うと、すべてを掻っ攫っていった。そして、姿が見えない遠くから、微かに聞こえてくる。作っておくから、今日は帰っていいぞ、と。
僕達は錬金工房を後にして、その場で解散となった。僕はこれから屋敷で起こることを想像して、足が重くなりながら屋敷へと向かっていった。当然、エリスとマグ姉はカンカンに怒っていて、無断外泊をしたことをこっぴどく怒られた。旅については、心配はしてたけど、怒ってなかったみたいだ。だけど、なんで急いで旅をしたんだと言われ、僕は言葉を濁し続けたが、何度もしつこく聞かれたため、つい、皆が色とりどりの水着を着ているのが見たかったんだ!! って言ったら、物凄く怒られた。
因みに、その後、魔牛牧場に不思議な贈り物が送られるようになったと言う。内容は、魔宝石や魔金属がほとんどだったみたいだ。足跡を見ると、ゴブリンのではないかというのが大方の意見となった。それらは、最初は気味悪がって、保管するだけであったが、ゴブリンの仕業と分かると、ありがたく使わせてもらうことにした。おそらく、女王が気を利かせて持ってきてくれたのだろうと……それらは、僕の屋敷の資材置き部屋に置かれることとなった。それからというもの、意味もなくスタシャが屋敷を訪れることが増え、他愛もない会話をして帰っていくことが多くなった。その度に、資材置き部屋から魔法石や魔金属が無くなっていったのに気付いたのは、ずっと先のことだった。
巨大なゴブリンは、僕達の姿に気付いたようで、大きな奇声をあげた。すると、背後からゴブリンが大量に空洞内に入ってきた。逃げ場がない、非常にまずい状況だ。シラー達は、攻撃の構えをして、じりじりと壁を背にするように行動を始めた。すると、再び巨大ゴブリンが大きな奇声を上げると、小さなゴブリンが産まれ始めた。次々と生まれるベビーゴブリンを僕達と囲っているゴブリン達は固唾を呑んで見守っていた。
僕は、その光景を見て、ゴブリン達を攻撃する気が失せてしまった。なんというか、説明が出来ないけど、とにかく、ゴブリンに危害を加えずに逃げる方法を模索した。そのことを、シラーに相談すると、巨大ゴブリンを囮に使いましょうと案を出した。あの巨大ゴブリンは、ゴブリンの女王らしい。女王にはゴブリン達は手出しできないので、囮に使えれば、無傷でこの場を脱出できるだろう、という。僕は、その方法が最善と思って、行動に移した。しかし、ゴブリンも僕達の行動を察したのか、女王を守り始めた。
これでは近づけないな。やはり、僕達が脱出するためには、ゴブリン達を攻撃するしかないのか……待てよ。もしかしたら、使えるかもしれない……
僕は、女王に向かって、魔法をかけた。シラー達は攻撃魔法だと思っていたみたいで、少し体を庇うような姿勢になった。しかし、風も吹かず、水もかからない、特に何も起こらなかった。その直後、女王が奇声をあげると、ゴブリン達が一斉にその場を離れ始めた。空洞には女王を残して、一匹残らずゴブリンが姿を消した。
「ロッシュ殿。一体、何をなされたのですか?」
他の眷属達も気になっているのか、僕の顔を凝視してくる。少し恥ずかしかった。
「従属魔法だよ。女王はかなり弱っているように見えたから、使えると思ったんだ。うまくいって本当に良かった」
シラー達も感心したように、ちょっと持て囃してくれた。改めて、この空洞も見ると、魔宝石があふれるように点在している。僕達は持てるだけ採掘をした。女王ゴブリンは、僕達の行動を不思議そうに見つめているような気がした。少し気になったが、何かしてくるわけでもなかったので、採掘を続けた。
僕達は、大量の魔宝石をもって、空洞を出ると、大量のゴブリンが膝を折って僕達を待っていたようだ。訳のわからない言語で話しかけてくるのだが、全く分からないので、適当に相槌を打って、その場を離れた。すると、数匹のゴブリンが武器を片手に付いてきたのだ。僕達とは常に一定の距離を保っていた。シラー達もゴブリンの行動がよく分かっていなかったみたいだが、気にせずに村に戻っていった。
僕達が魔牛牧場に着く頃には、ゴブリン達の姿は消えており、最後まで意味が分からなかった。数日の旅だったが、もっと長く感じる旅だった。収穫は上々で、行った甲斐は大いにあった。染料の素材を、染色が出来る吸血鬼のもとに持っていくと、数日でこれだけの数を集めたことに驚いていた。ここでは、染料に出来ないと言うので、素材を持って錬金工房に運び込んだ。
スタシャに再び染料液作りをしてもらうように頼むと、物凄く面倒くさそうな顔をした。どうやら、同じ素材だと思ったみたいだ。僕達は魔の森で集めた染料液の素材と言われる物を倉庫に並べ、スタシャに見せた。スタシャの目の輝きが一瞬にして変わった。
「一体、どうしたんだ? これだけの素材をよく集めたものだな。しかも、貴重なものばかりではないか。しかし、これで染料液を作ったとしても人間には扱えまい」
僕は、素材集めの経緯を説明すると、スタシャはいちいち頷いて、それなら納得だ。なんて言ってた。しかし、スタシャは別の表情になった。
「作ってもいいが、触媒がこの工房にはないぞ。魔の森の物は魔力との相性が強いせいか、人間界のもので触媒としてもうまくいかないんだ。とりあえず、アダマンタイトで試してみるか?」
僕は、袋からミスリルを取り出し、スタシャに見せた。
「これはミスリルという金属らしい。これも魔の森で採掘したものだ。これを触媒として使えないか?」
すると、スタシャが凍りついたように微動だにしなかった。なんとか、ぎこちなく手を伸ばしてミスリルに触れると、急に動きが早くなって、僕からミスリルを奪い取り、頬擦りをし始めた。
「なんで、ロッシュがこれを持っているんだ。ああ、夢にまで見たミスリル。魔の森で幾度と無く探しては、見つからず落ち込んだ、ミスリス。ああ、ミスリル。ミスリル……」
なかなか戻ってこないスタシャの肩を揺さぶり、ようやく戻ってきた。肩で息をするくらい興奮し、顔が紅潮し、鼻血が出ていた。僕は、ハンカチを差し出すとスタシャは自分の鼻を拭って、投げ捨てた。
「これなら触媒として申し分ない!! これはあとどれくらいあるのだ? 私に融通してくれるのだろ? なぁ、頼むからあるだけ頂戴。何でもするから!!」
スタシャが僕に縋り付いて、媚びるように泣きついてくる。いつもの高飛車な感じはどこに行ったんだ? 僕は、ミスリルを差し出すとこれが全てだと言うと、すべてを掻っ攫っていった。そして、姿が見えない遠くから、微かに聞こえてくる。作っておくから、今日は帰っていいぞ、と。
僕達は錬金工房を後にして、その場で解散となった。僕はこれから屋敷で起こることを想像して、足が重くなりながら屋敷へと向かっていった。当然、エリスとマグ姉はカンカンに怒っていて、無断外泊をしたことをこっぴどく怒られた。旅については、心配はしてたけど、怒ってなかったみたいだ。だけど、なんで急いで旅をしたんだと言われ、僕は言葉を濁し続けたが、何度もしつこく聞かれたため、つい、皆が色とりどりの水着を着ているのが見たかったんだ!! って言ったら、物凄く怒られた。
因みに、その後、魔牛牧場に不思議な贈り物が送られるようになったと言う。内容は、魔宝石や魔金属がほとんどだったみたいだ。足跡を見ると、ゴブリンのではないかというのが大方の意見となった。それらは、最初は気味悪がって、保管するだけであったが、ゴブリンの仕業と分かると、ありがたく使わせてもらうことにした。おそらく、女王が気を利かせて持ってきてくれたのだろうと……それらは、僕の屋敷の資材置き部屋に置かれることとなった。それからというもの、意味もなくスタシャが屋敷を訪れることが増え、他愛もない会話をして帰っていくことが多くなった。その度に、資材置き部屋から魔法石や魔金属が無くなっていったのに気付いたのは、ずっと先のことだった。
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