139 / 142
王都編
管理人
しおりを挟む
訳も分からずに王からリマールの街という知らない土地の管理を押し付けられてしまった。
それをラグスター公爵と話をつけるというのだ。
ハッキリ言えば、迷惑な話だが……珍しい食材がどうしても断りきれない理由になってしまった。
「ロスティも領地持ちね。爵位とかもらえるのかしら?」
なんで、こんなにうれしそうなんだ?
冒険者という気楽さが良かったのに。
「ミーチャは今の生活に不満があるの?」
「ん? そんな訳ないじゃない。ロスティと一緒にいられるだけで幸せよ。だけど、将来を考えた時、やっぱりロスティは領主になるべきだと思うの。私やルーナみたいな子はどの世界でも肩身が狭いだけ。ロスティが作ってくれる国があったら、すごく素敵なことだと思うの」
ミーチャは忌み子として、ルーナは獣人として、世界から嫌われている。
もちろん、理解をしてくれる人はいる。
だけど、この世界での生きづらさは僕が想像出来るものではない。
ミーチャがそれを望むということは、本当に大変なことなんだと思う。
僕だって、スキルが無かったら……
だけど、それが僕に出来るかと言われると……分からない。
「今はそれでいいと思うわ。リマールの街は王国でも、それなりに発展している街だから。きっと、面白い発見とかあると思うわよ」
そうかな?
ミーチャは領主を簡単に見ているような気がするけど……。
それにしても本当にこれで良いのか?
そんな考えがずっと頭の中をぐるぐると回っている。
「ロスティ君も緊張することがあるんだな。さっきから暗いぞ」
誰のせいだと思っているんだ?
「最後の確認なんですけど、本気なんですよね?」
「ん? 私はいつも本気だ。まぁ、あとは政治の問題だ。ロスティ君は……リマールの街の統治でも考えていると良い」
統治か……。
ふと、公国で学んだことを思い出す……。
統治は工業を興し、農業を広め、軍事を強化するためのもの。
民の国への信頼を高め、税金を多く納めさせる。
そして、刑罰を決め、厳しく取り締まる。
……当時は何も思わなかった。
なるほど、とも思った。
この統治ならば国は強くなる。
公家は栄えるだろう。
でも、今ならば可怪しいと気付くことが出来る。
統治の中に民達の幸せがない。
ただの国を富み栄えさせるために道具に過ぎない。
これが統治?
なんとなく違う気がする。
「ロスティ。来たわよ。あれがラグスター公爵よ」
王の横に僕は座っている。
護衛という立場であれば、背後に立つのが多いと思うが……
王に押さえつけられてしまったのだ。
ちなみにミーチャとティーサは僕の後ろだ。
なんとも気持ちの悪い配置だ。
そして、ラグスター公爵。
一応は王の親類だというが……何一つ面影が似ていない。
傲慢に服を着させたような感じだ。
小柄で、体格は太っている。
服が体にぴったり……いや、やや小さいためボタンがはじけ飛びそうだ。
股擦れを気にしているのか、やや大股な歩き方がなんとも愛嬌がある。
そんな者も王の前では慇懃な態度を示す。
「ラグスター公。久しいな」
「これは陛下。本日はお招き感謝申し上げます。なにやら、緊急の用件だと伺い、馳せ参じて頂きました。それゆえ、手土産など用意を出来ず、申し訳ありません」
ラグスター公爵は王の隣に座っている僕が気になるのか、チラチラと見てくる。
ここでは一介の冒険者としているだけなので、目の前の公爵に対して、どのような態度をすれば良いのか……。
とりあえず、立ち上がって礼を取っておいたほうが……なんで王は膝を押さえつけてくるんだ?
これでは立てないではないか。
「ふむ。私がそのような物を要求するような者に見えるか?」
「いえいえいえ。これは恐縮しますな。陛下は公明正大、高潔なお方ですから、そのような物は不要でしたな。これは失礼を」
ん?
事あるごとに料理を催促してきているが?
ここにいる王はいつも会っている王ではないようだな。
「まぁ、そんなに畏まらなくてよい。今回はラグスター公にはあまりいい話ではないだろうからな」
「それは怖いですな。ところで、お隣りに座っている御仁はご紹介いただけるのでしょうか? お初にお目にかかると思うのですが」
言葉は丁寧だが、目は威嚇してくる。
得体のしれない者がいれば、誰でもそうなるだろうな。
「これは済まなかったな。どうせ、話に出てくると思って紹介が遅れた。彼は……ロスティという。氏素性についてはおいおい説明するとして……単刀直入に言うが、彼にリマールの街の統治を行わせようと思っている」
本当に単刀直入だな。
ラグスター公爵が固まって動かなくなっちゃったよ。
「ん? そうか、ラグスター公も賛成してくれるか。まさか、こんなに話が簡単にまとまると思わなかった。じゃあ、帰って良いぞ」
王が話を終わらせてしまったぞ。
どう見ても、賛成しているような雰囲気では……
「ご……ご冗談は大概にしていただきたい。それとも私の聞き間違いでしょうか? そこの若者にリマールの街の管理をさせると?」
「なんだ、理解しているではないか。その通りだ」
王はラグスター公を小馬鹿にしているのかな?
まだ、二人の関係性がよく分からない。
ラグスター公は頭に血が上っているのか、顔が紅潮しだしている。
「そうではありませんぞ。陛下。こんな氏素性もわからないガキに統治をさせるとは……私を愚弄しておられるのですか?」
「氏素性については後で説明すると言ったではないか。それにガキではない。ロスティ君だ。そこを間違えられると困るぞ」
なんだろう、全然話が噛み合っていない。
「陛下がそれほどまでにラグスター家を愚弄されているとは初めて知りましたぞ。リマールの街はなるほど、我が領土から離れております。しかし、我が領には都市がなく、そんな公爵などおりますまい。だからこそ、リマールの街の管理は我が公爵家にさせてもらえると疑わなかった」
理屈は……分からないな。
自領に都市がないから、管理ができる?
「都市がないなら、作ればよいではないか。ラグスター領は大きな公道があり、都市づくりには最適ではないか」
正論だけど……ラグスター公爵は怯む様子はない。
「その話は王家にだけはされたくはありませんぞ。そもそも……」
話が長い。
どうやらラグスター公爵領には都市と呼べる街があったようだが、王家の直轄領にされてしまったらしい。
それ以降、ラグスター家は自ら街を作ることを止めてしまったらしい。
「何度も言うが、あの街はラグスター家に貸していただけに過ぎない。それを返してもらっただけだ。だからこそ、新たな街作りのための資金を王家から拠出しようという話になっているのではないか」
街作りには資金が必要だ。
それを王家から出すというのだから、悪い話ではないと思うが……
「王家から資金を調達すれば、我がラグスター家の肩身は狭くなってしまう。それだけは出来ませぬ!」
それゆえ、簡単に手に入りそうなリマールの街に目をつけたということか。
そして、その街を急に出てきた若者が管理するというのだ、ラグスター家としては面白い話ではないな。
「私からはこれ以上、この話を続ける気はない。よいか? これはラグスター領の為を思っての措置なのだ。それを理解してもらわねば困る。それに遠隔の領地経営は困難だ。ラグスター家に頼む事はできぬ」
「ならば……私に断りを入れる必要もないでしょう。それとも、私が嫌がらせをするとでも?」
ここが正念場だ。
怒り心頭のラグスター公爵をどうするつもりなんだ?
「そうは言わない。だが、悩みのタネにするつもりもない。そこでラグスター公には、ロスティ君の後見を頼もうと思う。彼には部下もいないからね。とても統治なんて無理だ。だから、ラグスター家から人を貸してもらいたいのだよ。知っての通り、王家も人手不足でね」
ん?
どういうことだ?
さっきまで顔を真っ赤にしていたラグスター公爵の顔色が穏やかなものになっていく。
そして、若干ニヤつき始めた。
「陛下もお人が悪い。そう言う話だったら、我がラグスター家にとっては良い話ではないですか。なるほど……後見ですか。当然、王法に則っていただけるのでしょうな?」
「無論だ。それで何人出せる?」
それから実務的な話がいくつか続いた。
まるでスキップでもしそうな勢いで公爵は部屋を後にした。
「全く、愚かな男だな。ラグスターは」
王は誰もいない扉に向かって、呟いた。
それをラグスター公爵と話をつけるというのだ。
ハッキリ言えば、迷惑な話だが……珍しい食材がどうしても断りきれない理由になってしまった。
「ロスティも領地持ちね。爵位とかもらえるのかしら?」
なんで、こんなにうれしそうなんだ?
冒険者という気楽さが良かったのに。
「ミーチャは今の生活に不満があるの?」
「ん? そんな訳ないじゃない。ロスティと一緒にいられるだけで幸せよ。だけど、将来を考えた時、やっぱりロスティは領主になるべきだと思うの。私やルーナみたいな子はどの世界でも肩身が狭いだけ。ロスティが作ってくれる国があったら、すごく素敵なことだと思うの」
ミーチャは忌み子として、ルーナは獣人として、世界から嫌われている。
もちろん、理解をしてくれる人はいる。
だけど、この世界での生きづらさは僕が想像出来るものではない。
ミーチャがそれを望むということは、本当に大変なことなんだと思う。
僕だって、スキルが無かったら……
だけど、それが僕に出来るかと言われると……分からない。
「今はそれでいいと思うわ。リマールの街は王国でも、それなりに発展している街だから。きっと、面白い発見とかあると思うわよ」
そうかな?
ミーチャは領主を簡単に見ているような気がするけど……。
それにしても本当にこれで良いのか?
そんな考えがずっと頭の中をぐるぐると回っている。
「ロスティ君も緊張することがあるんだな。さっきから暗いぞ」
誰のせいだと思っているんだ?
「最後の確認なんですけど、本気なんですよね?」
「ん? 私はいつも本気だ。まぁ、あとは政治の問題だ。ロスティ君は……リマールの街の統治でも考えていると良い」
統治か……。
ふと、公国で学んだことを思い出す……。
統治は工業を興し、農業を広め、軍事を強化するためのもの。
民の国への信頼を高め、税金を多く納めさせる。
そして、刑罰を決め、厳しく取り締まる。
……当時は何も思わなかった。
なるほど、とも思った。
この統治ならば国は強くなる。
公家は栄えるだろう。
でも、今ならば可怪しいと気付くことが出来る。
統治の中に民達の幸せがない。
ただの国を富み栄えさせるために道具に過ぎない。
これが統治?
なんとなく違う気がする。
「ロスティ。来たわよ。あれがラグスター公爵よ」
王の横に僕は座っている。
護衛という立場であれば、背後に立つのが多いと思うが……
王に押さえつけられてしまったのだ。
ちなみにミーチャとティーサは僕の後ろだ。
なんとも気持ちの悪い配置だ。
そして、ラグスター公爵。
一応は王の親類だというが……何一つ面影が似ていない。
傲慢に服を着させたような感じだ。
小柄で、体格は太っている。
服が体にぴったり……いや、やや小さいためボタンがはじけ飛びそうだ。
股擦れを気にしているのか、やや大股な歩き方がなんとも愛嬌がある。
そんな者も王の前では慇懃な態度を示す。
「ラグスター公。久しいな」
「これは陛下。本日はお招き感謝申し上げます。なにやら、緊急の用件だと伺い、馳せ参じて頂きました。それゆえ、手土産など用意を出来ず、申し訳ありません」
ラグスター公爵は王の隣に座っている僕が気になるのか、チラチラと見てくる。
ここでは一介の冒険者としているだけなので、目の前の公爵に対して、どのような態度をすれば良いのか……。
とりあえず、立ち上がって礼を取っておいたほうが……なんで王は膝を押さえつけてくるんだ?
これでは立てないではないか。
「ふむ。私がそのような物を要求するような者に見えるか?」
「いえいえいえ。これは恐縮しますな。陛下は公明正大、高潔なお方ですから、そのような物は不要でしたな。これは失礼を」
ん?
事あるごとに料理を催促してきているが?
ここにいる王はいつも会っている王ではないようだな。
「まぁ、そんなに畏まらなくてよい。今回はラグスター公にはあまりいい話ではないだろうからな」
「それは怖いですな。ところで、お隣りに座っている御仁はご紹介いただけるのでしょうか? お初にお目にかかると思うのですが」
言葉は丁寧だが、目は威嚇してくる。
得体のしれない者がいれば、誰でもそうなるだろうな。
「これは済まなかったな。どうせ、話に出てくると思って紹介が遅れた。彼は……ロスティという。氏素性についてはおいおい説明するとして……単刀直入に言うが、彼にリマールの街の統治を行わせようと思っている」
本当に単刀直入だな。
ラグスター公爵が固まって動かなくなっちゃったよ。
「ん? そうか、ラグスター公も賛成してくれるか。まさか、こんなに話が簡単にまとまると思わなかった。じゃあ、帰って良いぞ」
王が話を終わらせてしまったぞ。
どう見ても、賛成しているような雰囲気では……
「ご……ご冗談は大概にしていただきたい。それとも私の聞き間違いでしょうか? そこの若者にリマールの街の管理をさせると?」
「なんだ、理解しているではないか。その通りだ」
王はラグスター公を小馬鹿にしているのかな?
まだ、二人の関係性がよく分からない。
ラグスター公は頭に血が上っているのか、顔が紅潮しだしている。
「そうではありませんぞ。陛下。こんな氏素性もわからないガキに統治をさせるとは……私を愚弄しておられるのですか?」
「氏素性については後で説明すると言ったではないか。それにガキではない。ロスティ君だ。そこを間違えられると困るぞ」
なんだろう、全然話が噛み合っていない。
「陛下がそれほどまでにラグスター家を愚弄されているとは初めて知りましたぞ。リマールの街はなるほど、我が領土から離れております。しかし、我が領には都市がなく、そんな公爵などおりますまい。だからこそ、リマールの街の管理は我が公爵家にさせてもらえると疑わなかった」
理屈は……分からないな。
自領に都市がないから、管理ができる?
「都市がないなら、作ればよいではないか。ラグスター領は大きな公道があり、都市づくりには最適ではないか」
正論だけど……ラグスター公爵は怯む様子はない。
「その話は王家にだけはされたくはありませんぞ。そもそも……」
話が長い。
どうやらラグスター公爵領には都市と呼べる街があったようだが、王家の直轄領にされてしまったらしい。
それ以降、ラグスター家は自ら街を作ることを止めてしまったらしい。
「何度も言うが、あの街はラグスター家に貸していただけに過ぎない。それを返してもらっただけだ。だからこそ、新たな街作りのための資金を王家から拠出しようという話になっているのではないか」
街作りには資金が必要だ。
それを王家から出すというのだから、悪い話ではないと思うが……
「王家から資金を調達すれば、我がラグスター家の肩身は狭くなってしまう。それだけは出来ませぬ!」
それゆえ、簡単に手に入りそうなリマールの街に目をつけたということか。
そして、その街を急に出てきた若者が管理するというのだ、ラグスター家としては面白い話ではないな。
「私からはこれ以上、この話を続ける気はない。よいか? これはラグスター領の為を思っての措置なのだ。それを理解してもらわねば困る。それに遠隔の領地経営は困難だ。ラグスター家に頼む事はできぬ」
「ならば……私に断りを入れる必要もないでしょう。それとも、私が嫌がらせをするとでも?」
ここが正念場だ。
怒り心頭のラグスター公爵をどうするつもりなんだ?
「そうは言わない。だが、悩みのタネにするつもりもない。そこでラグスター公には、ロスティ君の後見を頼もうと思う。彼には部下もいないからね。とても統治なんて無理だ。だから、ラグスター家から人を貸してもらいたいのだよ。知っての通り、王家も人手不足でね」
ん?
どういうことだ?
さっきまで顔を真っ赤にしていたラグスター公爵の顔色が穏やかなものになっていく。
そして、若干ニヤつき始めた。
「陛下もお人が悪い。そう言う話だったら、我がラグスター家にとっては良い話ではないですか。なるほど……後見ですか。当然、王法に則っていただけるのでしょうな?」
「無論だ。それで何人出せる?」
それから実務的な話がいくつか続いた。
まるでスキップでもしそうな勢いで公爵は部屋を後にした。
「全く、愚かな男だな。ラグスターは」
王は誰もいない扉に向かって、呟いた。
12
お気に入りに追加
2,478
あなたにおすすめの小説
裏切られ追放という名の処刑宣告を受けた俺が、人族を助けるために勇者になるはずないだろ
井藤 美樹
ファンタジー
初代勇者が建国したエルヴァン聖王国で双子の王子が生まれた。
一人には勇者の証が。
もう片方には証がなかった。
人々は勇者の誕生を心から喜ぶ。人と魔族との争いが漸く終結すると――。
しかし、勇者の証を持つ王子は魔力がなかった。それに比べ、持たない王子は莫大な魔力を有していた。
それが判明したのは五歳の誕生日。
証を奪って生まれてきた大罪人として、王子は右手を斬り落とされ魔獣が棲む森へと捨てられた。
これは、俺と仲間の復讐の物語だ――
良家で才能溢れる新人が加入するので、お前は要らないと追放された後、偶然お金を落とした穴が実はガチャで全財産突っ込んだら最強になりました
ぽいづん
ファンタジー
ウェブ・ステイは剣士としてパーティに加入しそこそこ活躍する日々を過ごしていた。
そんなある日、パーティリーダーからいい話と悪い話があると言われ、いい話は新メンバー、剣士ワット・ファフナーの加入。悪い話は……ウェブ・ステイの追放だった……
失意のウェブは気がつくと街外れをフラフラと歩き、石に躓いて転んだ。その拍子にポケットの中の銅貨1枚がコロコロと転がり、小さな穴に落ちていった。
その時、彼の目の前に銅貨3枚でガチャが引けます。という文字が現れたのだった。
※小説家になろうにも投稿しています。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる