41 / 408
第40話 麦の収穫
しおりを挟む
ついに、麦の収穫の時期となった。空は夏の気配を持ち、ゆるやかに暑さが増してきた頃に麦畑は黄金色に輝き、粒はぎっしりと詰まっている。これは想像以上の収穫を見込めそうだな。朝から、村人たちは大張り切りで、収穫の準備を進める。
ここまで、麦を育て上げるまでは苦難の連続だった。麦の発芽をしてからの予想外の長雨、寒風吹き荒れる中の麦踏み、春先の雪、病気の発症などなど、いろいろあった。横で一緒に眺めているゴードンも感慨深いものを感じ取っているようだ。
「ロッシュ村長。この景色、素晴らしいですな。このような一面に広がる麦など、もう見ることなど叶わないと思っておりました。私は、この景色を眺められることを諦めていました。正直、この畑も度重なる天候不順でダメになってしまうのではないかと。しかし、ロッシュ村長が、この麦を守ってくれました」
「何を言う。皆の協力あってこその、この麦ではないか。私も、病気が出たときは悲観もしたが、なんとか麦が持ち直してくれた。麦はこの村にとって、生命線だ。この麦が成功しなければ、僕の今までの評価はすべて無に帰してしまうだろう。そのために、今出来る、万全の態勢で挑んだのだが、なかなか農業というものは思い通りにいかないものだな。ゴードン」
ゴードンは、何も言わなかった。ゴードンもこの麦の出来不出来で今後の僕の村での影響力が変わってしまうことを重々理解していたからである。すこし、重たい雰囲気になったしまったな。
「ところで、村ではどのように収穫をしているのか教えてくれないか? 」
この村では収穫した麦は、稲木《いなぎ》干しをするそうだ。日本の昔ながらのやり方だ。ちなみに、稲木とは、稲や麦を干せるように、木や竹を組んだものだ。そこで干すから、稲木干し。これのいいところは、太陽光を利用することだ。燃費もかからないし、旨味が増すとも言われている。この手法は、乾燥機が登場するまでは不動のやり方だろう。
ゴードンの説明を受けた後、村人を集め、収穫開始の号令を出した。
収穫したものは、すぐに稲木に麦を掛けていく。少し収穫しては空いた隙間に稲木を作っていく。一枚の畑に稲木を設置すれば、二枚分の麦を干すことが出来るだろう。今回は、鎌の予備を大量に持って挑んだ。麦って結構堅いから、鎌がすぐに刃こぼれするからだ。僕も、もちろん麦の収穫を先頭に立って収穫をする。
僕は、夢中で鎌で麦を刈り取っては、まとめて地面に置いていく。刈っては、まとめて地面に置いていく。を何度も繰り返していた。農業は、一度始めたらずっと同じことの繰り返しだ。休憩時間に入り、村人は畑から出て一服する。今回もエリスがお茶を村人に配っている。今回から、ココもお茶配りに参加しているが、見ていると心配になるな。でもまぁ、村の爺さん連中は、ココをほのぼのと見ているので、これはこれでいいんだろう。
ゴードンが僕の側にやってきた。
「ロッシュ村長の鎌さばきは、相変わらず、すごいですな。熟練している村人でさえ、一列やるのに時間がかかるのに、同じ時間で二列やってしまわれるとは。いやはや、皆、村長に負けられぬとばかりに気張っておりますぞ。それも、自然に習得したんですか? 」
最近、農作業をしていると毎回のように聞いてくるようになったな。さすがに14歳でこれを習得していたら不自然であることは認めよう。しかし、農作業に入ると、つい夢中になってしまう。こればかりは、性《さが》だな。
鎌などの農具の製造は、すでに鍛冶工房のカーゴに任せきっている。僕が土魔法で作る鎌より圧倒的に性能がいい。鋼の性能がよく、研磨が素晴らいい。素晴らしすぎて、ちょっとした凶器になっている。これぐらいないと、使い勝手は悪いんだが、子供には持たせられないのがな。この村では、まだまだ子供は戦力なのだ。
早く、子供が仕事ばかりやっているのではなく、教育を受けられるような環境を早く作りたいものだ。マリーヌさんには子供用の本の作成を依頼しているので、それがある程度終わったら、マリーヌさんには教師でもやってもらおうか。冬の農閑期だけなら、なんとかなるだろう。あとで、マリーヌさんに相談してみるか。そういえば、同じ屋根の下にいるっていうのに、最近会ってない気がするが……どうしているんだろ? 今夜にでも、覗いてみるか。
余計なことを考えながらも、次々と麦を刈っていく。村人も後半になるに従って、早くなっていく。物覚えの早い村人は、最後の方では僕よりも刈るペースが早くなっていた。非常に頼もしいな。
稲木には、刈っている傍からどんどんと掛けていくのだ。そうすると、大体刈り終わると同時に、掛け終わる。とりあえず、これで、麦の収穫作業は終了だ。
この後の作業は、天日で一ヶ月ほど干せば、脱穀の作業に移ることが出来る。
僕は、刈り取ったばかりの麦を、品種改良の魔法を掛けてみた。
栽培期間 120日
栽培時期 秋
食味 C+
収量 B
品質 C+
残ポイント 5/100
麦はこんな感じだった。他の麦も調べてみたら、概ねこんな感じ。これよりいいやつは見当たらなかったな。さてと、やはり収量を伸ばしたいな。これで伸びれば B+ になるのか……しかし、収量を伸ばすためのポイントが足りなかったみたいで、出来なかった。仕方がないので、品質を B にして、魔法を終わらせた。
麦は、やはり昔から作られているだけあって、ジャガイモと違い、質が高いようだ。ふと思ったけど、この麦って大麦だよね? 僕は、大麦と小麦の区別がどうもよく分かっていない。ゴードンに聞いてみると、ゴードンもよく分かっていないようだ。でも、パンづくりに使われているんだから、大麦なんだよな?
この世界には、小麦はないのかな? 小麦は、ケーキ作りに向いているし、料理にも使い勝手が良い。料理の幅も広がることは、決して悪いことではない。今後、見つかるようなら是非栽培してみたいな。
これで、春の作業は概ね終了となった。後は、畑の管理と麦の脱穀が待っているが、この怒涛の農作業のラッシュから比べれば、一息つけるだろう。僕は、今回作業に加わった全員を集め、労いの言葉を掛けた。
「皆のもの。ご苦労だった。皆のおかげで、米、ジャガイモ、麦の作業を無事終わらせることが出来た。これによって、村の食糧事情は一気に改善されるだろう。野菜も順調に育っていると聞く。これで、我々は餓えから脱したと考えてもいいと思う。しかし、世界はまだ荒れていると聞いている。今後、何があるか分からない。そのためにも、しっかりと備蓄を増やし、いかなる事にも堪えられる準備をしておかなければならない。皆が一丸となり、もっとたくさんの食料を作っていけば、必ず乗り越えられるだろう。そのための協力を頼む」
村人は、一斉に声を上げた。ロッシュ村長!! バンザイ!! 辺りに木霊した。僕は、少ないが酒を皆に振る舞い、小さいながらも宴を開いた。今回は準備が足りなかったせいで、小さな宴になってしまったが、来年からは、この時期に祭りをするのも悪くないと思う。餓えから脱したことを祝う祭り? まぁ、なんでもいいや。祭りが出来るなら。ゴードンもそのつもりなのか、いつになく真剣な思案顔をしていた。ゴードンは、本当に祭りが好きな男だな。
ここまで、麦を育て上げるまでは苦難の連続だった。麦の発芽をしてからの予想外の長雨、寒風吹き荒れる中の麦踏み、春先の雪、病気の発症などなど、いろいろあった。横で一緒に眺めているゴードンも感慨深いものを感じ取っているようだ。
「ロッシュ村長。この景色、素晴らしいですな。このような一面に広がる麦など、もう見ることなど叶わないと思っておりました。私は、この景色を眺められることを諦めていました。正直、この畑も度重なる天候不順でダメになってしまうのではないかと。しかし、ロッシュ村長が、この麦を守ってくれました」
「何を言う。皆の協力あってこその、この麦ではないか。私も、病気が出たときは悲観もしたが、なんとか麦が持ち直してくれた。麦はこの村にとって、生命線だ。この麦が成功しなければ、僕の今までの評価はすべて無に帰してしまうだろう。そのために、今出来る、万全の態勢で挑んだのだが、なかなか農業というものは思い通りにいかないものだな。ゴードン」
ゴードンは、何も言わなかった。ゴードンもこの麦の出来不出来で今後の僕の村での影響力が変わってしまうことを重々理解していたからである。すこし、重たい雰囲気になったしまったな。
「ところで、村ではどのように収穫をしているのか教えてくれないか? 」
この村では収穫した麦は、稲木《いなぎ》干しをするそうだ。日本の昔ながらのやり方だ。ちなみに、稲木とは、稲や麦を干せるように、木や竹を組んだものだ。そこで干すから、稲木干し。これのいいところは、太陽光を利用することだ。燃費もかからないし、旨味が増すとも言われている。この手法は、乾燥機が登場するまでは不動のやり方だろう。
ゴードンの説明を受けた後、村人を集め、収穫開始の号令を出した。
収穫したものは、すぐに稲木に麦を掛けていく。少し収穫しては空いた隙間に稲木を作っていく。一枚の畑に稲木を設置すれば、二枚分の麦を干すことが出来るだろう。今回は、鎌の予備を大量に持って挑んだ。麦って結構堅いから、鎌がすぐに刃こぼれするからだ。僕も、もちろん麦の収穫を先頭に立って収穫をする。
僕は、夢中で鎌で麦を刈り取っては、まとめて地面に置いていく。刈っては、まとめて地面に置いていく。を何度も繰り返していた。農業は、一度始めたらずっと同じことの繰り返しだ。休憩時間に入り、村人は畑から出て一服する。今回もエリスがお茶を村人に配っている。今回から、ココもお茶配りに参加しているが、見ていると心配になるな。でもまぁ、村の爺さん連中は、ココをほのぼのと見ているので、これはこれでいいんだろう。
ゴードンが僕の側にやってきた。
「ロッシュ村長の鎌さばきは、相変わらず、すごいですな。熟練している村人でさえ、一列やるのに時間がかかるのに、同じ時間で二列やってしまわれるとは。いやはや、皆、村長に負けられぬとばかりに気張っておりますぞ。それも、自然に習得したんですか? 」
最近、農作業をしていると毎回のように聞いてくるようになったな。さすがに14歳でこれを習得していたら不自然であることは認めよう。しかし、農作業に入ると、つい夢中になってしまう。こればかりは、性《さが》だな。
鎌などの農具の製造は、すでに鍛冶工房のカーゴに任せきっている。僕が土魔法で作る鎌より圧倒的に性能がいい。鋼の性能がよく、研磨が素晴らいい。素晴らしすぎて、ちょっとした凶器になっている。これぐらいないと、使い勝手は悪いんだが、子供には持たせられないのがな。この村では、まだまだ子供は戦力なのだ。
早く、子供が仕事ばかりやっているのではなく、教育を受けられるような環境を早く作りたいものだ。マリーヌさんには子供用の本の作成を依頼しているので、それがある程度終わったら、マリーヌさんには教師でもやってもらおうか。冬の農閑期だけなら、なんとかなるだろう。あとで、マリーヌさんに相談してみるか。そういえば、同じ屋根の下にいるっていうのに、最近会ってない気がするが……どうしているんだろ? 今夜にでも、覗いてみるか。
余計なことを考えながらも、次々と麦を刈っていく。村人も後半になるに従って、早くなっていく。物覚えの早い村人は、最後の方では僕よりも刈るペースが早くなっていた。非常に頼もしいな。
稲木には、刈っている傍からどんどんと掛けていくのだ。そうすると、大体刈り終わると同時に、掛け終わる。とりあえず、これで、麦の収穫作業は終了だ。
この後の作業は、天日で一ヶ月ほど干せば、脱穀の作業に移ることが出来る。
僕は、刈り取ったばかりの麦を、品種改良の魔法を掛けてみた。
栽培期間 120日
栽培時期 秋
食味 C+
収量 B
品質 C+
残ポイント 5/100
麦はこんな感じだった。他の麦も調べてみたら、概ねこんな感じ。これよりいいやつは見当たらなかったな。さてと、やはり収量を伸ばしたいな。これで伸びれば B+ になるのか……しかし、収量を伸ばすためのポイントが足りなかったみたいで、出来なかった。仕方がないので、品質を B にして、魔法を終わらせた。
麦は、やはり昔から作られているだけあって、ジャガイモと違い、質が高いようだ。ふと思ったけど、この麦って大麦だよね? 僕は、大麦と小麦の区別がどうもよく分かっていない。ゴードンに聞いてみると、ゴードンもよく分かっていないようだ。でも、パンづくりに使われているんだから、大麦なんだよな?
この世界には、小麦はないのかな? 小麦は、ケーキ作りに向いているし、料理にも使い勝手が良い。料理の幅も広がることは、決して悪いことではない。今後、見つかるようなら是非栽培してみたいな。
これで、春の作業は概ね終了となった。後は、畑の管理と麦の脱穀が待っているが、この怒涛の農作業のラッシュから比べれば、一息つけるだろう。僕は、今回作業に加わった全員を集め、労いの言葉を掛けた。
「皆のもの。ご苦労だった。皆のおかげで、米、ジャガイモ、麦の作業を無事終わらせることが出来た。これによって、村の食糧事情は一気に改善されるだろう。野菜も順調に育っていると聞く。これで、我々は餓えから脱したと考えてもいいと思う。しかし、世界はまだ荒れていると聞いている。今後、何があるか分からない。そのためにも、しっかりと備蓄を増やし、いかなる事にも堪えられる準備をしておかなければならない。皆が一丸となり、もっとたくさんの食料を作っていけば、必ず乗り越えられるだろう。そのための協力を頼む」
村人は、一斉に声を上げた。ロッシュ村長!! バンザイ!! 辺りに木霊した。僕は、少ないが酒を皆に振る舞い、小さいながらも宴を開いた。今回は準備が足りなかったせいで、小さな宴になってしまったが、来年からは、この時期に祭りをするのも悪くないと思う。餓えから脱したことを祝う祭り? まぁ、なんでもいいや。祭りが出来るなら。ゴードンもそのつもりなのか、いつになく真剣な思案顔をしていた。ゴードンは、本当に祭りが好きな男だな。
29
お気に入りに追加
2,659
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています


フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる