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第33話 将棋とリバーシ
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外が雪でひどくなってきた頃。エリスが暇を持て余しており、家の掃除ばかりしているおかげで、家中がピカピカになるほど、磨かれていた。それでも、消化できない時間に苛立ち、今にもストレスで爆発しそうなのを肌で感じた僕は、娯楽を提供することを決意した。家に篭ってやれるゲームと考えると、僕には、将棋とリバーシくらいしか思いつかなかった。日本にいた頃、婆さんとよくやったな。婆さん、強くてなぁ。まったく、勝てんかったなぁ。
僕は、早速、作ってみることにした。風魔法で、木盤をつくり、ラインを書いて、ゲーム盤はあっさり完成した。僕が、制作に夢中になっていると、エリスとココが、暇つぶしに見学にやってきた。
「ロッシュ様、さっきから何をなさっているのですか? 」
「エリスか……今、娯楽になるようなものを作っているんだよ。将棋とリバーシと言って、二人で遊べるゲームなんだ。今作っているのが、そのゲーム盤だよ。あとは、駒を作れば完成なんだけど……」
よし、出来た!! 駒を作る過程で、風魔法の精度をすごく上げることができた。駒が多いだけあって、魔力を大量に消費してしまった。特に、リバーシの円形の駒を作るのに苦労した。少し歪になってしまったが、遊ぶ分には問題ないだろう。ちょっと体がだるい。
僕は、一段落着くと、エリスとココの方に目を向けてると、エリスはこちらにずっと見ていた。ニコっと笑った顔ですごく癒やされた。ココは飽きたのか、鼻提灯だった。エリスには、ココをリビングのソファーに寝かしつけてくるように、頼んだ。
僕は、完成したゲームを居間に持っていき、エリスと遊びに興じた。エリスは、久々に暇つぶしが出来ると、大喜びでゲームに夢中になった。エリスは、ルールが簡単なリバーシにのめり込んでいった。僕は、席を離れようとしても、もう一戦、もう一戦とループする羽目になってしまった。エリスの熱中ぶりに僕は、怯みっぱなしだった。
だけど、勝負事。僕は、エリスに一歩も引かずに、全勝した。しかし、最後の方は、接戦となり、なんとか辛勝で出来た。一日でこれじゃあ、明日には勝てないかもしれないな。
次の日も、その次の日も、執務の間を縫って、エリスのリバーシの相手をさせられたが、ついには、一勝も出来なくなってしまった。こんなに早く、婆さん級になってしまうとは……僕が相手にならないと分かると、エリスは外にリバーシを持ち出し、村中を駆け回りだした。おかげで、僕は、来年の農業計画をゆっくりと進めることが出来るようになった。とりあえず、エリスは当分放っておこう……
将棋の方は、リバーシにはまったエリスにはあまり興味を示されず、ホコリをかぶる危機に直面していた。しかし、救世主が現れた。ココだ。すぐに、ルールを教えて、遊ぶことにした。ココは、ルールを覚えるのに手間取ったが、覚えると、すぐに上達していった。エリスほど上達速度は早くなかったおかげで、僕は、長くココと将棋を楽しむことが出来た。ココが色々と質問してきてくれるので、楽しい一時を過ごすことが出来た。やっぱり、ゲームって、同じ実力同士くらいが面白いんだよね。
エリスが、村中をリバーシ片手に飛び回ったせいで、村の子供を中心にブームが起こり、冬の間、リバーシを大量生産することになってしまった。作りは簡単だが、子供では流石に作れないからな。すぐに数セット作って、エリスに手渡すと、すぐに屋敷を出ていってしまった。エリスが完全にリバーシ狂いになってしまった。
最近は、エリスが在宅していないので、ココが客人の対応をすることが多くなった。いつの間にか、挨拶やコーヒーを入れるのがうまくなっていた。子供の成長は早いものだな。僕に、ゴードンの来訪を告げに来てくれた。そろそろ、エリスを一度、叱らないといけないな。仕事が最近蔑ろになっている。
「ロッシュ村長、最近、エリスがリバーシというものを片手に村を飛び回っていると聞きましたが……」
「僕も頭を痛めているよ。エリスは、メイドであることを忘れている気がするな。少し、ゲームを作ったことを後悔し始めているところだ」
「私も、子供がゲームに夢中になっている姿みて、いかがなものかと思っておりましたが、子供の親からは、評判がよろしいんですよ」
ほお。意外だな。
「なんでも、ゲームのおかげで、生活にメリハリがついて、ゲームをしたいから、家の手伝いを早く済ませようとして、率先して仕事をしてくれるとかで……私も、それを聞いて、目からウロコでしたよ」
娯楽の少ないこの村では、ゲームは貴重だ。そのゲームを親に奪われまいと、手伝いで歓心を買っているのだろう。親の目から見れば、率先して手伝っているように見えるかもしれないが……しかし、エリスのようなリバーシ狂いになるような子供が少ないとはな……
「それで、相談なのですが、リバーシの他にゲームがあるということですが……それを、年寄りたちの娯楽として提供していただけないでしょうか」
もちろん、断る理由はないが、将棋は、リバーシと違って、すぐに作れるものではないが、将棋をもっと広めてほしいと思っていた。今、使っているものを提供しても良いが、ココから取り上げるのも可愛そうだな。新品を作って、渡してもいいだろう。
ゴードンには後日取りに来るように、命令して、その日は帰ってもらった。
早速、前に作った物と同じように将棋盤と駒を作成した。前よりもいい出来に仕上がった。何セットか作っていたのだが、材料が足りなくなって、屋敷内にある資材置き場に取りに行った。
そこには、木材の他に、鉄や銅、貴金属などが置かれていた。これは、鉄の採掘場から採れたもので、そこでは、鉄以外にも、銅が多く取れる。他にも、金や銀も少量ながら含まれているのだ。この世界ならではの物質も発見されている。それが、アダマンタインという物質だ。これは、見た目は銀のように見えるが、驚異的な硬度を誇っているのだ。
前に一度、銀だと思って加工しようとしたが、歯が立たなったことがあって、エリスにそのアダマンタインを見せると、すごく驚いていた。その時、はじめて物質の名前を知り、それが伝説級の武具の素材になっていることを知った。国王であっても、微量しか手に入らず、価値は凄まじいものであるらしい。そんな物質が、この資材置き場に無造作に転がっている。
僕が、アダマンタインの存在を知ったときから、幾度と加工を挑戦したが、無駄に終わり結局お蔵入りになってしまった。
ちょっと、話はずれてしまったが、金や銀のインゴットを見て、これで将棋の駒を作ったらいいんではないか? と完全に魔が差してしまった。思い立つと、やってしまいたくなる。
僕は、金と銀と木で駒を作り上げた豪勢な将棋駒が完成した。ちょっと悪趣味なような気もするが、僕としてはかっこいいと思ってしまった。
せっかくなので、ココを呼んで、ゲームをやってみた。ココからはすこぶる評判が悪かった。触るのも恐ろしいからゲームに集中できないと言われてしまった。ココの評価は正しい気がするが、ちょっとショックだ……
ゴードンに木製の将棋盤を手渡すと、喜んでくれた。すぐに、ココと勝負をして長い時間盛り上がっていた。僕も何回か勝負させてもらったが、なかなかいい勝負になった。
帰り際に、金銀製の将棋盤を見せると、ゴードンがなんとも言えない顔をしていた。引いてるのかな? 真顔でこれはどうするつもりなんですかと言われたので、みんなで使えたらいいな、と返すと、それは無理ですとはっきりと……本当にはっきりと言われた。ゴードンにこれほど、はっきりと言われたのは初めてだ。そんなに変なものなのか? この将棋盤と駒はお蔵入りとなってしまった。後に、国宝として取り扱われたが、それは別の話。
エリスがようやく戻ってきてので、僕はエリスに対して、リバーシ禁止令を出した。エリスはこの世の絶望のような顔をして、謝り続けていたが、しばらくは解くつもりはない。もう少し、仕事に集中してほしいものだ。ゲームにのめり込むのは、程々に……な。
僕は、早速、作ってみることにした。風魔法で、木盤をつくり、ラインを書いて、ゲーム盤はあっさり完成した。僕が、制作に夢中になっていると、エリスとココが、暇つぶしに見学にやってきた。
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「エリスか……今、娯楽になるようなものを作っているんだよ。将棋とリバーシと言って、二人で遊べるゲームなんだ。今作っているのが、そのゲーム盤だよ。あとは、駒を作れば完成なんだけど……」
よし、出来た!! 駒を作る過程で、風魔法の精度をすごく上げることができた。駒が多いだけあって、魔力を大量に消費してしまった。特に、リバーシの円形の駒を作るのに苦労した。少し歪になってしまったが、遊ぶ分には問題ないだろう。ちょっと体がだるい。
僕は、一段落着くと、エリスとココの方に目を向けてると、エリスはこちらにずっと見ていた。ニコっと笑った顔ですごく癒やされた。ココは飽きたのか、鼻提灯だった。エリスには、ココをリビングのソファーに寝かしつけてくるように、頼んだ。
僕は、完成したゲームを居間に持っていき、エリスと遊びに興じた。エリスは、久々に暇つぶしが出来ると、大喜びでゲームに夢中になった。エリスは、ルールが簡単なリバーシにのめり込んでいった。僕は、席を離れようとしても、もう一戦、もう一戦とループする羽目になってしまった。エリスの熱中ぶりに僕は、怯みっぱなしだった。
だけど、勝負事。僕は、エリスに一歩も引かずに、全勝した。しかし、最後の方は、接戦となり、なんとか辛勝で出来た。一日でこれじゃあ、明日には勝てないかもしれないな。
次の日も、その次の日も、執務の間を縫って、エリスのリバーシの相手をさせられたが、ついには、一勝も出来なくなってしまった。こんなに早く、婆さん級になってしまうとは……僕が相手にならないと分かると、エリスは外にリバーシを持ち出し、村中を駆け回りだした。おかげで、僕は、来年の農業計画をゆっくりと進めることが出来るようになった。とりあえず、エリスは当分放っておこう……
将棋の方は、リバーシにはまったエリスにはあまり興味を示されず、ホコリをかぶる危機に直面していた。しかし、救世主が現れた。ココだ。すぐに、ルールを教えて、遊ぶことにした。ココは、ルールを覚えるのに手間取ったが、覚えると、すぐに上達していった。エリスほど上達速度は早くなかったおかげで、僕は、長くココと将棋を楽しむことが出来た。ココが色々と質問してきてくれるので、楽しい一時を過ごすことが出来た。やっぱり、ゲームって、同じ実力同士くらいが面白いんだよね。
エリスが、村中をリバーシ片手に飛び回ったせいで、村の子供を中心にブームが起こり、冬の間、リバーシを大量生産することになってしまった。作りは簡単だが、子供では流石に作れないからな。すぐに数セット作って、エリスに手渡すと、すぐに屋敷を出ていってしまった。エリスが完全にリバーシ狂いになってしまった。
最近は、エリスが在宅していないので、ココが客人の対応をすることが多くなった。いつの間にか、挨拶やコーヒーを入れるのがうまくなっていた。子供の成長は早いものだな。僕に、ゴードンの来訪を告げに来てくれた。そろそろ、エリスを一度、叱らないといけないな。仕事が最近蔑ろになっている。
「ロッシュ村長、最近、エリスがリバーシというものを片手に村を飛び回っていると聞きましたが……」
「僕も頭を痛めているよ。エリスは、メイドであることを忘れている気がするな。少し、ゲームを作ったことを後悔し始めているところだ」
「私も、子供がゲームに夢中になっている姿みて、いかがなものかと思っておりましたが、子供の親からは、評判がよろしいんですよ」
ほお。意外だな。
「なんでも、ゲームのおかげで、生活にメリハリがついて、ゲームをしたいから、家の手伝いを早く済ませようとして、率先して仕事をしてくれるとかで……私も、それを聞いて、目からウロコでしたよ」
娯楽の少ないこの村では、ゲームは貴重だ。そのゲームを親に奪われまいと、手伝いで歓心を買っているのだろう。親の目から見れば、率先して手伝っているように見えるかもしれないが……しかし、エリスのようなリバーシ狂いになるような子供が少ないとはな……
「それで、相談なのですが、リバーシの他にゲームがあるということですが……それを、年寄りたちの娯楽として提供していただけないでしょうか」
もちろん、断る理由はないが、将棋は、リバーシと違って、すぐに作れるものではないが、将棋をもっと広めてほしいと思っていた。今、使っているものを提供しても良いが、ココから取り上げるのも可愛そうだな。新品を作って、渡してもいいだろう。
ゴードンには後日取りに来るように、命令して、その日は帰ってもらった。
早速、前に作った物と同じように将棋盤と駒を作成した。前よりもいい出来に仕上がった。何セットか作っていたのだが、材料が足りなくなって、屋敷内にある資材置き場に取りに行った。
そこには、木材の他に、鉄や銅、貴金属などが置かれていた。これは、鉄の採掘場から採れたもので、そこでは、鉄以外にも、銅が多く取れる。他にも、金や銀も少量ながら含まれているのだ。この世界ならではの物質も発見されている。それが、アダマンタインという物質だ。これは、見た目は銀のように見えるが、驚異的な硬度を誇っているのだ。
前に一度、銀だと思って加工しようとしたが、歯が立たなったことがあって、エリスにそのアダマンタインを見せると、すごく驚いていた。その時、はじめて物質の名前を知り、それが伝説級の武具の素材になっていることを知った。国王であっても、微量しか手に入らず、価値は凄まじいものであるらしい。そんな物質が、この資材置き場に無造作に転がっている。
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ちょっと、話はずれてしまったが、金や銀のインゴットを見て、これで将棋の駒を作ったらいいんではないか? と完全に魔が差してしまった。思い立つと、やってしまいたくなる。
僕は、金と銀と木で駒を作り上げた豪勢な将棋駒が完成した。ちょっと悪趣味なような気もするが、僕としてはかっこいいと思ってしまった。
せっかくなので、ココを呼んで、ゲームをやってみた。ココからはすこぶる評判が悪かった。触るのも恐ろしいからゲームに集中できないと言われてしまった。ココの評価は正しい気がするが、ちょっとショックだ……
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